2006年の9月日記


【ひとこと】

空を自由に飛びたいな♪ 「はい、ヘリトンボ〜」[0911] / この国の総理は、勝手に辞めて勝手に決まる。[0918] / 三次元世界では手を合わせるより鶴を折れ。[0924] /



9月28日(木)「タラコとモアイ」


【本日の遅れてきた刺客】



キユーピーの「たっぷりたらこボックス」が本日届きました。
アマゾンで勢いに任せて注文したのですが、冷静に見ると完全にタイミングを逸したっぽい気がしています。 どうしよう、これ。 もはや開ける気にもなれん。 なんか恐いし。


【本日のゲーム】

モアイの巣 (音アリ注意)

先日の「東京ゲームショウ2006」の会期中に行われた「日本ゲーム大賞2006」においてインディーズ部門優秀賞を受賞したFlashゲームです。 前に紹介したような気もしましたが、してませんでした。 マウスでなぞってモアイをプチプチ潰します。

個人的にはそんなに面白いとは思わないのですが、クリック不要な所や、単純でありながらヤリ込み要素が高い所などが優秀賞モノという事なのだと思います。 その内またニンテンドーが買い取ってDSとかで商品化をするかも知れませんな。


9月25日(月)「お米とケータイ」

【本日のホーンテッド・マンション】

さて、エレベータで女性が襲われたり、郵便受けの荷物が盗まれたり、入り口を自動販売機で半分埋められたりしていることで有名なウチのマンションの話です。 先日は仕事が終わってフラフラと帰宅してみたら、入り口ホールに大量の米がばら撒かれていました。 

米ですよ米。 もうテリーマンもビックリ。 恐らくスーパーかなにかで買った米袋が入り口付近で破れたかなにかしたのでしょうけど、片付けろよと。 米なんか撒かれた日にゃネズミは来るし虫はわくし、何より百姓の孫である俺が許さん。 マナーとか以前の問題だぞこれは。



で、昨日徹夜明けで昼ご飯食べてフラフラと帰宅してみたら、入り口ホールで3匹のスズメさんがお米をついばんでいました。 捨てる米あれば拾う鳥あり。 もう秋ですね。 以上、急にいい話になって終わる近況報告でした。



【本日の小咄】

−番号ポータビリティとは−

ピンポーン

はい、こんにちはぁ、お母さん。 ごめんなさいねいきなり。 アタシ東京の「ライアーネットワーク」ってトコのモンなんですけどね。 お母さん今日は一人? え? これが二人に見えるかって? 体重は二人分だけどねって? いやいや、あ、そんなこと言ってない? そりゃどうも失礼。 いや元気なお母さんだアハハハ。

じゃあ今日はお母さんに話を聞いてもらおうかな。 いやいや、そんな難しい話じゃないよ。 訪問販売でもないよ 訪問販売だったらもっと若い男が来るってばアハハ。 うん、実はね。 あ、お母さん。 お母さんってさ、携帯電話とか持ってる? え、持ってる? はいはい。 息子が心配だからって? ああ、そりゃいい息子さんじゃないの。 うん。 いやいや、今時そんな子供いないって。 知ってるでしょ? 育ててもらった恩も忘れて、さっさと施設でも病院でもに入れようとするんだもの。 それをこんな大きな家に住ませて、携帯電話まで持たせたいってのはなかなかできる事じゃないのよホント。 良かったねえお母さん。 うんうん。

ああそう、それでねお母さん。 ケータイ持ってるなら話は早いや。 実はね、そのケータイのことでね、今度から新しい制度が始まるのよ。 聞いたことあるかな? 「番号ポータビリティ」って言葉。 ポタージュじゃないよ、ポータビリティ。 これがね、要は携帯電話の会社を変えても、電話番号はそのまま使えるっていう制度なの。 ああ、知ってた? そうそう、ドコモがエーユーになっても番号変わらないの。 なんだ、知ってるじゃないお母さん。 テレビで言ってた? ああそう。 ミノさんがね。

