2006年の11月日記


【ひとこと】

履修するから、もっかい高校生にしてください[1106] / 「競争」を隠すから、「いじめ」が生まれる。[1120] /



11月30日(木)「のだめとサブと実相寺」

【本日のぼくらの失敗】


ずっと「カンタビーレ」だと思ってた。


ていうか、「カンタビーレ」じゃなかったっけ? それとも何かとかけて「カンタービレ」にしてるんですか? マンガの内容を知らないのでよく分からないのですが。 でも「カンタビーレ」のほうが好きだな、ぼくは。 そうしようぜ。


【本日の俺節】


「紅白歌合戦」は北島三郎のみ観る。


年末恒例紅白歌合戦。 そろそろ初出場の人の名前がほとんど分からなくなってきています。 スガシカオは知ってますね。 コ永英明は初出場なんですか、2へえ。 倖田來未も知ってますよ、こないだけなしたから。 SEAMOも知ってる、こないだコケにしたから。 ダメにした人が盛りあがる。 これぞリバース・トレンドメーカーの底力。 宣伝業界ではいらないスキルです。

ともかく、まあざっと見回しても、結局誰も北島三郎の面白さには敵わないことでしょうね。 パフォーマンスは三郎の独壇場。 会場に漁船を持ち込んで、荒れ狂う半裸の男衆をバックに背負って「はあ〜あ、まつ〜りだ〜、まつ〜りだ」と唄う様はまさに狂気。 凄まじいオーラを放つ和風サバトと言っても過言ではないでしょう。 たかが演歌、されどENKA。 ツボにはまるとイントロの時点でもう笑いが込み上げてきます。

パンチと鼻だけではない三郎の魅力。ぜひ皆さんも年末に体感してください。 三郎の魅力ってなんかヤだな。


【本日のおくやみ】


映画監督の実相寺昭雄さんが死去。


なんてこった。

あのドロドロした展開と、薄気味悪いカメラワークが大好きだったのに、残念。
ご冥福をお祈りいたします。



11月27日(月)「新商品とか新社会人とか」


[本日の新商品]

ビクトリノックス MP3プレーヤーつき十徳ナイフ”s.beat MP3”を発売。


ぼくたち男の子が大好きな十徳ナイフ(断言)。 その一流メーカーであるスイスのビクトリノックス社が、MP3で音楽も聴けるナイフを発売しました。 以前ここの日記でも紹介した「USB付十徳ナイフ」の後継にあたるのでしょうか。 アウトドアという観点からいうとさらに進化。 これでもう、音楽とナイフを同時に使わなくてはならない事態になっても安心。 でも単純にデザインもシャレていると思います。 ちゃんと液晶もついてますし、ナイフなんてどうでもいいからMP3プレーヤーとして欲しいかもです。


[本日の独言(ひとこと)]

大学3年生の方々はそろそろ就職活動に入る時期なのかも知れませんが、それに関してちょっと面白い記事がありましたのでご紹介します。

『ブログが就職の「落とし穴」? ググられる学生たち』(itmedia)


インターネットの普及により、学生さん達は気軽に多くの企業情報を得られるようになりましたが、同時に企業側も多くの学生情報を得ているんだよという内容です。 ブログやSNSで自身のアピールする人が増えていますが、それを本名で運営している人は要注意。 またあまりに個人的な日常生活を扱った内容を掲載するのも控えた方が良さそうです。

多くの方は気付いておられないようですが、インターネットが爆発的といえるほど一気に普及した要因は、その利便性だけではありません。 なによりも重要だったのは「無法地帯」であるからなのです。 敷地は無限にあるが、直接動くことも手を出すこともできないという特殊な環境を取り締まる法律は人類史上これまで考えられたこともなく、なかなか法を整備させることはできませんでした。

それが多くのユーザーの目には「自由」と見えて、また多くの企業もその「便利さ」のみを宣伝し続けたために、インターネットは「夢の新大陸」となりました。

実際、インターネットはまだまだ発展途上の段階にあると私は思います。 法律も整備されておらず、社会も未だ安定していない新世界。 そこは多くの歴史に漏れず、街にはギャングが横行し、大企業、大組織による利権の争いが絶えない環境に似ていると感じています。

