2007年の3月日記



3月29日(木)「夢とゲームとダメな俺」


【本日の、今日みた夢】

イタリア行きの空港(関空?)の喫煙所でビートたけしに会いました。 「これからイタリアですか、大変ですね」と声をかけたら、うつむき加減で苦笑いをして、「まあ、おいらこれしかねぇからさ、仕方ねぇよ」と江戸弁で言いました。 立ち去る背に向かって、「頑張ってください」と言ったら、振り向かずに片手を軽くあげて返されました。 カッコイイおやじです。 でもこれは全部夢です。

別のシーン。 デパートの屋上でイベントを鑑賞していたら、ステージに松本人志と野沢直子が登場しました。 会場は当然大盛り上がりで、みんな握手を求めて殺到します。 でもよく見ると二人とも微妙に顔が違ってて、「そっくりさん」だと分かりました。 「あれ、ニセモノだよね?」と隣りにいた本物の野沢直子に聞くと、「そうそう。 よく分かったね」との返事。 「うん、松ちゃんは似てると思うけど、野沢さんは違うよね」。 「だね、全然違うだろあれ」と会話をしました。 ともあれ松本と野沢が一緒にいる時点でかなり懐かしい。 でもこれも全部夢です。

別のシーン、実家にいた子猫が窓から逃げたので追いかけたら、ベランダから落ちた。 受身も取らず前足の骨を折った。 可哀相すぎてドキドキした。 
やっぱり夢だった。


さて、俺はそろそろダメかもしれん。



【本日のふたゲーム】

Smash 2

ブロック崩しゲーム。 自機プレートを引きスマッシュするように玉を打つとブロックの破壊力が増すという面白い設定。 「クリアできなくても次に進める」モードも搭載で、停滞するブロック崩し界での新しさが感じられました。 ブロック崩し界?


ZOOKEEPERアクティブ

ハマリ要素の高さに定評があるズーキーパーがバージョンアップ。 ブロック消し中の先行予約とヒント機能搭載でさらにアクティブになってます。 日給を賭けてオヤジに挑戦する「クエストモード」追加でさらに楽しくなりました。 無料ゲームでこのクオリティなんだから、やってられませんね。


んじゃまた来月。



3月26日(月)「ツメキラーズ」


男がオオカミかどうかは知らんが、女がヒツジであるはずがない。


[本日の独言(ひとこと)]

「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」
のはなぜだろう。

何らかの事情で、夜に爪を切るのはよくないというのは納得できても、それが「親の死に目に会えないほどの行為」とは言いすぎではないでしょうか。 どれだけ仲の悪い親子であっても、せめて死ぬ間際には会っておきたいものです。 不幸になる、良くないことが起きるというレベルではないのです。 それだけに、こんな誰に聞いたかも分からない迷信なのに、いつまでも覚え続けているのだと思います。

という訳で、この迷信の真偽と成り立ちをちょっと調べてみました。
真偽については当然分かりませんでしたが、言葉の成り立ちについては二説ほど確認できました。

一つは、昔は夜が暗かったので、刃物を使って爪を切っていれば誤って指などを切ってしまうかも知れない。 そして怪我をしたら破傷風にかかり死んでしまうかも知れない。だから親の死に目にも会えない、という説でした。

そしてもう一つは、夜の爪を「夜爪(よづめ)」と読み、「世詰め」と置き換えると(この)世を詰める、すなわち早死にするということで親の死に目に会えないという説でした。

どちらも強引ですが、親の死に目に会えないというのは
「自分が早死するから」という理由で共通していました。 早死の方が大変なのに、それを親の死に目と言い換えてより印象付けたのは見事だと思います。 どうあっても夜に爪を切って欲しくなかったのでしょう。

しかし、それだと爪は朝か昼かに切らなければならないのですが、それはそれでどうかとも思います。 慌ただしい朝に爪を切っているヒマもありませんし、昼は昼で何だか「会社のヒマオヤジ」みたいであまり見た目もよろしくない。 夜ならのんびりと爪でも切ろうかという気も起きそうですが、それをすると親の死に目に会えない、というか自分が死にます。 爪の手入れ一つにこの苦労とは、いよいよ生きにくい世の中だと感じさせられました。 そんなことを考えているヒマがあったら爪でも切っていれば良かったです。



3月20日(火)「本日のダウト」


近頃『おわび』が流行っています。


食品メーカーでは主に賞味期限切れ材料の使用や、不衛生な作業現場ゆえに発生した事故などに対するおわび。 家電メーカーでは製造工程でのミスや、耐久年数の読み間違いで発生した事故などに対するおわび。 テレビを見ても新聞を読んでも、なんだか毎日誰かが誰かにおわびをしている気がします。