でね、このパンフレットを見て欲しいんだけど、あ、見える? 老眼鏡? いやいや、私も最近そうなのよ。 ねえ、嫌になるよホント。 うん。 それでね、そもそも何でこんな制度を作るかって事からなんだけど。 要は、今、日本で電話番号が足りなくなってきてるのよ。 そう。 電話番号。 何でかって言うと、ああこの下の所ね。 ひとつはみんながケータイを使うようになったこと。 そりゃ番号も減るよね。 でもそれは仕方ないよ。 で、もうひとつが、携帯電話の会社、アタシらはキャリアっていうんだけど、キャリアを変えると番号も変えなきゃならないからなのよ。 で、電話番号を変えるとね。 前の番号はそれから3年間は使用できなくなるのよ。 ほら、だって、番号空いたからハイ次の人にってなったらマズイじゃない。 お母さんの前の番号しか知らないお友達がたまたま掛けたら、別の人がでちゃうじゃない。 そんなことになったら困るよね。 だから古い番号は3年、まあ5年って所もあるけど、その期間は誰にも使わせないのよ。 そう、それで日本の電話番号がどんどん少なくなってきているのよ。 だから番号をそのままに電話会社を変えてもいいよってしたのが、番号ポータビリティなのよ。 分かった? そう、誰もここまで教えてくれないよ。

それでね、お母さん。 これって何か思い出さない? うん。 いやだって、昔はそんなこと無かったじゃない。 お母さんの家の電話番号は、ずっとお母さんの家のものだったじゃない。 ねえ。 つまり、これからは携帯電話の番号もそうなるのよ。 お母さんの携帯電話の番号は、ずーっとお母さんのものなのよ。 当たり前だよね。 でも今までそうじゃなかったんだよ。

それで、実はこの話には裏があってね。 この制度、10月24日から始まるんだけど。 その日にね、みんな自分の電話番号を買わないといけないのよ。 ほら、昔も家の電話でそうだったでしょ? 電話加入権ってヤツ。 あれよあれ。 でも買うっていってもお店で「これください」って言うんじゃないの。 携帯電話の月々の引き落としから引かれるの。 え、値段? それがここに書いてある金額。 37,800円。 いやいや、ビックリだよね。 いやでもそうなのよ。 みんな払うのよ。 高い? 高いよねえ。

それで、アタシんとこのライアーネットワークなんだけどね、その加入権を格安でお母さんに提供する代行業をしてるのよ。 そうそう。 アタシんとこは電話会社から一杯権利を買ってるから、お母さんにも安く提供できるのよ。 うん、値段? それがここに書いてあるの。 15,000円。 半額以下よ。 それでウチが手続きとかみーんなやって、お母さんは安い値段で電話番号を自分ものにできるのよ。 ね。 どうよこれ、お得でしょ。 しかも今ならプリンタも付けちゃう。 そう? じゃあココにハンコもらえるかな。あと加入権の15,000円と、代行料として5,000円だけください。合計20,000円。 それでも激安だよね。 うん。 ああ息子さんの分も? そうだよねえ。 その嫁も? 二人の孫も? ああ、いいお母さんだねえ。 じゃあもう5人まとめて100,000円でいいよ。 いやいや、良いってば。 アタシお母さんに喜んでもらえただけで来た甲斐あるもの。 うん。 ダイコン持ってけ? ううん、良いってば。 ああそう、じゃあアイスクリームだけもらいますね。ありがとね。 うん。 はいじゃあ100,000円、確かに。これ契約書ね。じゃあ会社帰って手続き済ませたらまた電話するね。 うん。 ありがと。元気でね、お母さん。


※というサギにはご注意ください。



9月21日(木)「産まれて、生きて、死んでゆく」

【本日の新商品】

USBで充電できる単三電池


どこのソリッドアライアンスかと思いきや、ホントに使える充電池。 いいなこれ、なんかいい。 色々かなり無茶してそうだけどいい。 でも今のところ英国のみの販売。 イギリス人らしからぬ強引発想です。


【本日の企画】

DPZ:インド人をびっくりさせる。

色んなライターさんがダラダラがんばっているので有名な「@nifty デイリーポータルZ」で、個人的に一番好きな小野法師丸さんの記事です。 この人は日本中の公園を取材したり、親父の服を着こなしたり、マジの鎧を買ったりと、色々楽しいことをしていますが、今回はインド人をビックリさせていました。 何だこのグダグダ感は。 ナイス空気。