そんな中で、わざわざ胸に名札をつけて自分をアピールしているのだから、危険でないはずはないのです。 ソーシャルネットワークがその「友達感覚」と「紹介システムの安心感」をアピールした時、多くのユーザーは首を傾げ、ギャングたちは酒場で大笑いしていました。 でもそれ以上の人間が信じ切ってしまったのです。

新大陸には多くのチャンスが眠っています。 ただし無法地帯なので、全て自身の責任の下で行動する必要があります。

と、もはや「ネイティブ・ネットワーカー」となりつつある私は見ております。 風の音を聞け、世界の動きが分かるはずだ。 ウソツカナイ。


とか言ってたら、こんなニュースも↓

[本日の身近なデジタルデバイト]

政府、海賊版のダウンロードを全面禁止にする法案に着手。


なかなか良い案です。 これでP2PやYouTubeの利用者は逮捕されることでしょう。 ついでに、個人ホームページに掲載されている海賊版の音楽や映像をダウンロードした人も、さらには閲覧して自動的にキャッシュに保存された人もみんな逮捕されることでしょう。 ダウンロードが禁止になりますからね。 うっかり知らないサイトを観ることもできなくなります。 でも目指すのはコンテンツ大国。 デジタルデバイトは年代間ではなく、当人の地位の高さによっても開きつつあります。 エライ人は無知を隠して大恥をかく。 誰か政府にダウンロードの意味を教えてやれ。


11月26日(日)「真っ白に濁った夢」


すごい夢を見た。


私は病院のような白い壁に囲まれた部屋に立っていた。

蛍光灯の光が眩しくて、新築の家のような匂いがして。 傍らのテーブルには青いカラの花瓶が置かれている。

隣にはなぜか両親らしき人がいる。

目の前のベッドには横たわる女の人がいた。

女の人は、少女と呼べるくらいの年代だったと思う。 弱々しくも愛らしい顔をしていて、シーツと同じように真っ白な入院服を着ていた。 頭は、包帯に巻かれている。

そして、首と、右足のふくらはぎに、つなぎ目があった。

首の中ほどが、ガラスの円筒になっていて、下のシーツが透けていた。 円筒の中は薄水色の液体に満たされている。 ふくらはぎも似たような感じで、膝から下に足が伸びて、途中に円筒で継ぎ足されて、その下が生身の足に繋がっていた。

でももちろん、生きている。

私はそれを当然のように見ている。

両親とその少女は笑顔で何かを話しているが、内容はなぜか聞こえない。

そのうち少女が立ち上がるというので、私は彼女の脇を持ち上げ手伝ってやった。 彼女はつなぎ目のある右足をうまく動かせない。 私はそれを知ってる。 立ち上がっても彼女は私の肩に手をかけたまま。 ありがとうと言ってきたので、うなずいて返した。 首のつなぎ目の円筒に水泡が3粒ほど漂っていた。

そして彼女は、


赤ちゃんが欲しい。


と言ってきた。

私は、ちょっと困ってしまった。 自分も子供のくせに、その言葉に違和感は全くなかった。

ただ、彼女はもう長くはないんだと思い出した。


妊娠って、どれくらいしたら分かってくるのかなあ。


彼女はなおも私に尋ねてくる。 疲れ切った小さな顔と、弱々しい瞳で。 私はなおも困ってしまう。 妊娠はおろか、その「準備段階」も彼女の体力では持たないだろう。 それに気付いているのか。 その上でせがんでいるのか。 私を困らせたいだけのか。 彼女は目を潤ませて私を見ている。


私ははじめ、できればその願いを叶えてあげたいと思った。
残り少ない日々に幸せを与えてやりたいと思った。


でもその後に、


こんなつなぎ目のある人の子供、イヤだなと思った。



そこで目が覚めました。

例によっておびただしい寝汗と、それによって乾いた喉の奥を感じて。
そして、最後に垣間見た、自分の偽善と本性に寒気がしました。

新しいお話を考えている期間は、よくこんな感じの夢を見ます。 考えているものとは全く違うもの。 変な世界で、変なことをして、それが当然と思っている。 そして大体、白く乾いた不幸が覆っています。


みんな、そんな夢を見ているのでしょうか。



11月23日(木)「ケータイ小説完結記念!」









ケータイ小説「雨の降る夜、死霊メールが」

祝・完結!














