2007年の6月日記



6月18日(月)「日常の異常は感情の変調」

【本日の僕たちの失敗】


目薬さしたらメガネの上に落ちた。


[本日の独言(ひとこと)]

今話題の「キュウリ味のペプシコーラ」を飲んでみようと店に行きましたが売っていませんでした。
それで仕方なく、代わりに「キシリッシュ プラチナミント」を買ったのですが、これは「プラチナ配合」で「キシリトール」+「ハイドロキシアパタイト」+「ローズマリー配合」で「シャルドネ香料」を使用したガムでした。 色々心配させられます。 味は普通でした。

しかし「プラチナ」とか「コエンザイムQ10」とかって、効能というよりは単に「はやりの成分」として使われている感がありますね。 誰かは知りませんが、いい比較方法を思いついたものです。 私の小説もなんか、お肌にいいとかいう効能があればよかったのにな。 読むと痩せるとか。 ダイエット本じゃないんだから。



6月11日(月)「シゴトも恋も一目ボレッ」

[本日の4沢]

出会った瞬間に恋!? あなたの「一目ボレ度」


きゅ、90パーセントだと……


[本日の独言(ひとこと)]

マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマーはかつて、「我々の仕事で一番重要なのは、凄い人を雇うことだ」と発言しました。 自社で凄いものを作ろうとするのではなく、まず凄いものを作れる人を求めるという考え方は、結果的には同じことではありますがなかなか割り切れるものではありません。 マイクロソフトがIT業界で一番成功を収めた理由も、根本的にそんな経営哲学に基づいていたからではないかと思います。 一方で、凄いものを作ろうと励んできたのがアップルなのでしょう。

私の勤めている会社でも先日より新人採用の活動をはじめることになり、私も一応面接をする立場として席に着くこととなりました。 あまり詳しいことは書けませんが、会社は数名の社員が勤務して宣伝・広告の媒体の制作を主に行っています。 私の本業はライターですが、少数なのでそれぞれ色んな業務を兼ねて動いています。

さてそんな弊社が求めている人材は、もちろん、スティーブ・バルマーと同じく「凄い人」には違いありませんが、大所帯でもないのでどちらかといえば技術よりも人柄を見るようにしています。 業界にもよるのでしょうが、デザインや印刷の技術なんて、経験に比例する部分も多いのできちんと勉強してもらえればそれなりに身に付くものだと思っています。ただ性格やセンスというのはなかなか変えようとしても変えられないものなので、将来的に考えればその辺を重視する方がメリットは高いと考えています。 あとは容姿。 人を容姿で決めるのかと怒られても、世間が色んな物事を容姿で決めている限り私も容姿を重視せざるを得ないのです。 もちろん美人・不美人の好みではなくて、「ちゃんとしている」かどうかの姿勢なのですが。

これから私と近い業界、あるいは他の業界への就職を考えておられる若い人への面接時のアドバイスとしては、とりあえず畏まらないことだと思います。 明らかにマニュアル通りの受け答えをされてしまうと評価の仕様がなく困ってしまいます。 それと、とにかく何でも発言をして印象に残すようにすること。 正直言って経験のない若い人の仕事に対する考えなんて、大体色々と間違っているものです。 それでも言おうとする姿勢が見られれば、修正して育てていこうという気になれると思います。 要するに「自分自身をも売り込もうともしない人に、他人の商品の宣伝や広告なんてできるものか」ということです。

まあ色々と偉そうなことを書いてみましたが、所詮私もかつては新卒就職に失敗したクチです。 試験に通って面接で落とされまくりました。 そんな私が面接する立場になるのだから面白い。 そして今の私なら、当時の私なんて絶対に雇わないことでしょう。 そういうものですね。


6月4日(月)「ジャイアニズム・コントロール」


[本日の、はしょり過ぎて違う意味になってしまったジャイアンの名言]


「お前は俺のもの」



[本日の独言(ひとこと)]

近頃、インターネットのコントロールがうまくいっていません。

と書くと、それはWEB2.0、3.0化が進むソフトウェアのことなのか、それとも凶悪犯罪や著作権保護法違反の温床となっている社会情勢のことなのか分かりませんが、そうではなくて、あくまで個人的なコントロールの話です。

どうも最近、私自身がインターネットをダラダラ使い過ぎている気がしているのです。 毎日日課として十数個のニュースサイトをチェックして、十数個のお気に入りサイトを巡回して、気になる単語をwikipediaで見つけては深みにはまり、面白い動画を見つけてはさらに検索して深みにはまり、単純なFlashゲームを見つけては深みにはまり、気付けは数時間が経過しているということがよくあります。 それ自体は楽しいので別に問題はないのですが、そのせいで仕事が滞ってしまうのはまずい状況のように感じております。

メディアに限らず、情報の受け取り方には「プッシュ型」と「プル型」があります。 「プッシュ型」とは、いわゆる本人は受身の状態で、情報が勝手に押し寄せてくるもの。テレビの「ダラ見」やメールマガジンなどがこれにあたります。 一方「プル型」とは本人が行動して情報を取得するもの。バナー広告やリスティング広告、インターネット自体もそれにあたるでしょう。

問題なのは、インターネット自体が「プル型」の代表であったはずが、いつの間にか慣れ過ぎて「プッシュ型」の面も持ち始めていることです。 まるで息をするかのようにパソコンを起動させて、日課としてサイトを巡回する。 RSSやSNSが普及しするにつれてその側面はさらに強くなり、毎日見ないと気が済まない。 見逃すと、勝手に話が進められている気がして落ち着かない。 もはや行動ではなく強迫に近いものとなっています。

私の場合、外出は当然として、テレビやゲームや読書などはある程度自制できますが、インターネットは仕事にも密接に絡んでいるので止めることができません。 パソコンを立ち上げないと原稿を書けないので押入れにしまっておくこともできません。昔のネットはダイヤルアップ回線を使用し、閲覧時間により課金されていたので程ほどにしておくことができましたが、定額料金・常時接続となった今ではお金だって気にならなくなっている。 だからつい軽い気持ちでブラウザを立ち上げて、延々と遊んでしまうのです。

いわゆる「ネット廃人」とされる人々も、そのような状態になっているのではないでしょうか。 誰よりもインターネットに詳しく、上手にコントロールできていた人ほど、爆発的に増加したコンテンツの渦に飲み込まれて身動きがとれなくなてしまう。 ブンガク的表現でいうとそんな所のような気がしています。 コンピュータやネット関係の仕事をしているならばまだ業界の流れを知るためとして利用できますが、学生さんやまるっきり別の仕事をされている方にとっては悲惨な現実逃避にも繋がってしまうかも知れません。 しかもそれが、傍目には「わざわざパソコンを立ち上げて」と見られてしまうからタチが悪い。 誰もそこに「わざわざ感」は持っていないのです。

皆さんはネットで遊んでいますか? それともネットに遊ばれていますか? 知らなきゃまずいし、知らなくてもまずい。 これからは「インターネットと上手く付き合える人」が勝つ世の中になると思います。
ていうかそんな「仕事術本」もありますね。ホリエモンとかので。