【本日の訃報】

声優の曽我部和恭さんが17日に亡くなられたそうです。

私はそっち方面には疎くてよく分からなかったのですが、「パタリロ」の「バンコラン」の声の人だそうです。 そう言われるとああ、とも思わないでもない。 調べてみると他には「機動戦士ガンダム」の「ワッケイン司令」、「聖闘士星矢」の「双子座のジェミニ」、「北斗の拳」の「風のヒューイ」の声も。 ああ、え? うーん。 つまり、スッとした声の人だったみたいですね。

声優さんが亡くなると、その人の演じていた多くの人まで亡くなってしまった気分になります。 ご冥福をお祈りいたします。

そういやブライト艦長も亡くなられたそうですね。 こないだZガンダム観たばかりだったからビックリしました。 残念。 敬礼。



9月19日(火)「イメージ戦略」

【本日のイメージ戦略】

Firefoxの日本向けキャラクター名は「フォクすけ」に決定。

私も今の所メインで使っているWEBブラウザ"Firefox"。 数ヶ月前より「普及キャンペーン」と称して、なんだかコビコビなキャラクターを登場させて名前を付けてねみたいな事をやっていたのですが、この度その名前が「フォクすけ」君に決定したそうです。 ファイアフォックスだから、フォクすけ。 福助っぽく、フォクすけ。

何でも良かったんだろうなあ。

実施することに意義がある。 ていうかブラウザなんてキャラクターで選ぶもんじゃないだろ、とかも思ったりするのですが、それはヘビーユーザーだけの話であって、ブラウザはインタネットエクスプロラしか知らない、ていうかブラウザって何よ? って方々にとっては、うわこれマジかわいくない? よくなくない? みたいなことで選ばれたりもするのかも知れません。 今日びはそういう方も多いと思います。 だからこれはこれでオッケーなのでしょうな。

これをきっかけに、ブラウザキャラ合戦が盛り上がっても面白いかも知れません。 「オペラマン」とか「ルナすけ君」とか「プニルちゃん」とか。 で、「IE太郎」とか言い出してグダグダになるワケだ。


Zune 製品予告サイト"Comming Zune"公開中
(音アリ注意)

さて、先日より「なんかもっさい」と評判のZuneですが、どうやら製品の予告サイトを作っているようなので紹介しておきます。

カミングズーンという、やっぱりなんかもっさいタイトル。 今の所、なんだかよく分からないムービーを2本公開しています。 オススメは「おっさんとウサギ」編。 なぜか小汚いおっさんがウサギさんをなでています。 やる気があるのかないのか、迷っているのか、でもこのノリで行く気なら応援してもいいなと思いました。 ある意味「フォクすけ」とは対照的な戦略です。 ていうかホント、何がしたいんだろ。



9月18日(月)「牛と牛小屋と独言」

【本日のどうか】

牛丼屋に並ぶ人の9割はサクラだと思うのだが、どうか。



【本日の音楽】



バンド「たま」のメンバー、柳原幼一郎が当時の曲をセルフカバー。 今気付いたけど名前を改名しています。 「牛小屋」「さよなら人類」「オリオンビールの唄」「満月小唄」などを収録。 原曲は15年も前の音楽ですが、いい具合に力が抜けていました。 「満月小唄」の終盤は"Stairway to Heaven"っぽくて秀逸。 かっこいいね、この人。


[本日の独言(ひとこと)]

先日、なじみの美容院で聞いたのですが、世間には「顔が上がるクリーム」というものがあるそうです。

店長さんも出入りの業者から教えてもらったらしいのですが、要はそのクリームを顔にマッサージをするように塗り込むと、頬やアゴのたるみが持ち上がり、若返った顔付きになるそうです。 そしてそのクリームの凄いところは、つけてすぐに実感できるほどの効果が得られる上に、効力が10時間ほどは続くそうなのです。

