the shadow of silver
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お知らせ 9月29日(月)「時流の速度は駝鳥の如く」

[今日のワンピース]


「ソマリアの海賊がウクライナ船乗っ取る」


不謹慎だけど、「パイレーツ・オブ・アフリカン」ってキャッチを思いついた。


[ケータイショーセツ、みたいな]

いわゆる「ケータイ小説」って、特に小説好きの人からすごい批判されていたりするけど、あれって書き手も読者も出版社も全然別の方を向いているんですよね。 特に出版社が。 「程度が低い」とか、「売れりゃいいのか」とか、「バカがバカ書いてバカが読む」とかという批判はハッキリいって間違えてて、そういう感覚を持つ時点で自分の精神が老いて狭量になっていると気づくべきだと思います。

例えるならクラシック奏者がヒップホップを「あんなの音楽じゃない、ただの悪口だ!」と怒るようなもの。 別の、新しい方を向いた表現方法だから、若くて一般小説も読まないような人の未熟な作品が受けたりするわけです。 そもそも一般小説だって、歴史をさかのぼれば程度の低い通俗小説だったわけですし、ミステリなんて「そんなくだらないものは読んじゃダメだ!」とお父さんが娘さんを叱っていたようなジャンルだっわけですし。 それでも時代が過ぎれば、当たり前に受け入れられるものなのですよ。

面白くなるのは、そういう人たちが一般小説も読み出して、その手法を取り入れだしたころ。 クラシックを取り入れたヒップホップが出てくると本当にすごい作品が生まれると思います。 多分、仕掛け人の最終着地点はそこにあります。 そのために、今は批判を承知で出し続けて、売り続けて、話題にし続けることを目指しているはずです。 まあ20年も経てば全てが「普通」になっていますよ。


[独言(ひとこと)]

先日は大阪十三駅の近くにあるダチョウ料理の店に行きました。 ダチョウというのはご存じの通り、サバンナなどに生息するでっかい鳥です。 鹿児島の牧場から取り寄せて料理を出しているそうです。

ダチョウのお肉は赤身が多く、脂も少なくヘルシー。 予想以上に匂いも少ないので、ニワトリの鶏臭さが苦手な私も満足にいただけました。 鶏肉というよりは馬刺しに近いかも知れません。 卵焼きは鶏卵とはかなり違い、伊達巻きというかカステラのような食感。 おいしいのですが、ご飯には合わないかなと思いました。

貼り紙やメニューには、ダチョウの産地や栄養の話が書かれており、またお店のお母さんからはダチョウの話をお聞きしたり、玉子を触らせてもらったりしました。 知らない世界の話を聞くのはやはり興味深くて面白いものです。 「食の安全」に危機感を募らせる昨今、いつもの食事もこういう視点で関心を持っておくべきなのかもしれません。 多分しないだろうけど。



9月22日(月)「職人は悟りにほど近い」

【2ちゃんねる】


[スレタイ] お前らがイチローに勝ってるもの何かあるの?


16 :名無しステーション:2008/09/18(木) 12:31:49.51 ID:??????

アーク溶接



[独言(ひとこと)]

今月の14日は、京都の智積院にて行われた「観月会」に参加しました。 いわゆる「お月見」と呼ばれるものです。 お団子やススキを供えて満月を眺めるというのは、風習としては知っていても実際にやった覚えはありません。 もういい歳なんだから、毎年マクドナルドの「月見バーガー」でお茶を濁したりせずに、一度は本物を体験しておこうと思いました。

智積院の観月絵は行動にて開催されました。初めに御抹茶をいただいた後、真言宗の「月輪観(がちりんかん)」による瞑想。 お弁当を食べて、講談師による弘法大師の物語を聞き終わる頃には、青暗い空に浮かぶ満月が夜の寺院を照らしていました。

仏の教えとかはよく分かりませんが、ただ「ゆっくりとした時間」というのは物理的な長時間ではなく、精神的なゆとりのことだなと改めて感じさせられた体験でした。 世間は膨大な知識と情報に満ちあふれ、人はその加速にもまれ続けています。 うっかりと自分を見失わないためにも、たまには瞑想なんかを試みるのも有効かと思いました。

とはいえ、瞑想中の私はというと心はちっとも澄み渡らすことができず、「ドラクエだったら『めいそう』で体力が回復したなあ」とか、「お坊さんが言っていた『数息観』って、マンガの『蒼天航路』にあった『崇息観』とはまた違うものなのかなあ」とか、関係のないことばかりを考えてしまっていました。 雑念だらけの私に悟りは開けそうにありません。

あるいは、自分を見失いまくって、大雑念から「無我の境地」に至るのも一つの手かも知れませんね。
そんなのないか。


9月15日(月)「世界は陰謀に満ちていると語る、陰謀」

【四次元殺法】

LHCの件はもっと話題になるかと思ったけど、みんなあんまりそうでもないみたいね。 「火星探査機の話題が乏しいのは、実は既に宇宙人が発見されているからだ」という話もありますが、LHCも実際は大変な成果を上げているけど、世界の秩序を根底から覆すような内容だったのでとても報道できる状況ではないとか、そういう妄想を膨らませて結果を期待しています。 あ、でもコンピュータの方はハッカーに侵入されたみたいね。


[独言(ひとこと)]

そろそろ一段落が見え始めている、いわゆる「ブログの流行」。 その一番の功績といえば、多分「タレントブログの誕生」かと私は思っています。 今や新人タレントにとってブログ更新は必須、とまではいきませんが、自身の露出を増やすための宣伝媒体となっているのは確かでしょう。 結局、見知らぬ者同士が繋がりあえるネットツールも、メディアのひとつとして成り上がったのか、成り下がったのかは大きい所だと思います。

