the shadow of silver
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11月26日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
お待たせしました! ではありませんが。
このたび電子書籍を出版してみました。

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『蜃気楼の塔』(Kindle版)

著者 椙本孝思
出版 銀影出版
価格 250円

ご購入はこちら

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以前にこの場でも公開していた昔の作品を電子書籍化してリバイバルさせました。Amazon Kindle限定で価格はたったの250円、読み放題プランのKindle Unlimitedに加入している方は無料でダウンロード購入していただけます。ご購読はKindle専用のビュワーはもちろん、スマホ用の無料アプリもご利用いただけます。ご購読よろしくお願いいたします。

既刊書籍の売り上げが芳しくないので、何とかしたいなと思いました。
とはいえセルフ・プロモーションと言われてもよく分からず、まさかユーチューバーになって自宅で自画自賛するわけにもいかない。自分には書くことしかできないので、それならいっそ自分で電子書籍を出版してみようと思い立ちました。個人の手作業なので、色んなプラットフォーム(媒体)で一気に出すこともできません。一番人気があって作り方も分かりやすかったAmazon Kindleを利用することにしました。

制作作業は思ったよりも簡単で、それでもちょっと難しくて、やっぱり楽しい。昔、熱心にホームページやFlash動画などを作成した頃を思い出しました。Kindleの電子書籍がHTML(XML)ベースで作られていることも初めて知り、それが分かるとなんとか使いこなせるなと実感しました。自分で表紙や中扉や奥付を作って、勝手に銀影出版など名乗って、価格を決めて売り出すというのは同人誌っぽいというか、お店屋さんをやっているような感覚でなかなか面白いです。特に価格を自由に設定できるのは有り難いと感じました。

作品自体は以前に書いて公開していたものを再編集したので、さほど手間はかかりませんでした。原稿があれば制作から発刊まで、試行錯誤を繰り返してもわずか三日で済ませることができました。一般書籍を出版する場合、原稿が上がってからも出版までに何か月も待たされることがあります。もちろんそれにも理由があるのですが、こちらの方法を使えば驚異的な速度で仕上げることができることが分かりました。

本当はきちんとした出版社を介して紙の書籍で出したいところですが、なかなか上手くいかないことも多く、時間と手間がかかる割には期待するほど売っていただけないこともよくあります。なので自分でできることは自分でやろうという気持ちで、自分で出版してみました。うまく行けば刊行を続けて、いずれは完全新作にも挑戦できればと思っています。

まずはひとつ、応援とご支援のお気持ちでご購読いただけたら嬉しいです。
何卒よろしくお願いいたします。

[一日三報]
[WIRED] 木星の衛星エウロパに水蒸気、ついに「生命の証拠」につながるか

今日の木星わくわく。
そして相変わらずの、見つかったらまた教えて気分。
楽しい展開があるかもしれないけど、果たして私が生きているうちに分かるだろうか。
あとアーサー・C・クラークは別に驚かないと思う。

[AFP] ひよこ育てて脱スマホ インドネシアで「チキナイゼーション」計画始動

まあスマホをダラダラ見ているよりは100倍面白いのは間違いない。
でも子供たちは撮影してネットに上げたいなとか思っているかも。
ひよこの素晴らしさに気づくにはもう少し時間がかかるかと。

[CNN] 80代女性がお手柄、得意の腕力で侵入者を撃退 米NY州

お爺さんかと思ったらお婆さんだった。
映画『ドント・ブリーズ』のように、侵入した先の家主がめっちゃ強いという展開は熱い。
こう言っちゃなんだけど、空き巣も結構バクチよね。


11月19日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
人間は何にでも順位を決めて優劣を測る生き物だ。学力も運動能力も経済力も軍事力にも順位を付けて喜んだり悔しがったりしている。それらのように数値化できるものだけでなく、容姿や性格や創作物にも順位付けをする。動物にも食べ物にも順位付けをする。好き嫌いだけではなく、何位であるかにこだわる。そんな生き物だ。

ただしこれは人間に限ったものではなく、動物の持つ本能によるものかもしれない。トドは一番強いオスがハーレムを作る。クジャクは自らの美しさでメスを引き寄せようとする。大抵が繁殖に絡む順位付けだが、要するに種の存続には優れた個体の能力にかかっているので順位付けが極めて重要な役目となっている。人間の場合はそうとは言い切れないが、物事に優劣を付けて優れた物を選び出す能力、選びたくなる嗜好は本能かもしれない。それがないと、きっと人間はずっと昔に毒キノコを食べて滅んでいただろう。

