the shadow of silver
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8月30日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
8月の話題をほぼ独占したリオデジャネイロオリンピックが終わりました。閉会式ではマリオに扮した安倍首相がドラえもんが出したドリル土管をくぐって会場に現れるという不思議な儀式があったようですが、次回の東京開催に向けて大きなアピールに繋がったものと思われます。

今回のオリンピックで心残りがあったとすれば、やはり女子レスリング吉田沙保里選手の決勝戦敗退かもしれません。銀メダルを取って何が心残りかと言う人も多いですが、誰もが金メダルを信じて疑わなかったのも事実ではないでしょうか。なお当人はその後のインタビューで「負けた人の気持ち分かった」とコメントしています。漫画だと最強キャラがさらにパワーアップする時のセリフです。

そんな吉田選手を破って金メダルを獲得したアメリカ代表のヘレン・マルーリス選手について、ある感動的なエピソードがネットに出回りました。それは幼少時代のヘレン選手が12年前のアテネ五輪で吉田選手の優勝する姿を見て憧れを抱き、両親に一時は反対されながらもレスリングを続けてアメリカ代表に選出。そして今回のオリンピックでついに吉田選手を破り金メダルを獲得した。という話です。女子レスリングは漫画だらけか! と言いたくなりますが確かに素晴らしいエピソードです。

ところが、その後『吉田沙保里を破ったアメリカ人の感動エピソードはデマ』というタイトルのブログ記事が公開されて再び騒ぎになりました。記事の作成者によると『ネット上にソースがないから』、つまり事実とする情報が見つからないというのが理由のようです。これはネットの危うい面ではありますが、噂話や嘘話であっても人を感動させたり共感を与えたりする内容であるほど大きく広まり、やがてはそれが真実と見なされてしまうことがあります。冷静に考えるとそんなエピソードなどありがちで不自然です。危うく騙されるところでした。

しかしその後、このエピソードを真実とする情報が新たに発見されました。ネット上にソースがないからと言われていましたが、実際には決勝戦が始まる前にNHKの実況で同様のエピソードが語られていました。また別にTBSの番組内でも紹介されていました。つまり感動のエピソードをデマというのはデマ、だったそうです。先のブログ自体も現在は非公開設定に変えられているところを見ても、これを真相として間違いなさそうです。いや、私も初めからそうだろうと思っていました。

真実はどこにある、デマのデマという二重トリックのような今回の話。災害発生時などでもこのような話はよく起きています。自浄作用は自然発生するのか。あるいはデマを真実と見せかける法則はあるのか。そんなことが気になりました。

[一日三報]
【CNN】 米刑務所で「即席ラーメン」が大人気、物々交換の主役に

刑務所内の「通貨」といえばタバコのイメージだが、近頃は嫌煙の推進もあって変わってきたのかも。
あるいはシャバの飽食に慣れきってしまい、ムショの貧しい食事では耐えられないのか。
きっとボスは大量のラーメンを背にしてふんぞり返っているのだろう。
こども刑務所か。

[INTERNET Watch] 自宅の窓が閉まっているかスマホからチェックできるIoTデバイス、目標額を無事達成

自宅の鍵をかけたかどうか気になって仕方がない。
そんな人にうってつけのデバイス、って自宅の鍵の状況をネットに流すほうが恐いだろ。
と、思いきや、Bluetooth対応なので確認は自宅にいる時でしか行えません。
じゃあ意味ないじゃんと思いきや、屋外ではBluetoothが最後に通信した鍵の状況が記録されているので、つまり外出前の戸締まりは問題なく確認できます。
なかなか考えられています。

[産経新聞] 「力試し」で道路標識引き抜いた怪力男、京都府警に書類送検…力余って高瀬川に投げ入れる

なにげに凄いが迷惑な人。
ギリシャ時代や戦国時代なら活躍できたかもしれません。



8月23日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
アメリカのオンライン辞書サイト"Dictionary.com"は、先日新たに300の単語を追加したと発表しました。英単語から英文で意味を知る英英辞書なので日本では馴染みはありませんが、海外ではよく知られているサイトです。

新語にはヨガパンツなどを終日着用する新ファッション「アスレジャー(athleisure)」や、職場の自席で昼食を摂る「アル・デスコ(al desko)」などが追加されたそうです。

