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4月24日(火)
[本日の独言(ひとこと)]


ヤフーにまで言われる始末。

MicrosoftのOS「Windows Vista」のサポートが4月11日で終了しました。トレンドマイクロの調べによると、国内において個人でWindows Vistaを利用しているパソコンは全体の2.77%。まだ14万台以上が残っているそうです。すいません、そのうちの一台が私のパソコンです。

2007年に買ったパソコンも今年でいよいよ10年目。10年使うつもりで高スペックの製品を奮発して買った覚えがあります。それがちょうどOSのサポートが終わるタイミングに合うのは、何やら運命めいたものを感じます。とはいえ現在も何不自由なく使えているだけに、何だかやりきれない気持ちにもなっています。半年前にハードディスクと冷却ファンを取り替えて、かえって調子が良くなったのがいけなかった気もします。

サポートを終えたOSを使い続けることのデメリットは、セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)が提供されなくなるために、ウィルスに対する脆弱性が高まることです。それが個人で被害を受けるならまだしも、踏み台にされてインターネットを通じて他のパソコンへと拡大する恐れもあります。要するに使い続けているだけでネット社会悪という話になります。

そういうことを知りながらもOSやパソコンの買い換えを行わないのは、単に面倒で後回しにしているからです。ちゃんと動いてウィルスにも感染していないのに、お金を払って慣れない新型を買って、データの整理やら使い方を覚えるのが億劫なのです。そう考えると、走行距離に関わらず年数によって金額が上がる自動車税は良くできたシステムだと思います。褒めないけどね。

なおMicrosoftはそれに続いて、10月10日に「Office 2007」のサポートも打ち切るそうです。今ちょっと私のパソコンを調べてみたら、「Word 2007」というバージョンが表示されました。ピンポイントに狙われています。奴らいよいよ追い込みをかけてきました。何とかしなければいけません。買い替えるか、ネット回線を切断するか、マイクロソフトをぶっ潰すか。

[一日三報]
[CNET] AndroidスマホをノートPC化する「Mirabook」

本体はディスプレイとキーボードのみ、あとはスマホにお任せ。
この割り切りは画期的、私が求めているのはこれだったのかも。
オーバーワークでスマホが爆発するかもしれないけど。
あと電話かかってきたらどうしよう。

[AFP] カエルの粘液でインフルエンザ予防の可能性、米研究

江戸時代の万能薬「ガマの油」。
前足の指が四本で後足の指が六本、これを名付けて四六のガマ。
単なる香具師か迷信か、でもたまに効果があったから有名になったんでしょうね。

[WIRED] 「夢はレム睡眠のときに見ている」はウソだった:研究結果

レム睡眠とノンレム睡眠の話はともかく、睡眠中の脳の活動領域を調べて夢見を診断するというのは興味深い。
具体的な内容はまだ難しくても、恐い、痛い、楽しいくらいなら読み取れそうです。
もう少し研究が進めば夢をコントロールできるようになるかも。
楽しい夢が続くようにすれば、スマホ以上に依存性が高くて、世界が滅亡するかもしれません。



4月18日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
上方落語に「鹿政談」という噺があります。
昔、奈良の鹿は神獣とされており、ちょっと叩いただけでも罰金、殺そうものなら男は死罪、女子供は石子詰(いしこづめ:土中に埋めて石で圧殺)と厳しい罰が設けられていました。そんなある日、生来正直者の老人が、犬を追い払おうと投げた石が誤って鹿に当たって殺してしまう事件が起きてしまいました。奉行人は事情を知って同情し、なんとか老人の死罪を避けさせようと嘘の供述をそそのかせます。ところが、老人の方が正直者なので一向に埒が明かずに弱ってしまう。そんな噺です。