ただ、私がその話を聞いて興味を持ったのは、クリームの効果ではなく「顔が上がる」という言葉でした。

一応まだ20代なので、そういったアンチエイジングな話にはあまり実感もなく知識も乏しいのですが、「顔」に対して「上がる」という表現が使われていることに新鮮さを感じ、またひどく納得させられてしまいました。 日本語してはおかしい。でも「たるみが無くなる」とか「取れる」などのよく耳にする表現よりも、一層その効果がイメージしやすいように思えたのです。

コピーライターの糸井重里は1982年に西武百貨店の広告で「おいしい生活。」というキャッチコピーを作りました。 これはそれまで飲食物に対する評価としてしか使われなかった「おいしい」という言葉を拡大解釈し、「快適」や「満足」や「お得」というイメージをもって「生活」と繋ぎ合わせたものですが、そのあまりに素直で新鮮な印象を与えるコピーは、瞬く間に世間に浸透し、やがては日常会話にまで使われるようになりました。 そしてその派生として、労少なくして利益の多い仕事を「おいしい仕事」と言ったり、合コンでうっかりデュエットを歌うことを「おいしいシチュエーション」と言ったりするようになりました。

先の「顔が上がる」という言葉も、この「おいしい生活。」に似通っていると思います。 聞き慣れない言葉ながら、一瞬にして意味が伝わる一言。 それが受け手に「気持ちのよい引っかかり」を与えるポイントのようです。

まあつまり、ライターとは日々こんなことばかりを考えている仕事だというお話でした。


どうして「美容院」なのに「店長さん」と呼ぶのでしょうね。



9月15日(金)「バッポン的ナンセンス」

たび重なる飲酒運転事故への対策として、取締りの強化よりも「アルコール類を撲滅する」ことを提案したい下戸な私。 もうこの国は酒禁止。 あんな注意力と判断能力を鈍らせて、運転事故やら一気飲み事故やら女性のお持ちかえり事故やらを誘発させる物質など必要ありません。 酒をなくせば万事解決。 私はこれで総裁選に臨みたい所存にございます! ゲコゲコ。


【本日の新製品】


iPodへの対抗機種。 MicrosoftがZuneの詳細を発表。


ワイヤレス接続で音楽の「お試し共有」可能! 「Zune Marketplace」から音楽のダウンロード購入可能! ファイル形式はWMAに加え、MP3、AAC、ビデオはWMV、MPEG-4、H.264、そして写真用にJPEGもサポート! 市場を独占するiPodに真っ向勝負するポータブルプレーヤーとして、年末よりまずは米国から発売になります!

最大の懸念は、その「なんだかもっさいデザイン」にあるんじゃないかと思ったり。 携帯モノは据え置きモノ以上にそのスタイルが重視されます。 ほとんど同じ形状なのに、なんでこんなにカッコ悪くなるんだろう、なぁゲイツよ。


9月12日(火)【本日のできるだけニュース】

新宮さま、お名前は「悠仁」(ひさひと)に。


秋篠宮ゆず親王。
かわいくてよし。


「ダイノジ」のおおち、エアギターのワールドチャンピオンに。(動画・音アリ)


ネタは知りませんがなかなか活きのいいデブです。 こういうの好きよ。
私は昔ライブでずっとギターケースを演奏していたことがあります。
真顔で延々と。 会場のみんなも真顔でした。


デーブ・スペクターさんの愛車炎上

『女性と同じで、車もご無沙汰していると怒りっぽくなる。ボクはいつもギャグが不発なので、車も“不発”の方がよかった。しばらくはバスに乗ります』


落ち着けよ埼玉県民。


取調室でカツ丼をおごった警部を懲戒処分


火事と喧嘩は江戸の華 恫喝(どうかつ)とカツ丼は取調べ室の華。
いずれも違法行為です。 世知辛い世の中ですな。


9月11日(月)「早口言葉と踊り場ゆうれい」

【お知らし】

文庫になります。

というか、このたび創刊される文庫ラインナップに入れてもらえたって感じです。 先の電子書籍化にしても、この文庫化にしても、既にあるものではなく、これからのものに拘わらせてもらえるというのは、結構ありそうでない貴重な体験かも知れません。 応援してやってくださいませ。 選りすぐりのラインナップなので面白さは保証付きですよ。 自分で言ってみた。


