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サッカーのルール




ハテナくん「そこだー行けー、シュートだー!!」

おにいさん「やあハテナくん、気でも狂ったかい?

ハテナくん「違うよ、サッカーを観てるんだよ。」

おにいさん「へぇ、ハテナくん、サッカーのルールなんて知ってるのかい?」

ハテナくん「バカにしないでよ! それくらい知ってらい!」

おにいさん「ホントかな?」

ハテナくん「ホントだい! えとね、ボールを敵のゴールの中にいっぱい入れたら勝ちだよ。」

おにいさん「ははは、そんな事言ってるから退院できないんだよ。」

ハテナくん「え? 違うのかい?」

おにいさん「やれやれ、ハテナくんの脳無しっぷりにはコリゴリだよ。」

ハテナくん「おにいさん、いぢわるしないで教えておくれよ。」



サッカーの語源は?


おにいさん「サッカーは漢字で書くと、「咲足」。 明治時代までは「さくあし」という名の遊技だったんだよ。足の妙技が花が咲く様に美しい所から、そう名付けられたんだね。」

ハテナくん「え、じゃあサッカーって・・・」

おにいさん「もちろん日本で生まれたスポーツだよ。」

ハテナくん「へぇ、知らなかったよ。」

おにいさん「確かに、知らなくてもサッカーは出来るけど、この位は一般常識として覚えておこうね。ちなみに英語の「soccer」はあて字だよ。」


サッカーはどこで戦うの?


おにいさん「競技敷地は、縦100m、横300m、高さ300mの建物の中で戦うね。 内部には土の地面の他に、芝生、砂場、底なし沼、談話室、キッチンが含まれているよ。」

ハテナくん「ふうん、おフロは無いんだね。」


何人で戦うの?


おにいさん「競技する人数は「イレブン」と呼ばれる様に5人だよ。」


勝敗はどうやって決めるの?


おにいさん「ハテナくん・・・そんなことも知らないで、観てたのかい?」

ハテナくん「エヘヘ、そうなんだ。」

おにいさん「試合前に両チーム、最初に3万円が渡されるんだ。」

おにいさん「まず、一人目(先鋒)同士が殴り合うんだ。 どしゃ降りの雨の中でね。
武器の使用は認められないよ。
ただひたすら、殴り合うんだ。 
相手を完膚無きままに叩きのめしたら試合終了だね。
勝者には8900円が手渡されるよ。」

「次に、二人目(次鋒)同士が、やはり殴り合うんだね。 グーで殴り合うよ。
武器と足技の使用は認められないよ。 あくまでで勝負するんだ。
勝者には6万2千円が手渡されるけど、約3分の2は税金で引かれてしまうんだ。」

「次に、三人目(中堅)同士が、42.195kmのマラソンで競争するんだ。
延々と施設内を走り続けるので、狂う人がタマにいるね。
この勝者には4万円がドルで支払われるよ。」

「さらに、四人目(副将)の二人にサッカーボールが一つずつ手渡される。
彼らはソレをぶつけ合うんだ。
手で投げても、足で蹴ってもOKだよ。
相手が気を失ったら、試合終了だ。
勝者には「王選手のサインボール」が送られるんだね。」

「そして、五人目(大将)は、今まで獲得した金で服や装飾品を購入するんだ。
これはファッションセンスの良さで勝敗が決まりるよ。
勝者には某ファッション雑誌のグラビアページに載ることを約束されるんだ。」

「最後に、全選手五人対五人で、殴り合いをするんだ。
武器の使用はバズーカ砲まで認められているみたいだね。
でも細菌兵器はダメだよ。
一方が全滅するまで、時間無制限で戦うんだ。」

「戦闘終了後、両チームの監督がジャンケンで、最終的な勝者を決定して試合終了だ。」

ハテナくん「結構バイオレンスなんだね。」

おにいさん「だからみんな、頑張るんだよ。」

ハテナくん「つまり、カントクがジャンケンで勝てば良いんだね。」

おにいさん「えらい、その通りだよ。」

ハテナくん「じゃあ、それまでの殴り合いは何なの?」

おにいさん「あれはパフォーマンスだね。」


反則はあるの?


おにいさん「さっき言った戦い方を違反する以外は、セクハラぐらいだね。」

ハテナくん「おにいさん、目つぶしは? 目つぶしは?

おにいさん「それは作戦だよ。」


反則したらどうなるの?


おにいさん「程度によるけど、大体は懲役1年から7年の間、罰金は10万円から400万円の間だよ。」

ハテナくん「PKってのがあるんじゃないの?」

おにいさん「よく知ってるね。 ペナルティ・キックの事だね。 これは一番軽い罰則で、1回だけ相手の蹴りを無防備で受けなくちゃいけないんだ。」

ハテナくん「おなかとか蹴るのかな?」

おにいさん「大体は後頭部だね。」


イエローカード、レッドカードってなに?


おにいさん「イエローカードは黄色い紙、レッドカードは赤い紙だね。 それぞれ1枚ずつ競技場内のどこかに隠されてるんだ。」

ハテナくん「へぇ、それを手に入れたらどうなるの?」

おにいさん「別に。」

ハテナくん「え?」


サポーターってなに?


おにいさん「サッカー選手の応援をする人達のことだね。 でも競技施設内には入れないから外に集まって、中の死闘を想像するんだ。」

ハテナくん「どうして、ファンって言わないの?」

おにいさん「他競技の愛好者達との確執を意図的に示唆させる事により、精神的な優越感に満足する為だよ。」

ハテナくん「よく分かんないなぁ。」

おにいさん「つまり、サポーターって呼ばれる方がカッコイイと思えるんだね。」

ハテナくん「そおかなぁ。 なんだかヒジとかヒザに巻く布みたいな名前だと思うけどなぁ。」

おにいさん「おにいさんも、そう思うよ。」


サッカーの神様は誰なの?


おにいさん「野球の神様にベーブ・ルース、プロレスの神様にカール・ゴッチがいるように、サッカーにも神様と呼ばれる程のプレイヤーがいるんだよ。」

ハテナくん「わあ、カッコイイなぁ。 何て人なの?」

おにいさん渡辺光雄って言う人だよ。」

ハテナくん「パッとしない名前だね。 強かったんだ。」

おにいさん「うん、ジャンケンがね。」




おにいさん「やあ、もうこんな時間だ。 ご飯食べなくちゃね。」

ハテナくん「えー、もっと教えておくれよぉ。」

おにいさん「あはは、相変わらず底無しの欲望だねぇ。 よし、明日はもっと詳しく教えてあげよう。」

ハテナくん「やったぁ! 約束だよ、おにいさん!」

おにいさん「うん、じゃあご飯を食べよう。 栄養つけて早く退院しないとね。」

ハテナくん「おにいさんもね。」


ホイッスル