古くから奈良公園の鹿は神の使いとして有名で大切にされています。一方で、現代でもその意識が根強いせいか、誤って怪我をさせたり車で撥ねたりした際、重大な刑罰があるのではないと思い、そのまま放って逃げてしまう犯人もいるそうです。結果、助かるはずの鹿が命を落とすことになります。もちろん現代では奈良公園の鹿も法的にはペットと同じく、傷付けても人身事故でも神身事故でもなく器物損壊になり、重い刑までは科せられません。大切に思うなら、いち早く通報して対処に当たって欲しいものです。

先日、インド北部ウッタラカンド州の裁判所は、ガンジス川やヒマラヤ山脈などの自然を「生きた存在」とみなし「法人」として認める判断を下したそうです。要するに、ガンジス川もヒマラヤ山脈も、人間と同等の権利を有するものであるという判決です。どちらも同国の人々になくてはならないものであり、環境保護への取り組みを拡大させる狙いがあるそうです。なおヒンドゥー教では、ヒマラヤもガンジス川も神格化されています(ヒマヴァット神とガンガー神)。格上げなのか格下げなのか。実際にはどこまでの権利が与えられるのか気になるところです。

「動物を大切に」「自然を大切に」とは聞き慣れた言葉ですが、倫理観に訴えてもなかなか浸透しにくいものです。いっそ人間と同じである定めてしまえば、問題点も顕在化できるかもしれません。自然も動物も神と見なすヒンドゥー教や、日本の神道を知る私たちなら、その思考も受け入れやすいのではないでしょうか。

[一日三報]
[AFP] 視聴者指摘による罰打問題、マスターズ出場選手からも怒りの声

テレビを観ていた視聴者の『ビデオ判定』により成績が変わったという事件。
リアルタイムで録画再生できて、ネットに上げて賛同も得られやすいご時世だけに、なかなか難しい話にもなりそうです。
そのうちロボット審判も登場するのかな。
ロボットサッカーでロボット選手がロボット審判とサッカーの試合をして、それを観ている我々は、何だ。

[GIGAZINE] 人間より先に火星へ行き住環境を整えるヒト型ロボット「Valkyrie(ヴァルキリー)」

名前も見た目も妙に戦闘タイプ。
でも格好いい。
まず技術の追求が先だろと思いますが、やっぱり格好いいほうが開発者のモチベーションも上がって国民の支持も得られやすいのでしょう。
福島の原発に投入するロボットも、もう少し頼もしい感じがあっていいと思うのですが、まあ、色々と問題あるのかな。

[CNN] 受刑者がパソコンを「自作」、刑務所内でポルノも閲覧 米

まさか壁や地面を掘って砕いて、半導体を作ったのかと思いましたが、さすがに部品は外部から調達した模様。
おまけに全然、脱獄する気もない模様。
何でちょっと楽しんでいるんだよ。



4月11日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
前回の続き、ではありませんが、インタビュー記事からの補足説明です。
インタビュー記事については下記よりお読みください。

|ヨコタテLIFE vol.10 小説家編|

インタビュー記事ではオマケという形で「1分でわかる!小説の書き方講座」を紹介していただきました。ただ、さすがにこれだけではよく分からない部分もある気がしたので、もう少し小説の書き方というか、私なりの作り方について紹介したいと思います。

★5分でわかる!小説の書き方講座★

<1.ジャンル設定>
ミステリなのかSFなのか、ファンタジーなのか青春なのか、まずはどのジャンルの小説を書くかを決めます。なぜ決めるかというと、ジャンルによって売り方が変わってくるからです。

ミステリと言っても本格ミステリや、社会派ミステリや、ホラーミステリなどがあります。SFと言っても宇宙SFや、科学SFや、ロボットSFなどがあります。それはともかく、ジャンルを決めておきます。そうしないと出版社も売り難いし、書店も置き難いし、読者も買い難いからです。コンビニの飲料コーナーでもお茶や水やコーヒーや炭酸ジュースは分けて売られています。何の味かではなく、これは何なのかを示しておかなければなりません。だから結構、重要な取っかかりなのです。

