2005年の8月日記
【ひとこと】
この国では、「純（じゅん）」と「鈍（にぶ）い」を同じ文字で表す。[0807] / 大丈夫。 君は自分で思うほど期待されていないから。[0822] /
8月31日（水）「先生たちの残暑」
さて、いよいよ8月31日の夜です。
明日からはもう秋。 暑かろうが寒かろうが、常識に縛られた我々とっては秋であると、私は弊著「やがて世界は詩に至る」でも書いております。 分からない方はぜひご一読ください（さりげない宣伝）。
それはともかく、総選挙です。 降って湧いたの総選挙。 いきなりフルーツバスケット。 コイズムさんがまた感動するか、オカダさんのマックスバリュが飛び出すか。 地方を見ればホリえもんだのシズカちゃんだのムネオだのと四次元ポケット大バーゲン状態。 なかなか楽しげな事になっています。
というワケで、ムキになるオヤジが大好きな私による、選挙がらみの気になるリンク集です。
[新党日本]
http://www.love-nippon.com/
いや、それ国名だから。 というツッコミも多々聞かれる話題の新党。 政界には魔物が潜んでいると言われますが、田中さんも、なあ。 どうしちゃったのかしら。
ちなみにURLはlove-nippon。 そりゃhate-nipponな人に政治家は務まりません。
[国民新党]（の4コマ漫画）
http://www.kokumin.biz/manga-1.html
不思議な4コマ漫画が掲載されている事で話題の新党。 お前ら「起承転結」って知ってるか。
やっぱり色んなしがらみがありすぎるから、政治活動に漫画を取り入れるのはどうかと思う私です。 直接的な表現だと党内外からクレームが出るでしょうし、コミカルな絵にしたら「先生に似ていない」とか言われるでしょうし。 お陰で妙に抽象的な漫画ができあがりました。
それならもういっそ、流行の「萌え」とやらに走るくらいの勢いもあっていいのかも知れません。 貧乳でメガネっ子でツンデレの政治家さん。 でも政治家さんって基本ツンデレだよな。
[鳩山由紀夫]
http://www.hatoyama.gr.jp/
トップページのFLASHが怖いということで話題（SOSだけ）の政治家さん。 今回もきっと格別に怖いムービーを用意してくれているのかと思ったら、何だか随分爽やかなものに変わっていました。
どうやらさすがに本気モードの様にです。 ていうか今までのはウソん気だったのか？ うそんきって。
[鈴木宗男]
http://www.muneo.gr.jp/flash.html
真打登場。 最もネットの恩恵を受けた人として、北の大地で活動する董卓みたいな政治家さん。 今回もやたら重い上によく分からないFLASHをトップに掲げ、そのビジュアルに似合わぬクールなサイトで活動しています。 皆が避ける「黒」を基調としている事も潔くていいです。 爽やかさ皆無。 ビバ･ダークサイド。 黒くあれ。
というワケで、これからしばらくは目が離せないオヤジ達です。 みんながんばれ。 いのちをだいじに。
8月29日（月）「ルービック博士その後」
【本日のもらいもの】
宮城・山形県限定たばこ。 「ピアニッシモ・ペシェ」。
メンソールですが、1mgなのに味が濃くて、ほのかにピーチの香りも感じられました。
キラシールが点々としてて綺麗。 名前もパッケージもなんだか可愛いです。
でも脳卒中になります。
昨日皆さんに質問した「パキパキ折れるパズル」の名前は「ルービック・マジック」である事が判明しました。 ああそうだ。 確かにそんな名前だった。 てっきり「○○プレート」とかいう名前だと思い込んでいましたが、そうではなく。 おまけに「ルービックキューブ」のニセモノだと思い込んでいましたが、どうやら正当なルービック・シリーズのひとつだったみたいです。
ちなみにルービックキューブを考案したのはハンガリーの数学者、ルービック博士。 同シリーズにはこれまた俺的なつかしの「マジックスネーク」もあるそうです。
そんなワケで、疑問が解けてようやくスッキリできました。 素晴らしい。 インタネット最高。 つまらない質問に答えてくれた十数人の皆さんに感謝です。 お前ら最高。 幸せになってください。
8月28日(日）「立方体の異常な魅力」
