the shadow of silver
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12月28日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 今年もありがとうございました
『熱いストーブの上に1分間手を置いてみると、1時間にも感じられるでしょう。素敵な女の子と1時間座っていると、1分ぐらいに感じるでしょう。それが相対性理論です』とアインシュタインは言ったとか。

それが本当に相対性理論なのか、説明するのが面倒なので適当に誤魔化したのか、私には分からないが面白い話だと思う。
光陰矢のごとし、大人になると一年が早くなるという感覚も同じ理屈で説明できる。
毎日、目に映るもの全てがキラキラと輝いていたり、あるいは全てが苦痛に思えていたら、たとえそれが1分間でも1時間に感じられる。
逆に味気ない毎日を送っていたら1時間も1分間に感じられる。
いや、ちょっと違うかも。
目に映るもの全てがキラキラと輝いていたり、あるいは全てが苦痛に思えていたとしても、それが自分の根本に届くまでに理解して、安全に受け入れようとしてしまう。
それが大人の精神世界かもしれない。

お陰さまで今年も何とか一冊刊行させていただくことができました。
これもひとえに読んでいただける皆さまあってのことでございます。
謹んで御礼申し上げます。
状況は厳しく、書きたいアイデアは沢山あるのですが、なかなか出版にまで至らないことが多いです。
今のご時世、いっそ自分で出版する方が手っ取り早いかもと思いつつ、まあ出来るところから少しずつ進んでおります。
来年もぼちぼちとやって参りますので、何卒よろしくお願いいたします。

[一日三報]
[47NEWS] ネットで1000人から「今年の十大ニュース」を集めてみたら…
報道機関が選ぶ恒例のトップ10と何が違った?


もっと大きな違いが見られるかと思ったが、割とどちらの興味も統一されていた感じ。
というか、結局はソースを発信しているマスコミが同じなので結果も似たようになるのだろう。
政治への関心については差が見られるが、これはネットの人たちが小難しい話を好まない傾向にあるから。
昔聞いた『新聞も読まない奴ら』がニュースを得ようとするとそうなる。
ダメという話ではなく、もうそういうことになっているのだから、政治を訴える人たちもこれからもっと工夫が必要になってくるだろう。
ネット民のニュースへの興味は、スポーツ新聞やゴシップ雑誌のノリに近いと思う。

[読売新聞]「祈れば救われる」「ワクチンに悪魔」東方正教会の信徒多い国で接種率低迷

これはもうそういう主義の人たちだから、放っておくしかないと思う。
ワクチンを拒否して神に殉じる幸福もあるのだろう。
この問題が解決できるなら、世界で起きている宗教を巡る諍いも解決できるはずだ。
それができないということは、できないということだと思う。

[SPA]カコジョがブーム!噂の美女、実は50代の加工おじさん「ナンパが来まくりです」

多分こういう人たちは、少し前までは「変態」と呼ばれていたと思う。
ここ数年で変態に対しては「道徳的に逸脱した人」から「他人や社会に迷惑をかけなければオッケー」まで寛容になってきたのは良いことだと思う。
明るい変態は、無敵だ。



12月21日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 年ごとのネットアーカイブを作るべき
パソコン情報サイトの『PCWatch』は、ニュース系サイトにしては珍しく、1996年の創刊時から過去の記事をバックナンバーとして保存・公開している。
多くのサイトではシステムの変更や古い情報の曖昧さなどから記事を削除・公開停止にしていることと比べると、これは貴重な活動かもしれない。
また同グループの『INTERNET Watch』でも同じようにバックナンバーが掲載されていた。

サイト:PC WATCHバックナンバー一覧

サイト:WWW版の過去の記事(INTERNET Watch)

閲覧しているとコンピューターとインターネットの歴史を紐解いているようで興味深い。
ハードウェア至上主義からソフトウェアのアイデア勝負へと移り、専門技術者やマニアのツールから社会のインフラへと変わり、紆余曲折を経て普及していったことが窺える。
その時代を生きた記事としては、貴重な資料として後世に残す価値もあるように思えた。

日本の戦国時代は全国各地で武士が争い、やがて天下の統一に至る群雄雄割拠の時代だった。
しかしその歴史の多くは、後の世に編纂されて受け継がれてきたものであり、まれに手紙や公文書の発見などはあるが『当時の声』はあまり残されていないだろう。
それ以前、平安時代にいたっては、さらに畏まった公文書がほとんどで、ごく一部の貴族以外の人たち、大半の庶民がどういう暮らしを営み、何を想って生きてきたかなど知る術もないだろう。

