the shadow of silver
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お知らせ 6月30日(月)「発想の時代」


[本日のパソコン脳チェック]

1.ホチキスとか、書類とかが見つからない時、「部屋を検索できたらなあ」とか思ってしまう。

2.大したことのない用件で出かけなければならない時、「体ごと転送できたらなあ」とか思ってしまう。

3.単純作業を強いられた時、「ループでバッチ処理組めたらなあ」とか思ってしまう。


最近は、家具とか重い物を「ドラッグ&ドロップで動かせたらなあ」とか思ってしまうパソコン脳。 引っ越したいけどめんどくさいの。


[本日の独言(ひとこと)]

「風が吹けばオケ屋が儲かる」ということわざがあります。 風の強い日は外へ出られないから、カラオケ屋にでも行くしかない、だからオケ屋が繁盛する、という意味ではありません。

 1.風で土ぼこりがたつ
 2.土ぼこりが目に入り、目の不自由な人が増える
 3.目の不自由な人は三味線を買う(昔は三味線弾きになる人が多かった)
 4.三味線には猫皮が使われていたため、ネコが多く捕まえられる
 5.ネコが減ればネズミが増える
 6.ネズミはオケをかじってダメにする
 7.オケを買い換える人が増えるからオケ屋が儲かる

つまり「思わぬ所で思わぬ影響が生じる」という意味として使われます。

さて、最近どうも世間ではこれに近い現象が起きているようです。 それは「世が乱れるとカッパが売れる」という事態。 長々と説明するのもなんですから、単純に流れを示します。

 1.中東情勢不安、サブプライムローン問題、中国経済の加速などにより世界が騒がしくなる。
 2.原油の需要と供給のバランスが崩れ、ガソリン代が値上げする。
 3.自動車に乗る人が減り、自転車を活用するようになる。
 4.道交法改正により、自転車の「傘さし運転」が原則禁止となる。
 5.雨天時の自転車にはレインコート(カッパ)が必要となり、よく売れる。

ということです。

お陰で近頃は自転車およびレインコートの売れ行きが好調だとか。あと大阪のおばちゃんが使うアレ(さすべえ)も売れているのかも知れません。

いわゆる「先見の明」のある人は、この「カゼオケ理論」に長けた人なのでしょうね。


6月23日(月)「おもちゃ」

【むっくりしていってね!!!!】




ただの木のヘラ。
ではなく、「ムックリ」というアイヌ民族伝承の口琴楽器です。
びょいびょいびょんびょんと、横山ホットブラザーズのような音が鳴って楽しいですが、あんまりやると口が切れます。


[本日の独言(ひとこと)]

毎年、観に行きたくなるイベントや展示会がたくさん開催されていますが、なかなか実際に足を運べないままに終わっています。 理由のひとつは、その多くが関東方面で開催されているので、「ちょっと観に行こう」とはなりにくいから。もうひとつは、混んでいるであろう会場に向かうのが億劫になる
からです。

先日、東京では恒例の「東京おもちゃショー」が開催され、国内外の玩具メーカーから多くの新商品、新提案が展示されたそうです。これは行きたかった
です。

タカラトミーからは、なんとあの「フラワーロック」が20年ぶりに復活するそうです。 ああ、持ってました持ってました。 実家にまだあるんじゃないかしら。 外界の音に反応してウネウネ動くだけという、何が面白いのかよく分からないバブリーなおもちゃでした。

また同社からはフード編として、ちょっといいスイーツ店でおなじみの「噴水型チョコレートフォンデュ」が自宅で楽しめるおもちゃも紹介。 家でやるには勇気がいりますが、これもやっぱり一度は遊んでみたい気にさせられます。シュガーバニーズも好きですし。

バンダイからは、200倍のミクロ映像をテレビに映し出すデジタル顕微鏡を紹介。 微妙な倍率だし、テレビに映してどうするんだとも思いますが、あればやっぱり色々と試したくなりそうです。

新しいモノというのは家電製品なら家事の軽減、自動車なら移動といった目的のために購入するものですが、その根底にあるのは、やはりそのモノによってもたらされる「ワクワク感」です。 「ワクワク感」だけを追求した玩具というのはその最たるもので、冷静になると「こんなのどうするんだ」というモノでも、ワクワク感を抱かされた時点で手に取る価値はあると思います。

小説を「おもちゃ」と捉える発想は、ありかも知れません。



6月16日(月)「溢るる情熱、狂気を孕む」


藤子不二雄のどっち? ファナティックの方? アークタイプの方?