知人から「最近なにハマってる？」と聞かれたので、「ルービックキューブ」って答えたら、「そうじゃなくて」と言われた。
ホントなのに。
ともかく、私は今、この立方体にハマっています。
ああ……54面の色が全て揃うときの快感といったらもう。 これ以上書くとバカみたいだからもう言いませんが。
そんな色合わせパズル好きのみんな（決め付け）に質問だ。
昔ルービックキューブ的なもので、板状のものをパキパキ折って色を合わせるパズルがあったと思うんだけど、これって何て名前だっけ？
こんなの。
15年くらい前だと思います。 気になっているので、名前の分かる人はメールとか掲示板とかで教えてください。
8月26日（金）「花をめしませ めしませ花を」
色んな事でフラストレーションが溜まったので、現実逃避する代わりに衝動買いした本が今日届きました。
植物・園芸の百科事典「フローラ」。
ちょっとお花の事を知ろうと思いました。 名前も可愛いです。
世界最大だそうです。 確かに、多くて重いです。 写真からでは分かり難いですが、だいたいミドルタワーのパソコンくらいの大きさです。
中はこんな感じ。 世界中のお花や木についての詳細と、その育て方まで載っています。 ちなみにこれはイワタバコ科のコルムネア・アーリーバードです。 初めて聞いた。
偉い人も紹介されています。
何をした人かは、まだよく読んでいないので分かりません。
そんな具合に、お花の事が一杯つまった「フローラ」。
税込みで19,950円もしました。
ナイス衝動買い。
後悔したくないから、頑張ってお勉強します。
【本日のステキリンク】
[Stickman on fire]
海外のデザイナーさん2人が作っている。 棒人間を燃やすサイト。
道で拾った棒で人型を作って、燃やす。
凄く凝ったWEBデザインなのに、やっている事はよく分かりません。
こんなの大好き。
8月22日（月）「タイチャット」
以前ご報告いたしましたが、弊著「THE CHAT」のタイ翻訳版が、かの地にて出版されました。
ありがとうみんな。 ありがとうタイ王国。
出版社から一冊送っていただきましたのでご紹介します。
こんな表紙です。
意外、といっちゃ失礼ですが、なかなかのデザインです。 てっきりアジアンなテイスト（原色とか、象とか）になると思っていただけに驚いています。
←日本版のイメージもちゃんと受け継いでくれています。
で、中身。
やあ、サッパリ読めないぞ。
私にタイ語のスキルがないために、著者なのに一文字も解読できませんでした。 「この文法はおかしいよ」というダメ出しもできないので、翻訳者さんを全面的に信用する事にしました。
あ、Phishは読めた。 固有名詞は英語で書かれているようです。
とても貴重な体験をさせていただきました。
皆さんもひょっこりタイに行く機会があって、うっかり店頭で見つける様な事がありましたら、ぜひお買い求めくださいませ。
8月18日（木）「恥ずか死語」
【本日の恥ずか死語】
その当時はカッコイイ、面白いという事で話題になったが、今はもう誰も使っていない言葉が「死語」。
そして、その死語にすらなれず、「知っているんだけど、なあ。 今はもう、なあ」という感じに、微妙すぎてちょっと気恥ずかしさを覚えてしまう言葉を「恥ずか死語」といいます。（いま決めた）
もう使われない。使いたくない。でもその言葉の当事者にとっては全く死語でもなく、もう一度話題になって欲しいという期待すら感じられる言葉です。
その１
「ミチコロンドン」
ご存知、ファッションデザイナーのコシノミチコが立ち上げたブランド。
当時流行のDCブランド（これも最近使わない）として繊維製品、皮革製品等の製作を行っていましたが、傘もパンストもコンドームも贈答品のタオルもと、手広く扱いすぎたせいか、どんどんベタなイメージを与える言葉となってしまいました。
加えて「ロンドン」という言葉に「漠然とした憧れ」を持つ人が少なくなったのも要因かと思われます。 これを「おフランス化現象」といいます。（いま決めた）
ちなみにコシノミチコさんは大阪は岸和田のご出身です。
その２
「フミヤート」
ちっちゃな頃から悪ガキだったらしい藤井フミヤさんのビジュアル活動。
