the shadow of silver
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10月29日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
オコジョという動物は細長くて可愛らしい顔つきながら、かなり気性が荒く好戦的な性格らしい。ニュージーランドでは19世紀に欧州からの入植者が持ち込んだ個体が野生で繁殖し、同地のキーウィやオウムを襲うことで深刻な問題になっていそうだ。そのため政府はオコジョやネズミやポッサムなどの外来種に対して、2050年までに根絶を目指すという大胆な計画を発表している。果たして成功するかどうかは定かではないが、それほどまでに危機感を募らせているようだ。

先日、日本では南米原産の特定外来生物であるヒアリが、青海ふ頭で発見されたと報じられた。既に50匹以上の女王アリが確認されており、定着の恐れがあると見て政府は緊急の対応策をまとめたようだ。ヒアリといえば2017年に国内の各地で確認されて、その危険性から当時は大きな話題となっていた。私はその時から根絶は不可能だろうと思っていたが、やはり着実に数を増やしつつあるようだ。オコジョの根絶も相当難しいだろうが、昆虫に至っては余程に発見が早いか幸運が重ならないかしないと根絶することなどできない。近年ほとんど話題にならないセアカゴケグモもすっかり定着してしまった。ちなみにミドリガメもチャバネゴキブリも外来種だ。

ということで、ヒアリも恐らく順調に数を増やしていくものと思われる。そして毎年何人かは刺されることになり、これまでのアリなどの在住昆虫たちと熾烈な覇権争いを繰り広げることになるだろう。むしろ問題はヒアリのような熱帯の昆虫が棲息できる環境になっていることにあるだろう。そろそろ歴史上で人類を最も殺害している、最大の宿敵ともいえる昆虫、すなわちマラリアを媒介する蚊の襲来が始まるのではないかと恐れている。

なお、地球において最悪の外来種は人類自身である、だから人類は撲滅すべきである、みたいな話は、もうちょっと古臭いので語らないでおきたい。いかれた独裁者とか博士が言い出すんだよね。今はいかれた富裕層が貧困層を叩き出そうとするストーリーが多い気がする。

[一日三報]
[CNN] 14歳過ぎたら「トリック・オア・トリート」禁止、条例の狙いは? 米

まあ、ああいうのは子どもがやるから可愛げがあるわけで、大人がやったら普通に暴徒だろうなと。
というか大人が扮装したり暴れたりする機会として、日本にもちゃんと収穫祭や秋祭りがあるわけで。
むしろハロウィンも歴史と伝統ある日本の祭りとして、地域も積極的に取り入れてみてはどうだろうか。
でも、そうなると若者たちは離れていくのよね。

[AFP] 中国で「パンダ犬カフェ」オープン 人気の一方で物議醸す

今日の中国。
相変わらず夜店の屋台のようなことをやっています。
でも普通に売られている犬種だって、品種改良によって人が飼いやすいように作り替えられたものが多いわけで。
人間のエゴなんてどっちもどっちというか、色を塗るくらいマシなほうじゃないかと思ったり。

[INTERNET Watch] 疑惑の目が向けられる「今○○人がこのページを見ています」、新たな検証結果が話題に

ああいうのは通販番組のリアルタイム購入数と同様に、賑やかし程度に思っておくものと認識していましたが、どうやら本気で信じていた人も多いらしい。
いや本当に集計しているのかもしれないけど。
でもこういう手法を考える人って賢いなあと思う。


10月22日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
「脱出系」の作品というものがある。様々な事情で部屋や建物に閉じ込められた主人公とその仲間たち(仲間とは限らないが)が、何とかして外へ出ようと試みるテーマを扱った、スリラーでありホラーでありミステリでもある作品だ。小説でいえば「そして誰もいなくなった」や「十角館の殺人」などはその典型だ。映画でいえば「CUBE」や「SAW」がそうだったか。弊著でいえば「THE QUIZ」や「魔神館事件」などがそうなるか。基本的に警察や救助隊やスマートフォンなど、邪魔な救いの手を排除できるので便利な設定ともいえるだろう。