わーい。





いえーい。





やったー。





ひゃっほー。





おわったー。





おっけー。





どやさー。(くるよ師匠)






というワケで、こっそりひっそりとヒトのケータイを恐がらせていた小説が完結いたしました。 長い連載にお付き合いいただき誠にありがとうございました。 感想等いただけましたら幸いに存じます。 今後どうなるかは分かりませんが、機会とネタあればまたお届けできればと思っております。








お疲れさまでした。


11月22日(水)「アラサー、崖っぷちの犬を想う」


【きょうのわんこ 徳島激闘編】

徳島市で山の崖っぷちに迷い込み動けなくなった犬はレスキュー体の活躍により無事救出されたそうですね。 立ち往生から5日間が経過し、自力での脱出は不可能という判断で行われた救出劇ですが、 一歩間違えればわんわんもレスキューも落ちかねない状況だけにヒヤヒヤものだったと思います。 良かったな、わんわん。

日常に潜む事件。 万事無事に終われたので拍手喝采ではありますが、たとえばこれが「崖で身動きがとれなくなったおっさん」だったりしたら、きっと非難ゴーゴー。 「勝手に落ちろ」とか「レスキュー隊は出動費を請求しろ」とか言われていたことでしょう。 また、もしレスキュー隊が救出に失敗したとしても大変。 「犬一匹も救えないのか」とか「あんなの俺でも助けられる」とかボロカスに言われていたことでしょう。 大衆の心理なんて結局そういうものなのかも知れません。

ただ、ひとつ言えることとしては、わんわんはかわいい。
でもそれはとても大切なことなのです。


【本日の流行(させたい)語】

近頃「アラサー」という言葉を耳にします。

アラサーとは 「アラウンドサーティー(だいたい三十路)」の略語であり、その年代を示す言葉だそうです。

今、28〜32歳の女性たちは、10代後半よりやれプリクラだ、やれカラオケだ、ルーズソックス、茶髪、ポケベル、PHSなどの新社会の流行に呑まれて、自らが社会現象の中心となることも多くありました。 そういうこともあって、年代的にはそろそろ結婚やら出産やらと面倒なことを迎えるこの時期であっても、「まだまだ頑張れる」とか「まだ守りに入りたくない」という思いが強く、ファッションもカジュアルさやセクシーさを意識したり、生活にもエステやらヨガやら習い事やらに熱心である人が多いということらしいです。

まあ確かに、多感な時期にIT革命の波をモロに受けましたし、ワケの分からない「女子高校生のブランド化」が起こり始めたのもアタシらの時期からであったと思いますから、「まだ落ち着きたくない」「まだ何かムーブメントを起こせる」という思いも、まあ私は男ですけど、その傾向にあるかも知れません。

ただ、それが今の私たち固有のものかというと、そうとも思えず、上の年代の人も当時はそれなりな意識は持っていたでしょうし、下の年代の人もこれからそうなっていくでしょうから、
まあ年相応のミソジっぷりなんじゃないかとも思えます。

例によって言葉の発祥はアパレル業界、というかファッション雑誌ということも考えてみても、多分これも上っ面だけの話題作りということになるのでしょうね。 毎度毎度と色々思いつくものです。 アラサー。 ドヤサー。(くるよ師匠)


11月20日(月)「でもみんな ブキヨウ」

【本日の兼業能力】

土曜日にOLさん兼・劇団員の知人の演劇を鑑賞、日曜日には会社員さん兼・DJの知人のライブを鑑賞と、多ジャンル文化的な週末を過ごしました。

いやみんな、すごいよね。

お2人とも、「才能」なんて軽く言えないくらい努力されているのでしょうけど、それでも「舞台に立てる」ということ自体がすごい才能であるとは、きっと気付いておられないと思います。 舞台に立つか、客席に座るか。 突き詰めればその違いが「素質」と呼ばれるものなのでしょう。 私は、シラフでは立てませんでした。 

会社員兼作家のお仕事はできずじまい。
そろそろやらんと。


[本日の独言(ひとこと)]

昨年に引き続き、自由国民社刊の「現代用語の基礎知識2007」にポータルサイトの「はてな」に登録されている「はてなダイアリーキーワード」の一部が掲載されたそうです。

おおむね今年一年で流行った「ネット言葉」が選出されています。
インターネットで日常的に遊んでいる人でないと分かりにくいものも多いですが、中には「エルデシュ数」をまねて某氏との関係性を示す「ホリエモン数」や、伏せ字の意味がない「広域ホニャララ団」や、かつての「家族会議」をより今風にアレンジした「家内プレゼン」などは、なかなか上手いなあと感心させられました。