【本日の音楽】

SEAMO:ルパン・ザ・ファイヤー

私がラップやらヒップホップやらが嫌いな理由のひとつは、こんな風に言葉を無駄遣いしながら、人の想いに土足で踏み込んできて、しかもちょっと得意げなのが多いこと。 多分この人だって他によいものを沢山作られているのだろうとは思いますけど、お母さんこういうのは認めませんよ。 あとなんか前にあったマリオのアレンジのヤツもね。 ネットに山ほど転がってそうなMAD音楽に金とるなよと。


[本日の独言(ひとこと)]

ふと思い出したことなのですが。

私が通っていた小学校の階段の踊り場には、大きな姿見が壁に備え付けられてありました。 全身がすっぽり収まって余りある位でしたから、多分高さが2メートル近くで、幅も3人が並べる位の広さ。 そんな大きな鏡が、校舎にある踊り場の全てに設置されていました。

4年生の頃。 もう今となっては誰から聞いたのかも思い出せないのですが、踊り場に鏡が付けられた理由を知りました。

15年ほど前、この学校には一人の女の子が通ってました。 明るくて元気で、学校がとても好きな子だったそうです。 でも女の子はある日、登校途中に車に跳ねられて、亡くなってしまいました。 両親が娘の声を最後に聞いたのはその朝、いつものように「行ってきます」という元気な声と笑顔。 そのまま、もう二度と帰っては来ませんでした。

悲しみに暮れる両親。 外から聞こえてくるのは、同じ小学校に通っている子供たちの声。両親は娘のために、学校に姿見を寄贈することにしました。 子供たちがすっぽり収まるくらい大きな鏡を、階段の踊り場の全てに付けて欲しい。 娘が大好きだった学校で、鏡を通して、友達の元気な姿が見られるようにして欲しい。 当時の校長先生は、子を想う親の気持ちに応えて、鏡を付けることを許可したそうです。

5年生の頃。 そんな踊り場の鏡についての、恐い噂を聞きました。

あの鏡が付けられた理由は先の通りだったのですが、その後、鏡の中に女の子の姿が見えるという噂がありました。 薄暗い夕方、一人で踊り場の鏡を見ると、自分の代わりに女の子が映って見える。 女の子はその子に微笑みかけて、小さな白い手を伸ばす。 そしてその手をつかむと、鏡の中に連れて行かれる。 というものでした。

女の子の姿が見えたらもう、逃げられない。 近付くと、手をつかまれる。 逃げ出すと、背後から肩をつかまれ引きづり込まれる。 鏡は踊り場の全てにあるから、校舎の外へ出ることもできない。 そして鏡の中に入ると、もう一生出ることはかなわない。 過去に何人か、引き込まれていなくなった。 そんな恐ろしい噂話でした。

6年生の頃。 担任の先生から、あの鏡の本当の話を聞きました。

あれはおよそ17年前(当時)の、昭和47年の卒業生(の親たち)が寄贈したもの。 子供たちが身だしなみを意識するために設置させたとの事でした。 交通事故で死んだ女の子なんていなければ、その両親が寄贈したものでもない。 ましてや鏡の中に死んだ子が現れるはずもないということでした。

今思うと、いわゆる「学校の七不思議」というものだったのかも知れません。 しかしその割には、単にオバケが現れるだけはなく、その経緯、背景までちゃんと描かれていたのが不思議でした。 夕日の落ちる階段の踊り場。 大きな姿見に映る、いないはずの女の子。 誰が、いつ思い付いたものなのか。 なぜ単純な真実よりも、聞きたくもない恐い噂話の方が広まってしまったのか。 その謎は解けないままに、私は大人になりました。


9月7日(木)「どこかになくした水曜日」


今日はずっと、水曜日だと思っていました。


気付いていない方も多いかと思いますので一応お伝えしておきますが、今日って実は木曜日なんですよ。 知ってました? 私は今日の夕方まで水曜日だと思っていました。
ていうか、平日がまだ3日しか経っていない気がするんです。

ふしぎです。珍しく日記も書いているのでいつもより時間間隔はしっかりしているつもりだったのに。読み返してみると確かに月曜日は毛沢東で、火曜日は選挙で、水曜日は名人のことを書いているから、今日は木曜日で合っているのに、なにか自分の中ではしっくりきていないのです。 何だか損した気分っていうか、こう、胸の中がもやもやするというか。 これが恋!?

