2007年の5月日記



5月28日(月)「ゴルゴも驚く暗殺トリック」

[本日の日本ゴルゴ化計画]

NEC8番街 UltraLite 「プロの選択」

私が地味に好きなNECのビジネスパソコンサイト「8番街」に、これまた私が地味に好きな「ゴルゴ13」の宣伝マンガが掲載されていました。
ゴルゴ13はもちろん、お馴染みの銃職人デイブ・マッカートニーや警察コンビも登場して新型パソコンの性能をアピールしています。 いいなあ、地味で。

「ゴルゴ13」はその筆圧の高い絵と暗い設定ゆえに読まず嫌いな方も多いですが、読んで絶対損はない作品だと思いますよ。 ぶっちゃけ、秀逸なギャグマンガです。


[本日の独言(ひとこと)]

ロイター通信によると先月16日、アフガニスタンでは
携帯電話の通話によって感染するという致死性のウイルスの噂が広がり、同国政府は根拠の無い噂だと沈静化のための緊急声明を発表するという騒ぎがあったそうです。

噂の出所は不明ですが、その内容は、心当たりのない電話番号からの着信には未知のウィルスが含まれており、カブール市内ではそれにより数人が死亡している、というものだったそうです。 電話の、しかも無線の携帯電話のどこをどうすればそんな感染ルートができるのかなんてちょっと考えたり調べたりすれば分かりそうなものですが、噂というのはえてしてそんな単純なものほど大きく広がってしまうものなのかも知れません。

さて、それとはまた別の話なのですが、今月21日の「ITmedia」のニュースに、慶応大学の研究チームが
バクテリアにデータを保存する方法を探っているという記事が掲載されていました。 DNAの塩基配列を組み合わせることにより大量のデータを何百万年と保持できるという、全く新しい記憶媒体の可能性を示しています。 実用化まではまだまだ先の話ですが、なかなかワクワクさせられる研究だと思いました。

という訳で、別の話と言っておきながら、なにか繋がりが感じられる2本の記事をご紹介しました。
バクテリアにデータを埋め込めるようになれば、プログラムだって格納できるようになるでしょう。 遠い未来、バクテリアを記憶媒体にした携帯電話を使う我々の元に、着信とともに未知のプログラムが送られてきたとすれば? それがたとえば、バクテリアの体内に猛毒を生成させるプログラムだったとすれば? アフガニスタンの噂を笑えない日がくるかも知れません。


5月21日(月)「すぐそばの未来」

[本日の日本の底力]

世界一"お酢"に詳しい「お酢専用ロボット」を開発

無駄にカッコ良くて大笑い。
お酢のこと教わりてぇ。


[本日の独言(ひとこと)]

熊本県の慈恵病院が運用をはじめた「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」に、運用開始当日に3歳とみられる男児が父親によって預けられたという報道は皆さんご存知かと思います。 運用前よりさまざまな所でその是非が問われていましたが、フタを開けてみれば利用者は我々の考えを上回る行動に出てきたという結果です。

さて赤ちゃんポストについては、それが良いか悪いかは諸処で議論されているので私は特に何も言うつもりはないのですが、ただそのネーミングに関してはちょっとどうかと思っていたりもしています。 恐らく「分かりやすさ」だけでマスコミを中心に使われ出しているのでしょうが、「赤ちゃんポスト」というのは、何だか凄く気軽な印象を受けてしまいます。ポストに入れればそれでOKみたいな。 あとは郵便局でうまくやってくれるから大丈夫みたいに思えます。

また正式名称としての「こうのとりのゆりかご」というのも、すごく安心感があって逆に良くないんじゃないかとも思います。 あそこに入れればきっとうまく育ててくれる、自分たちが育てるよりもいいはずだ。 と思う親たちもいるでしょう。

で、結局どういうネーミングがいいのかというと、もう単純に「捨て子いれ」とか「赤ゴミ箱」くらいにしておけばいいと思います。 カン、ビン、ボン、みたいなノリで。 やっていることはポストに入れることでも、ゆりかごに寝かせることでもなく、ゴミ箱に捨てているんだよと。 奇麗ごとではなくそこをしっかり認識させておかないとダメなんじゃないかなと思います。 それでも捨てたいというのなら引き受けてもいいでしょう。 どうでしょうか?

あるいは、もう今後生まれてくる赤子は全て政府が引き取り税金で養っていくという「超管理社会」にするか。 これで捨て子、虐待、親殺しはゼロになるでしょう。だっていないから。 そろそろみんな「サザエさん的明るい家庭」はファンタジーでしかないと気付いてもいい頃かと思います。


5月14日(月)「ぼんやりロッキー、お手軽宗教」

[本日のぼんやり]

そういや小学生の頃、
「体にいいから」という理由で毎日「正露丸」を飲み続けていたッマツウラ君は元気にやっているのだろうか。


[本日の映画]

ロッキー・ザ・ファイナル

「がんばるブサイク」でオヤジに夢と希望を与えてくれた名作「ロッキー」が復活。 今回も殴ったり殴られたり、
ジョッキで生卵を飲み干したりします。 彼の地では知りませんが、日本での宣伝は完全に団塊オヤジをターゲットにしているのがバレバレでいい感じ。 フィットネスクラブと卵業者は特需の予感です。 ちなみに「ザ・ファイナル」とか言ってますが、彼の地での正式タイトルは「ROCKY BALBOA」(ロッキーさんのフルネーム)で、別にファイナルとかは言ってなかったりします。 そのままの方が重みがあってカッコイイのにねえ。