そんな壮大な話はともかく、何が言いたいかというと、『柿』の順位が他の果物より低くような気がしているのだ。古今東西、果物は色々あれど、皆はどれが一番、二番、三番と決められるだろうか。それは苺だろうか桃だろうかドリアンだろうか。その中で柿は一体何位に入っているのだろうか。私としてはトップ3に食い込めるものと思っているが、他の人に聞くと大抵は7、8、9位くらいだと言われる。しかも5位は何だ、6位は何だと聞いても明確に答えを聞けないことも多い。にも関わらず、柿は下位に順位付けされている。つまり「あえては買わない・食べない」という位置のようだ。

評価の理由を聞くと、あまり甘くないだの、渋味があるだの、種が大きいだの、ブヨブヨして気持ち悪いだのと言う。桃だってブヨブヨしているものはブヨブヨしているし、苺なんて粒々の種がビッシリしているではないかと言い返したくなるが、まあどうもそれほど皆の口には合わないらしい。なまじ市場によく出回っており、誰もが一度は口にしたことがあるだけに下位固定になっている気がする。同じく日本に古来から伝わる果物のアケビや、ブラジルでよく栽培されているジョボチカバなどはランキング外になることも多いだろう。

関係ないが『柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺』といえば正岡子規の代表的な俳句だが、子規は実際に柿を食べながら法隆寺の鐘の音を聞いたわけではなく、『そういうの、なんかよくね?』の発想で作ったとされている。そんな風にフィクションから聞く人の共感を生み出す俳句を紡ぎ出せることこそが偉大な俳人とされる証左のように私は思う。それはともかく、柿の順位はもっと上であってもいいのではないだろうか。好みの問題だけどさ。

[一日三報]
[CNN] わずかなランニングでも早死にのリスク軽減 国際研究チーム

[Reuter] ウォーキング15分延長で生産性向上、世界経済を押し上げ=調査

[CNN] 英男性、「世界の全ての国でマラソン走破」の快挙

歩けよ走れよと皆が言う。
自らのエネルギーをただ垂れ流すだけの行動に進んで向かうのは人間だけかもしれない。
私の場合はあまりにも動かなさすぎたので、最大心拍数と最大発汗をうながすためにポチポチ走っているだけです。
生産性を上げるとか世界経済を向上させるというのは、単に元気な奴隷が増えるからという意味でしかないかなと。
あと凝り性の人は結局マラソンに人生を費やしておかしくなることもあるかと。
それでも酒や薬や犯罪に走るよりはマシ、そんな程度です。

[AFP] 「ロボットは邪悪ではない」 ボストン・ダイナミクスCEOインタビュー

みんな大好きボストンダイナミクス。
いつの間にかソフトバンク傘下になったのね。
こういう話が出るようになると、いよいよって気もしたり。
ロボットは邪悪ではない、ただ適切な対処を行うだけだ、みたいな。

[Gigazine] 1955年に亡くなったジェームズ・ディーンが最新のCG技術で現代映画に復活

今日の俳優さんいらない問題。
万人が求める最大値のストーリーとキャラクターと音楽をAIが生成できればヒットするのかどうか。
新作をバンバン発表する旬の俳優さんが、実は大昔に死んだ人だったという展開もありそうね。


11月12日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
人間の脳は主観的な恐怖体験と客観的な恐怖体験の違いを認識しており、それぞれ違った脳活動と生体反応を示すものらしい。要するに実際に自動車で事故を起こす場合と、事故の映像を見た時とでは恐怖の感じ方が違うということだ。

恐怖というのはおよそ人間が避けるべき事象であり、体験したくないと思うのは当然のことだ。一方でホラー映画やホラー小説は娯楽として楽しまれており、ジェットコースターもお化け屋敷もお金を払って体験するものだ。自ら進んで恐怖や危険を得ようとする行動は、生物にとっては有り得ない判断であり、ある意味では種の絶滅を招く嗜好とも言える。そうならないのは賢い脳がこれは客観的な恐怖体験だと認識しているから安心して怖がることができるのだろう。

名作ホラー映画に怖いモンなし、という言葉がある。嘘だ。今勝手に私が思いついただけだ。つまり名作とされるホラー映画の大半は、はっきり言ってそれほど怖くはない。どちらかというと、怖がってもらうためによく作り込まれている感があると思う。なぜなら観客の多くは真の恐怖を求めているのではなく、『これぞ真の恐怖!』と謳われている作品のほうを求めているからだ。その方が客観的な恐怖体験が得られて安心して怖がることができると知っているからだ。だから本当に見たくない作品は受けない、というかマニアックになっていくのだろう。