アインシュタインが言うには、アタシらはすでに出来上がっている過去、現在、未来の中を秒速約30万キロ(光速)で走っているようなものだそうです。 だからちょっとはしゃぎ過ぎるとみんなを追い抜かしてしまい、一日ずれた感覚を抱いてしまうのかも知れません。 つまり、水曜日は確かに存在していたのですが、私はうっかりそれを飛び越えてしまったのです。 で、今日が木曜日だと気付いた時点で、皆が私に追いついてきたのです。

分かる、かな。

まあ要は、私は未来人ってことですわ。 はじめまして過去の人。 コンゴトモヨロシク。


9月6日(火)「いろんなプリンスとShooting Master "16"」*曜日間違えた。

【本日のスクープ】

紀子さまご出産、の街頭インタビューに高橋名人登場!


高橋名人のブログ

何が面白いって、思いっきり一般人として処理されているところが。
いや名人ですよ名人。 ヒーローじゃないですか。 なにスルーしてんだよ。

というワケで、ご出産および母・子・名人ともに健康であることを嬉しく思う次第でございます。 たくましく育っていただきたいものですね。 連射でスイカを割るくらいに。


さて、めでたく王子様の誕生となったワケですが、王子様といえばハンカチ王子。 ネットのどこかの意見では、ハンカチ王子がハンカチ王子と呼ばれることになったのは、ひとえにハンカチが珍しいものになりつつあるのではないだろうか、というものがありました。

強引ではありますが、一理もあると思います。近年、都市部においてはトイレにハンドドライヤーや、なんかゾッゾッて回して使うお手ふきが増えていますから、人々がハンケチを使う機会もますますすくなってきているように思います。 いやハンケチを使うのは何もトイレだけとは限るまい、夏場の汗ふきもあるだろうという話もありますが、そっちはそっちでハンドタオル型が急速に伸びつつあったりもしています。ハンドタオルはハンケチと違い、アイロンがけがいらないので重宝されているのです。

私はとなりますと、そんな時代背景を知りつつもまだハンケチを常備しています。 確かに使う機会は減ったんだけど、なんかポケットに折り目の付いたハンケチがあると、お守り的な安心感が得られるのです。 そんなのってないですか? いや、安心感というよりも、持っていないことへの不安感の方が大きいかも知れません。 使わないんですよ、別に。 でもないと心細いというか、なんだ、おかしいのかな俺。 でもほら、いつ街中で美女が車にドロをはねられて困っている状態に遭遇するか分からないじゃないですか。そういう時にスッとハンケチを差し出して「これを」とか言えたらステキじゃないですか。 どうですか? やっぱおかしいのかな俺。

それと、中国での経験をいかして先日からハンケチと共にティッシュも常備するようにしています。 ほら、もし万が一ティッシュとかトイレットペーパーがなかったら大変じゃないですか。 あっちの国ではそれがデフォルトだったりしましたが、こっちの国だって油断ならないですよ実際。 だからティッシュも装備。 私はティッシュ王子です。 あ、なんかそれヤだな。


9月5日(火)「彗星はもっと、バアーッて動く」


カミーユ、壊れないのかよ。


というワケで遅ればせながらのZガンダムネタ。 この間ようやく映画版三部作を観終えました。

内容ははしょり過ぎだし、映像はツギハギ過ぎだしで、色々どうかと思ったのですが、それはともかく、カミーユは壊れませんでした。 壊れてこそカミーユ。 悩んでこそ青春。 つまづいてこそ人生。 退廃こそ美しいと思う私としてはちょっと残念な気分になりました。 あと、パプテマス・シロッコ屈指の名セリフ「勝てると思うな、小僧!」も聞けませんでした。 なんだなんだ、みんな丸くなりやがって。