数十年後、ITの歴史が編纂されて正式な歴史書として保存される時、恐らくWindows、iPhone、Google、Facebook、Amazonなどの名は残されるだろう。
しかしその他多くのソフトウェアやネットワーク、そしてこのバックナンバーにあるような生の声は、多くの歴史書と同じように消失してしまうに違いない。
永遠に残ると言われてきたインターネットのデータも、所詮はそんな運命を辿る。
人類の資産として、重要でないデータの保存についても考えておいたほうがいいと思った。
もう手遅れかもしれないが。

たとえば『○年×月』と指定すれば、その時のインターネットが完全再現できたら楽しいのにね。

[一日三報]
[FNN] 飛び回る害虫をレーザーで“狙撃”可能に!? 0.03秒先の飛行ルートを予測…農業に役立つ新技術を開発

ぜひとも個人用途の開発を、小型ドローンか帽子に取り付けるような携帯用で、2980円くらいのお値打ち価格で、遅くとも次の夏までによろしくお願いします。

[CNN] クリスマスツリーに潜んだ毒ヘビ発見、飼い猫が気づく 南ア

クリスマスツリーに毒蛇って、何年か前にも似たような記事を読んだ気がする。
割とポピュラーな事件なのかもしれない。
そしてキリスト教圏的にキャッチなネタなのか、よくニュースで報じられている。
そして身近に毒蛇やサソリのいない環境って恵まれているなと毎回思っている。

[amass] 米国の音楽ファン 10人に6人が自分の音楽の好みから生まれた時代を間違えたと感じている

私も音楽の好みで言うと、生まれた時代を間違えたと感じている。
しかし、それではどの時代に生まれるべきだったかと思うと難しい。
60年代に生まれていたら、80年代の音楽を否定していたかもしれない。
結局、どの時代の音楽も聴ける今が正解だった気もする。



12月14日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 小説の映像化に求めるもの
私は小説の映像化という物はあまり好きではない。
小説というのは文章から想像して楽しむための作品なので、映像化されるとどこか味気なく、違った風に思えてしまうからだ。
いわゆるひとつの『コレジャナイ感』というものだろうか。
たとえそれが『初・映像化作品』であったとしても、自分の頭の中ではすでに映像化されているので、結局『二番目・映像化作品』になってしまう。
そして当然ながら、その映像作品は自分の想像力を超えることはできない。
それで結局、どこか二番煎じ、真似事に見えてしまう。
さらに見知った俳優がそれを演じるものだから、何をコスプレしているんだろうこの人、と思えてしまう。
私があまり邦画や日本ドラマに食指が動かないのもそういう理由だと思う。

もちろん、それは自分の好きな作品についての印象に限られる。
好きでもない作品や未読の作品についてはどう料理されても気にならない。
映画オリジナルの脚本であっても同様だ。
あくまで小説の映像化についての印象だ。

そんな私でも、小説作品が好きな上に映像化作品についても満足できたものがいくつかある。
ひとつはイギリスが制作した『名探偵ポアロ』のシリーズだ。
もちろんアガサ・クリスティの原作小説を全て読んでどれも気に入っているのだが、それでもデヴィッド・スーシェが演じたエルキュール・ポワロ役は見事だった。
そしてもうひとつは、先ごろ亡くなった二代目・中村吉右衛門が演じた『鬼平犯科帳』のシリーズだった。
池波正太郎の原作作品も大好きだが、この時代劇シリーズもとても良くできていた。

両作品に共通していたのは、原作を忠実に再現した上で、その行間の機微を汲み取って、仕草や空気感を演出できたことかもしれない。
原作を知っていれば内容も知っているのだが、原作では充分に伝わりきれなかった部分まで感じ取れるようになり、それが面白さに繋がったのだろう。
という所から考えると、私は『映像化ならではの付け足し要素』が好きになれないのかもしれない。
原作小説にはなかった派手なアクションや新たなヒロインなどはいらない。
既に完成されている小説に余計なことをするなと言いたい。
小説をさらに深く、分かりやすく伝えるための映像化なら歓迎する、という気持ちがあるようだ。

それにしても近頃は時代劇が衰退して残念に思う。
定番のテレビシリーズもなく、たまにスペシャル企画か映画が公開されるだけになってしまった。
人気がなく視聴率が高くないから仕方ないのかもしれないが、代わりに面白いことをしているのかというと、どうなんだろう。
こうなったらNetflixかAmazonのプライム・ビデオが後継をになってくれることを期待したい。

[一日三報]
[CNN] アジアの熱帯低気圧、今世紀末までに破壊力が倍増か 中国研究

先ごろのアメリカでの竜巻被害も酷いようだが、気象の激化はこれからも続くのかもしれない。
もはや異常気象も日常気象になり、安全とは『まだ起きていないだけ』と思うのが正しいだろう。
絶望感が蔓延して、みんなが『もうどうでもいいや』と思うようになったら、怖いね。

[クーリエ・ジャポン] 一度見た顔は一生忘れない。驚異の顔認識力をもつ「スーパーレコグナイザー」とは?

