2006年の7月日記


【ひとこと】

なんで機嫌悪いの? そんなに太っているのに。[0710] / オバケ屋敷は オバケが出てくる直前まで 本物のオバケが待っている。[0717] / ささやかなしあわせで、食いつなぐ。[0724] / 個性は、万人の手に扱えるほど易しくない。[0731] /



7月31日(月)「昔そんな名前でサイトやってた」


え? ミカンのこと「みーみー」って呼んでるの、俺だけ!?



【本日の独ゲーム】

STARGAZER

ファミコン時代の伝説のゲーム「星をみるひと」のリメイク作。 その再現性、リメイクへのこだわりに感動すら覚えます。 シナリオと音楽のセンスは当時最高レベルであったのに、いかんせんゲーム性が最低レベルであったために「クソゲー」と呼ばれ続けた不遇の作品。 その難点を克服して現代に甦らせた本作には素直に拍手を送りたくなりました。 でもそんな事情を知らない今の子らには物足りないかもね。 かもね。


[本日の独言(ひとこと)]

執筆にしても会社員としてもそうなのですが、何か大きなプランを成功させるためには睡眠が大変重要な要素のひとつになると私は思っております。 例えば、明日の12時までにこの物件を仕上げなければならないという状態にあった場合には、徹夜で取り組むということもあるのですが、それが半年、一年以上かかるものであるならば、徹夜なぞせずに、きっちりと睡眠をとりつつ、時間を切り詰める工夫ができればいいと考えます。

睡眠のメカニズムについては未だナゾが多く、何時間睡眠がよいというのも確定できていないのが現状です。 よく語られる比較が「3時間しか眠らなかったナポレオン」と、「9時間以上眠っていたアインシュタイン」。 時代も分野も違いますが、いずれも人類の歴史に名を残した傑物なのに、その睡眠時間には大きな差が見られます。 しかし、ナポレオンがあと6時間寝ていればもっと偉業を成し遂げられたか、アインシュタインが6時間眠らなかったらもっと
大きな発見があったかというと、そうでもない様に思えます。 結局、人それぞれという結論を示しています。

ある所の調査によると、日本の20〜30代のビジネスパーソンの平均睡眠時間は5時間57分だったそうです。 一般的に睡眠のリズムがおよそ90分の周期で繰り返されていると言われていますので、この平均睡眠時間はかなり正しい結果である様に思えます。 私も大体いつも午前2時に寝て8時に起きていますので結構真っ当な生活をしているのだなと改めて感じさせられました。

近頃は色々とやることが多くて、睡眠時間も徐々に削られていっています。 しかし中途半端な5時間睡眠になると目覚めが異常に辛くなってしまう。 ならばという事で、90分周期の流れにのって4時間半睡眠の「準ナポレオン」を目指そうとしているのですが、なかなかそれも上手くいかない感じです。 

先日はわざと午前3時半まで粘ってから定時の8時に目覚めるよう試みたのですが、起きたらしっかり9時半で、遅刻の言い訳もできない事になってしまいました。 ひねくれ者ですが、体はずいぶん正直者です。

まだまだ暑い日が続きます。
体調を崩されませぬよう、しっかり睡眠をとってお過ごしください。



7月24日(月)「デーゲーム」


【本日一騒動】


萩本さんの恐ろしさがよく分かりました。



【本日の村民その後】

極・魔界村

気合いの入ったマカイドメインです。
ゲーセン・ファミコン時代にヒットした「魔界村」シリーズが15年ぶりに新登場。 素肌にヨロイでおなじみの主人公アーサーが空白の15年間を地味に語ってくれています。 あの頃の僕らの夢、台無し。 でもまあ、大人になった僕らへのメッセージとしてはこれくらい肩の力を抜いてくれた方が面白いのかも知れません。 ちなみにアーサー役を演じているのは俳優の黒田アーサー。 いいなカプコン。 そんな盛り上げ方のヘタっぷりが好きだ。 「魔界村」ってネーミングも好きだ。 村民会館で寄り合いとかありそうで。 そうか、このゲームって元から全然シリアスじゃなかったんだな。 


[本日の独言(ひとこと)]

先日、とある機会にニンテンドーDSで遊んでみました。 ニンテンドーDSは昨年より話題の携帯ゲーム機。 昔なつかしの「ゲームウォッチ」っぽい外観ながら、高解像度グラフィックに加えて高精度タッチペン対応という、なかなか楽しげなおもちゃです。

