the shadow of silver
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1月28日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
LINEのスタンプには新しくて可愛らしい絵に混じって、昔の漫画や映画のネタを扱ったリバイバル風のアイコンもよく見かける。まあLINEでトークをするのは同世代が多く、ちょっとしたネタとして浸透しやすいのだろうと思うが、去年には児童文学で有名な岩崎書店から「はれときどきぶた」のスタンプまで登場したようだ。

「はれときどきぶた」は1980年に発刊された矢玉四郎の作品で、後にテレビアニメ化までされてどこの小学校の図書室にもあったと言われている名作だ。小学生の主人公が、明日の日付で書いた日記が現実で起きるというSFチックな内容で、しかもその未来の予言が「金魚が部屋を飛び回る」「お母さんが鉛筆を天ぷらにする」「豚が空から降ってくる」などと荒唐無稽なものだった。特にお母さんが鉛筆を揚げている様が、現実を崩壊させる独特のホラー感があって印象に残っている。よくよく考えるとホラー、ミステリ、SF、ジュブナイルを絶妙に絡ませた児童文学だったのだろう。

ちなみに本作は未だに人気で、今の子供たちにもよく受け入れられているオバケ作品らしい。だからLINEのスタンプになったのも私たちの世代だけでなく全世代にとっても懐かしいと思わせているのだろう。私は別に購入して使うつもりはないが、絵本ネタのスタンプはもっとあってもいいと思った。

「はれときどきぶた」ではないが、先日フロリダ南部では気象局が「今夜はイグアナが降ってくるでしょう」という異例の発表をしたらしい。寒波によって気温が氷点下にまで下がる可能性があり、そのため爬虫類のイグアナが寒くて木から落ちてくるということだった。爬虫類は変温動物なので気温が10度を下回ると動きが鈍くなり、5度くらいになると自動的に冬眠状態に入ってしまう。通常はその前に土の中など安全なところに避難するが、急速冷凍されると間に合わずにそのまま眠ってしまうのだ。

なお、現地の人のツイッター情報によると、本当にその夜は木からイグアナが落ちてきたらしい。ということは、イグアナは見た目と違って意外と美味しいので、お母さんがキッチンで焼いて食卓に出した可能性もあるだろう。未来日記を持った少年はフロリダにいるのかもしれない。

[一日三報]
(画像注意) [NHK] ゴキブリ繁殖し生態系に影響懸念 小笠原諸島 西之島

今日のテラフォーマーズ。
本当に生命力の強い生き物。
しかし不毛の大地から生態系が構築されるまでを観察できる実験場としてはいいかも。
おかしな進化を辿らないように注視してもらいたい。

[Gigazine] 「ストレスが白髪を生み出すメカニズム」が解明される

ストレスで白髪になる人も、薄くなる人もいるもので。
ただ一行目の「一夜にして白くなる」という言い伝えについては検証されてないようで。
さすがに有り得ないと思うけど。
逆にノンストレスな人は、黒々としたままか、薄くなる人が多い気がしたり。
どっちにしても薄くなるのかよ。

[CNN] 小学生が持ち寄った「秘伝のスープ」、マラリア治療の効果見つかる 英研究者

お婆ちゃんの知恵袋。
こういうのや伝統料理、昔からの付け合わせみたいな料理は馬鹿にできません。
やはり医学知識に乏しい時代に長年の知識と経験と本能によって作られたものなので、アレが良いだの、コレが効くだのと言われて踊らされている今の人たちよりも、ずっと栄養と健康に対して真摯に向き合っていたのだろうと思う。


1月21日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
お待たせしました! ではありませんが。
このたびまた電子書籍を出版してみました。

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『彼とわたしの静かな夏』(Kindle版)

著者 椙本孝思
出版 銀影出版
価格 250円
ご購入はこちら

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母が亡くなった日は、わたしの誕生日だった。

丘で出会った彼は、おだやかな笑顔を見せる人だった。

いつもの夏、いつもとちがう夏。

ベッドに眠るあの人は、ずっと死なない、死人だった。

大学生のわたしが出会ったのは、死なない死人と、不思議な人たち。彼らはどうして引き寄せられるのか。あの人は何を思っているのか。人は進み、街も進む。取り残されてしまったような、静かな夏にわたしはいた。