田中角栄はこの能力が凄かったとか。
でも優れた政治家になるような人って、だいたい人の顔を覚えるのも得意みたい。
他にも営業マンとか、接客業の人も、一度会った人の顔をすぐに覚えている。
私はこの能力が極めて低いので、待ち合わせなどではいつも困ってしまう。
たぶん、人の顔にあまり興味がないんだろうな。

[読売新聞] 「走るには最高の日」「物心ついたときから暴走族に入りたかった」少年少女16人を逮捕・書類送検

今日の昭和。
令和に走る、平成の子たちの、昭和のような感覚。
でも宗教施設とか、海外にある秘境の部族に生まれた子供たちと同様に、地域社会の問題も大きいと思う。
何十年にも渡って、歴史と伝統によって培われてきた村の教え、みたいな。
そのうち重要無形民俗文化財に指定されるかもね。



12月7日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 残酷とはなにか
日本の歴史にそれほど詳しくない人でも「生類憐れみの令」については知っている人も多いだろう。
生き物を大切にしよう、特に犬を大切にしようという、五代将軍徳川綱吉の政策だ。
あるいは綱吉はこの一施策だけで現代に名を馳せていると言えなくもない。
徳川将軍言えるかな? でテストをしても、それこそ5番目くらいに名前が上がってくるだろう。

「生類憐れみの令」については世紀の悪法とも呼ばれているが、実際のところは捨て子や姥捨ての習慣を取り締まるために施行された良法であったという評価もある。
当時は現代よりも弱者に厳しく、福祉政策という概念すらも存在しなかった。
そのため単純に命を大切にしようという思想を根付かせようとしたが、結局分かり難い理念は伝わりきらず、お犬様を殺したら死罪といった分かりやすい命令になってしまったようにも思う。
お陰で後世では綱吉が無類の犬好きにされてしまった。

先日、イギリス政府はイカやタコ、カニ、ロブスターには、痛みの感覚があるという報告書をもとに、動物福祉法案の保護対象に、頭足動物や十脚甲殻類を追加することを発表した。
これによりタコやカニを生きたまま茹でて調理することは「非人道的な屠殺方法」として違法とされる可能性が出てきた。
なお牛や豚のように電気ショックや冷凍などの方法により屠殺することはまだ人道的な方法とされているようだ。

現代の「生類憐れみの令」と言えるかどうか。
痛みを感じない魚や植物には何をしてもいいのかという意見はあるが、結局これは「残酷とはなにか」という定義づけのような気もする。
人間は残酷な行為を認めないが、どこまでを残酷とするかは人の感覚によって異なる。
それを明確にするために「痛みを感じるかどうか」に基準を求めているのだろう。
相手に痛みを与えることは残酷であり、残酷な行為を働くことは野蛮である。
イギリスは大英帝国時代かそれ以前から「野蛮」に対して強いアレルギーがあるようにも感じている。

ちなみに「生類憐れみの令」は綱吉の死後10日で廃止されたらしい。
ただ捨て子や病人の保護、牛馬の遺棄の禁止などは継続されたそうだ。
そして六代将軍徳川家宣はその行跡はおろか、下手すれば名前すら読めない人も多い。
綱吉の心中やいかに。

[一日三報]
[読売新聞] ネット閲覧履歴提供「利用者の同意必要」…総務省、企業に義務付けへ

アマゾンや楽天で商品を調べて購入したら、以降他のサイトのバナー広告がその商品一色になってしまい、『もうその話は終わったんだよ!』と言いたくなる現象、の話。
まあ今まで同意がいらなかったというのもどうかと思うが、同意が必要になったとしても、ぬるっと許可させて紛れ込んでくるのだろうなと。
むしろしつこくて品のない広告を何とかして欲しいと思ったり。

[47NEWS]「AI記者に記事が書けるか?」やってみた

AIがニュース記事を書く時代が来る、を体験してみたレポート。
今はまだ拙いが、可能性は充分に感じられる。
記者は最後に『そもそもAI記者が書いた記事を、読者は読みたいのだろうか。』と述べているが、大半の読者は誰が書いたかなんて気にもしていないと思う。

[ロイター]アングル:南アの研究者、オミクロン株発見時に受けた衝撃

コロナ戦士オミクロン、絶賛拡大中。
自分の発見が世界を大混乱に落とし入れると知ったら震えそう。
しかし考えてみれば南アフリカとその検査機関の発表はとても優秀だったのではないか。
もしこれが良くない国で発見されたとしたら、隠蔽される可能性も充分あっただろう。