もうここ1年位ずっとバタバタしてまして、最近では本も読めない、テレビも観れない、おまわり毎日ぐーるぐる。 東京でベコ飼うだ! 作文屋としては本も読めないというのは結構マズい状況なのですが、とりあえず切り捨ての先発としてサイトがおろそかになってしまっております。 そんなこと言いつつも、海外旅行したりZガンダム観たりしてるじゃないかという意見もありますが、まあそう言うな。 俺はもっと休みたい。

話題にも乏しく、ネタも仕入れていないから鮮度も落ちていくばかりなのですが、最近はなんですか? ハンカチ王子ですか? どこの助っ人外人かと思いきや高校球児でビックリです。 ハンカチ王子のユウちゃん。 スポーツ新聞では「元祖ユウちゃん」としてダルビッシュ有選手まで駆り出される始末。 いやいや、誰もそんな風に呼んでなかったじゃないですか。 ダルビッシュ無。

あとは、総裁選。 はからずしも「首相ウォッチャー」として歴代の総理に注目していた当サイトですが、次期首相は安倍氏が有力だそうで。 「ラグビー部主将」、「実写版ドクター・マシリト」の次は、誰かに似ている、でも誰に似ているのか分からない。 そんな微妙なビジュアルの方のようです、安倍氏。 あべしと言えば北斗の拳。 ファミコン版「北斗の拳」では、敵を倒した時に出る「あべし」を集めるとケンシロウが強くなりました。 今思うと随分シュールな光景ですね。 安倍氏にはぜひ閣僚に「ひでぶ氏」と「たわば氏」を揃えていただきたいものです。 たわば先輩ってなんだっけ?


以上、今の話題と80年代ノスタルジックを踏まえた28歳男子の日記でした。 いい感じに投げやり。


【本日の独ゲーム】

MANIFEST

画面上でマウスをドラッグして、うねうね。 こういうの、好きよ。 気持ち悪くて。
処理は若干重いので、古いパソコンの人はご注意。



9月4日(月)「延期と北京と赤い指導者」


[お知らす]

9月下旬に刊行を予定しておりました、新作「グラスラグラス」(仮)は、都合により11月上旬頃の刊行予定に変更となりました。 そういや本って発売日に買おうとしたことはなかったなあとか思いつつも、楽しみにしておられた方々には深くお詫びさせていただきますとともに、発売まで今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。 ていうか俺は悪くない。


[本日の独言(ひとこと)]

先週は中国の北京へと観光旅行に出かけました。 数年ぶりの海外旅行になりましたが、たまには自分をインターネットやケータイもままならない環境において無理矢理休暇を与えるのもいいものだと感じました。 リフレッシュ効果抜群。 でも帰国後は仕事が山積みになりました。

旅先は初めての場所ともあって、やっぱり天安門広場や故宮博物院や万里の長城などといったお決まりのコースを見物。 やはり多くの観光地同様、何度も訪れる所ではありませんが一度は観ておいてもいいかなと思えました。 ただ2008年のオリンピック開催に向けてか、北京市内では現在いたる所で大規模な工事が進行しており、砂ぼこりと道路事情が厳しく、好奇心を抱かせられる古い街並みが次々となくなっていたのは残念でした。

また今回は現地に留学している友人が旅のガイドをしてくれたのですが、その彼の留学仲間として様々な国の方にお会いすることができました。 覚えている限りで、ベルギー、フランス、イタリア、カナダ、パナマ、イスラエルなどの学生の方々。 会合で分かったことは、こんな場では日本語オンリーのライターなんて何の役にも立たないってこと。 手に職がある訳でもないですし。 自分は結構狭い世界で生きていると痛感させられました。

発展の代償として数多くの名物を失いつつある同市で買った自分へのお土産は「魔鬼辞典」という本。 物々しいタイトルですが、実はこれアンブローズ・ビアスの名著「悪魔の辞典」の中国語版です。 18元でしたから、日本円だとおよそ270円。 本が安いのは嬉しいですね。 ちっとも読めませんが。




もう一個のお土産は、毛沢東ライター。
さすがにアカいっすねえ。