「へたれ探偵観察日記」の場合、まず最初にミステリであること、次に探偵物であることを決めました。その上で、どんなお話が作れるかを考えました。

<2.メインテーマ設定>
タイムトラベルなのか、殺人事件なのか、恋愛なのか、バトルなのか。作品で一番何を伝えたいのかを決めます。ジャンルが書き下ろしミステリなら。一つのトリックで世界を作り上げることもあります。

これは小説の内容であり、色を決める段階です。いわば「何を書きたいか」のメインであり、物語の根幹部分です。なので、ジャンル設定よりも先に決めることもあります。これが思いつければ半分完成したようなものかもしれません。嘘です。まだ何もできていません。

「へたれ探偵観察日記」の場合、奈良を舞台に、ダメダメな探偵とキレキレな助手が活躍するミステリを思いつきました。そうなるとコメディ要素のあるキャラ推し作品となるので、ライトな内容の短編がいいと考えました。

<3.キャラクター設定&舞台設定>
登場人物の性格や設定、舞台となる時代や場所を詳細に決めます。登場人物一人一人について、身長、体重、容姿、性格から、これまでの半生を設定します。それがないと登場人物がブレてしまい、結局『著者の人格を分けただけ』のような、インサイドヘッドな世界になってしまいます。人格を作り込んでおけば、その人物なりの言動が生み出せます。もちろん舞台設定も同様です。

「へたれ探偵観察日記」の場合、両極端な性格なので作りやすかったです。また柔井と不知火の二人についても、作中では示していない裏の設定が多数あります。舞台は現実にある町を選んだので、取材と資料検索で固めることができました。

<4.ストーリー構成>
いわゆるプロットを考えるステップ。4コマ漫画的に、大枠でとらえて考えることも多いです。例えば、こんな感じです→「1.事件発生 → 2.捜査 → 3.転換 → 4.結末」。それをベースとして各シーンを詳細に書き込んでいきます。

いよいよ小説を書く前段階です。どういう内容を書くのかをまとめておきます。超絶天才作家の方なら出たとこ勝負で一行目から執筆に入るようですが、そんなに凄い才能のない私たちはちゃんと作り込んでおきます。特にミステリでは前後のトリックや伏線が重要となるので、思いつきで書くのは難しいです。分量は経験上、長編でも原稿用紙100枚くらいで収まります。この100枚はいわば企画書であり、この内容で書きたいと編集者に相談します。

「へたれ探偵観察日記」の場合、作品自体が200枚くらいの短編なので、そこまで長くは作りません。でも登場人物や舞台の設定など、小説以外の部分も書き込んでおきます。本格ミステリなら『屋敷の見取り図』なども作ります。これでもまだ一行も執筆していません

そこまでできたら、後は執筆するのみです。
これまで作り上げた計画に沿って書き上げていきます。

以上。
結局うまくまとまらなかった気もしますが。私は大体こんな感じで小説を書いています。
誰かの参考になれば幸いです。

[一日三報]
[AFP] 古代人の食人、単なる「食事」ではない 研究

共食い行動は多くの動物に見られるものですが、同じ形態ゆえに食うか食われるかのリスクは非常に高くなります。
人間同士も同じことで、隣の人を食べるくらいなら、草木や木の実や昆虫を取ったほうが命を長らえそうです。
そう考えると、食料がなくなる→お腹が空いた→他の部族を襲う→ついでに襲った奴らも食べようという流れは、死活問題ゆえの自然行動だったんじゃないかとも思います。
食人の儀礼というのは、単にリスクの高い行動に対する願掛けだったんじゃないかしら。

[CNN] 空中に浮かぶビル、米で構想 地震や津波からも解放

今日のラピュタ。
この発想はなかった、というか、無茶だと思う。
地震や津波からは解放されるかもしれませんが、もっと別の危険性があるんじゃないか、と思うのは私がオールドタイプだからかもしれません。

[GIGAZINE] ディズニーはパーク内で来場者の動きをどのように追跡しているのか?