モノに溢れ、モノに飽きはじめた消費者たちは、商品の購買基準にメーカーのサポート体制にも関心を持ちはじめています。 メーカーの過去にさかのぼり、事件事故の記録はなかったか、またその時の対応は誠意あるものだったか。 それがメーカーの信用・信頼へとつながり、不祥事があれば大メーカーであっても一瞬にして信頼を失墜しかねない風潮になっています。

消費者が賢いのはいい社会の証です。
しかし近頃はそんな危機意識もいささか「度が過ぎている」ような気もしないでもないです。

具体的には、賞味期限の短い食品メーカーであればいいかも知れませんが、家電メーカーが10年以上も経ち保証期限も切れたような製品に対して平謝りをさせられるのは、ちょっと可哀想な気もしています。 もちろん5年10年もってこその家電製品ではありますが、経年劣化というのもありますし、定期メンテナンスをお願いも常に行われています。 製造責任、供給責任というのはあるでしょうが、初期不良でなければそんなに目くじらを立てなくてもいいじゃないかと。 そもそも絶対安全と過信するのもよくないんじゃないかと思います。 所詮キカイなんだから、壊れることだってあるさ。

先日も新聞にはシャープの洗濯機に関して、おわびと点検・修理の記事が掲載されていました。 ひとつは二槽式洗濯機について、初期不良に近いもののおわび。 もう一つは10年近く前の全自動洗濯機について、発煙・発火のおそれがあるもののおわびです。 これもまあ、初期不良の方はともかく、10年近く前の製品については仕方ないものがあるのではないでしょうか。 こう言っちゃ悪いですが、シャープですしねえ。 液晶テレビならまだしも、洗濯機となるとちょっとまだまだ弱い気もしますしねえ。


と思いつつ新聞を閉じて、ふと気付きました。



そういえば、ウチの古い全自動洗濯機。 シャープ製だわ。





ウチの洗濯機。



の品番



【小形全自動洗濯機の点検・修理の再々のお願いについて】

品名:小形全自動洗濯機
対象機種:ES-42系
ES-42DS、ES-B43、ES-D42JN、ES-DB42、ES-DS42、
ES-F4A
ES-F4AUP、ES-G42JN、ES-H42、ES-JN42、ES-J42UP、ES-K42、
ES-L42、ES-S4A、ES-SL42Y、ES-SL42Y2、ES-YA42




テメェら! 不良品つかませやがったな!!!



【本日のことわざ】

対岸の火事 笑って見てたら 飛び火した。



とか言う気もさらさらないのですが、とりあえず、燃え移る前に電話しておきます。
ここまでの自論撤回。 やっぱり大々的に報告してくれないと困るわ。



3月19日(月)「即席名物とさよなら未来系」

[本日のジャンクマン]



日清製、大阪・鶴橋『風月』のキムチ焼きそば。
お湯を入れて捨てる生麺タイプ。 キムチは辛いのであまり好きではないのですが、これは風味付け程度のものだったので平気。 甘辛ソースもなかなかいい具合でした。 

まあ
大阪・鶴橋から自転車で5分の場所に住んでいる私がこれを食うのもどうかと思いますが。 行って食え。 負けて死ね(バイツァ・ダスト)。


[本日の独言(ひとこと)]

先日、私がはじめて使ったパソコンをとうとう処分しました。

モノはIBMのAptiva 2161-T71。1997年発売モデルなので、ちょうど10年間使い続けていたことになります。

当時は、国内において驚異的なシェアで市場を席巻し業界をリードし続けていた、NECの「PC−9800シリーズ」がいよいよ終焉を迎えた頃。 Windows95のヒットにビジネスチャンスを確信した国内のさまざまなメーカーがパソコン開発に取り組み始め、またIBMを筆頭とする強力な海外メーカーも本格的に日本進出を始めてきたという、群雄割拠の時代でありました。ち なみにSONYがVAIOブランドを立ち上げノートパソコンを出したのもこの年。 IBMのCMには同年代の香取慎吾くんが起用されていました。 それで選んだ訳ではありませんが。

スペックはPentium-200MHz、32MBRAM、HDD-2GB、スピーカーやマイク、CD-ROMドライブまで搭載されているという、当時最高クラスで一般ユーザーに向けた最先端マルチメディア仕様になっていました 。CD-ROMドライブも付いているのでWindows95のインストールもラクラク。ご存知の方も多いと思いますが、Windows95はCD-ROMの他に、20枚のフロッピーディスク版も販売されていました。 今思うと、むしろフロッピー20枚で済んでいたということに驚かされます。