ということで、ホラー作品が好きな人は現実でも犯罪を起こすに違いない発想は、全く見当違いで脳違いの話ということ。お話と現実をごっちゃにしているのはどっちだという話だ。

そして、そんな客観的な恐怖体験の最たるものがホラー小説だと思う。絵も音もない文章だけの恐怖など客観的な物以外の何物でもないからだ。そこには主観的な恐怖体験とは全く異なるアプローチがあるのだろう。それを解析できれば面白い作品ができそうな気がしているが、未だ答えに至らず作品に落とし込めていない。

[一日三報]

[Internet Watch] 持ち主を追って自走、さらに自ら乗って移動できる電動スーツケースがIndiegogoで大人気

なんだか前に小説で書いたような気がしたり。
そのうち生まれそうな気はしていたけど、使っていたらスッとパクられそうな気もしたり。
ていうか、ちゃんと付いてきているか気になって仕方なさそう。

[サーチナ] 中国の苗字なのに「最も日本人っぽくて誤解されやすい」苗字とは=中国メディア

まあ源流は同じなので、そういうものかなと。
東野さんがそんなに多いとは知らなかった。
苗字もそうだが、名前も似ている場合があるよね。
日本ルーツの人は「健」が多いけど、中国ルーツの人だと「建」が多いとか。
韓国、朝鮮ルーツの人は「哲」が好きとか。
なかなか興味深いです。


11月5日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
奈良公園の鹿を苛めてはいけないのは当たり前だが、逆に苛められたら誰か責任はとってくれるのか、ふとそんな疑問が頭をよぎった。ぶつかられたり、噛まれたりするくらいはよくあるが、それで骨折したり服や鞄が損傷したらどうしてくれるのか。動物のすることだから、神様の使いだからという意見はもっともで、私もそう思っているが、外国人観光客も多い中でそういう感情的な主張は通じないようにも思った。

より具体的な状況を仮定すれば、奈良公園内の道路を車で走っていたら、鹿をはねて車が傷付いた。これは近辺の動物を適切に管理していないのが悪いから、県に損害賠償を請求する。と訴えたとしたらどうだろう。ネットに流れたら、ふざけるなと炎上しそうな案件だが、裁判となると筋の通った訴状と認められる可能性もあるだろう。

結論から言うと、原告の訴えは認められる可能性もあるようだ。そのため県では賠償保険にも加入している。ただ調べた限りでは今まで一度も訴えられたり支払われたりした記録はなかった。過去には近隣住民から農作物への食害被害を訴えられたことがあるらしい。こちらは和解に至り、今は定期的に駆除するなどの対応がとられているようだ

イタリアのサルデーニャ島では先日、運転する車が猪に追突されたとして、地元の自治体が損害賠償を請求されるという事件があったらしい。ところが警察が捜査したところ、衝突により死亡したとされる猪は喉を切られて冷凍されていた痕跡を見つけて、車の運転手らが賠償金を得るために事故を偽装したこたが発覚したそうだ。

お粗末な展開というか、本当にそのトリックで上手くいくと思っていたのか。恐らくこの犯人はミステリ小説を読む趣味はないのだろう。それはともかく、動物のすることと言えども放っておけるご時世ではないようだ。そのうちクラゲに刺されたのは浜辺を管理する県が悪いと言い出す人が出てくるかも。

[一日三報]
[GIGAZINE] 花粉症のピーク期には暴力犯罪が減少する

人間、ある程度は不調なほうが余計なことを考えなくていいのかもしれない。
でもその代わり、きっと善人たちの生産性なども落ちているんだろうね。

[iPhone Mania] どっちが一眼レフで撮った写真?iPhone11 Proとキヤノンカメラを見分けられるか

これを見て、こんなの一目瞭然、違いが分からない奴は目が腐っているのか? とか言う人は、たぶん周りから面倒臭い奴と思われてそう。
ただスマホカメラはポートレート需要が高いだろうから、その点を特に強化しているわけで。
これも誘導的な比較のような気もしたり。
一方で、大半のユーザーはこれで充分と思っているからカメラが売れないわけで。

[ロイター] 米研究者、ネズミに小さな車の運転教えるのに成功

こういう話を目にすると、やっぱり人間も大半の動物も変わりがないんじゃないかと思ったり。
人間はその中で偶然に何かを見つけただけではないかと。
知能を劇的に発達させた『神さまの一撃』があったんじゃないかと思ったりするわけで。