『私たちは利便性と引き替えにプライバシーを犠牲にしている』
私も前からそう感じています。
でもそれで便利になるなら、もうそれでもいいかなと。
むしろ、どうせ情報を取るなら、もっと有効活用しろよと思う次第です。



4月4日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
大阪にある広告会社ブラウニーさんが作っている手帳の取材を受けました。
メインは私の手帳の使い方ですが、小説の話や謎の人生観なども語らせていただきました。
一応お断りすると、自社の手帳を使って感想を聞かせて欲しいという依頼があり、実際に使ってみた後で取材を受けた形です。もちろんお世辞もありますが、中々に勝手が良く気に入っています。もう年始の一月も年度初めの四月も過ぎてしまいましたが、来年に向けて手帳が気になる方は商品もチェックしてみてください。

|ヨコタテLIFE vol.10 小説家編|

さてインタビューでは私なりの割と変わった手帳の使い方を紹介しています。基本的に小説家、あるいは物書きの仕事は分刻み、日刻みで進むものではなく、それが連載作品であっても長い期間で作られていくものです。だから手帳を活用するにしても、今日は何をしたかとなると、書いていた。明日は何をするのかとなると、書いている。というだけのことになってしまいます。

そんな私がどう手帳を使おうか、手帳で遊ぼうかと考えて思い付いたのが、予定ではなく事後の日誌にしようということでした。何をやるかではなく、何をやったか、あるいは何を思ったかを書くことにしました。それならただ作品を書いている、だけではなく、何を思って書いたかまで記すことができます。あるいは日々の運動記録や夕食のメニュー、趣味に興じたことも記録できます。日記とすると「今日は……」から始まり、時系列に沿って書く必要もありますが、日誌なら箇条書きで成立します。誰にでもできる作業です。

それで、日誌を付けることに何の意味があるかというと、それは普通の人の手帳と同じです。一年後や十年後に読み返して、当時の行動と出来事を知ることができます。デジタル機器を用いないのも、十年後まで記録が残せるかどうか分からないからです。二年で買い替えるスマホや、儲からなければ半年でサービスを終えるアプリには頼れません。紙に書いておけばいいのです。そして人の一年は、ただそれだけで、ひとつの私小説にもなるのです。

という訳で、私なりの手帳の使い方は、ビジネスマンだけでなく学生や主婦や高齢者にもお薦めかと思います。皆さんも試しに一年続けてみてはどうでしょうか。今は分からなくても、何年か経つとその価値に気付くかも知れません。

[一日三報]
[GIGAZINE] エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2017年版

もう時期は過ぎたので削除されたり元に戻ったりしたサイトも多いですが、記録として。
しかしエイプリルフールほどインターネットの恩恵を受けて延命できたイベントはないと思います。
フェイク・ニュースの申し子、そのうち一気に飽きて廃れそうな予感もしたり。

[CNN] 「恐れを知らない少女」像、撤去中止に 来年まで雄牛と対峙

なかなか、かわよい。
問題提議に関心があってもなくても、目新しくて皆に受け入れられて評判になるアート。
社会派アート、町中アートってこういうものだと思います。
そして、才能のないアーティストはそれができないので、自己顕示欲の塊になってしまい、安易に人の家やビルに落書きをしたり、風刺ですらない悪口だけのポスターを作ってデモ行進をしたりするのです。

[INTERNET Watch] 山谷剛史のマンスリー・チャイナネット事件簿

最近の中国の話題一覧。
こういうまとめ方は珍しくて興味深いかと。
人口が10倍いれば、人々の生き方、考え方、広がり方も10倍になって、面白いことも10倍になるかも。
今は中国の人たちが、ひとくくりの中国人ではなく、それぞれの個性を発揮する時代だと思います。