the shadow of silver
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3月29日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 世界に闇の勢力が存在する理由
世界には闇の勢力が存在するという話は聞くが、光の勢力が存在するという話は聞いたことがない。
なぜなら人は常に自分こそが光の勢力の一員であると信じているからだ。
光の勢力が自らを光の勢力であると自称する必要はない。
そして光の勢力から見れば、自分たちに敵対する勢力は闇の勢力となる。
しかし闇の勢力も、俺たちゃ闇の勢力だぜとは言わず、自分たちは光の勢力と思い込んでいる。
だから世の中には闇の勢力しか確認できない。
光があるから闇が生じる。
初めに闇ありき、そして光が生まれた。
これは精神の根幹を成す命題かもしれない。

私は陰謀論というか怪しげな話は大好きなのだが、それは陰謀論のダークサイドな物語性が好きなのであって、特に陰謀論そのものを信じているわけではない。
ところが世の中では、特にインターネットやSNSが普及してからは、その陰謀論を本気で信奉している人が大勢おられると知り、さらにそれらが一定の勢力を持って世の中を脅かしつつあるので、最近はちょっと近寄りがたい気持ちになってきた。
もっと、火星にはタコの宇宙人がいるんだぞ、という程度の話で楽しみたいのだが、世界各国の首脳は爬虫類型人類に支配されているぞと真顔で語られると付いていけなくなってしまう。
格好いいじゃん、リザードマン、などと言おうものなら、私も闇の勢力に加えられそうだ。

QアノンというのはWikipediaによると『アメリカの極右が提唱している陰謀論とそれに基づく政治運動』であり、『世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者の秘密結社が世界を裏で牛耳っており、ドナルド・トランプはその秘密結社と戦っている英雄である』と主張する人たちのことらしい。
なかなか面白い活動だと思うが、それが過激になって2020年米大統領選での連邦議会議事堂襲撃事件にも発展したようなので穏やかではない。
なおQアノンの中にも、あの事件はQアノンの仕業ではない、Qアノンは利用されたのだと主張する者もいる。
ちなみにQアノンのQは、米国エネルギー省の機密情報取扱権限である「Qクリアランス」を有する人間による内部告発に端を発しているらしいが、今は単に団結を示す識別文字的な意味になっていると思う。
アノンはアノニマス、匿名という意味だ。
陰謀論者が好きそうなキーワードが続々と並んでおり、ここまでくると逆にQアノンの組織化自体も闇の勢力の陰謀であるように見えてくる。
陰謀論を信奉する人を集めて、過激な陰謀論者であると決めつけて、真の陰謀から目を逸らすための、陰謀。
陰謀論が世の中からなくならないのは、こういうスパイラルがあるからだ。

なお陰謀論を声高に訴える人は、割とすぐに冷めてどこかへ去って行く。
光の勢力としての熱き思いはどこへ消えたのか。
やはり冷血な爬虫類型人間の陰謀なのかもしれない。

[一日三報]
[読売新聞] 「ロシア軍」を想起させかねない…チューリッヒ、企業ロゴ「Z」使用見直し

[時事通信] ロシア軍象徴「Z」表示を禁止 ドイツの2州、違反なら禁錮刑も

そのうち「ドラゴンボールZ」もロシア軍賛美と思われかねない。
近頃話題のZ世代もロシア軍支持と思われかねない。
戦争は地域の禍根とともに、世界に色々なタブーを生み出し後世に残してしまうのでよくない。

[チバテレビ] 神社に「Amazon!」などと落書きした男性 不起訴処分に

ネットショッピング隆盛の世の中を批判しているのかと思ったら、まさかのBraizilからの使者。
犯人は責任能力に影響する障がいがあるとのことだが、どのような経緯と思いを持って書いたのかを想像すると文学の一本でも書けそうな気がした。
三島由紀夫著「アマゾン」。

[Gigazine] 【訃報】画像ファイルフォーマット「GIF」生みの親スティーブ・ウィルハイト氏死去

みんな大好きドットGIF
ギフじゃなくてジフだと言っても、ギフと呼ばれるドットGIF
簡単に色数を削ってデータ容量を減らせたのは良かった。
透過とかアニメーションとかも使えて、通信環境よわよわ時代での貢献度は大きいと思う。




3月22日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 手も鼻も口も使わずに「耳抜き」ができる能力
人間は誰しも一つは他人に負けない才能がある、という漫画もあったが、才能や特殊能力は時と状況を得て初めて発揮される場合も多いと思う。
以前、テレビ番組で速読の達人である女性が、初めて行ったバッティングセンターでホームランを連発しているのを観た。
往年の大打者・川上哲治よろしく、ボールが止まって見えるという動体視力の持ち主だったが、女性であり特に球技も行っていなかったので才能を知る機会がなかったようだ。