ただこういった「脱出系」の作品を考えている時、もしかすると脱出せずにこのままこの場所に住むという選択肢はないだろうかと思うことがある。何も無理に出て行こうとしなくても、もう住んじゃえばいいじゃん。案外そっちのほうが快適かもしれないぞということだ。もちろん、そうはできないように殺人鬼や病気や時限爆弾などを配置して追い込むわけだが、それをうまく解決すれば、協力し合った仲間たちと一緒に平和に暮らしましたとさという展開もあるかもしれない。ただしこれは「脱出系」というよりは「無人島系」や「異世界系」に分類されるのかもしれない。

先日オランダ北部のライナーボルトという場所で、人里離れた農家の地下室に暮らしていた男とその子ども6人(成人)が警察により発見された。経緯は、このうちの息子一人が近所のパブを訪れて、9年間家の外に出たことがなかったと告白したことで発覚したそうだ。(その際ビールを5杯も飲んだらしい)。現場となった農家には58歳の男が一人で住んでいることで知られていたが、この男は家族ではなかったという。そして家の食器棚の裏の階段から地下室に繋がっており7人が発見されたということだ。

地元のテレビ局によると彼らは庭の菜園とヤギ一匹を持ち自給自足の生活を送っていたらしい。そして『終末』を待ちながら地下でひっそりと暮らしていたそうだ。興味深いのは彼らは別に閉じ込められていたわけではなく、いつでも逃げられる環境にあったということだ。こういう話は国内外でもしばしば見聞するが、洗脳やスピリチュアルな理由が語られる場合が多い。報道されるかどうかは分からないが、彼らの語る真実が知りたいところだ。

理不尽に閉じ込められて脱出しなきゃと思っていたのに、いつの間にか快適になって、もうこのまま暮らすことにした、という作品も面白いかもしれない。あ、出て行かないんだ、みたいな。

[一日三報]
[AFP] オランダ一家監禁、父親を逮捕 背景にカルト集団か

というわけで続報。
思った以上にきな臭いというか、外国の話と思っていたらこっちへ飛び火してきた印象。
事件の奇妙さに反して、さらっと流されそうです。

[テレビ静岡] 「「日本でダメと知らなかった」自作の原付を走らせたペルー人書類送検

おお、確かに南米か東南アジアの発想っぽい。
日本でダメとは知らなかったというのは正直な証言っぽい。
結局私たちも法律や条令を全て知っているわけではなく、なんとなくの善し悪しで判断しており、それが家族や友達の常識とも相まって正しく機能している部分もあるような気がする。
言葉に不慣れで狭いコミュニティで生活していると気づかないのではないかと。
これからこういう事件は増えるかもしれないね。

[CNN] ローマ法王庁、「電子ロザリオ」発表 クリックで祈りを

ついでに歩数計やトラッキング機能もつければいいじゃんと思っていたら、どうやら本当に搭載されているらしい。なおエクソシスト・ビームは非搭載の模様。


10月15日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
近頃はテレビゲームのソフトも、店舗ではなくインターネット経由でダウンロード購入することが増えているらしい。メリットは家にいながら新しいゲームがプレイできる、売り切れの心配がない、クレジットカードで購入できる、パッケージやソフト本体がないのでかさばらない、そのぶん若干安く販売されている場合が多いなどが上げられるだろう。

デメリットとしては中古品という扱いがなくなり、かつてのようにワゴンに入れて叩き売りされることが少なくなった。とはいえこれはユーザー側の一方的なデメリットでしかなく、ソフトメーカーとしてはきちんと購入分を回収できるので、ダウンロード購入のほうが有り難いに違いない。また叩き売りはないが安売りのキャンペーンセールは頻繁に行われているようだ。

ダウンロード購入だと中古品が出回らない。しかしダウンロードしたゲームのデータや購入時のアカウントは中古品として売れるのではないかと考えたが、やはりこれは違法になるらしい。実はゲームをダウンロード購入した場合、ユーザーはゲーム本体を購入しているのではなく、ゲームをプレイできる権利を購入しているだけだ。これがソフト本体を購入した場合とは違う点であり、他人(メーカー)の所有物(ゲーム)を勝手に売るのは違法という判断になるようだ。