遊んだゲームは、某社の間違い探しゲーム。 近頃話題の右脳活性化ものとして、上下2画面に表示される2枚の絵の中から間違いを探し当てるというものです。 回答の速度、正確さ、安定性などにより右脳の活性化具合がチャート化されて、やり終わった後は何だかちょっと賢くなった気持ちになれます。

そんなゲームを仕事の合間にサクサクと遊んでいたのですが、その内にふと気付くことがあって、それからはもう一切やらなくなってしまいました。

やってる内容が「校正」と同じだと気付いたからです。

校正というのは宣伝・販促および作家にもお馴染みの作業用語で、チラシやカタログや取扱説明書、あるいはWEBサイトや小説などのあらゆるコピーや文章もので誤字、脱字、文字欠け、文字こぼれ、意味違いなどがないかを、ひたすらチェックすることをいいます。 文章チェックを文字校正、写真やデザインの色チェックを色校正といいます。 私は校正を受けることも多いのですが、逆に人の制作物の校正も仕事としてよく行っています。 一文字一文字、ペン先でなぞりながら調べあげる校正作業は、地味な割に神経を削り続けてしまう上に、間違いがそのまま世に出てしまうと恥ずかしいばかりか損害賠償にもなりかねないという、実にハードな作業なのです。

つまり私は、ゲームで遊んでいるつもりでいながら仕事と同じ事をしていることに気付いて、急にやる気がなくなってしまったという訳です。 お金ももらえないのに、何でこんなのやらなきゃならないんだという気分になってしまいました。

一時はやった「電車運転シミュレーションゲーム」も、本物の電車の運転士さんにとっては何が面白いのか分からないものなのでしょうか。 右脳の衰えに危機感を抱いている若い人は、ゲームするより仕事や勉強をした方がよっぽどいい様な気がしました。 あるいは、実社会をゲームととらえてやる気を出すという方法もあるかも知れませんね。 私には無理でしたが。


7月18日(火)「ケータイメガネ」

【本日の「たん松くん」】



ケータイの機種変更をしました。
今度はauのWIN W44T。 カシオ、デンソー、トリサン、サンヨーとメーカーにこだわらない私のネクストは東京芝浦電気になりました。 なんかBluetooth機能が付いていますが、まだよく分かりません。 音楽ケータイLISMOとか言われていますが、それもよく分かりません。 1ギガメモリとかなっていますが、やっぱりよく分かりません。 なんかもう、前より薄くて軽くなったからそれで良いかなと、そんな気分です。 開発者がっかり。 あ、でもフォントがちょっとショボいかも。 それがヤだな(妙なこだわり)。


【本日のバイオレンスマンション2006】

以前から、エレベータ内で女性が襲われかけたり、郵便物が盗まれたり、いきなり自動販売機が立って入り口を半分ふさがれたりと、急速にスラムっぷりが進んでいるウチのマンションですが、今夜仕事から帰ってきたらエントランスの床に割れたメガネが転がっていました。 もう見事にまっぷたつ。 メガネというのはご存じの通り貧弱で繊細な器具ではありますが、それでも床に落としたくらいでまっぷたつになる事はありません。 これは明らかに「破壊の意思」がなければ起こり得ない事態なのです。 メガネがこんな状態ということは、そのユーザーのダメージたるや推して知るべし。 あるいはメガネがその身をもって救ってくれたのかも知れません。 メガネバリアー!

いやはや、ますますバイオレンスな匂いが感じられる我が家。 同じメガネーズとして身の引き締まる思いになりました。 負けないぞ。


7月17日(月)「もはや週刊SOS」


私の家の南向かいにアジア雑貨店があるのですが、この季節は夏の南風の影響をモロに受けて、部屋がめっちゃアジア臭くなります。 ほら、あるじゃないですか、例の独特の匂い。 あれですよあれ。 今朝も起きたらめっちゃアジアン。 蒸し暑さもあいまってさらにアジアン。 どこのインドだよ。 そんなことを思いながらアジアなコーヒーを淹れて、アジアなトーストを焼いて、アジアなテレビをつけたら、小倉さんがまたブツブツと文句を言っていました。 おいおい空気読めよ、巨泉2号。


[本日の独言(ひとこと)]