あとスタローンさんって、ブッシュ大統領と生年月日が全く同じらしいですね。
血の気の多いバースチャートなのかしら。


[本日の独言(ひとこと)]

さて皆さんは「空飛ぶスパゲッティモンスター教」という宗教はご存じでしょうか。

海外のインターネットに詳しい方はご存じかも知れませんが、この宗教によると、宇宙は「フライング・スパゲッティ・モンスター」という目玉とミートボールを持ったスパゲッティの塊のような怪物が作り上げたものだそうです。 モンスターは体のヌードル触手を伸ばして人間を創造し、眼帯とかぎ爪とオウムでお馴染みの海賊を目指すよう進化させました。 祭日は金曜日で、クリスマスは無いが同時期に「ハッピーホリデー」を持っています。 天国にはビール火山とストリッパー工場が約束されており、祈りの言葉は「ラーメン」だそうです。

これはアメリカオレゴン州在住の青年、ボビー・ヘンダーソンがインテリジェント・デザイン説(ID説)を公教育に持ち込むことを批判するため創始したジョーク宗教です。 ID説というのは創造科学のひとつとして、従来の進化論は誤りであり、正解や生物を現在の姿に創造したのは、人類を遥かに上回る「何らかの知性」によるものであるという考えなのですが、これを進化論と同じく教育の場でも教えるべきとした意見に反論する目的で生み出したそうです。 ID説の優れた所は、世界を造ったものを「何らかの知性」とすることで、宗教を限定しないことなのですが、ボビーはそれを逆手にとって「だったら空飛ぶスパゲッティモンスターが造ったことも認めるべきだ」としたのです。

この「空飛ぶスパゲッティモンスター教」はその後ジョーク好きなネットユーザーを中心に大きく広がり、今では信者は全世界に1,000万人にも及ぶとか(主催者側発表)。 シンボルのロゴマークやそれをあしらったシャツも作られて、熱心な勧誘活動も行われているそうです。

宗教と社会との関係は、日本ではかなり特殊なケースとして馴染みの薄いものとなっておりますが、諸外国では戦争や暴動も起こりかねない問題のひとつです。 進化論とID説のどちらが正しいか、両方を教育に盛り込むべきだという話は、畢竟どちらも『完全な答え』となり得ていないが為に、突き詰めるほど泥沼となってしまうでしょう。 ただその問題を世界に問い掛けるための例題として、この「空飛ぶスパゲッティモンスター教」を立ち上げたというのは興味深いと感じました。 これによりアメリカという国やキリスト教という宗教を無視して、全世界の人々が自国と自身の宗教観の問題として考えることができたのでしょう。信者の多さは、そのままこの問題を意識した人の数へと繋がります。いい手を思い付いたものです。

なお「空飛ぶスパゲッティモンスター教」の詳しい内容については「反★進化論講座」(築地書館)に書かれています。 興味を持たれた方は一読されてもいいかと思いますが、全部ジョークなのでご了承ください。

ちなみにID説を学校教育に盛り込むという問題についての個人的な意見としては、指導者や生徒の親、さらに生活環境が完全に中庸でない限り、結局は何らかの宗教観の押し付けに繋がるしかないと思うの、でやっぱり反対です。 あるいはパスタのオバケあたりのぶっ飛んだ例を出しておくべきかも知れません。


5月7日(月)「チェンジ校名」



レオパルドンの出てこないスパイダーマンの、どこが面白いんだ?


[本日の独言(ひとこと)]

ゴールデン・ウィークは少しの時間だけ奈良の実家に帰っていたのですが、県下では私の知らない内に大きな変革が起きていました。

近所にあった「県立奈良商業高校」が、2007年度から「県立奈良工業高校」と統合され、
「県立奈良朱雀(すざく)高校」という新しい高校ができていました。 どちらも私の出身校ではありませんが、商業・工業が合わさって朱雀になるというのはフェニックスの妙、あるいは手塚治虫の火の鳥(高校編)みたいで驚かされました。

その後調べた所によると、奈良県下では2005年から2007年にかけて大規模な県立高校再編が行われたらしく、なんと24の高校が13校にまで減らされたそうです。 高校野球の有名所でいうと「県立斑鳩(いかるが)高校」が「県立片桐高校」と統合し「県立法隆寺国際高校」に、また巨人と横浜で活躍した駒田徳広の出身校でもある「県立桜井商業高校」は「県立志貴(しき)高校」と統合し「県立奈良情報商業高校」となりました。 また改名したという所では「県立御所(ごせ)高校」が「県立青翔(せいしょう)高校」となりました。

生徒数の減少にともなう再編なのでしょうが、これだけ大規模になると
それぞれの先生たちがどうなったのかも気になってきます。 あと再編後の学校名がどれも学園マンガやライトノベルの校名っぽいのも気になります。 「朱雀高 VS 青翔高」なんてカッコイイじゃないですか。「法隆寺高の念仏打線」とか、ドカベンでありそうじゃないですか。 ネタにしてすいません。 在校生の皆さんは勉学やスポーツに励み、健全な学校生活を送られることを願っております。


【本日のパワードバイ】

あなたの判決は?


中身を変えて遊びましょう。