同じようなシステムは電子書籍にも取り入れられている。インターネット経由で漫画や小説を購入した際、購入するのは作品本体ではなく作品を読むことのできる権利だ。だからビュワーやブラウザなどの閲覧ソフトが利用サービスを停止すると作品が読めなくなるが、それは規約の通りなので補償はされない。(とはいえサービスが停止する電子書籍など誰も購入しないのでまず閉鎖されない)一方であくまで読書権を購入しただけなので、作品のコピーや権利の譲渡は違法と見なされるようだ。

少々屁理屈めいた話のような気もするが、現状はこのような形でサービスが維持されている。そうしておかないと正規品と寸分違わずコピーされた偽物の氾濫を取り締まることができないからだろう。なお、ゲームをプレイする権利や漫画や小説を読む権利は、権利であってもユーザーが購入した物なので中古品として転売することは禁止できないと訴える人もおり、ヨーロッパの方では裁判にもなっている。作家としては中古で買って読まれてもこちらには全く還元されないので、きちんと正規品を購入して読んでほしいと思っている。

[一日三報]
[AFP] ヒトラーにマイケル、ノーベル平和賞の「あり得ない」候補者たち

ヒトラーやマイケル・ジャクソンが候補になるのは有り得ないと言いながらも、ロボトミーのエガス・モニスが実際に生理学・医学賞を受賞した歴史もあり、なぜかオバマ大統領が平和賞を受賞し、ボブ・ディランも文学賞を受賞するのがノーベル賞というもの。
やっぱりノーベル賞は物理学賞、化学賞、生理学・医学賞に絞ったほうがいいんじゃないかと。
でもそれだと多分、今ほど盛り上がらないのかなとも思ったり。
賞ビジネスの難しいところです。

[ITmedia] 「自分のリアルなアバター」作成できるサービス、ドコモが試験提供 40台のカメラで全身撮影

今日のコングレス未来学会議。
私はそんなもん作ってどうすんだと思いますが、セルフポロモーション流行の今だと受けるのかも。
ボクシングゲームやゾンビゲームのキャラに置き換えて戦うとかならアリかも。
3Dプリンターで立体化してコップのフチに置くとか……嫌だなあ。

[CNN] 牛にシマウマ模様描いてハエを撃退、刺される回数ほぼ半減

縞模様を描くと虫の目は錯覚を起こして刺さなくなるとか。
もしシマウマの縞模様の理由がそれだとしたら、縞のないシマウマは虫のせいで絶滅したのかも。
そんなことより人の場合はどうなのか。
ボーダーでも着ればいいのか、ウォーリーさんは虫にも探すのは難しいのか。
蚊に刺されやすい私としては気になるところです。


10月8日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
情報漏洩事件というと最近ではセブンイレブンが始めたスマートフォン決済サービス「7pay」が運用開始数日で不正アクセスが発覚しあっという間に廃止に追い込まれたという冗談のような事件があったが、海外ではエクアドルで全国民の個人情報が流出したという世界最大規模の情報漏洩事件が起きたようだ。

エクアドルは南米大陸の北西にあり、コロンビアとペルーに挟まれた国だ。大きさは日本の本州と九州を合わせた位だが、人口が1730万人なのでかなり広々としている。ただ郊外の大半が熱帯雨林でアンデスの山岳地が国のほぼ中央を南北にズバッと走っている。ダーウィンの進化論とガラケーで有名なガラパゴス諸島もこの国に含まれており、スポーツではサッカーが強いので耳にすることも多いだろう。

そんなエクアドルで今回、実に2000万人以上もの個人情報が流出したらしい。なぜ人口よりも多いのかというと死亡者も含まれているからだそうだ。流出したのは国民の社会保障番号や連絡先や家族に関する情報など機密度の高い個人情報だという。先に世界最大規模と書いたのは、一部の人間や一部の情報ではなく、一つの国の情報が丸々流出してしまったというのは聞いたことがないからだ。

なお事件の詳細については捜査中につき明らかにされていない。ただ判明しているところでは管理がかなりずさんで個人情報保護法も整備されていなかったそうだ。それでこの事件を受けて個人情報保護のシステムの構築が緊急に検討されているらしい。おおらかでのんびりとした風土なのだろうか。日本で起きれば株価も支持率も急落して政権もぺしゃんこになりそうだが、同国ではそんな様子もないようだ。