近頃、そんな特殊能力として、私は「手を使わずに耳抜きができる」ことを発見した。
いや、発見というのは誤りで、みんな普通にできるものと思っていたが、そうではないことを知った。

耳抜きというのは、たとえば飛行機やエレベーターに乗った際、あるいはスキューバダイビングなどで気圧や水圧の変化で鼓膜が圧迫された時に使う解消法のことだ。
よくあるのは鼻を摘まんで強く鼻から息を吹くことで、鼓膜がプンッと戻す方法がある。
他にも唾を飲み込む、アメを舐めるなどの方法もある。
中にはそれでも解消できず、耳に痛みを感じて難儀する人もいるようだ。

私はその耳抜きを、手も鼻も使わずにできる。
方法は耳の穴の辺りに軽く力を入れて、鼓膜を開くようにパリッと音を鳴らすだけだ。
と、説明したところで、多分何を言っているのか分からないと思う。
ただ私はそれをすることで、一瞬にして元に戻すことができるのだ。

便利なインターネットで検索してみると、どうやら一部の人も同じような方法で耳抜きをする人がいるらしい。
また共通していることとして、同じく手を使わずに耳をピクピク動かすことができるようだ。
私もグイグイ耳を動かして他人から不気味がられる特技を持っている。
多分ちょっとだけ耳が器用なのだろう。

残念ながらこの自動耳抜きと耳を動かせる能力が役に立ったことはあまりない。
飛行機のパイロットや潜水士にでもなれば便利に使えたかもしれないが、高いところも深いところも得意ではないのでその機会もなかった。
インターネットでは「耳を動かして潜在能力を解放する」などと怪しげな記事もあるが、それで解放できるなら私など広がりすぎて裏返っていることだろう。
神様もガチャを回すのではなく、もう少し考えて能力を与えてほしい。
まあそんな感じに、自分では当たり前の行動が、実は誰にもできない特技かもしれないと探してみると面白いかもしれない。

[一日三報]
[Gigazine] 科学者が言っているとデタラメでもそれらしく感じてしまう「アインシュタイン効果」とは?

いわゆるひとつの「おまえ誰やねん効果」。
漫画のギャグや某巨大掲示板のネタでもたまに見かけた気もしたり。
アインシュタインもデタラメ呼ばわりされて気の毒だ。
[ITmedia] ランナーの少し前にバーチャルキャラクターを走らせたらどうなる? 東大と豊技大が検証

一人でするより競い合うほうがスコアが高まる、教室だと勉強がはかどる、テレワークでもいいのに出社する。
人間も社会性に起因する話かもしれない。
芸術家でも勝手に他人をライバル視したり、やたらとSNSで発信したりする人はその傾向が強い気がする。
サービス精神というよりは、モチベーションを高めるために利用しているように思う。

[時事通信] ジュゴン、水中であくび 「呼吸不要」見解の裏付けに―三重大など

みんなやっていることなのに、まだよく分からないというのが面白い。
空気中の酸素濃度が低下しているとか、脳に酸素を送るため行われているとかいう説もあるが、それもちょっと違うような気がしていた。
ストレスの回避、代償行動に近いものがあるんじゃないかと。
楽しい時はあくびしないから。



3月15日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 「懲役刑」がなくなります
コロナ禍によりマスクが手放せないというか、顔から離せない生活へと変わったが、今の時期は花粉症もあるので前からマスクは着けっぱなしになっていた。
このまま感染症が収束しても、春と秋には花粉対策、冬には風邪対策で外出時にはマスクを着けることが習慣となり、素顔を晒すのは暑い夏の盛りくらいになるだろう。
つまり薄着や水着と同じような認識となり、街の人々がマスクを外すと夏が来たなあと感じるようになる。
「マスクとり」が夏の俳句に使われる日も近い。

習慣が変化するというと、先日政府の閣議決定で刑罰の「懲役」と「禁錮」を廃止して一本化した「拘禁刑」の創設が決まった。
従来、日本の刑罰には「死刑」「懲役」「禁固」「罰金」「拘留」「科料」が設けられてる。
「死刑」は言うに及ばず、「懲役」は刑務所で作業義務を課せられる刑罰、「禁固」は刑務所で作業義務を課さない刑罰、「罰金」は財産の徴収、「拘留」は禁固の短期、「科料」は罰金の少額という扱いだ。
刑罰というのは厳密なものであり、懲役刑を受けた受刑者には必ず働かなければならない義務が生じる。
一方で禁固刑を受けた受刑者は絶対に働いてはならない義務が生じる。
しかし働いてはならないといって遊んでいられるわけではない。
娯楽も何も室内で、ただ何もしてはならないということになる。
そのため懲役刑よりも厳しいと思う受刑者も多く、結局労働を希望する場合が多いそうだ。