「アスレジャー」というのは「アスレチック」と「レジャー」を合わせた言葉で、パーカーやスウェットを日常的に着るスタイルです。色彩はモノトーンで過度なファッション性を省くのがいいとか。スポーツウェアのメーカーもそれに向けたブランド展開を始めています。一昔前のやんちゃなジャージ系の若者スタイルを彷彿させます。

職場の自席で昼食を摂る「アル・デスコ」は、日本の弁当スタイルからの影響もあるかもしれません。職場のランチといえば外食が当たり前の国としては新語が生まれるほどの社会変化に感じられるのでしょう。外で食事を摂ることをイタリア語で「アルフレスコ」(alfresco)と言うので、「アル・デスコ」はそれに掛けて生まれた言葉だと思います。

他にも、近頃やけに強気なジェンダー系の単語も多く追加されており、有名なところでは男性でも女性でもない人を意味する「ヒジュラー(hijra)」があります。これはインドやパキスタンにいる女性のように振る舞う男性を示す言葉で現地では「半陰陽」や「両性具有者」という意味があるようです。英語圏ではそこまで限定はしておらず、性別にとらわれない人間というニュアンスに近いと思います。

また今はやりの「ポケモン(Pokemon)」も新語に追加されたようです。正式には"e"の上に" ' "に似た点が付きます。これはアキュート・アクセントというもので、通常の英語読みでは「ポキィモン」となってしまうので、「イ」ではなく「エ」と発音してくださいと伝えるための記号です。同じ様に「カフェ(Cafe)」のeやaにも点が付きます。カフェはフランス語由来で、今はその呼び名で浸透していますが、本来そのまま読むと「ケイフ」となってしまうそうです。ちなみに日本にある「サンマルクカフェ」はカタカナ表記の「ェ」にも点が付いています。

[参考サイト]Dictionary.com

[一日三報]
【ITmedia】 「時の流れ」の違いで標高差センチ単位測定 東大など「光格子時計」で成功

意味は分かるけど意味が分からないほど凄い実験。
宇宙の、はるか遠くの惑星探査で似たような話を聞いたことがありますが、なるほど地球の山の高さも測れるのでしょう。
そのうち人の身長も、同じような計測方法が使われるかもしれません。
一方、古代人は物差しを使った。

[読売新聞] 鏡1600枚の太陽熱、発電タービン回す実験

ガンダムで見た。
オリンピックの聖火もギリシャのオリンポス山で太陽光と凹面鏡で火を熾すとか。
夏の日射しを浴びるにつけ、もったいないなぁと感じています。

[AFP] たこ揚げの糸にのど切られ3人死亡 インド

必殺!仕事人で見た。
たこを揚げて糸を切り合うのは、静岡の相良町でもそんなイベントがありました。
インド政府は鋭利な糸の販売を禁止したとありますが、むしろ使用場所を制限すべきではと思ったり。



8月16日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
日本の裏側で日々熱戦が繰り広げられているリオデジャネイロオリンピック!
と書くと、なんだかアナウンサーの定型句のようで嫌になりますが、私も連日の報道にはつい注目してしまいます。特に今回は日本との時差が正反対とあって、夜遅くから明け方にかけて行われる競技の結果が翌朝に伝えられるというサイクルになっています。お陰で結果とハイライトを見る分には非常に効率的な状況にもなっているようです。

私は学生時代に卓球とフェンシングをしていたので、両競技は特に楽しく観戦していました。私自身は全く強くもなんともありませんでしたが、やはり実際に体験したスポーツとなると、選手を自分に置き換えて見えるというか、その上で技術の高さを目の当たりできる気がします。柔道や水泳の経験者もきっとそう感じられることでしょう。あえて言う必要もありませんが、いやほんと、皆さんとてつもなく強いです。卓球なんて、あり得ないほど高度なサーブやスマッシュを当たり前のように繰り出して、それでも勝てないのだからレベルの高さに驚かされます。

それにしても、本当に色々な競技があって、それぞれに日本代表がいるものです。調べてみると今大会での日本選手団の総数は338人もいるそうです。多いとは思っていましたが、そんなにいるとは知りませんでした。ちなみにアメリカは555人、開催国のブラジルは469人、オーストラリアは424人、中国は401人、イギリスは372人だそうです。参加国は206国ですが、その大半は欧米国からの代表であり、アジア、アフリカ、その他島国からは数人から十数人しか参加していません。オリンピックを「先進国の運動会」と揶揄する人もいるようですが、この辺りの格差もなかなか考えさせられるものがあります。

考えさせられるというと、オリンピック開催国の見栄の張り合いのような側面も気になるところです。四年後には東京で開催されますが、莫大な資金を投入して会場を整備して、派手なパフォーマンスをもって大会を盛り上げるという仕組みが、経済的には正しくても大会的には相応しいのだろうかと毎回感じています。結局お金がない発展途上国では開催もできずスポーツ振興もままならない、東京で開催されるのは、東京くらいの地盤がないととても運営できないのが実際のところでしょう。賛否両論はあるかと思いますが、もう少しコンパクトに運営してもいいように思います。そういえば、東京オリンピックって当初コンパクトを売りにしていましたが、まだそのつもりでいるのでしょうか。あれで?