[一日三報]
[CNN] 携帯端末での入力速度、フルキーボードの7割に相当

両手を使って凄い速度でシャカシャカ入力する人がいるね。
フルキーボードに慣れきってしまった私としてはとてもついていけません。
しかしQWERTY配列のキーボードでローマ字入力するというのは、多分どう考えても効率が悪いと思うわけで。
そのうち廃れていくような気もしています。

[AFP] おんどりには鳴く権利がある、仏苦情裁判 眠れないと主張した原告敗訴

おんどりには鳴く権利があるが、お前には泣く時間さえ与えない。
保育園の声がうるさいとか、祭りの音がうるさいと苦情を上げる人もそんなタイプなのかなと。
文句を言った者勝ちにならなくて良かったと思います。

[WIRED] 【閲覧注意】菌に乗っ取られて“ゾンビ化”するアリは、筋肉だけを強制的に操られていた:研究結果

今日の寄生生物。
昆虫界は人間界よりもスリリング。
でもこういうのってワクワクするよね。


10月1日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
先月8月7日、アマチュア天文家の某氏は、木星の赤道の下辺りに強い閃光が現れたことを発見しツイッターで報告した。その後天文家の調査により、閃光は木星に巨大な隕石が衝突した際に現れた可能性が高いと伝えられた。映像での閃光は点のようにしか見えなかったが、実際には直径12~16メートルで450トンほどの石鉄隕石だと分かった。そして衝突時に放出されたエネルギーはTNT換算で240トンにもなり、これは1945年に広島に落とされた原子爆弾の約16倍ものエネルギーに相当するそうだ。

木星というのは太陽系で地球の外側を周回している巨大ガス惑星だ。地球にとって特に重要なのは、その大きさによる巨大な重力により、毎年何十個もの隕石を引き寄せて衝突させていることにあるだろう。1994年に発生したシューメーカー・レヴィ第9彗星の衝突では地球とほぼ同じサイズのダークスポット(暗班、木星がガス惑星なのでクレーターの代わりに形成される)が生じ、その威力は地球上の全ての核兵器を1度に爆発させた時に放出されるエネルギーの600倍だったとされている。もし地球に落ちれば避けようもなく人類はひとたまりもなかっただろう。

「もし明日、地球に隕石が落ちてきて滅亡するとしたらどうする?」という仮説を時々聞くことがある。どうするも何も知るかという思いだが、そうならないように木星が掃除機のように周囲の隕石を吸い込んで、盾のように防ぐ役割を果たしてくれているのは確かなようだ。母なる太陽という言葉があるが、父なる木星という言葉があってもいいかもしれない。ちなみに木星を英語読みしたジュピターはローマ神話で天空を司る主神であり、ギリシャ神話ではゼウスと同一視される男神・父神なのだ。

弊著『ミルキ→ウェイ☆ホイッパ→ズ 一日警察署長と木星王国の野望』では、そういう思いを込めて地球を守護する存在として木星帝国とそのリーダーであるユピテル(ジュピターのラテン語読み)を登場させたが、多分伝わっていないだろうからこの場で伝えておきたい。というか内容とも関係ないが。

[一日三報]
[中日新聞] ワニの胃の中に硬貨330枚 東山動植物園

何が起きたのかと思ったら、客がお賽銭代わりとしてワニ池に投げ込むのが原因とか。
水溜まりを見たらお金を入れたがるのも謎だが、動物園に来ていながらワニに迷惑なんじゃないかと想像しないのも不思議。
たぶん死んだら地獄でワニにお金を飲ませられることだろう。

[朝日新聞] 加山雄三さんが免許返納 テレビゲームで「衰え実感」

今日の若大将(82)。
加山さんがバイオハザードのガチゲーマーなのは有名な話。
なるほど歳を取るとゲームも下手になるものなのか。
私もシューティングゲームとかもうちょっと無理かも。

[CNN] ティーバッグ1袋から百億のプラスチック粒子 カナダ研究

ティーバッグに一匹のイモムシが入っていると最悪だが、百億のマイクロプラスチックが入っていると言われると、もう別に良いんじゃないかなと思えるから不思議。
たぶんプラスチック以外にも菌とかバクテリアとか砂とか色々と入っていると思う。
環境問題は話半分で聞いています。