ハテナくん「ヒマだね。 おにいさん。」

おにいさん「それにしても驚きだね。」

ハテナくん「何がだい?」

おにいさん「てっきり昨年でこのコーナーも終了だと思っていたのにね。」

ハテナくん「そんな事ないよ。 なんてたって鷹司の企画で一番人気あるんだもん。」

おにいさん「でも鷹司は、あんまり気に入って無いからね。」

ハテナくん「そうなの?」

おにいさん「彼のお気に入りはファイティング・カンパニー・1・2だからね。」

ハテナくん「あのワケ分かんないのが?」

おにいさん「あのワケ分かんないのが。」

ハテナくん「・・・・ヒマだね。」

おにいさん「・・・。」

ハテナくんおにいさん。」

おにいさん「・・・。」

ハテナくんおにいさんは、どうして働かないの? 大人のヒトは働かなくちゃいけないんでしょ?」

おにいさん「鷹司だって働いてないよ。」

ハテナくん浮浪者と比べちゃダメだよ。」

おにいさん働くほど暇じゃない。

ハテナくん「でも、働けばお金がもらえるよ。」

おにいさん「労働はね。 限りある時間とエネルギーを売ってお金を得る事なんだよ。」

ハテナくん「でもお金があれば、欲しいモノとかおいしいモノとかが手に入るよ。」

おにいさん「そうとは限らない。 労働はね、本当は投資なんだよ。 バクチと言っても良いね。」

ハテナくん「どうして?」

おにいさん「例えば毎日、一日中汗水流して働いて、月末には30万円の賃金が手に入るとする。」

ハテナくん「うん。」

おにいさん「でも明日、隕石が落ちて地球が木っ端微塵になったらどうする?

ハテナくん「・・・・・・。」

おにいさん「そういう事だよ。」

ハテナくん「そんな理由で、働かないんだ・・・。」

おにいさん「だから僕は働かずに毎日悔いが残らない様に生きている。 いつ死んでも良い様にね。 スペイン人の様に。」

ハテナくん「スペイン人に怒られるよ。」 


ハテナくんおにいさん
良く分かるはたらくおじさん
大草原でメンテナンス



作家の仕事

ハテナくん「本とかを書くお仕事のヒトだね。」

おにいさん「ソレは副業だよ。」

ハテナくん「え? じゃあ、本当のお仕事は何?」

おにいさんハテナくんは作家と聞いて、どんな人物像を想像する?」

ハテナくん「どんなヒトって・・・和服を着ているヒトかなぁ。」

おにいさん「ソレはユニフォームだね。 他には?」

ハテナくんユニフォーム!? ・・・ええと、紙に字を書く。」

おにいさん「そうだね。 紙に字を書いて、それからどうする?」

ハテナくん「紙に字を書いて、それから・・・丸めてゴミ箱へ、ああ!!

おにいさん「そう、ソレが仕事だよ。」

ハテナくん「そうか、紙に字を書いて丸めてゴミ箱に入れば得点が入るんだね。」

おにいさん「そう、立派な球技だ。 もちろん例によって遠くから入れればポイントが高い。 あと書かれた内容にもよるね。」

ハテナくん「どんな内容が良いの?」

おにいさん「一概には言えないな。 過去最高点(260点)をはじき出したのは「なんちゃって係長代理」だけどね。」

ハテナくん「基準が分からないね。」

おにいさんハテナくんも何か思いついてみな。 僕が採点してあげるから。」

ハテナくん「うーん、・・・「シャア専用あぶらとり紙」・・・」

おにいさん「ほう、良いね。 150点は確実だよ。」

ハテナくん「分からないなぁ・・・。」

おにいさん「大体180点位のクオリティをキープできれば、立派な作家選手だよ。」



プログラマーの仕事

ハテナくん「パソコンで色々作るお仕事のヒトだね。」

おにいさん「ソレも副業だよ。」

ハテナくん「え、コレも? じゃあ、本当は?」

おにいさん性的魅力を顕示するのが仕事だよ。」

ハテナくん「どういうこと?」

おにいさんプロ・グラマーという事だよ。」

ハテナくん「ああ・・・。」

おにいさん「なぜ、「ソレは無理があるよ」って顔をするんだい?」

ハテナくん「・・・男のヒトもいるね。」

おにいさん「何も性的魅力は女性に限った事じゃないよ。」

ハテナくん「ボクのイメージだと、メガネをかけて背広を着てるっていう感じが・・・。」

おにいさん「ところが、メガネを外して背広を脱ぐと、そこには鍛え抜かれた肉体が。

ハテナくん「・・・ヒトは見かけによらないね。」

おにいさん「プロだからね。 彼らも。」



S.E.の仕事

ハテナくん「パソコンの本でよく見るね。」

おにいさん「パソコン? ・・・ああ、システム・エンジニアの事だね。」

ハテナくん「その事じゃないの?」

おにいさん「システム・エンジニアなんて仕事が現れたのはごく最近の事だよ。 しかもソレをS.E.と略すなんて、ほんの数年前からだよ。」

ハテナくん「その前からS.E.ってあったの?」

おにいさん「・・・全く、コレだからなぁ。 最近のビジュアル系とやらは。

ハテナくん「・・・別に、ボクはビジュアル系じゃないよ。」

おにいさん髪の毛緑色なのに?

ハテナくん「それはボクのせいじゃないよ。」

おにいさん単3電池4本で動くのに?

ハテナくんビジュアル系は単3電池じゃ動かないよ。 で、S.E.って?」

おにいさんサボテン園芸。

ハテナくん「・・・サボテンの栽培がお仕事のヒトをS.E.って呼ぶんだ。」

おにいさん「昭和8年から。」

ハテナくん随分昔からなんだね。

おにいさん「アルファベットで略した方がハイカラだからね。」

ハテナくん「・・・本当なの?」

おにいさん無知なクセに猜疑心の固まりだね。」

ハテナくん「だって・・・」

おにいさん「・・・じゃあ、「サカナのエサ生産業」の略で良いよ。」

ハテナくん「「で良いよ」って何?」



服飾評論家の仕事

ハテナくんピーコだね。」

おにいさんピーコだよ。」

ハテナくんピーコの他にはいないの?」

おにいさんピーコの他にはいないよ。」

ハテナくん「アレもお仕事なんだ。」

おにいさん「もちろん、アレも立派な仕事だよ。」

ハテナくん「アレは・・・どうなの?」

おにいさん「・・・まぁ、ヒトの服装に難癖付けるヤツはロクなファッションセンスしてないね。

ハテナくん「・・・ピーコに怒られるよ。」

おにいさんピーコに怒られるのって、精神的に辛いな。





ハテナくん「いろんなお仕事があるんだね。」

おにいさん「どれも一筋縄じゃいかない事が分かったね。」

ハテナくんおにいさんが働かないワケも分かったよ。」

おにいさん「で、ハテナくんは何の仕事がしたいんだい?」

ハテナくん「ボクはね、総理大臣になりたいな。」

おにいさん「なるほど、名実共に傀儡政権を立てるつもりだね。」



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