私としては、太平洋のど真ん中に「オリンピック島」でも作って、どの国の領土ともせず各国が持ち回りで運営すればいいと思います。あるいは宇宙ステーションを拡張して「宇宙オリンピック」にするとか。

[一日三報]
【WIRED】 「オリンピック選手になるための値段」はおいくら?

ざっくりとしたデータではありますが。
当然ながら、親としてはバクチ以上のハイリスク・ローリターンです。
そもそも余裕がないと継続させられることもできないでしょう。
まれに貧困国、低所得者層から奇蹟のような選手が現れることもありますが、やはりお金を賭けた子勝ちの部分も否定できず、これも難しい話です。

[ダイキン] 日中30分の外出ならエアコンは切るより「つけっぱなし」がお得でした!

企業の調査より。
環境差はありますが、近頃のエアコンは本当に賢いです。
個人的な感覚では、密閉率の高いマンションの部屋ならつけっぱなしが得。
密閉率の低い木造家屋ではこまめに切るほうが得。
そんな感じがしています。

[ITmedia] 「犬派は友達が多い」「猫派は独身が多い」? Facebookが米16万ユーザーを対象に猫派・犬派の傾向を調査

こちらもざっくり調査。
そもそも、犬を飼う人は家が広いので家族や友達も多く、猫を飼う人は家が狭いので独身が多くなるものです。
つまりみんな基本的には「犬猫派」で、あとはユーザーの年齢や環境が大きいと思います。
むしろ「インコ派」とか「トカゲ派」などとも比較できれば面白い結果が得られるかも。
「昆虫派」? そんなの知らん。



8月9日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
私のスマートフォンにはGoogleのアンケートモニターというアプリが入っています。時折送られてくる三問ほどの簡単な質問に答えると、何十円かの謝礼がGoogle Play(ポイント)で支払われます。特にアプリにお金をかけることのない私としては、貯まったポイントで何か課金アプリを買ってみるという楽しみ方があります。ガッツリ課金する人には端金でしょう。

そのアンケートについて、先日「あなたが泊まったことのあるホテルをお選びください」という内容で、三件ほどの国内の宿泊施設が選択肢に上がっていました。はて、どこかで見覚えがあるぞ思って調べてみたら、全て鹿児島県内のホテルでした。どうやらGoogleは、先月私が鹿児島へ旅行したことを把握しているようです。もちろん行ってくると連絡した覚えはありません。しかしGoogleが開発したAndroidOSが入ったスマホを使い、Googleが開発したChromeを使って旅先の情報を調べて、Googleが開発したマップアプリで地図を確認したことは事実です。当然、常時Googleアカウントには接続されています。どの部分の何が関係しているかまでは分かりませんが、しっかりと調べられているようです。その事実を知った時、私は恐さよりもむしろ感心しました。まあ、そうあるべきでしょう。

個人情報の漏洩はインターネットの発展とともに大きく問題視されることとなりましたが、その実情についてはもはや手の施しようもないところまで来ていると私は思います。かつてはヤフーが漏らしたソニーが漏らしたベネッセが漏らしたと騒がれましたが、今はその危機感も薄れているというか、どうでも良くなっている感があります。最近では年金機構がサイバー攻撃を受けて情報を漏洩させたり、マイナンバーが職員のミスで漏らしてしまったりしていますが、ほとんど世間からも注目されず話題にもなっていません。漏洩させた側も信用低下はともかく大した罰則は与えられません。もはや個人情報は漏洩される前提の時代となりました。

一方でGoogleのように清々しいまでに個人情報を有用的に取り扱う状況にもなりつつあります。検索した内容、使ったアプリ、移動した場所のデータを取得して対象者が求めている情報、サービスを、求める前に提示する。個人情報をビッグデータなどと呼び変えて利用者にサービスを還元し利益を得る世の中になりました。それを監視と呼んで毛嫌いする人も多いですが、これはもう仕方がない流れかもしれません。むしろ、個人情報を与える代わりにどんなサービスを出してくれるかを期待し、そこで評価するのが賢い生き方だと思います。