詳しいことは知りませんが、「フミヤ」+「アート」の造語であるこの言葉に漂う「カッコよさ」になぜかにやけてしまうのは私だけではないと思います。
ちなみにこの人は以前、弟の藤井尚之とともに「F-BLOOD」というユニットを組んでいました。 「藤井の血」って事なのでしょうが、これもちょっとにやけてしまいます。
その３
「南斗究極奥義 断己相殺拳」（なんときゅうきょくおうぎ だんこそうさいけん）
少年漫画というのは「恥ずかし死語」の宝庫で、例えばキン肉マンの「マッスルドッキング」という必殺技も、今思うと、どうよって気分にさせられます。
これは同じく少年漫画「北斗の拳」より。 眉目秀麗の拳法家、南斗水鳥拳のレイが「拳王」ことラオウに放った最終奥義です。
当時はすげえって気がしたのですが、今改めて漢字を読むと結構恥ずかしい技の名前であると気付かされました。 語感は「言語道断」に近いですね。 しかもちゃんと技を名乗ってから立ち向かいますからもう、相手にはバレバレでした。
ちなみにレイは満を持してこの奥義を放ちましたが、結局ラオウの「ひらりマント」みたいなのにあっさりかわされたあげく、３日殺しの秘孔を突かれて、３日後に死にました。
その４
「湯川専務」
セガの専務。 当時駆け出しだったタッキーと共に「ドリームキャスト」のCMに登場し、そのダメオヤジっぷりで人気者になりました。 パッケージのデザインやCDなどにも使われて、かつての「高橋名人」よろしくゲームの顔として活躍しました。
しかし、ゲーム機のCMに特定のキャラクターを使うのはよろしくないという事を、かつての「セガサターンの土星人」「せがた三四郎」から学び取れなかったセガ。 やっぱりCMは楽しくても本体は売れずという悪循環に陥り、あげくに担ぎ上げられただけの湯川専務は常務に降格されてしまうという、何とも寂しい結果に終わりました。
ちなみに、もうテレビで観ることもなくなった湯川元専務。 セガ再建のドタバタに巻き込まれてどうなったのかと思っていたら、なぜか景品でおなじみの「クオカード」の会長になっていました。 侮れないオヤジです。 サイトではまだ「湯川専務」と言っています。
8月15日（月）
世界陸上が終わり、深夜の織田さんの蒸し暑い絶叫が聞けなくなると、
ホッとする反面ちょっとガッカリも感じている意外な自分がここにいます。
「今もう、日本中があなたに注目していますよ！！！」
深夜2時半にか！？
8月11日「セミダブル」
またセミに襲われました。
ちなみに前回襲われたのは2年前の8月5日。 帰宅した私と同時に部屋に侵入してきたクマゼミと仁義なき攻防を繰り広げてなんかめっちゃ恐かったという話でした。
で、それから2年後の今日。
再び私の部屋にクマゼミが潜入しました。
ていうか、帰ったらいてました。
全く、信じられない事態です。 待ち伏せですよ待ち伏せ。 クマゼミ待ち伏せ。 電気着けたらいきなりいるんですよ。 まるで「帰りが遅い！」とでも言わんばかりにブイブイ呻っているんですよ。 しまった、樹液買い忘れた！
しかもどうやって潜入したのかがサッパリ分かりません。 我が家はワンルームマンションの９階で窓は締め切り、ドアも締め切り。 さらにゴキブリが大嫌いだから、入居時にはありとあらゆる隙間をコーキングで埋めたんですよ。 だからそんな、ゴキブリよりも大きなクマゼミなんて入りようがないんですよ。 でもいるんですよ、今ここに。 私の最後の楽園が侵されているんですよ。 なぜだ！ テレポートか？ これがかの有名なセミポートか！
ドアの郵便受けに、荷物がはさまっていました。
なんたる不覚！ 不在時には勝手に郵便受けに突っ込んでくれるサービスのせいで、クマゼミの潜入を許してしまったのです。 コナンもびっくりの密室トリック。 しかも郵便物はアマゾンドットコム。 きっと密林と勘違いしてクマゼミが入り込んだに違いありません。 でも入ってみたら食べ物なんて一切無い、しがないメガネ青年の部屋だったんですよ。 だから奴は怒り狂っているんです。 どうなってんだ！ 話が違うじゃないか！ 知るかバカ！
窓を開けたら、出て行ってくれました。
なんかもう、どっと疲れました。 だから嫌いなんだってば虫が。 セミなんて、飛ぶし、裏面グロいし。 勘弁してください。 もう深夜２時ですよ。
