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7月25日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
先日16日に映画監督のジョージ・A・ロメロが77歳で亡くなった。パニック・ホラー映画の監督だが、その最大の功績は「ゾンビ」を文字通り現代に蘇らせて世界中に広めたことだろう。

ゾンビというのは古くはブードゥー教にルーツを持ち、アフリカを発祥としている。ゾンビという言葉もコンゴの民間信仰「ンザンビ」(Nzambi)に由来しており、不思議な力を持つ神とされていたようだ。それが植民地時代に奴隷貿易によってハイチやアメリカ大陸へと渡り、黒魔術として知られるようになったという。なお、民間信仰や黒魔術は客観的な表現であり、差別的な意味合いが強く、私はあまり好きではない。

ゾンビはその過程によって発展したものであり、司祭が死体を蘇らせて使役するものとなっていった。この辺りの経緯も先の奴隷貿易による影響があると思われるが、詳しく調べていないので分からない。ただ死体が起きて仕事をするというのは世界中の神話や民話で見られる話ではある。日本でも亡者や幽霊の言い伝えは多くあるが、あれもゾンビの一つだろう。最近はその辺りをミックスさせて映画やゲームに用いられている。

そんなゾンビをホラー映画のキャラクターとして有名にしたのが、ジョージ・A・ロメロ監督だ。ゾンビ映画の元祖はヴィクター・ハルペリン監督の「恐怖城/ホワイトゾンビ」らしいが、ロメロ監督は後の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」や「ゾンビ」などの映画をヒットさせてゾンビの定義付けをした。

すなわち「うなりながら動き回る」「人を食べる」「噛まれた人もゾンビになる」「頭を撃つと死ぬ」など。多分誰も実物を見たことがないのに、誰もが「これはゾンビだ!」と分かる特徴は、この監督がそう決めたお陰だ。またマイケル・ジャクソンの「スリラー」が大ヒットしたことも影響しているだろう。

ゾンビが他のモンスターと違うのは、元が自分と同じ人間とあって身近に感じられることもある。避けられない死の恐怖をより明確にし、現実との境目を曖昧にして、より追い詰められる感情を想起させる。その辺の「ゾンビ学」はともかく、作り手側も扱いやすいという利点も大きいようだ。

21世紀に入ると映画もゲームも暴力的表現に厳しくなり、アメリカでは映画であっても女性を殴る、銃で撃つことは感情的に許されなくなった。その点、ゾンビであればフィクションのモンスターなので規制されることはない。「バイオ・ハザード」は日本発祥のゲームであり、その映画化ではあるが、あれも変なウィルスに感染してゾンビになるから戦えるのだ。ゾンビではなく感染症患者と位置付けていたら、差別だとか、知能を失えば人間を殺してもいいのかと叱られてヒットしなかっただろう。人はゾンビの前では絶対正義と認められる。ゾンビが都合良く抜け道に利用されているとも言えるだろう。

はからずとも伝承通り、身近で扱いやすい仕事人のゾンビは、これからも様々な作品に登場することだろう。偉大なキャラクターを生み出したロメロ監督の功績を評価したい。ちなみにミステリ小説でも古くからゾンビを題材とした作品がいくつも存在している。殺人事件なのに死なない、蘇るというのは挑戦したいテーマのひとつにもなるのだろう。ただ個人的にはどれもオチがすっきりしないのでこの場では紹介しない。やっぱり私にはリアルが感じられないからかもしれない。

[一日三報]
[CNN] グーグル・グラス、業務用モデルで復活 50社が導入

みんな大好きグーグル・グラス。
弊著『スパイダー・ウェブ』のサイグラスのように普及して欲しかったけど。
やっぱり一般使用には無理があったらしく、限定区域での現場使用から再スタート。
でもそのうち会社員の必携ツールになって、学校でも使われるようになれば面白いかも。

[ナショジオ] ブツブツ恐怖症の原因に新説、トライポフォビア

みんな大好きトライポフォビア。
どういうものかはトライポフォビアで画像検索を。
私は恐い、気持ち悪いよりもワクワクするタチですが、そうやって感情を揺さぶられていること自体、この恐怖症の存在を証明しているとも言えそうです。
でもネットに転がっている画像って、人の顔や体をブツブツに合成したグロ画像が多くて、厳密にそれはトライポフォビアとは別の物だと思います。