それはそれとして、今まで世界中に漏らしまくった自分自身の情報を集めるとどこまで正確な個人データが得られるか気になるところです。かなり深いところまで、人格まで分析されているかも。それを人工知能にしてロボットに埋め込めば……SFのネタになりそうです。

[一日三報]
【CNN】 私有地のポケモン駆除、セキュリティー企業の新事業に

害獣駆除。
まあほとんど宣伝みたいな活動だと思いますが、思いつきとフットワークの軽さは素晴らしい。
ヴァーチャルとの共生も難しいものです。

[AFP] 月探査で「歴史的」初認可、米民間企業の着陸機 17年打ち上げ

今日の宇宙。
いよいよジワジワと宇宙が近づいて来ています。
いつになるかは分かりませんが、どうやら月旅行は実現しそうですね。
トランプさんとかヴァージンの社長さんとかが乗り出しそうです。

[ITmedia] 4年で1億台以上も消滅! 凋落するPC市場に未来はあるのか?

まあ、そのままの形では存在しなくなってくるかと。
ボイラー技士とか電気工事士みたいな技能士化が進むような気がします。
ぼくパソコン技能士になる!



8月2日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
降って湧いたような「ポケモンGO」のフィーバーに夏休みの過ごしかたが変わった子供たちも多そうです。そろそろ最初の爆発的な人気も落ち着きそうですが、ゲーム性を考えるとまだしばらくはブームは続いていくものと思われます。スマホゲームは継続ユーザー数の多さがキモとなります。メーカーとしては今後コンテンツの拡充などユーザーに飽きさせない展開を続けて、9月の新学期を乗り切れるかが重要となりそうです。

私もリリース時にはさっそくプレイしようと試みましたが、あいにく所有のスマホはポケモンGOに対応しておらず断念しました。他の人のスマホから軽くプレイしましたが、なるほどこれは目新しくて面白い。内容の説明は省くとして、皆が夢中になってプレイする理由も分かりました。ただやっていることは夏の昆虫採集とあまり変わりません。どうやら元々のポケモンの生みの親も、最初は昆虫採集をヒントにゲームを作ったそうです。

町を歩いてモンスターやアイテムを集める、所有のモンスターを育てて強くする、モンスター同士を戦わせる、というのがポケモンの主な流れですが、これはゲームに限らず様々なコンテンツにも応用できそうです。たとえば私はダム巡りが好きで全国のダム管理事務所が発行しているダムカードを集めるともなく所有していますが、それもカードではなくスマホの中にコレクションとして格納できれば楽しそうです。電車が駅が好きな人はそれを集めたり、史跡が好きな人はそれを集めたり、ゆるキャラが好きな人はそれを集めたりと、これまでのアナログなコレクション蒐集をデータに置き換えるという発想も今後は生まれてくるように思います。

ただ気になるのは街中で歩き回っている「ポケモンGO」のユーザーの姿。歩きスマホは危ないというのではなく、うつむいてスマホを見ながらウロウロする姿が格好良くないのは残念です。新しいゲームにみんなが夢中になっているというのに、ちっとも未来っぽくない。むしろ退化して類人猿のような姿勢になるのがいただけない。その辺のスタイルが変わればもっと素敵な時代が来るように思います。メガネ型になるとか。

[一日三報]
【ロイター】 「アイス・バケツ・チャレンジ」寄付金で、難病ALS研究に成果

お金持ちがやっているアホみたいな企画という印象しかありませんでしたが、一定の成果は得られたようです。
打ち上げ花火ですが、たまにはこういう流れもいいかもしれません。
弱者のために何をすべきか、弱者は世の中に何を訴えるべきか。
そういうきっかけにもなりました。

[WIRED] 恐竜を絶滅させたのは「隕石だけ」じゃなかった:研究結果

近頃の定説になりつつあります。
ミステリ脳は犯人捜しにこだわりますが、恐竜だってそう簡単には絶滅しません。
やはり複合的な要因があったのだと思います。
人間も地震一つでは絶滅しません、でも同時期に隕石が落ちてきたらヤバイかも。

[読売新聞] 古代エジプト「ホルスの目」に似た銀河発見

なかなかくっきり。
本当に宇宙から地球を見つめる超巨大な観測装置だったら、ワクワクしますね。