なお犯罪白書によると2020年の入所受刑者のうち懲役は99.7%(1万6562人)で禁錮は0.3%(53人)に留まっている。
また懲役刑を課せられた受刑者の中にも高齢化などにより作業が困難な者がいたり、その介護という形で作業を行ったりする者もいる。
このことから見ても、二つの刑を区別して扱う意味は既に失われていると見なされて、今回の改正に至ったようだ。

ミステリー関係の小説に影響があるかと思って見てるが、今のところあまり関係ないかもしれない。
少なくとも「懲役刑に課せられた」「禁固刑に課せられた」という表現は使われなくなるだろうが、そういうシーンもあまり登場しないだろう。
「懲役○年」が「拘禁○年」と言われたりするのか、テレビのニュースや新聞記事などでは変わってくるかもしれない

[一日三報]
[BBC] ウクライナ侵攻は「でっちあげ」というネットの偽情報

かつて湾岸戦争がリアルタイムで中継された最初の戦争と言われていたが、このロシアによるウクライナ侵攻はSNSと融合した最初の戦争と言われるようになるのだろうか。
記者と一般人、専門家と陰謀論者、虚偽と真実が入り交じった報道に流されて向かう先は、本当に正しい答えなのか。
あるいは、「お前はどの主義に立つか」を問われているような気もする。

[CNN] マスクをしたままiPhoneのロック解除、CNN記者が新機能を実験

便利と見るか、怖いと見るか。
この機能がフィードバックされて防犯カメラなどのセキュリティに活かされるのか。
それともヘルメットを被った兵士の素顔を認識するのか。

[Gigazine] 人間の遺伝子は「食べ物」で変わる、食事で体に何が起きるのかを専門家が解説

腸内細菌とはまたちょっと異なる話。
たとえば私は辛いものが苦手で異常に汗をかいてしまうのだが、他の人や他の国の人は大好きというか、特に抵抗なく受け入れてる。
そういうのも、何か特定のスイッチのオンオフに関わっている気もする。
アレルギーもそんなもんじゃないだろうか。



3月8日(火)
[今日の独言(ひとこと)] いらないPCを窓から投げ捨てろ
歳を経ると若い頃と比べて衰えを感じることがある。
気ままな生活を送っているので内蔵や筋力はまだましなほうだと思っているが、近頃は脳というか集中力が持続できないように感じてきた。

やりたくない仕事や勉強に集中できない、というのは若い頃から変わらない、というか人類共通のことだと思うが、近頃はやりたいこと、小説の執筆や遊びごとに対してもそんな傾向を感じている。
むかし吉田戦車の漫画で「やらなくてもいいゲームってないかなぁ」というのがあったが、まさにそんな精神を実感している。
行きたくて計画した旅行だけど、行く前になると凄く面倒臭くなる、あの謎の気持ちもさらに強く感じるようになっているのだ。

インターネットを見ているとそういう人も多いらしく「集中力を高めるテクニック」的なライフハック系アドバイスがよく記事になっている。
大体は「よく寝ろ」とか「音楽を聴け」とか「タスクを分散しろ」とか「時間を決めて活動しろ」とか、すでに試したことしか書かれていない。
ただ、どの記事にも共通しているのは「インターネット(SNS)をやめろ」だ。
お前はどこでその記事を載せているんだと言いたいが、インターネットはとにかく時間と集中力を奪う邪悪な存在として共通している。
まあ今のご時世、やるなとは言えないが、上手に使えということだ。

振り返ると、私もインターネットに費やしている時間は長いのかもしれない。
アンケートで一日辺りのインターネット時間を問われると、何だかんだで16時間くらいと回答せざるを得ない状況だろう。
特に何をするわけでもないが眺めている、あるいはちょっと仕事に行き詰まると気分転換を兼ねて眺めている気がする。
インターネットも20年ほど前の黎明期ではコンテンツの量も限られていたので気になる記事を全て網羅するのも容易いことだった。
しかし今は明らかに情報過多で、人間の活動時間よりも閲覧したいものが増えており、結果的に時間を取られて集中力も欠いてしまうのだろう。

特に昨今は新型コロナウィルスの感染状況や、ウクライナの情勢など気になる記事が大量に、しかも物凄い速度で更新されている。
知ることは大切だが、それで時間を取られすぎたり、過剰に心を痛めたりするのも本末転倒だろう。
ということで、インターネットはほどほどにして、自分のやりたいことだけを考えて行動するのが、結局のところ一番集中力を高める手段だと思う。
なるほど、それこそ若者や子供の得意とするところに違いない。

