2007年の9月日記



9月24日(月)「本日の週末」

猫魔神

「ふうん……面白そうじゃない」

出版社さんより「魔神館事件」の見本誌が送られて来たので、さっそく実家の猫に納めてきましたよ。


あと母親に「脳トレ」をやらされたら「脳年齢60歳」って言われました。 人生は還暦から面白くなる。(今日のコピー) DSがよく売れているってニュースで聞いても実感できませんでしたが、自分の親が普通に遊んでいるのを見ると納得させられます。 あれはいいものです。 でも私は持ったら猿並に遊び続けるから買わないよ。


9月20日(木)「魔神館事件の件」

←でも紹介しておりますが、今月末発売の弊著「魔神館事件 −夏と少女とサツリク風景−」の表紙デザインをいただきました。 イラストは箸井地図さんです。 カッコイイですね。 まさかプロな人に、ぼくらの「お兄さん」を描いて貰える日がくるとは思いませんでしたよ。 変な汗出てきた。

そして! YouTubeほか動画サイトに「魔神館事件」のブックトレイラーが公開されました。

ブックトレイラーというのは書籍の予告ムービーのことだそうです。 カワイイですね。 まさか役者な人に、ぼくらの「ハテナ君」を演じてもらえる日がくるとは思いませんでしたよ。 変な汗出てきた。 気に入っていただけたら動画サイトの方にコメントを入れてください。

という訳で、発売前から盛り上げていただいている「魔神館事件」。 本編もミステリやホラーやラノベをひっくるめた楽しい内容になっておりますので、どうぞご期待くださいませ。 私も変な汗を流しながら待っております。



9月17日(月)「利用する人、される人」


[本日の捨一句(すていっく)]

コンビニのフェアを見て知る秋の色

(大阪府 29歳)


[本日の独言(ひとこと)]

野菜ジュースが好きでよく飲んでいるのですが、近頃は種類も増え味付けも凝ったものが多く売られるようになりました。 それはそれで選ぶ楽しみもあるのでいいのですが、味がだんだんと「野菜っぽくない」もしくは「野菜っぽさを隠そうとしている」のがちょっと気に入らなくもないです。 果物をたくさん入れて甘く仕上げたりして、なんか姑息さが感じられます。

野菜自体の味も最近は品種改良の成果か、やけに甘みをもったものが多く出回っています。 流行ものでは「ベジスイーツ」などと呼ばれて、ケーキや菓子で果物の代わりに野菜を使うのもありますが、なんだかもう野菜も果物も境目がなくなってきているのかも知れません。 野菜ジュースの場合は、恐らくコストの面があるのだろうと思いますが、ベジスイーツよりもベジタブル+スイーツが主流となりつつあるようです。

個人的には、野菜ジュースはそんな果物なんかに迎合せずに、苦かったり青臭かったりする野菜らしさを強調してくれていいと思っています。 だって野菜なんだから。 何も恥ずかしがることもない。媚びを売らずに堂々と野菜の味を追求すればいいのです。 嫌われたっていいじゃないですか。 あ、嫌われちゃダメか。 うーん。


9月10日(月)「現代音楽まるしかく」

[本日のタマゴラス]

ソニーの音楽プレーヤー「Rolly」が新登場

なんだか「迷走感」がすごく伝わってくる新製品です。 iPodキラーと位置づけなければ結構アリかも知れませんが、やっぱり価格がネックになりますな。 3,980円ならネタで買う。 そして3日で飽きる。


[本日の独言(ひとこと)]

アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod」の新作が登場しました。

今回の目玉となるのは、6月に米国にて発売された携帯電話「iPhone」と同じインタフェースを使った、全面タッチスクリーンの「iPod touch」。 記憶媒体をハードディスクに置き換えて、音楽やムービーばかりでなく無線LAN機能でブラウジングも行えるようになったそうです。

他には旧デザインの「iPod classic」やフォルムを変えた「iPod nano」や新カラーの「iPod suffle」も登場します。 業界のトップもいよいよ地盤固めでしょうか。 個人的には「iPod touch」よりも新しい「iPod classic」の方が気になっています。 容量160ギガってどんだけーです。

でも相変わらず、音域についてはほとんど言及されていないようですね。 携帯にせよ何にせよ、音楽プレーヤーの本質は音域だろうと思っているのですが、もうメーカーもユーザーもそんなの気にしちゃいない風潮になっている気がします。 携帯電話で音楽を聴くのだって普通になっていますし、「音はどう?」って聞いても「224kbpsの高ビットレートだぜ」みたいな単位の話になっちゃいますし。 みんな「携帯ゆえの諦め」というよりも「そんなの知らない」という風になってしましました。

だから音楽の評価もテンポとメロディラインだけになって、ノリがいいとか悪いとか、哀しげなメロディとかしか受け止められない。 高さや深さは気にされないようになってきました。 だって聴こえないもの。

アップルがその辺を追求しないのは、多分誰にも響かないことだからかも知れません。 それならタッチスクリーンにした方が分かりやすくて格好いいしね。 インタフェースやデザインのこだわりしか見られないのがちょっと残念に思います。

ちなみに、割と知られていないようですが、iPodはiTunesからダウンローする際には、曲のイコライザ(EQ)設定もそのまま引き継いできます。 音が気になる人はiTunesで個別にEQを仕込んで落とせば少しはマシになりますよ。



9月3日(月)「骨まで飾って、中身スカスカ」

[本日のオーパーツ予備軍]

頭蓋骨にダイヤを散りばめた芸術作品が115億円で落札。

115億円で落札されたこの作品の原価は一体いくらだったのでしょうか。 何にせよ「作ってみよう」と思ったことに一番驚かされています。 やっぱりねえ、アーティストってある程度は裕福でなきゃダメなんですよ。 この作品が良いか悪いかは知りませんが、お金の心配をしていたら思いつきもしなかったことでしょう。 貧乏は想像と発想の幅を狭めるのです。 でもアーティストをやってると大体貧乏になります。 誰もが苦しめられているジレンマです。


[本日の独言(ひとこと)]

先月末のニュースによると、毎年、世相を表す言葉や最新の専門用語などを収録し出版していた「イミダス」(集英社)と「知恵蔵」(朝日新聞社)が今年度版で揃って休刊となったそうです。 私は何年かごとにちょこちょこと買って読んだりもしていたので少し残念です。

休刊に追い込まれた事情としては察しの通り、インターネットの普及にともない、無料で大量の情報が得られるようになったのでもう必要とはされなくなってきたという事のようです。 まあ今日び、欲しい情報は検索でチョイチョイすればネットで簡単に見付けられますからねえ。年一回に出る程度の情報なんて不要だと思われても仕方ないのかも知れません。

でもインターネットって、引用や出典がハッキリしない情報も多くて、デタラメが混じっていても分からない状況というのも結構あります。 だからそういう所をちゃんと根っ子付けて、キチンと「責任」を付けて出してくれている情報として、2冊にも価値はあったと思うのですが、どうなんでしょうか。

もしかして、その辺が広く分かってもらえていたら休刊は避けられたのかも知れません。 そして今後はインターネットの情報にもその辺が強く求められてくるようになってくるでしょう。 「名無しさん」はインターネット・テキストのメリットではありますが、やっぱりデファクトスタンダードにしてはいけないと思います。