【本日のラストダンジョン】

渋谷駅構内案内図


セーブポイントはどこですか?


[本日の独言(ひとこと)]

先週10日に、映画評論家でおなじみの水野晴郎さんが亡くなられました。
福福しい顔に人懐っこい笑みを浮かべて「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」と話しておられた姿が印象に残っています。 個人的には三大映画評論家の一人と数えています。 あとの2人は「さよならさよなら」でおなじみだった故淀川長治さんと、「さてみなさん」から立て板に水を流す口調で関西においては絶大な知名度を誇る浜村淳さんです。

水野晴郎といえば、原作・脚本・監督・制作・主演を一人でこなした映画「シベリア超特急シリーズ」が有名です。 第2次世界大戦前後、満州国へと走るシベリア超特急で起きた殺人事件に、水野晴郎演じる山下奉文陸軍大将が挑むストーリーは、B級映画の代表作としてカルトな人気を博しています。 低予算の簡易なセット、監督・水野晴郎のグダグダな展開、俳優・水野晴郎の見事なダイコンっぷり。 でもその不器用さの中に限りない「映画愛」と、制作への「情熱」が込められており、それこそ「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」と感じさせてくれる作品です。 分かりにくいですが。

弊著「魔神館事件」の196ページ目。 事件の複数犯人説を出した犬神に対して、姫草は「『オリエント急行殺人事件』みたいですね」と発言しますが、犬神は「……『ボルシチも、結構うまかったぞ』って奴だっけ?」と返しています。 『オリエント急行殺人事件』とは、映画化もされたアガサ・クリスティの超有名推理小説ですが、『ボルシチも、結構うまかったぞ』というのは、実は「シベリア超特急」で登場した山下奉文の名台詞なのでした。 好奇心旺盛な「世界最高の知性」の記憶に残るのは、衝撃の結末が書かれた推理小説よりも、ただ「好きな映画を作りたい」という情熱だけで作られたB級映画だったのでしょうか。 それとも、単にとぼけて見せただけなのでしょうか。 ただやはり、姫草にも黒彦にも、読者の方にも聞き流されてしまったようです。

『シベリア超特急』の内容についてはこちらをご参照ください。 一応『ネタバレ注意』らしいのでご注意ください。

水野晴郎さんのご冥福をお祈りいたします。



6月9日(月)「ベタつく平和」

[本日の平和ボケ]

町村官房長官 銃刀法規制の強化を検討

難しいことはよく分かんないんだけど、私、チェーンソーを無くしてもジェイソンはジェイソンだと思います。


あとアニメやゲームがなくなっても、オタクはオタクだし、天国でなくなっても歩行者は歩行者だと思います。


なるほど。 悪人を悪人と呼ばなきゃ、平和に見えるわな。


[本日の独言(ひとこと)]


イギリスの消費者雑誌の調査によると、一般的なオフィスにあるコンピューターのキーボードはトイレの便座よりも相当不潔な可能性があると示していました。

確かにトイレの便座は結構気になりますし、こまめに掃除もしたくなります。 でもキーボードはそんなに汚れている様にも見えませんから、たまに雑巾で拭いたり、裏返してパンパン叩く程度に終えてしまいます。 だから多分、便座より汚いというのも間違いではないのでしょう。