[一日三報]
[下野新聞] 殺生石 真っ二つ 以前からひび、自然現象か 那須

今日の始まり。
たとえば単なる石の塊であっても、何かに似ていたら人は崇め、また地蔵に加工すれば人は拝む。
お地蔵様に唾を吐くと罰を受ける、と信じていなくても、じゃあ吐けと言われたらためらうわけで。
オカルトで言う人の念、社会で言う共通認識って、馬鹿にはできないと思う。
石が割れたところで妖怪が出てくるわけがない。
でも何か不幸が起きるのではと、10人100人10000人が思えば、その時点で不幸事に違いない。
逆もまたしかりだけど。

[産経新聞] 民家に悪魔の胸像 「心開いて」と言われても…

今日のガーゴイル。
悪魔崇拝というよりは、ヘビメタ好きに見えてしまう。
このまま500年ほど経ったら世界遺産・悪魔城として観光名所になるかも。

[MdN] 2025年大阪・関西万博の公式キャラクターデザインの最終候補3作品が決定

今日のセサミストリート。
なんだかA案決め打ちの感もあるが。
B案の偽コスモ星丸や、C案のウェンディゴが選ばれる可能性もあるかも。
どれが選ばれても、これから大阪中でこのキャラを目にすると思うと、どうなんだろうね。



3月1日(火)
[今日の独言(ひとこと)] ミステリーには成り得ない世界
つまるところミステリー作品とは、驚きと納得を得るための娯楽かもしれない。
事件に驚き、状況に驚き、トリックに驚き、そして最後は、それが喜劇であろうと悲劇であろうと、納得のうちに終わる。
読者が求めているもの、と書くと偉そうなので、私がミステリー作品に求めているものとはそうではないかと、今さらながら思った。

それは結局のところ、現実世界、現代社会では得がたい満足感だからかもしれない。
現実では日々驚くような出来事が起きているが、納得できるような解決はとても少ない。
あらゆることが不完全燃焼のまま通り過ぎて、あちこちに火種が残り続けているような状況だ。
SNSなどを見てもその燻り続けている様子がよく分かる。
シェアやリツイートは、さながらそこから立ち昇る白い煙のようだ。
現実は、すっきりと完結してくれないフラストレーションが溜まり続ける世界だ。

ある一人の人物が、別の一人の人物を殺害しようとたくらんでいる。
それは誰の目にも明確で、現に今まさに襲いかかろうとしている。
本人は何やら大義名分を述べるが、強引な理屈で納得できるものではない。
何より暴力を奮うなど問題外だろう。
それで皆はその人を諫めて、やめさせるように注意する。
殺害すれば君は立場を失い、他の皆から非難されるぞと強く抗議した。

その結果、その人は宣言通りに相手を殺害した。
周囲の者たちは、結局誰も止めようとはせず、ただ起きてしまったことに驚き、嘆き、犯人を激しく罵倒した。
しかし起きてしまったことは覆るはずもない。
まったく残念な事件だった。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻には、そんな印象がある。
ミステリー作品としては駄作以外の何物でもない。
戦記物にしても周囲の無策ぶりが嘘臭く見えて、リアリティに欠けると言われるだろう。
これが現実だというのだから、フィクションのほうが何倍も現実的に見えてくる。
頼むから、せめて為政者には納得できる行動を取っていただきたいと思う。

[一日三報]
[AFP] 子どものミイラ6体発見、いけにえか ペルー

見出しだけでは現代の事件か古代の遺跡か分からないわけで。
それとも「いけにえ ペルー」というだけで、みんな分かるものなのか。
でも現代に起きた陰惨な殺人事件の可能性だってあるじゃないか。
[CNN] 「ゴッホの耳消しゴム」販売中止、英美術館「無神経」と非難の的に

美術品というのは作品の優劣もある一方で、ゴッホクラスになると唯一無二の投機的作品の側面も大きい。
そこにおける価値とは、結局のところ品格でしかないわけで、ゆえに額に入れて美術館に掲げて箔を付けて崇め奉らなければならない。
という点で見ても、無神経と非難されるのも分かる。
みんなの夢に価値を付けているんだから、自分たちで値下げしちゃいかんよ。

[産経新聞] スケートフォークダンス 最後の砦守る6人

それなりの年齢で割と色々と知っているつもりの私ですら知らなかったのだから、たぶん本当に廃れているのだろう。
嫌いじゃないけどね、こういうノリ。
でも、いかんせんスケートリンクもなければやる機会もないわけで。
むしろ今は、手軽に遊べるカーリング場がほしい感じ。