言葉なんてものは古いから良い、難しいから良いというものではなくて、どれだけ相手に気持ちを伝えられるかというコミュニケーションのひとつですから、時代や世間によって変化するナマモノであってしかるべきだと私は思います。 それだけに、日夜進歩する新しいツールでありながら、未だ「文字で会話する」ことが主流であるインターネットは、今最も「新しい言葉」が生まれやすい場であると言えそうです。

ちなみに先のリンク先で私が一番心に残った言葉は「π/」
「パイスラ」と読んで、「肩掛けカバンをたすき掛けにする事で強調された状態にある胸」を示す言葉だそうです。 ばかだなあと思いつつも納得させられてしまう。 その「楽しさ」は、記憶に残るコピーの基本のひとつでもあります。


11月14日(火)「メジャーOSのマイナーな話題」


次期OS Windows Vistaの機動音

どうしてもトヨタの大衆車が思い出されてならないウィンビスタ。 その機動音になぜか、プログレッシブバンド「キング・クリムゾン」のリーダー、ぼくらのロバート・フリップ翁が起用されています。 やってくれますマイクロソフト。 でもフリップ翁は、アーティストだけどMacよりWindowsの方が似合っています。 「ギターは座って弾くものだ」と断言したり、カメラのフラッシュが焚かれると露骨にイヤな顔をしたりする人ですが、なんか、がめつさとか権利主張っぽい所がMS寄りに思えます。

プログレッシブ・ロックの大家が起用されたことで世間では「キング・クリムゾン風か!」などと言われていますが、やっぱり器用な人なので、フリッパートロニクス(※1)を見せつつも無難に仕上がりを見せています。 まあサウンドなんて、買ってまず変えるか消すかされるものですし。 いいんじゃないでしょうか。

ファンとしてはこの後、

・Windows Vistaサウンド 初回限定版
・Windows Vistaサウンド 通常版
・Windows Vistaサウンド 未発表音源
・Windows Vistaサウンド 紙ジャケット仕様(解説書付き)
・Windows Vistaサウンド オフィシャルブートレグ版
・Windows Vistaサウンド ファイナルバージョン
・Windows Vistaサウンド デジタルリマスター版BOXセット

などが発売されることを、うすぼんやりと期待しています。(※2)

(※1)ロバート・フリップが開発したギター演奏システム。 テープレコーダを2台使い、録音再生を繰り返すことで、ほわーんとし幻想的な多重音を生み出します。 そんなvistaの録音風景映像はこちら。

(※2)ロバート・フリップが開発した姑息な販売システム。 同じ曲を異なる仕様で何度も売り出すことで、がっぽりとした多重利益を生み出します。 正式にはこれにライブ版も加わり上乗せされます。


11月13日(月)「平積みイン俺んち」

わはーい。



出版社さんから出来上がったばかりの本をいただきました。 読み返すと気分がざわざわしてくるので、開かずに表紙をなでたり、並べたり積んだりして遊んでいます。 いいなあ、うれしいよなあ、なでなで。 好きにやらせてあげてください、ほんとは良い子なんです。

買ってね。


[本日の独言(ひとこと)]

お陰さまで新刊「明日、キャロラインカフェで」をもってこれまで5作品を発表させていただくことができましたが、それによって近頃は、メルマガやホームページに文章を書くにあたって「ネタと表現を選ぶ」ことが必要と思えてくるようになりました。

例えば政治や経済の話を取り上げるとしても「これ以上は書かない方が良いな」という思い。 それは浅薄な知識が露見してしまう恥ずかしさではなく(それもありますが)、むしろ私の「主義・主張」と捉えられてしまうことで、作品によくない影響を与えてしまいかねないという不安が出てきてしまうのです。 簡単に言えば、私がここで「安倍総理が嫌いだ」と書いてしまうと、全国数千万の「安倍総理ファン」の方から嫌われてしまって、本も買ってもらえないかも知れないということです。 いやいや、安倍さんはよく頑張っておられると思います。 今のはあくまで例えですよ。 と、書くと今度は数百万の「アンチ安倍総理」の方から嫌われるかも知れません。 どないせいっちゅうねん。 だからもう、ネタそのものを使わなくなってしまうのです。