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以前にこの場でも公開していた昔の作品を電子書籍化してリバイバルさせました。Amazon Kindle限定で価格はたった250円、読み放題プランのKindleUnlimitedに加入している方は無料でダウンロード購入していただけます。ご購読はKindle専用のビュワーはもちろん、スマホ用の無料アプリもご利用いただけます。ご購読よろしくお願いいたします。

一般書籍のほうも着々と進行しています。
というくらいの報告しかできませんが、やってます。

[一日三報]
[読売新聞] 美術館の隠し扉の中から発見、クリムトの絵画は本物と鑑定

先月に紹介したニュースの続報。
本物であることは予想できていたが、興味深いのは、長年その状況で隠されていたとは考えにくいという見解。
そうなると、近年に何者かがそこへ戻した、隠したということ。
一体どんなドラマがあったのだろうか。

[AFP] 柱の上で2か月超も生活…自らのギネス記録を更新へ 南アフリカ

今日のギネス。
なんかジョジョでそんなエピソードがあったよね。
最近のギネスは凄い記録というよりは、人のやっていないことをやる競争になっているようで、ちょっとどうかと思ったり。
昔からそんなもんか。

[まにら新聞] 飲み相手を妖怪と勘違いした男が兵士を射殺

あるあるエピソードで悲惨な事件に発展するのがアジアン。
ちなみに妖怪アスワンはヴァンパイアみたいな奴で、夜に妊婦のお腹から胎児を取って食べるという、ちょっと含蓄がありそうなヤバいモンスターです。
割と目撃情報もあるので多分実在するかと。


1月14日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
マラソン界隈では去年あたりから新しいシューズの登場が話題になっている。ナイキが開発したヴェイパーフライというシューズで、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手がこれを履いて人類史上初めてフルマラソンで2時間を切ったことで有名になった。以来、日本国内でも履き替える選手が増え、高校駅伝や箱根駅伝で区間新記録が続出する成果、あるいは事態を巻き起こした。

ヴェイパーフライの大きな特徴は、これまでのマラソンシューズでは使われなかった厚底と反り返った爪先にある。通常、マラソンは始めたばかりは足の負担を考えて底が厚くて頑丈なものを用いるが、筋肉の発達したプロになると薄くて軽い足袋ようなものを履くようになっていた。しかしこの新しいシューズはその逆を突く開発で想像以上の結果をもたらした。加えて派手な蛍光ピンク色を用いたことで沿道の観客やテレビの視聴者の目を引く宣伝手法も成功したようだ。

なんでもヴェイパーフライはキプチョゲ選手に2時間を切らせるために開発に取り組んできたらしい。メーカーによるアスリートへの投資は双方ともにバクチ面も大きいが、今回は大成功を収めたようだ。それにしてもマラソンランナーにはケニアの選手が多い。具体的にはケニアの中でも一部の地域の出身者が極端に高いポテンシャルを発揮している。ちなみに名前が「キプ○○」という選手はほぼその地域の出身者である。だからマラソンを見ている人は名前を見ただけで、またアイツらかと分かるのだ。

ケニアのキプさんがマラソンに強い理由は、環境的な面が大きいと思われる。比較的高地で心肺機能が強化されていること、開発途上国で人力に頼るシーンが多いこと、マラソンで活躍できれば大金持ちの英雄になれること。中でも三つ目の理由が重要であり、マラソン・ドリームを抱けるのはハングリー精神とモチベーションの維持に繋がっている。そこに世界一流のスポーツ用品メーカーがこぞって投資をすることで一流選手の量産に繋がっているのだろう。

相撲界でモンゴル勢が強いことでも分かるが、このハングリー精神というのはなかなか扱いにくいスポーツ界の命題かもしれない。国が豊かになるほどスポーツは盛んになるが、アスリートのハングリー精神は希薄になってしまうからだ。無理矢理に悲惨な環境を与えるわけにもいかず、今どき根性論を持ち出すわけにもいかない。せめて観客として応援し讃えることを大切にしたい。でも「感動をありがとう」の言葉はどうも気持ち悪くて使いたくない。

[一日三報]
[CNN] 世界に広がる「地球平面説」 その背景にあるものは?

