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[今日の独言(ひとこと)] スマホ読書はお手軽に、紙の読書はじっくりと。
私は古い人間なので本は主に紙の書籍で読んでいる。
電子書籍も日常的に目にしているが、どうも馴染みにくいというか、じっくり読むのには適していない気がするのだ。 それで難しい本、参考書や研究書などは紙の書籍で読み、簡単で分かりやすい小説などは電子書籍で読むことが多い。 売り方というか、電子書籍化される傾向もそうなっているので、おおむね使い分けに満足している状況だ。 先日、昭和大学の研究チームが「スマートフォンで読書すると読解力が落ちる」という研究結果を発表した。 (原文)Reading on a smartphone affects sigh generation, brain activity, and comprehension (訳文・解説)スマホで読書すると読解力が落ちることが日本の研究によって示される 研究によるとスマートフォンで読書をしていると呼吸が浅くなり、脳の前頭前野が不要に活性化されて読解力の低下を引き起こしている可能性が指摘されていた。 なぜそうなるのかはよく分からないが、たとえば小説でも漫画でも動画でも近頃は「答えを急ぎすぎる」傾向にあるように感じている。 YouTube動画の大半が5分10分にも満たない短いものが多いように、特にスマートフォンで完結させている人たちは一つのコンテンツをじっくり楽しむことがなくなってきているようだ。 それはスマートフォンの仕様とスタイル、手元で「ながら娯楽」を得る生活によるものと思っていたが、あるいは脳や呼吸の運動にもかかわっているのかもしれない。 まあ、それも紙の書籍が一切存在しなくなれば比べようもなくなるが。 ともあれ私の、難しい本は紙で、簡単な本は電子でも、という判断も割と正しい感覚のようだ。 究極的に電子書籍は、1ページ一文の詩などが一番向いているかもしれない。 [一日三報] [ITmedia] 2022年2月22日は「スーパー猫の日」 ネコノミクス効果は?
IT革命において最終的に勝利を得たのは、猫ではないだろうか。 人類が叡智を注いで挑んだ社会変革が、実は猫のためにあったとすれば面白い。 同じネコ科の動物でもより強いライオンはサバンナの保護区から出られず、トラも一部では絶滅危惧種にしているされていることを考えると興味深い。 恐竜がネズミ型人類に取って代わられたのも、結局そういうことだと思う。 [CNN] 米政府、国境地帯にロボット犬の配備実験 住民は反発
なぜ黒色なのか、なぜパーツ剥き出しなのか、なぜマシンガンを搭載したくなる背中をしているのか。 ドローン技術も顔認識技術も転用したくなるビジュアルです。 どうせなら人を乗せて走れる馬みたいにすれば面白いのにね。 もうどこかが作ってそうだけど。 [NHK] 「カバが逃げ出した」東山動植物園で避難や捕獲の訓練 名古屋
カバオやないかい。 訓練というか点検に近い感じか。 動物園にとってはカバさんを獰猛な悪者にするわけにもいかず、このあたりが落としどころかも。 まあ本気出したカバさんは陸上生物最強の一角にも挙げられるわけで。 俺らみたいなヒューマンなんてステゴロじゃまず勝てネェッスわ。 [今日の独言(ひとこと)] 「「「え!?」」」と驚く日がくるかも 「「「「「え!?」」」」」
という文章表現を目にすることがある。 大体はライトノベルの異世界物や学園物になる。 たとえば集団のシーンで、五人が同時に声を上げた時、五つ分のカギ括弧を付けてこのように表現する。 非常に分かりやすい表現だが、何となく軽さも感じられるので、シリアスなシーンでは使いにくいかもしれない。 またお堅い文学賞の審査では文章として認められない可能性もあるだろう。 「「「「「え!?」」」」」 が文章として適切かどうかについては、同じく書かれている「!」「?」について考えると分かりやすい。 感嘆符の「!」や疑問符の「?」は、近代小説が生まれるまで日本語の文章で使用されることはなかった。 少なくとも「源氏物語」や「平家物語」では使っていなかったと思う。 そもそも日本語はとても優れているので「!」「?」を使わなくても驚きや疑問を表現できるので必要としない。 それでも見た目の分かりやすさや読みやすさを追求した結果「!」「?」がこれほど多用されるようになった。 今年初めのニュースによると、国家公務員の文書作成の手引となる「公用文作成の考え方」について要領の変更が文部科学相に建議された。 