でもこういう「細菌・微生物的不潔感」を持ち出すと、どうにもならないという結論に終わりがちになってしまいます。 大抵、オチとしては「美人アイドルとキスするよりも、おじさんのオシッコを飲む方がずっと清潔だ」とか言われてしまいます。 そうなるともう、この調査の意味もなくなってしまいます。 私は不潔であってもアイドルとキスしたい派ですから。

という訳で、まあこの調査はあくまでも「視点の発見」ということで。 何事もほどほどにということで納得しておけばいいかなと思います。

でも、たまに他人のパソコンを触ったら、君の手から何が出ているんだって位にマウスがベタついている時がありますね。 そういう人はちょっと気をつけた方がいいかも知れません。 手から何か出てる派として。


6月2日(月)「余計なこと 必要なこと」

昨日午後7時ごろ、大阪の心斎橋駅で下車したら、駅構内で大量の中年女性の群れに遭遇しました。 いやもう、見渡す限りオバちゃんオバちゃん、たまにオッちゃん。 その光景はあたかもゲルマン民族大移動、あるいはレミングスの大量自殺のようにも見えました。 大移動が危機回避の本能ならば、大阪の本能であるオバちゃんの移動は都市滅亡のプロローグか。 橋下知事またもや涙目か。

とか思っていたら、どうやら「ヨン様」ことヨンジュン氏が来ていたそうです。
なんだ、つまらん。

若い人たちにとっては「まだヨン様?」かも知れませんが、オバちゃんたちにとっては「まだまだヨン様!」です。 色とりどりのオバちゃんパーマの上を颯爽と歩くヨン様の姿が目に浮かびました。 私もオバちゃんたちのハートを掴む、二代目「スギ様」を目指して頑張りたいと思います。 ニカッ(マフラーの代わりに荒縄を首に巻いて)。


[本日(じゃないけど)のニュース]

「宇宙ゴキブリ」に「孫」30匹うまれる。

よけいなことすんな。


野村総研製「オープンソース焼きそば」

なかなか面白い「脱力販促」なんだけど、野村総研やLinuxを知らないと伝わりにくいかも。
担当者の笑顔がいい。


[本日の独言(ひとこと)]

今月の「デザインの現場」(美術出版社)の特集がなかなか面白かったです。
”「世界」を救うためにデザインができること”と題して、昨年NYで開催された「DESIGN FOR THE OTHER 90%」の展示内容を紹介していました。

直訳すると「その他90%のためのデザイン」となる当展示会は、世界で開発途上国や貧困層や難民といった、デザインとは無縁の社会にいる90%の人々へのデザインをコンセプトとし、実用的で新しい発想のプロダクトデザインを提案しました。

例えば、日々の水を得るために、頭に重い壷を載せたりタンクを抱えたりしなければならない女性や子供たちに向けて、「引きずって運ぶタイヤ型のタンク」を提案しています。 また水田へ水を引きたいが灌漑工事などできない村に向けて、竹細工で簡単に組み立てられるポンプ装置を提案しています。 他にも汚水を簡単にろ過できるストローや、太陽電池で充電できる補聴器など、「なるほど」と思える品物が多数紹介されていました。

優れたプロダクトデザインには「あ、そうか」の発想が含まれているものが多いです。 「こうすれば便利じゃん」とか「あれ、今まで無かったの?」と思わせられるもの。 その「気付き」が肉体的・精神的な「心地よさ」へと繋がり、人々に受け入れられるのです。 デザインとは、先進国の富裕層のみが味わえる「余裕の楽しみ」だけではなく、それぞれの「身の程」に合った「あ、そうか」を提案することが本質だと思います。

ミステリ小説やエンタテイメント小説の構成やトリックなども、これに通じる所があります。 完全犯罪を崩すたった一つの推理や、危機一髪を逃れる最後の手段は、みみっちく重箱のスミをつつくような方法ではなく、「あ、そうか」「何で気付かなかったんだろう」と思える大きな発想の方が面白いです。 そういう点ではこれらはとても似ていると思うのです。

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