7月7日。 イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド「ピンク・フロイド」の元リーダーだったシド・バレットが亡くなりました。 60歳。 糖尿病に起因する合併症によるものだったそうです。

ケンブリッジ出身のシドは1965年、同郷の友人ロジャー・ウォーターズらとともにピンク・フロイドを結成。 作詞・作曲・ギター・ヴォーカルを担当し、その斬新な発想からサイケデリック・ロックのはしりとなる音楽を展開しバンドを成功へと導きました。

しかしまもなく彼はLSD中毒となり、精神に異常をきたしバンドを脱退。 数年後には再びその才能を発揮したソロアルバムを発表するも、精神の崩壊は留まらず、以来30年以上実家に引きこもりメディアからも世間からも姿を消しました。

ピンク・フロイドはその後ロジャー・ウォーターズを中心にプログレッシブ・ロックバンドとしての地位を確立。 記録的なヒット曲を連発し世界規模のビッグバンドに成長しました。 しかし彼らは、単なる美談に過ぎないのかも知れませんが、元リーダーであり友人でもあったシドの幻影に苦しみ続け、「クレイジー・ダイアモンド」と呼んだ彼の才能を求め続けたと言われています。

私たちはしばしば「夭折の天才」や「悲劇のヒーロー」に憧れと羨望を抱いてしまいます。 メジャリーグの大打者ベーブ・ルースを三振に仕留めた大投手・沢村栄治は若干27歳で戦死し、その活躍は伝説となりました。 一瞬の煌めきを残して散った人間、不幸にも栄光の道を断たれた人間。 私たちの目には彼らはどこまでも、格好良く、美しく、ドラマチックに映ります。

しかし本当は、私たち自身も不幸を感じるべきなのかも知れません。 戦争がなければ、沢村栄治はもっと凄いプレーを見せてくれたでしょうし、LSDがなければ、シド・バレットはもっと素敵な音楽を聴かせてくれたでしょう。 戦争や麻薬の被害は畢竟、全ての人が受けていると言っても過言ではないような気がします。

復活はあり得ないと思っていましたが、死んだというのはやはりショックでした。
ご冥福をお祈りいたします。


7月10日(月)「お知らせ」

【本日のワールドカップ】

何が驚いたって、イタリアの優勝よりも、イタリアの大統領の名前が「ナポリターノ」ってこと。
知らなかったとはいえ、そんなステキなことになっていたとは。 だってイタリアでナポリターノですよ、ナポリターノ。 日本の首相が「鹿児島太郎」みたいなもんじゃなかとですか! ばってん。


【本日のお知らせ】

←いきなり新作のお知らせです!

7/13(水)より、電子書店「パピレス」の「月額ケータイ雑誌/ポケットマガジンPOP」にて、連載ケータイ小説『雨の降る夜、死霊メールが』が始まります。

「ポケットマガジンPOP」は月額315円で多数の書き下ろし連載小説・エッセイが読み放題のおトクでステキなケータイコンテンツ。今回はその中のひとつとして私の小説を掲載していただくこととなりました。

『雨の降る夜、死霊メールが』は、『THE CHAT』シリーズに流れを組むホラー・ミステリ。今や現代人の最重要ツールのひとつとなった携帯電話を中心に、「冷たい友達関係」が呼ぶ死の恐怖を描きます。

「ポケットマガジンPOP」への詳しいアクセス方法は、
パソコンにてこちらをご参照ください。

またお手持ちのケータイでは、

http://m.papy.co.jp

にアクセスの上、ページ内にある「月額ケータイ雑誌/ポケットマガジンPOP」のバナーにアクセスしてください。携帯電話の機種によっては扱えない場合があるそうなのでご注意ください。ドコモは7/13より対応可能となるそうです。連載開始も7/13からなので、それまでしばらくお待ちくださいませ。

突然の連載開始ではありますが、一番驚いているのは実は私自身であったりします。これで今年の夏も引きこもりが確定となりましたが、クーラー代わりになるような恐くて面白い話で夏気分を演出するつもりですので、ご購読よろしくお願いいたします。


追伸:
本来、電子小説となればこのサイトとかメルマガ上とかで連載するという手もありましたが、今回はこのような形でお届けすることとなりました。
理由のひとつは、小説をより多くの方にも読んでいただきたいという思いから。
そしてもうひとつは、これまでの作家活動の結果、ようやく出版関係の皆様より価値を見出していただけたことによるものです。
皆様には、これも私の成長のひとつと見ていただき、今後ともお付き合い願いたく存じます。私は皆さんに育てていただいている気がします。