簡単に言うと、公文書の表現をもっと分かりやすく変更しようと、ほぼ決まる形で提案したということだ。 その変更点の中に「?」「!」も必要に応じて使用可とすることが盛り込まれた。 他にも、かねてよりおかしいと言われてきた、横書き文章の際の読点を「,」(コンマ)から「、」(テン)に変更。 カタカナの外来語に平仮名で振り仮名を付ける場合に長音符号を使用する、たとえば「サービス」に対する振り仮名を「さあびす」から「さーびす」に変更するようだ。 公用文とは役所や政治の場で使用される文章だが、これはいわば「正しい日本語文」の基準となるので、「?」「!」に対して国からのお墨付きが得られたとも言える。 教科書や社内文で使用しても問題なく、日本語として間違っていると指摘されることもないだろう。(社内規定を除く) このように言語は喋り言葉ばかりではなく、文章表現も移り変わっていく。 それを決めるのは暗黙の多数決、皆が分かりやすいかどうかだろう。 そう考えるとカギ括弧の重複表現もいつかは国家お墨付きの文章表現となるかもしれない。 公文書のどこで使うかはともかくとして。 [一日三報] [ロイター] アマゾン広告収入、規模がユーチューブ超え 世界の新聞業界並み
公表はされていないが、それぐらいだろうという話。 しかし新聞やテレビの広告、CMは、目にした人の購買行動を駆り立てるために趣向を凝らしたものが多い。 対してネットの広告はその場でタップしてもらえれば良いだけなので、面白味のないものばかりになってしまった。 所詮は流行に流されるものとはいえ、広告の仁義や矜持も失われつつあると感じている。 あと、うっかりタップさせるような仕組みもずるいよね。 [ITmedia]肉眼では見えないQRコードを埋め込む技術、米MITと米Metaが開発
今日のディストピア。 そのうち新生児の額にも埋め込まれるようになって、体温を測るようにピッと当ててプロフィールが分かるようになるかも。 いや、役所手続きの煩雑さを思うと、むしろそれくらいあっても良いんじゃないかと思ったり。 いつまでマイナンバーカードって言い続けているのか。 [AFP]11年前にスペインで無くした入れ歯、英男性の元に
驚くほどどうでもいいニュースだけど、どういう経緯でこの記事が翻訳されてまで掲載に至ったのかを考えると興味深い。 いつもこんな平和なニュースばかりだと良いのにね。 [今日の独言(ひとこと)] 人新世をついばむカラス
新型コロナウィルスの感染拡大は、私たちの生活に大きな変格をもたらした。
マスク着用やアルコール消毒といった感染予防だけでなく、感染の拡大を防ぐために飲食店や観光地は混雑回避の対応を迫られ、イベントの中止も相次いでいる。 一時の自粛ならウィルスの収束とともに社会も元に戻るだろうが、二年も続くと変化したライフスタイルはもう定着してしまい、元の状態に戻ることは難しい。 コロナが収まれば元の活気が取り戻せる、と甘い期待を寄せいている場合でもなさそうだ。 その最も顕著な例は、映画館かもしれない。 映画館での上映の延期や中止、代わりにやらざるを得なくなったネット配信によって、映画は映画館ではなく家で観るもの、あるいはスマホで観るものという状況が確立してしまった。 ネット配信サービスはユーザー数が激増し、大画面のテレビや高音質のスピーカーなどホームシアター関連の製品がよく売れている。 そうなると映画業界、動画界隈もそれに適応したサービス、映画作りを目指すようになる。 結果、コロナ禍が終わっても人は映画館へ向かうことはないだろう。 もう人は遠くの大画面より手元のモニターで充分と思うようになったのだ。 高画質だし。 一方、コロナの影響でライフスタイルが変わったのは人間だけではない。 東京の都心ではカラスの数が激減しているらしい。 東京のカラスといえば、私などは出張した朝にホテルの窓から群れているのを見下ろして、その数と大きさに驚くのが定番だった。 繁華街で出される生ゴミが減ったせいでエサがなくなり、他へと飛び去ったようだ。 カラスといえばゴミを漁る厄介者だが、実はゴミだけでなくネズミの死骸や害虫も食べてくれる街の掃除屋の面も大きい。 いなくなった弊害は必ずどこかで起きるだろう。 しかしまあ、いずれにせよ、コロナが収まってからの話なのだが。 はたしてそれまでみんな、ライフスタイルどころか生活そのものを保っていられるだろうかと心配している。 [一日三報] [西日本新聞] 漫画「ネタバレ」許さない サイト運営法人ら書類送検 福岡県警