「空飛ぶスパゲッティモンスター教」のようなカウンター・カルチャーの類いかと思ったら、割と本気でそう信じている模様。
しかし考えてみれば、真実はどうであれ、偽りの設定を信じていても特に困らないのかもしれない。
世界のことは世界に任せて、自身の心の平穏が保てるなら、それはそれでいいのでは。
所詮、神と宗教が人々の精神をなだめている世界なのだから。

[読売新聞] 拒否されてもめげないオスの求愛、メスは結局受け入れる…仕組み解明

今日の昆虫。
人間と昆虫は違う、とはいえ人間からあらゆるものをそぎ落とすと昆虫に近づいていくのもまた事実。
一般的にコミュニケーションスキルの高い人は、同性相手でも異性相手でもこういった傾向があるような気もしたり。
少なくとも、行動しない限り事態が進展することがないのは人間も昆虫も同じことかと。
黙っていても察しろというのは残念ながら無意味だと思う次第。

[AFP] 中国の研究者、「思考」だけで文字入力を可能に

これで小説が書けるかと思ったけど、たぶんしっちゃかめっちゃかになって無理かと。
身体障害者への支援に繋がるならいいかも。


1月7日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

もうそろそろ頃合いかと思い、今年から年賀状を止めてしまおうと目論んでいたのだが、世間様にその旨を伝える前に年末になってしまって、結局いつも通り書く羽目になった。

『年賀状じまい』というのかどうかは知らないが、近頃は年賀状を廃止にする個人や企業も多くなっている。年賀状はもうその役目を終えたと、ようやく皆も気づき始めているのだろう。ただそれによって元号と干支の感覚がさらに薄れていくのは少し寂しい気はする。元号は去年に代わっ
たばかりなので今年はまだ馴染み深いが、年賀状を書かなくなると今後は目にすることも記述する機会もさらに少なくなっていくだろう。干支に至っては今でも年末年始と生まれ干支くらいしか意識することはない。というか、年賀状がなければとうの昔に忘れ去られていたことだろう。

十二支というのは元は十干と合わせて年・月・時刻・方位・天文学に使用されたものであり、それを庶民に広めるためにそれぞれ動物にあてはめたのはよく知られている。よって干支の子(ね)と動物の鼠とは何の関係もなく、別に鼠をありがたがる必要はない。というと身も蓋もないが、まあここまで長年敬われていたらそれなりにご利益があるような気もしている。

鼠のご利益はよく知らないが、鼠の漢字は気に入っている。これは古く甲骨文字にルーツを持つ字体で、単純に上の臼の部分が鼠の頭部で、下のゴチャっとした部分が、齧歯類の前歯を表しているのだ。そして最後の跳ねが尻尾となり、絵にすると歯を剥き出しにして迫り来る鼠の姿が、遠近感をもって見えてくるだろう。ちなみに鼠の上に穴を置くと改竄の竄になるのも面白い。

また鼠といえば、我々デジタル世代にとってはコンピューターのマウスを思い起こさせる。これはアメリカの発明家ダグラス・エンゲルバートが操作をやりやすくするために発明したポインティング・デバイスで、当時の四角くて小さなボディと細長いケーブルを鼠に見立てて名付けられた。今はブルートゥースなどの通信接続が主流なので尻尾はなくなってしまったが。ちなみにマウスの移動単位は「1ミッキー」で表される。

というような、どうでもいい豆知識が披露できるのも干支が普及しているお陰であるわけで。誰も年賀状を書かなくなっても一般常識として受け継がれてほしいとは思っている。無理だろうけど。

[一日三報]
[ニューズウィーク] ヒトの老化は、34歳、60歳、78歳で急激に進むことがわかった

なぜ記事中に書かれている「平均」を省いて見出しにするのか。
しかし加齢による老化は徐々にではあるものの、段階的にも進んでいる部分はあるのは感じられる。
思春期の声変わりに近いものもあるのではないだろうか。
そしてどれだけ元気な人でも100歳あたりに破滅的な落とし穴があるらしいのも気づいている。
なかなか超えられないからね。

[CNN] 人気ゲーム「グラセフ」が香港デモの新たな戦場に

現実の紛争問題もみんなゲームで解決すれば良いのに。
最終的に暴力に頼るのはもうナンセンスだと思う。

[Gigazine] 「Linux搭載PC」を名刺にしてしまった猛者が登場

ちょっと面白そうだと思ったけど、他人からもらった名刺を接続させるのはさすがに怖いか。