2007年の7月日記



7月30日(月)「カタストロフィ S」

「しまじろう」をずっと「くまじろう」だと思い込んでいた俺の気持ちがお前に分かってたまるか。


[本日の自己嫌悪リンク]

キセカエJP

このエロオヤジが!! (鏡に向かって)


[本日の独言(ひとこと)]

かねてよりこのホームページを見に来ていただいている方にはご存じのことと思われますが、私は「崩壊の美学」というものに心を惹かれます。 「崩壊」と書くとなにか怖いものが感じられます。 どちらかというと「台無し」という方が近いかも知れません。 一生懸命作った物を一気に破壊する瞬間。 丹誠込めて育てたものを台無しにする瞬間。 そこには一種の美学、古語でいう「もののあはれ」があると信じています。

チベット密教の修業のひとつにも「砂絵を作って壊す」というものがあります。 修行者は地下室で瞑想を行いながら、信じられないほどに細かく見事な砂のマンダラを作り上げます。 ただし砂で作るので非常にもろく、地下室で取り組むのも風が吹かないという理由です。 そして丹精込めて作り上げた砂マンダラが完成すると、そのまま壊して川に流します。 修行者はそこで世界の破壊と巡る輪廻の理(ことわり)を知るのです。

そういうのに、すごくドキドキします。

その傾向は私の作品にもよく表れていると思います。色々と物語を書き上げていますが、最終的には「なにもなくなる」ものが多いです。 これをひそかに「だいなしブンガク」と私は呼んでいます。 生死の問題だけではありません。 5年前に書いた「やがて世界は詩にいたる」のラストは、「何も起きなかった」ことで終結しました。 多分やっぱり、好きなのです。

世間はいよいよ夏本番となっています。
日本の夏の台無しといえば、ご存じ「花火」が定番です。職人さんが丹精込めて作った玉は、夜空に一瞬の花を咲かせて散ってゆく。 花の美しさよりも、散った後の虚しさに胸を締め付けられる方は、多分私と気が合うと思います。

今年は見に行けるかしら。



7月23日(月)「おひさま賛歌」

コンビニの有線だかFMだかで何気に流れていた新曲の、特にボーカルが凄くヘタっぴさんでビックリしたのですが、あんまりそういうことを書くと色々と印象も悪くなりそうだからあえて紹介しないでおくことにします。 一応モノ書き屋さんをやっていると、そういう事にも気を遣うようになってしまいます。 徹底的に書くか、全く触れないかのどっちかなんでしょうけどね。 最初聴いたらクリリンが唄っているのかと思いましたよ。


[本日の独言(ひとこと)]

九州の方ではもう梅雨明けとなってようですが、関西ではまだ曇り空から降ったりやんだり。 傘の手放せない日が続いています。 傘は18世紀頃にイギリスかどこかで生まれたと聞いていますが、当時からほとんど構造やデザインが変わっていないというは凄いことだと思います。 最近は親骨(傘布を支える骨)が多い「24本傘」とかいうのが人気だそうですが、それでも元デザインは同じです。 よほど完成されたプロダクトデザインなのでしょうか。 そろそろ画期的な構造の雨よけが登場してもいいかと思うのですが、どうでしょう。 手を使わずに頭に傘を直接付けるタイプとか。 時代、戻ってますか?

さて、梅雨が明けるといよいよ夏が到来してしまう訳ですが、私はそれにともない「男の日傘」という文化をもっと推進していただきたいと思っています。 私は陽射しに弱くて、直射日光に長く浴びていると日焼けせずに軽い火傷を起こしてしまうので、これからの時期は本当に苦手です。 でも世間的には「日傘は女性のもの」「夏の男は日焼けしておけ」みたいな風潮があるので、男が日傘を差すとどうしても浮いてしまいます。 といいますか、皮膚に疾患のある方以外はほとんど見かけません。 そうではなくて、日焼けすると痛いからとか、単に暑いからという理由だけで、もっと気軽に日傘をさせるようになってもいいと思います。 もう日焼けが決して体によいわけではないのは皆さん知っているでしょうし。 「クールビズ2.0」として次にその辺を頑張っていただけるのなら、投票してもいいです。