そんなの閲覧して何が面白いんだろうと思うが、出版社が見て見ぬ振りもできないほど流行っているというから分からない。 ファスト映画と同じように、手軽に好奇心を満たすのが理由なのだろうか。 漫画の内容をテキストでネタバレなんて、私はもったいないとしか思えないのだが、どうか。 [ITmedia]スマホのカレンダーは何年先まで表示できるのか? 試してみたら異界に迷い込んだ
ストレージの容量がキロだのメガだの言われていた時代なら暇潰しにやったかもしれない。 でもさすがに今はやる気になれない。 むしろ何年前まで戻れるかを確認するほうがいいかも。 地球誕生前の何月何日は何曜日だったとか矛盾した世界へ行けそう。 [AFP] カーリングストーンの故郷はスコットランドの孤島 北京冬季五輪
カーリングストーン職人の朝は早い。 何気に見ているけど、あれっていわば氷上のビリヤードみたいなもので。 選手も道具も相当シビアなスポーツだと思う。 [今日の独言(ひとこと)] 知るも知らぬも おおかたは咳
先日トンガで発生した海底火山の噴火は、その規模の大きさとセンセーショナルな画像により世界に衝撃を与えた。
当初しばらくは人工衛星から撮影した真上からの画像しか出回らなかったところを見ても、隔絶した地域で起きた大災害として恐怖心が煽られた。 噴火の大きさを計る火山爆発指数は0~8の9段階中の6と見られており、大規模な噴火と分類されるようだ。 コロナ禍とも相まって過酷な状況だが、いち早く支援の手が届くことを願いたい。 火山大国の日本でも他人事とは言えず、昔から大きな噴火は頻繁に発生している。 よく知られているのが江戸時代の1707年に起きた富士山の宝永大噴火だろう。 富士山の中腹で噴火が起きて、噴石が家屋を焼き、噴煙が太陽を隠し、灰が田畑を覆い飢饉を起こした。 風の影響で江戸の町にも大きな影響をもたらし、塵となった灰が人々を苦しめた。 狂歌では、「これやこの 行も帰るも 風ひきて 知るも知らぬも おほかたは咳」という蝉丸リスペクトな歌も詠まれたらしい。 当時は徳川綱吉による元禄文化が発展していた時期でもあったので、公式から市井まで様々な形で記録が残されている。 新井白石もなんかマジやばかったと書き残していた。 ただその宝永大噴火も火山爆発指数は5程度と推測されており、今回のトンガでの噴火がいかに大きいかが分かる。 そこまでの規模は起こり得ないとされているが、もし富士山がこれだけの噴火を起こしたら国ごと壊滅しかねないだろう。 ちなみに日本書紀に残る日本最古の噴火は684年に発生した伊豆大島の噴火とされている。 この年は同じく最古の南海トラフ地震とされるマグニチュード8-9クラスと推測される白鳳地震が発生しており、翌年には浅間山あるいは焼岳も噴火と無茶苦茶な状況となっていたようだ。 何より恐ろしいのは自然災害なので684年だろうと2022年だろうと関係なく発生の可能性を孕んでることだろう。 これだけ科学技術が発達しても、誰もトンガで海底火山が大噴火すると言っていなかった。 明日は我が身か、我が国か、と思ったところでどうしようもないが、一応の覚悟は抱いておくべきかもしれない。 [一日三報] [CNN] 仮想空間で盛大な披露宴を、インド初の「メタバース結婚」計画
お前らメタバース婚って言いたかっただけで、二年前ならバーチャル婚って言ってただろ説。 しかも正確にはメタバース結婚ではなく、あくまでメタバース結婚式の模様。 直接会ったことのないカップルがそのままオンライン上で結婚するのかと思ったのに。 ただメタバースがもっと流行ればそうなるかも。 そして病院に提供された精子と卵子から、会ったことのない実の子供が誕生して、そのまま会うこともないまま見守る世界がやってくるかも。 あるいはそれも幸福とも思えるディストピア。 [産経新聞] TikTok、20人に金銭 動画拡散の投稿依頼
TikTokやらTwitterやら、YouTubeも割とそういうものだと思っていたのだが、いけなかったのだろうか。 「広告」と表記していなかったことが、薄っぺらい自社製コンプライアンスに引っかかったっぽい。 一方で、宣伝すらしないのは企業やクリエイターの努力が足りないからだと見なされる風潮も、ちょっとどうかなと思っているわけで。 そういやクラブハウスって、何だったの? [丹波新聞] 「異形の仁王」修復 顔面ハチに巣くわれるも 取り戻した威厳で「にらみ」
なんかゲームの「サイレン」で見た気がする。 これはこれでインパクトがあって良いと思うが、さすがに主旨から離れているので撤去もやむなしか。 仁王さま恐ーいって、そっちのホラーかよ! みたいな。 |
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