1999年7月23日(日)「あの金では何も買えない」
英国新聞紙「タイムズ」で、今回のサミットを批判する記事が出ました。
要するに、「キミら、金使いすぎ」って事です。 今回のサミットで使った費用は約800億円。 これは前回のケルン・サミット(ドイツ)の約7億円、前々回のバーミンガム・サミット(英国)の約11億円と比べると、とんでもない額だという事が分かります。 同紙はこれをもって「宴会旅行」と報じています。 随分気の使いそうな一団です。
記事のあとは例によって、NGO(非政府組織)幹部のコメントとして、「サミット費用でガンビアの債務が帳消しできた」
「このお金があれば貧困国の1200万人の子供を学校にやれるのに」というのが載っていました。
村上龍の「あの金で何が買えたか?」ではありませんが、遠回しに無駄遣いを批判されています。 ガンビアだがカムヒアだか、聞き慣れない国のしかも債務帳消しすべきだとか貧困国の子供達に「夏休み」という言葉を教えるべきだっていう事は、まあ嫌味ですね。 いくら費用を抑えても残金をそんな風に使うワケ無いし。
そんな感じに、メンソーレだかカンツォーネだか乾燥剤(シリカゲル)だか言って満面の笑みのモリリンの知ってか知らずか、今回のサミットは各国で「何じゃありゃ?」って言葉が飛び交っています。
まあ、どう考えても盛り上がりすぎですね。 あたかもG8(ガッツ石松8人)が全員仲良くなった様な盛り上がり方です。
サミットってのは別に重要事項を決めたりする場ではありません。 年一回、皆さん集まって旅行でもしましょうやって催しものです。 それはそれで大変意義のある事ですが、ただそれだけなのです。 順番が来たから日本、日本が決めたから沖縄ってだけです。 別に各国首脳はどこだって良かったはずです。 ブレアさんとかは空港へ着くなり小声で「うわっ暑っ!」とか言った事でしょう、メガブレア首相。 もとい、ソーキそばでも食べて「最近どうよ?」って言えれば良いのです。 あとは「IT革命とか、どうする?」、「何が?」って事くらいです。 3日じゃそんな所です。 米軍基地問題まで話は回りっこありません。
そういう冷静な眼で観れれば良かったですね。 変に盛り上がって弐千円札とか造る事無く、ヲブティさんの遺志? そんなので無駄紙幣造られちゃたまんないわな。
結局何が決まったんでしょうね。 微妙に何も決まらなかったって見方が一番正しいのでは無いでしょうか?
ああ、9月にロシアのプーチンさんと会合を持つというのが決まりましたね。 そんなの電話で決めろよ。
2周年目の日記。
新世紀の夏。
そんな事もあったなあと思い出せます。
つい最近の事のように思える→
実は二千円札を後生大事にとっている→