そしてタレントブログで人気の「アメーバブログ」では、また新たな試みもなされているようです。 アイドルブログの人気ランキングの中で順位を上げつつあるアイドルの中に、「シェリル・ノーム」さんと「ランカ・リー」さんがいます。 名前の聞き慣れないこの人たちはアイドルなのかタレントなのかと思いきや、実は「アニメの登場人物」なのだそうです。

●アイドルランキング | Ameba(アメーバブログ)●

「マクロスF(フロンティア) 」というアニメに登場する女性シンガーが、まるで実在のアイドルのようにブログを綴っています。内容は、私はこのアニメを見ていないので分かりませんが、ファンにとっては嬉しいものではないでしょうか。

アニメと聞いておかしな嫌悪感を抱かれる方もおられますが、私は「このやり方があったか」と感心させられました。 架空の人物の私生活が見られるこの手法は、映画でもドラマでも小説でも充分対応できそうです。 お気に入りの小説の登場人物が日々ブログを綴っていたら興味深いのではないでしょうか。 シリーズ物で、特に日常描写の少ないミステリ小説などが良さそうです。

あるいは、小説の枠を超えた「完全ブログミステリ」もいいかも知れません。 登場人物全員のブログをを読みつつ、現実の時間経過とともに進んでいく事件から犯人を推理するような。 ブログの更新内容や付けられたコメントの内容、トラックバック先の内容にヒントが隠されているとか、面白そうな気がします。

……ああ、ここまで書いて、だんだん良さげなアイデアに思えてきました。
いつかやるかも知れませんので、みんなには内緒にしていてください。



9月8日(月)「人はそうそう変われない」

[ことばメモ]


「カリマス性」


金銭、物品、知識、さらに力や思想までもを、他者から取り入れて自分のものにすることができる能力のこと。 「カリスマ性」とは語彙は似ているので混同されやすい。
浅くとらえると「他者依存」や「盗癖」へと結びつけられるが、深くとらえると人間誰しもある程度の「社会的なカリマス性」を備えており、また人類の進化にも深くかかわってくる重要な性質ともいえる。
とはいえ世間では「他者依存」の強い人が「カリマス性が高い」とされる傾向にある。 経営者向きの能力と言われており、「カリマス性」の極めて高い人は「処世術」や「世渡り」へと昇華され成功へと繋がることも多い。
「うまいことやりやがって!」と揶揄されやすい。


[独言(ひとこと)]

先日のニュースが面白かったのでご紹介します。

記事によると、かつてトルコで発掘された約4300年も前の世界最古の鉄剣が、「隕石」を原料に作られたとみられることが研究により判明したそうです。 この鉄剣は人類が製鉄技術を確立する数百年前のもので、これまで製法は謎とされていたそうです。

鉄の成分は地球上の岩石に多く含まれていますが、抽出するには高温を用いて溶解させる必要があります。 隕石なら地球に落ちる前に大気圏で熱せられるため、残った鉄成分だけが塊となる場合が多いそうです。 世界最古の鉄剣は、この隕石を石などを使って研磨し剣に仕上げていたようなのです。

結果を知れば、なぁんだという話になるかも知れませんが、当時の様子を想像すると、なかなかファンタジックな出来事だったのではないでしょうか。 武器といえば石製や木製のものしかなく、それで獣を追ったり敵と戦っていたりしていた時代です。 そんな世界に、空から飛来した隕石を削り出して作った、恐るべき切れ味の剣が現れた訳です。 もしかしたら当時この剣は「天空の剣」とか「流星剣」とか、カッコイイ名前が付けられていたのかも知れません。 ファンタジー作品の源流とはこんな風に、空想ではなくロマンチックな事実に基づく部分が大きかったのではないでしょうか。


9月1日(月)「8月31日の、翌日」

[長月(ながつき)]

9月1日って日本じゃかなり嫌われている日だと思う。 夏の終わり、しかもブラック月曜日。 そういや関東大震災も今日だったそうですね。 「帝都物語」のアニメ版がDVDで発売されていると知って、ちょっと気になっています。 やっぱ買おうかなー。


[政治(まさはる)]

辞任するのは別にいいと思うんだけど、なんか交代劇のどさくさに紛れて、色んな保留物件がウヤムヤにさせられそうな気がします。 ほらアレとかソレとか、コレとかあるじゃないですか。 ちゃんと解決してくれるのかしら。

なんかもう「明るい未来!」とか「ニッポンを元気に!」とかどうでもいいから、普通の問題をさっさと普通に解決できる内閣を作って欲しいと思います。 フルーツバスケットはもう飽きたよ。


[独言(ひとこと)]

週末には、和楽器と語りによる怪談のイベントを観に行きました。 
題目は小泉八雲の「耳なし芳一」と、雨月物語から「吉備津の釜」。 琵琶、尺八、笛、琴、鼓弓の音色が響く中の怪談は、古典ながらも臨場感があり、まさに鬼気迫るものが感じられました。

何度も聞いてあらすじも結末も知っている話が、表現次第で新鮮な感覚を与えることができるのは面白いです。 それが怪談であったとしても、あるいは怪談だからこそでしょうか。 いずれにしても、語り継がれるというのは原作が優れている証拠ではないかと思います。

横溝正史や江戸川乱歩原作の映像作品なども、何度となくスタッフやキャストを入れ替えてリメイクされ続けていますね。 あれらもまた、誰もが結末を知っているのに観てしまう作品群です。 視聴者はもうミステリというよりも、「語り継がれる怪談」の感覚で観ているんじゃないかなと思います。



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