[らばQ] 「手で支えるのはもう古い?」ピサの斜塔の記念写真は進化していた…写真14枚

ピサの斜塔って、昔からいつか倒れる、そのうち倒れるって言われているけど、一向に倒れないね。
私は別の建物を支えている写真が一番面白かったです。



7月18日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
弊著「へたれ探偵」の柔井公太郎は、軟弱ゆえに様々な特殊能力を持っている。そのひとつに、まだ登場させていないが「殺人現場の血を舐めることで血液検査なみの情報が得られる」というのも設定している。血液型はもちろん、年齢や性別、身体の特徴や病気の有無まで分かる。ただ柔井自身はいつも通り、人の血を舐めるなんて信じられないと、ひたすら嫌がることだろう。

名古屋大学の研究チームは、吸血後48時時間以内であれば、蚊の体内から抽出した人の血液を用いて、血液の持ち主を特定することができるという研究結果を発表した。蚊は吸った血を3日かけて完全に消化分解するらしく、その前であれば微量の痕跡からでも持ち主のDNAの特徴を調べ出すことができるそうだ。研究者はこの技術が犯罪捜査の証拠集めの助けになることを期待しており、また今後の研究では蚊が刺した時間の特定までも可能になるかもしれないとコメントしている。

映画にもなったマイケル・クライトンの小説「ジュラシック・パーク」では、琥珀に閉じ込められた古代の蚊から恐竜のDNAを抽出して、バイオテクノロジーによって現代に再生させていた。これは現実的には不可能らしいが、分かりやすい疑似科学としてはトップクラスのアイデアだろう。また恐竜はできなくてもマンモスや他の絶滅動物には可能性があるとして研究も行われているらしい。今回もそれに繋がるものだろう。

ゆくゆくは採取した血液からクローン人間を作り出して、被害者や加害者の情報を直接得られるようになるかもしれない。それはまた非現実的だが、ミステリのアイデアにはなりそうだ。俺を殺した犯人は、昨日自殺したお前だ! みたいな。ややこしそうだが。

[一日三報]
[ナショジオ] 植物はイモムシを共食いさせて身を守る、初の発見

今日の昆虫。
食べられないために不味くなろうとする植物も植物だが、じゃあ共食いしようというイモムシもイモムシ。
しかし両者が生き延びていることこそ、その進化の正しさを証明しているとも言えるだろう。
人はただその驚異を観察するのみだ。

[産経新聞] バナナ盗んだだけで「処刑」 ルワンダ、軽犯罪容疑で少なくとも37人 人権団体が非難

たかがバナナ、されどバナナ。
罪と罰の重さとは。
ネットでやたら正義や愛国を語る人も、いつの間にやらこんな二元論的政治や、似非イスラム教の過激派っぽい物言いになっていることをよく見かけます。




7月11日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
昨日7月9日に地元の奈良で市長選挙および市議会議員選挙が行われた。このメールマガジンが配信される時には結果も判明していると思うが、今書いているのは7日なので、まさにラストスパートとばかりに候補者たちが熱戦を繰り広げている。

朝・昼・夜と選挙カーが走り回り、時には二名、三名が重なって候補者の名前を連呼している。駅前も複数の出口それぞれに候補者が立ち演説をしている。おりしも梅雨明け近い夏の始まりとあって、窓を開けている家も多いだろう。有権者の皆さまのお耳にもきっとよく届いているはずだ。私の耳栓も貫通して、しっかりと聞こえているので相当な音量だ。

平成も29年、21世紀も17年を迎えたというのに、選挙というものは昭和で前世紀な時代と同じことをやっている。車を走らせては声が枯れるまで名前を叫び続けて、国民の休日である日曜日に体育館や施設を足を運ばせて、紙と鉛筆で投票させているのだ。そんな古臭い選挙システムが一向に改善されないのは、きっとその方法で当選した人たちに変える気がないから。余計なことをして自身が不利になってはたまらない。投票率も50%くらいで充分なのだろう。

耳に届く候補者の名前をメモに控えて、当日はそれ以外の候補者に投票しようと思っていたら、候補者全員の名前が出揃ってしまった。スピーカー連呼作戦が本当に効果的なのかは知らないが、少なくとも、母親に手を引かれた幼児に向かって「可愛いご声援ありがとうございます!」は、あまりにも不誠実で、自己満足以外の何物でもないと思う。

[一日三報]
[産経新聞] 「いつまでかかるんだ」「説明しろ」…陣営から怒号、開票終了なんと翌朝午前5時49分!!「過去最悪」に 奈良市長・市議選

結果。
市長選がまれに見る接戦だったせいもあってか、予想以上に開票が長引いたらしい。
これが先の都議選だったら、朝刊にも速報が載せられないと大問題になっていたことでしょう。
でもまあ、怒ったところで改善はされないかと。