パソコンに対して全く無知だった私に買われてしまったこのマシンは、その後パソコン業界と私の成長にともない次々とカスタマイズされていきました。 処理速度が遅く感じてきたらメモリを増設し、保存容量が気になりだしたらハードディスクを増設。 インターネットは内蔵モデム接続からISDNへと変わり、ADSLが出るとLANボードを増設。 しかし増設バスポートがPCIバスではなく、古いISAバスタイプだったので返品する羽目に。 CDを自分で作れるということを知ったら、その方法を調べまくって、SCSIボードからCD-R/RWドライブへの接続に挑戦。 画像処理が重くなったからグラフィックボードを搭載。 そして、通称『ゲタ』と呼ばれるCPUアクセラレータを付け、CPUの処理速度も無理矢理2倍以上に引き上げました。

ソフトウェアは有料無料ともに山ほどインストールとアンインストールを繰り返しました。 Windows98のアップグレードをはじめ、niftyやICQでチャットをしていたのもこの頃。たまたまおまけで付いていた「ホームページビルダー」でサイトを作り始めたのもこの頃。 コンピュータウィルスが入りデータがパーになったのもこの頃。 エッチなホームページを見たせいで、接続先電話番号が全て変えられるという現象をリアルで体験したのもこの頃でした。 死ぬほど焦りました。

新しいパソコンを買った後も、バックアップマシンとして長らく待機してくれていました。 電源を入れるとはじめに『CPU - 0MHz』というとんでもないエラーが表示されますが、回避すれば今も問題なく動作していました。

そんなバカな私のパソコン修得に付き合ってくれたこのマシンとも、とうとうお別れです。 このマシンがなければ、もしかしたらパソコンを仕事にすることはなかったかも知れませんし、ネットで小説を発表するということもなかったかも知れません。 そう思うとこれもまた、私の人生を変えてくれた師匠の一人になると思います。古過ぎて、いじられ過ぎているので、引き取られた後もどうせ再利用されずに解体廃棄となるのでしょうが、それでも梱包する前には念入りに筐体の汚れを拭ってやりました。 ありがとう。 長らくお世話になりました。

時代錯誤な大きい筐体がなくなると、部屋が妙にがらんとしてます。 機動音もひとつ減って、外からの音もよく聞こえるようになりました。 ドラえもんが未来に帰った後の、のび太の心境とはこういうものだったのかなと感じております。 まあ帰ってこられても困りますが。




3月12日(月)「煮詰めてライオン」

「殺す」って言ったらなんだか穏やかじゃないけど、「屠(ほふ)る」って言えばちょっと穏やかになるよね。
てめえ、あんま調子乗ってると、ほふるぞ。 ほふほふ。 もふもふ。


[本日の独言(ひとこと)]

近頃はハーブティーをよく飲んでいます。
別にオシャレとか健康にいいとかいう理由ではなく、仕事で撮影する際に購入した物をお下がりでいただいたのです。 こういう仕事をしていると色んな物事を知ってなきゃならないというプレッシャーもありますが、色んな物事を勉強できるというメリットもあります。 あとお下がりの役得も、たまに。

ハーブティーは単に葉っぱや花や実を煎じて飲むだけのものですが、どの葉とどの葉を混ぜるかという調合具合によって味が大きく変化するという、なかなか奥深い世界でもあります。 近い味同士を混ぜてもあまり変わり映えはしません。 でも正反対の味同士を混ぜれば不味くなってしまいます。 それぞれの味の質と、香りと、効能を上手く掛け合わせてはじめて美味しくなるものです。 そこは数学的な分量の計算と、お料理的な味覚の才能が問われます。 だからどちらも自信のない私が淹れたものは、いつもなんだかチクハグな味になってしまいます。

そんな私が最近よく飲んでいるのは、タンディライオン。 別名タンポポコーヒーと呼ばれるもので、乾燥させたタンポポの根を砕いた物を煎じて淹れます。 色はブラックコーヒーのようにまっ黒で、味はコーヒーに、ちょっとのウーロン茶を混ぜたような感じです。これは味も濃いのであまり他の葉を混ぜる必要もなく、だから私でも普通に淹れることができます。 ノンカフェインで胃に負担がかからず、ビタミンやミネラルも豊富。 しかも母乳の出もよくなるということで妊婦さんにもよく飲まれています。 私は栄養や母乳よりも、単にあるから飲んでいます。悪くないです。 本当はコーヒーの方が好きですが。

そろそろ自然は芽吹き花咲く季節を迎えます。
明るい季節にならって皆さんもハーブティーやタンポポコーヒーに挑戦してみてはいかがでしょうか。 ただしその辺の野草を抜いて飲むのは、汚いからやめた方がいいでしょう。