8月10日（水）「ばて風味」
やっぱり夏はシーズンオフです、私。 もうね、なんかずっと眠いです。 夜更かしさんだとか、やること一杯だとか、そんなのが原因だと思っていたのですが、どうも最近「これは夏のせい」だと気付き初めてきました。 カミュもびっくり。 夏は、眠いです、しんどいから。 だからずっと気怠そうな態度をとっていてもどうか誤解しないでください。 違うんです。 やる気はあるんです。 でも体が動かないんです。 ほんとはもっと頑張れる子なんです。
まあ、それで「三国無双４」の全４８キャラをクリアしてたら世話ないんですが。
いや頑張った俺。 兵隊５万人くらい殺した。 誰も誉めてくれないだろうけど。
でもそれだって別にサボってたワケじゃないんですよ。 パッと見はそうかも知れませんが、広い目で見れば立派な作業なんですよ。 こうやって無理矢理にでもゲームを終わらせて、お仕事のできる環境を作るんですよ。 ゲームも終わっちゃったし、お仕事でもするかってそんな感じ。 あるいはこれだけ遊んだんだからお仕事しなきゃらなんだろっていう感じ。 自分にプレッシャーを与えているワケです。
それはともかく「三国無双４ 猛将伝」 9月15日発売予定ですね。
大したタイミングです。 何だよ猛将伝って。 まだ私にゲームをさせるつもりですか。 また私に５万人殺させて天下統一をさせるつもりですか。 ダメですよ、これは。 これ以上はヤバイです。 このままじゃ、
「仕事が忙しいから彼女は作らない」って
言い訳が立たなくなるじゃないですか。
まあそんなワケで、ウダウダごそごそとやっております。 新しい小説は水面下でバシャバシャなっています。 またその内浮上してきます。 これ以上夢中になりたくないから女の子はまだいいです。 はい。
ああ、小器用になりたい。
8月7日（日）
負けた高校野球の選手が涙を流している映像を見る度に、
「やっぱり優勝したら女子マネージャーからキスしてもらう約束とかしてたのかな」
なんてことを思う私は16歳と140ヶ月。 ただいま青春まっさかさま♪
8月5日（金）
【本日のナンセンス俳句】
君が為 UFO撃墜 蝉時雨
恋すてふ 芳香剤の トイレ用
やせ蛙 ロケットパンチ 夏祭り
朝ぼらけ はぐれ刑事 地獄変
カルパッチョ 岡倉天心 ジ・アルフィー
8月1日（月）「もばちゃん」
私が冷蔵庫代わりに利用している近所のデイリーヤマザキに、新しくおばちゃんの店員が入ってきました。
おばちゃんは50半ばくらいでしょうか。 どうやらこれまでにもレジ店員の経験があるらしく、新人らしからぬ威勢のよさと、レジをパパッと打てるスキルを持った頼もしい感じの人でした。
でも、ひとつだけ気になる所がありました。
その人、なぜか会話の頭に「も！」って言うのです。
「も！ いらっしゃいませ！」
「も！ お弁当温めますか？」
「も！ 693円になります、はい」
「も！ ありがとうございました、はい」
なんだ、それは。
語尾の「はい」も気になりますが、それ以上に「も！」が気になりすぎます。 なんだ？ なんの「も！」だ？ おまけにすごい大声です。
方言ならいいです。 私もWEBや小説では標準語を使っていますが、会話は関西弁つこてますし、しかも奈良やよってに微妙に大阪弁ともズレてる所もありまふ。 ああ、「ありまふ」は自分方言です。
でも、もばちゃん（仮）は方言でもなさそうです。
多分、色んな言葉を集約した「も！」なんだと思います。 それは「どうも」の「も！」かも知れませんし、「いつも」の「も！」かも知れません。
あるいは「やあ、こんにちは。 コンビニエンスストア、デイリーヤマザキにようこそ。 私がこの店のレジを担当しております。 今年で５５になります。 夫は来年定年退職で、息子は去年に結婚しました。 私はまだまだ働きたくて、こうやって年甲斐もなくコンビニの店員なぞをやらせていただいております。 これからもよろしくお願いします。 いや、こんなおばちゃんでごめんねー。 あなたのような若い方ならきっともっと若い女の子の方がいいんでしょうけども！」なのかも知れません。
真相は未だ知れず。
ただワタクシ的には、そんなドラマチックなエピソードを含んだ「も！」であって欲しいと思いました。 もわり。