[CNN] もらえる役は忍者かオタク、アジア系俳優を阻むハリウッドの壁

「ティファニーで朝食を」で、メガネ出っ歯の日本人(俳優はアメリカ人のコメディアン)がコミカルに活躍したのは有名な話。
アジア系俳優は偏見の壁に阻まれると言うが、ハリウッドへ行ってまでそれはないだろうと。
日本が舞台の映画で白人や黒人ばかりが登場したら、意図的なテーマを設けなければ不自然に思えるわけで。
娯楽映画で平等を訴えても仕方がないと思います。
それでもかなり公平になったと思いますが。

[GIGAZINE] 無料で3次元VR空間内に入って3DCGモデルを引っ張ったりくっつけたりしてVRコンテンツを作れるGoogle製ソフト「Blocks」

今日の未来。
VR空間内でモノを作って、それで遊んだり売ったり生活したり。
そんなSFな社会が来るかもしれません。
VRの中でVRを作って、その中でVRを作って、みたいなことも。
そしたら実はこの現実社会も未来のVR技術によって作られていた仮想世界だった、みたいな。
実は僕らは第n次元に住む、神に等しき存在で、現世で死を迎えることによって真実に気付く、みたいな。
みたいな。



7月4日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
キリスト教の一部では、ヘビは悪魔の使いや悪魔そのものとされている。人間をそそのかして知恵を与えて、天国から追い出されるきっかけを作ったからだ。またヒツジは神の祝福を受けたが、ヤギは悪魔とされている。ヒツジと比べて角が鋭く気性が荒っぽいからだ。異教徒の象徴でもあった。

巳年で山羊座の私はそれを聞いて、キリスト教は信仰できないなと思った。もちろんこの逸話は古い寓話で、今のキリスト教徒が蛇や山羊を虐めている訳ではない。ただ悪魔がヤギのような角を持ってヘビのように睨むのはそんな理由もあるのだろう。

近頃ケンブリッジ大学のとある研究者は、人工知能によってヒツジの顔から痛みを感じているかどうかを判断する研究を行っている。痛いところがあるとヒツジも表情を変わる。そのパターンを解析して痛みの度合いを10段階に分けて、病気の治療や牧場の環境改善に役立てたいそうだ。ヒツジの痛みが分かるなら、ウシやブタの痛みも分かるようになる。食べる時にためらわないか心配だ。

イタリア裁判所は先日、調理前のロブスターを氷漬けにして保存するのは、ロブスターを不当に苦しめることになるとして、レストランオーナーに罰金支払いを命じた。生きたまま調理されるからといって、その前に不当に扱っていいことにはならない、という判断だそうだ。そんなことを言い出したら、あれやこれやと色んな動物たちが対象になりそうだが、ロブスターについてはそうらしい。食文化的な理由もあるのだろう。

隣人を愛し、別の種族も思いやるのは人間の美徳だが、食べ物についてはあまり思い過ぎると喉を通らなくなりそうだ。せめて無駄にせず、おいしく食べてやる程度の気遣いでいいだろう。乱暴な古い宗教的解釈のほうが気楽なような気もする。人工栄養食品が増えるとまた認識も変わるかもしれない。

[一日三報]
[ナショナルジオグラフィック] イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか

古典ミステリのトリック的な話。バスカヴィルさん家の犬とか。
結局、どうしたらいいか分からなくてパニックになって食べた、という感じだろうか。
愛しさ故に食べたとか、血を見て野生の本能が蘇ったとかいうのは、人間の勝手な解釈なのだろう。
動物はもっとシンプルに感情を表現するのだ。

[Gigazine] 1億件もの記事を分析して明らかになった「シェアされる記事タイトル」の傾向とは?

コピーライティングの手法であったり、デマが生まれるきっかけでもあったり。
ニュースというのは、報道会社にとっては「商品」であると知っておく必要があります。

[CNN] 米国民のカナダへの大量移住起きず、トランプ政権誕生後も

コイツが当選したら俺は国を出て行く!
と言う人ほど、本当に当選しても絶対に出て行かない。
なぜなら自分は悪くないから。
そして自分以外の国民をバカ呼ばわりして、ひたすらバッシングを続けます。
アメリカでも、日本でも。
格好悪いのは、それもこれも、みんなに全部見透かされていることかと。