3月8日(木)「キミのハートを ひったくり」


ネットの読み物「@nifty:デイリーポータルZ」「絶対に盗まれない自転車を作る」という記事に興味深いものを見つけました。

自転車をパクられないために
警察の自転車に似せるという内容も面白かったのですが、その際にリンク掲載されていた「犯罪情報マップ」というものが気になりました。 犯罪を未然に防ぐためにも、町の犯罪発生状況をネットで公開しているというのは知っていましたが、守るべき人も金もなく、身一つで生きている私はこれまで確認したことがありませんでした。

というワケでさっそくぼくらの
大阪府警のサイトにアクセス。 大阪の中央区に住む私が調べてみたいのはもちろん、31年連続で被害が全国最多という大阪名物「ひったくり」の状況です。 一体、私の町はどれだけ危険なのでしょう。
その結果がこれです。





えらいことになっていました。
鮮やかに赤いつぶつぶが、いたる所に。 しかもこれが、過去たったの2週間内で発生した状況なのです。

それでは今年に入ってからの状況はどうでしょうか。





3月上旬にしてこの勢い。
赤つぶ勢力はさらに拡大し、オセロでいえば
「もうどうやっても勝てない」状況にまでなっています。 三国志でいえば、孫権あとはもう蜀を残すばかりです。(赤だから)

そして、ひったくり年間発生件数が全国最多。
メトロパクリポリス大阪の2006年度犯罪マップです。





一瞬、「あれ、少ないじゃん」と見間違いかねない地図。
ぼくらは、ひったくりの上で草を食む、か弱き小羊なのでした。
よく今まで襲われなかったと思います。

これは真剣に、自己防衛の術を考えた方がいいかも知れません。 鎧を着るとか、身体を鍛えるとか。 このままではいつ
モヒカンバイクの荒くれ者に襲われるか分かったもんじゃありません。

ちなみに、ひったくりに関する大阪府警のページは
こちら。 驚くべきことに、これでも被害状況は6年前と比べて半減しているそうです。 やるな大阪府警。 どんだけヤバい街やねん。


3月7日(水)


【本日のウィキペディア二度見】

ムスカ大佐




”年齢は28歳と32歳の2説がある。”




”年齢は28歳”




え、年下?



3月5日(月)「ペンは剣より強し。 そのうえタチが悪い」


困ったことに、最近ますますテレビがつまらない。


[本日の独言(ひとこと)]

「片手落ち」は差別用語なのだろうか。

前にもそんな話があった気もしますが、仕事でそんなことが話題になり改めて考えさせられました。

具体的には私が原稿に「片手落ち」という表現を使ったら、赤字で「不十分」という言葉の訂正させられました。 「片手落ち」と「不十分」は同じ意味ではないのですが、校正していただいた方から
「気を悪くされる方もいるので」という理由で押し切られてしまいました。

「片手落ち」というのは、別にここで説明する必要もないと思いますが、差別用語でも何でもありません。 差別用語と思われている方々は「片手落ち」=「片方の手が落ちている」=「だから充分な結果が得られない」=「それは障害者を差別している」というかなり複雑な連想ゲームを使われているようですが、それは曲解というものです。

「片手落ち」は「片手・落ち」ではなく「片・手落ち」。 
この場合の「手」とはハンドではなく、仕事や手段という意味。 仕事でミスをすることを「手落ち」と言い、失敗とは言い切れないが、一方を見落としていることを「片手落ち」と言います。

「片方の手がなければ仕事が満足にできない」などとは、誰も言っていないのです。 でもそれでも差別語と言われてしまいます。 また同様に「手抜き」という言葉もそれに当てはまります。 この場合の「手」もやはり、仕事や作業を表します。 だから正式には「手抜きしやがって」という言葉だけで充分なのですが、それでは誤解を生みかねないので「仕事で手を抜きをしやがって」などとごちゃごちゃした言葉に言い換えさせられます。 さらには使用そのものを止めさせられてしまいます。

でもそれを校正していただいた方に言っても仕方ありません。 もちろんそんな事は知った上での訂正なのですから。 ここは大袈裟に「それは違う!」と叫ぶよりも、大人しく従った方が生産的ですし、多分それが正しいのです。 言えないしね。

言葉は非常に弱いものです。
一人でも気を悪くする人がいれば、それは「よくない言葉」になります。 その考えは正しい。 でもそれゆえに、
一番言葉に無関心な人たちに合わせられてしまうのです。 だから言葉はどんどんいい加減なものになっていくのです。

うわべだけではなく、その本質をきちんと理解して丁寧に扱う。

「言葉に気を遣う」
とは、本当はそういうものなのではないでしょうか。