とまあ色々と事情があるワケですが、書き終えない内からこういうお話をいただけるようになったのはアタシ自身、ひとつの喜びであったりもします。 座右の銘は「がんばらない」の私ですが、そろそろちょっと気合いを入れてやっていきたいと思います。

しかし正直、こんなにホラーが続くとは思わなだ。 グラナダ。


7月4日(火)「ホクソM」


【本日のグダグダな捨てネタ】


必殺仕事人2006


(ストーリー)

テレビでお馴染みの「必殺」シリーズの現代版。
昼間は普通のおじさん、でも夜は必殺!仕事人、みたいな。 現代日本にはびこる悪とか悪なのかどうか微妙だけど、法では裁けない悪っぽい人達に天誅をくだす。 痛快アクション活劇の始まりだ。(棒読み)


(登場人物)


仕事人その1

カイロの鉄


昼間は駅前のカイロプラティック医院の院長。 しかし夜は必殺!仕事人。
カイロで培った知識と握力で、悪の肩とか腰とかをさすっては長期的に体調不良を引き起こします。
もちろんお馴染みのレントゲン描写も健在。 3週間前と比較すれば驚くほど悪の背骨が歪んでいることが分かります。(死んでない)


仕事人その2

ケータイ屋勇次


昼間は繁華街のケータイショップに勤めるイケメンボーイ。 しかし夜は必殺!仕事人。
商売道具のケータイ電話のアンテナを伸ばして、悪の首に巻きつけて、その辺の木とかに吊るし上げます。
もちろんお馴染みの決めアクションも健在。 着信バイブで悪を死に至らしめます。 ブイーン、ポックリ。


仕事人その3

中村係長


昼間は某電子機器メーカーに勤めるサラリーマン(営業2課)。 しかし夜は必殺! 仕事人。
サービス残業で培った忍耐力と、実の伴わない営業トークで悪を油断させてから、ネクタイに仕込んだ刀でバッサリ。
もちろん最後は奥さん(3人目)とお姑さんにどやされるほのぼのエピソード。 何だか素直に喜べない卑怯っぷりも健在です。


以上、カップラーメンの待ち時間に考えた暴走気味のお話。
ナンセンスドラマの脚本とか書いてみたいな。 ツッコミ所満載で。



7月3日(月)[本日の独言(ひとこと)]

近頃気になるグッズに、「スワンタッチ」という本のしおりがあります。
ご存じない方は下記サイトをご覧ください。

「スワンタッチ」(タカハシ金型サービス)

金型製造業の会社が開発したユニークなしおりです。サイトデザインはちょっとあれですが、製品はとてもしっかりしており、思わずなるほどとヒザを打ってしまいました。

本、特に文庫本を読むことが多い方は目にすることが多いしおり。読む間は邪魔なものですから私なぞはさっさと抜いてどこかへやってしまうのですが、改めて見ると結構各社趣向を凝らしていて面白いものも多いです。マザーグースの一節が書かれているものもあれば、映画の宣伝やその他の宣伝に使っているものものなどさまざま。一時期はトヨタの「プログレ」の宣伝にも使われており、本のしおりに車のプロモーションという取り合わせが結構新鮮に感じられたのを覚えています。売れたかどうかは知りませんが。

個人的に気に入っているのは角川書店の映画の宣伝しおりです。特に古本屋などで購入したちょっと昔の本には、その当時に上映された角川映画の宣伝しおりが挟まっていることもあり、こんなものにも歴史はあるのだなと妙にノスタルジックな印象を受けてしまいます。余談ですが、かつて角川映画の何かの宣伝文句として使われていた「読んでから見るか、見てから読むか」というのはメディアミックスに先駆けとしての名キャッチコピーであったと私は思っております。

古本屋のしおりと言えば、前に買った古い詩集に挟まっていたしおりには、余白の部分に女生と思われる筆跡でラブレターめいたものが書き込まれていたことがありました。内容はもう覚えていませんが、とても丁寧な文字で何やら奥ゆかしい事が書かれていました。誰が、誰に送ったものなのか。でもそれが古本屋で売られていたという事は、つまりそういう事だったのでしょう。いやはや、しおりの一片にもドラマはあるものです。