7月16日(月)「船頭多くして、島穴を防げず」

地震発生後、異例の早さで現地視察に向かう首相。
内容はともかく、ひとまず我先にと対策本部を発表し出す野党。
何の配慮か、なぜか一斉に往来をやめた街宣車。

ちぐはぐな行動かも知れないけど、パフォーマンスなのかも知れないけど、対応が素早いのはいいことです。 普段からこれくらいやって欲しいものですね。
震災に遭われた皆さん、大変でしょうけど頑張ってください。 今回はエライさんたちも必死に対応してくれるはずですから。


そして何げに、奈良も揺れてる。


[本日の独言(ひとこと)]

瀬戸内海にある無人島「ホボロ島」が危機に瀕しているというニュースを耳にしました。
広島市安芸津町沖合およそ500メートルにあるこの小さな島は、かつては高さおよそ20メートル、幅およそ55メートルの山として、松の木も生えた瀬戸内海の一風景でありました。 それがここ十数年で一気に崩壊し続けて、今では2,3メートルの岩を残すだけの点景となってしまいました。

島崩壊の原因は「虫」。 岩に穴をあけて住む習性を持つ体長約1センチほどの「ナナツバコツブムシ」という虫が大発生したせいで、島は穴だらけとなり、それが風雨や波の浸食を受けて急速に風化を続けているそうです。 元々が小さな無人島なので、それがなくなった所で何か我々に重大な事態にもたらすということは考えられません。 しかし、人の手をかけずにこれ程の速度で地形が変化するのは非常に珍しい現象とのことで、世間の注目を集めているようです。

小さいモノが大発生して大きなモノを滅ぼすというのは、どこかSFチックなカタストロフィを感じさせます。 巣穴を掘り島を侵食し続けている「ナナツバコツブムシ」は、空も飛べず陸上でしか生活できないので、最終的には自らの所作により島とともに死滅する運命にあります。 それでも彼らは自らを止めることもできない。 「神よ、なぜ我をこの地に生みたもうたか」と悩むこともないのでしょう。 生物の活動も「自然環境のひとつ」としてとらえるならば、環境問題なぞに頭を悩ませるのもナンセンスなことかも知れません。 いや、悩むのもまた自然の中の人間か。

崩れゆく「ホボロ島」には哀しく儚げな伝説があります。 興味のある方はネットなどでお調べください。


7月10日(火)「本日のパワードバイ」

powerd by 脳内メーカー


悪いなあ


わあ、ろくでもねえ。



7月9日(月)「リハビリー」


そんな雑学、聞いてねえよ。


[本日の独言(ひとこと)]

しばらくぶりでございます。

多忙な現状はあまり変わっておりませんが、あまりお休みをいただくとそれがクセになってしまいそうなので、そろそろ色々と再開させていただきたいと思います。

ここ数週間は本当にバタバタしておりまして、まさしく東奔西走。 東は東淀川から西は西成まで走り回るような日々を送っておりました。 どちらも大阪府内です。 「おはよう日本」が始まる頃に床について、「とくダネ」が始まる頃に目が覚める毎日。 これじゃ体を壊すなと思っていたら、本当に壊れて「笑っていいとも」を観ながら寝込んだりもしていました。 季節もいつの間にか春から初夏へ。 気付けば近所にイズミヤ(スーパー)とブックオフが新たに建てられ、実家に住んでいた3つ上の兄は東京に移住し、残された父はビリーズ・ブートキャンプに入隊してしまいました。 色々な話題にも取り残されています。 やっぱり私だけ一週間に10日来いと思う次第ですが、そうなれば過労死して社労仕にも迷惑をかけることになりそうなので、ほどほどにやっていくことにします。


新作も新たに進行中です。今回もかなり新しい内容に取り組んでおりますのでどうぞご期待くださいませ。
なんだこの文章。