また、インターネットを彷徨っていると色々と楽しいサイトも多く見つけられるのですが、その内容が明らかに著作権を侵害しているものであったり、どこかからの無断転載のものであったりすると、ちょっとここでの紹介は控えておこうかと思うようになってしまいました。 多分、仕事としてネットで記事を書かれている方の多くもそう思うことがあるんじゃないかと思います。 面白いネタだけど、ウチで紹介する訳にはいかないなあ、というもの。 そこでまたネタと表現に制限を受けてしまいます。

まあネットから活動を始めて、結局会社員としても作家としても文章で生きているのだから仕方ないことですが。 よく言えば「しっかりしてきた」。 でも表現したいがために表現が制限されるという状況を感じつつあります。

これからは「こっそり」お伝えするようにいたします。


11月8日(水)「マメチゲリオン」

【本日のマメチ式】

「異邦人」や「幸福な死」で有名な作家アルベール・カミュが、男前で日本語ペラペラなタレント、セイン・カミュの大叔父だとさっき知りました。 そりゃ知らなかった。 どっちも好きだ。


【本日の実写版】

実写版「エヴァンゲリオン」のトレイラームービー

実写版といえば「北斗の拳」と「ファイナルファンタジー」のトラウマ。
発表された時は鼻で笑っていましたが、なかなか見応えのあるトレイラーがあがっていました。 このままいけばいい感じに仕上がるのではないでしょうか。 ただ当作品ならではの「暗さ」がなくなり、「ドンパチドンパチでアメリカ最高Yeah!」(関西弁)になったりしないか心配ですね。


11月7日(火)「平日昼間のオタロード」

職場で使用しているパソコン、e-machines(愛称エマ中尉)が今朝からご機嫌ナナメ。 スイッチを入れて30分くらい経つと、なぜか急にプツンと電源が落ちるようになりました。 その後再度スイッチを押しても2秒でまたプツンと落ちてしまう。 ところが小一時間放っておくとなぜか普通に電源が入るようになり、でもまた15分くらいで落ちてしまいました。 なんともマカフシ(摩訶不思議)な現象。 でも動かないと仕事にならないのでカバーを開けて中を点検するハメに。 パソコンの価格下落にともなって、「自作欲」や「改造欲」になくなったのに、やっぱりフタを開ける俺。 あれこれガチャガチャ調べる内に、どうやらCPUの冷却ファンが回っていないことが分かりました。

つまり、

電源を入れるが、冷却ファンが回らない。

冷却されないからCPUの温度がどんどん上昇する。

30分ほど経つと異常温度に達し、安全装置が働いて電源が落ちる。

その後すぐに電源を入れても、温度が高いままなのでやはり安全装置で電源が落ちる。

しかし小一時間放っておくと冷えるので、再び電源が入るようになる。 でも冷却ファンが回っていないからやっぱり落ちる。

という状況が繰り返されていたようです。
事態が分かればなあんだというものかも知れませんが、実際はえらいことです。 だって安全装置が付いていなかったら中身が燃えていましたもの。 さすがはエマ中尉、ナイスリカバリーだぜ。 いやその前に冷却ファンが壊れたんだけど。

で、さすがにこれはどうしようもないので、諦めて電機屋街のパーツショップへ向かうハメに。 もうパソコンは作るより買った方が安いと見切りを付けていたのに、今日から一気に冷え込みだしてきたのに、冷却ファンを買いに行く俺。 フタを開けたら今時使われない7センチ角のタイプと知ってさらに愕然。 いっそ水冷システムでも組もうかと思いつつ、職場使用なので無茶しないでおきました。

帰って来たら夕方17時。 パソコンは復活したけど、私の今日は「無かった日」になりました。

安物買いのなんとやらとは言いませんけど、何だかパーツレベルでのよく言えば「企業努力」、悪く言えば「適当ぶり」が見えた気がしました。 適当な冷却ファンと、それ故の安全装置。 今日の話がよく分からなかった人は、なんだ、パソコンは高いのを買っておけと言うことです。


11月6日(月)「新刊案内」

お待たせしました。


新作小説「明日、キャロラインカフェで」が11月10日頃発売されます。


ホラーではありませんが、今までで一番「私らしい作品」になったと思っております。

晩秋の、静かな時間に読んでいただけると嬉しいです。

お求めは街の書店、またはネットの書店にて。


お友達にもぜひお薦めくださいませ。