the shadow of silver
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4月27日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 小説のタイトルは差別に厳しい
色々と立て込んでいてしばらく満足に動けない状態が続いている。
そういう時こそ、それを話のネタをすべきかもしれないが、語れない部分も多いので結局沈黙するしかない。
よくYouTubeなどで私生活をネタにして再生数を稼いでいる人がいるが、あれもかなり賢く立ち回らないと続けられないものだと思う。
その上辺だけをすくって私生活ネタ動画を量産している人も多いが、そういう人は大抵世間に迷惑をかけてしまうか、心を病んでおかしくなってしまう気がする。

放送禁止用語というものがある。
単純に言うとテレビで使っちゃ行けない言葉で、使うと色々な人や団体からバッシングを食らうことがある。
中には世間一般に広く使用されている言葉や、何が悪いのか分からないまま習慣的に禁止されている言葉もあるが、言い換え語もあるのでそのまま残り続けるようだ。
たとえば「百姓」という言葉は「農業従事者」に言い換えられる。
十把一絡げというか、取るに足らない存在のようなニュアンスが気になるのだろう。
しかし当のお百姓さんが、特に古い人たちは自ら百姓と名乗ることも多く、百姓と呼ばれて怒る人を私は見たことがない。
でも、どこかにいるかもしれないから何とも言えない。
放送禁止用語とは大体がその「どこかにいるかもしれない」不安と、ごく一部の人のクレームによって生まれているように思う。

ちなみに「百姓」の本質をとらえると、たぶん正しいのは「農業従事者」ではなく「人々」「国民」であり、より畏まって言うと「大御宝」(おおみたから→国の素晴らしい宝→国民)になると思う。

出版業界でも実は禁止用語が指定されており、たまに赤字でチェックが入ることもある。
ただし公用文ではないので自説を述べるくだりや登場人物のセリフなどでは許可されることも多い。

「あのアル中のアメ公は淫売のヒモだぜ!」

と言っても、そういうことを言う人物とするなら認められる。
それが急に畏まって、

「あのアルコール依存症のアメリカ人は売春を生業とする女性のボーイフレンドです」

と言い出すのもおかしいだろう。

一方、出版業界でも禁止用語に厳しくチェックが入るものに「タイトル」がある。
小説の内容は過激なものが通用しても、タイトルでは許されない場合が多い。
中身はともかくタイトルは開く前から目に入る可能性が高いからだろう。
そういう目で書籍を探ってみるのも面白い。

友達同士の日常会話なら許されても、大っぴらに言うのはよろしくない言葉も多いので、特に若い動画配信者は気をつけたほうが良いと思う。
まあ世間では、いい歳して大勢の前でとんでもない失言をする、有名企業の常務取締役もいるけど。

[一日三報]
[Internet Watch] イーロン・マスク氏による5.6兆円でのTwitter買収、ユーザーの7割は肯定的?

業界わりと騒然ニュース。
色々な意見はあるけど、そもそも個人名で5.6兆円を出して企業を買える奴に、公平性なんて期待できないと思うわけで。
この人が悪いって話ではなくてね。
7億円ください。

[CNN] 新種のヤスデ、テイラー・スウィフトにちなみ命名 米テネシー州

今日の虫画像。
なかなかにとんがった行動。
悪気はない、むしろ好きだからってところがファンキー。
たぶんこの人、面倒臭いけどいい先生。

[ITmedia] ビデオ会議中、マイクが“ミュート”でも音が取得されている問題 米国チームが検証

そんな気はしていたけど、割と怖い話。
結局こういう出来事の行き着く先が、悪口を言うのはやめましょう、毎日真面目に生きましょう、神様はいつも見ておられます、の発想に繋がる気もしたり。
最終的にはみんないい人になるかもね。



4月19日(火)
[今日の独言(ひとこと)] DNA解析でデザイナー・ベビーが加速するかも
インドへ行くと腹を壊すと人は言う。
ガイドブックにも気をつけるよう書かれており、実際に行った人は大体腹を壊して帰ってくる。
インドでなくても東南アジアやその他の外国においてもそんな傾向がある。
どこへ行ってもいつも何となく、腹や体の具合がおかしい。
大抵は水あたりや水に由来する食あたりで、諦めて耐えて治すしかない。
しかし不思議なもので、インド人を始め現地の人はその水や食生活でも平気で生活している。

エチオピアやその近隣の人々はなぜかマラソンが圧倒的に強い。
近代トレーニングを積む以前から段違いに才能がある。
調べてみると長年高地に住み続けているせいで、薄い酸素でも効率良く吸収できる体に出来上がっているらしい。
具体的には赤血球が凄いそうだ。
そのためアメリカのスポーツ用品メーカーなどは、いち早く現地のランナーとスポンサー契約を結んで育てようとする。
自国に何千人、何万人の候補者がいても、エチオピアへ行って探す方が期待できるようだ。

赤道近くのポリネシア諸島に住むサモア人は今、肥満が急速に進んでいる。
食の欧米化が進みハイカロリーな食事が増えたせいだが、太りやすい体質も主な要因にあるようだ。
かつてサモア人は長い長い海を渡って島へ着き、乏しい食料で生き存えてきた。
そのため体にカロリーを溜め込む性質に優れており、つまりは太りやすくなっているそうだ。

局地に住むイヌイットは他の種族と比べて寒さに強い。
寒さに慣れて我慢強いところもあるだろうが、体内で熱を作り出す仕組みにも優れているそうだ。
ちなみにイヌイットは人種的にはモンゴロイドに属しており、見た目は大和民族にも近い。
かつてはエスキモーと呼ばれていたが、これは特定の部族名で侮蔑的な意味もあったので、カナダの極限に住む民族の言葉で「人々」を表すイヌイットと呼ばれるようになった。

先日のニュースによると、ついに人間の遺伝情報となるヒトゲノムの完全な配列決定に成功したらしい。
前もそんなニュースがなかったかと思って調べてみたら、前は成功と言ったけど、実はちょっと未確認の部分があったそうだ。
ヒトゲノムはいわば人類の設計図であり、人間が人間を形作り、機能させる仕組みはこのプログラムのコードに由来している。
水あたりの有無は細菌性によるものかもしれないが、赤血球の凄さや太りやすさや寒さの強さなどは遺伝的なものなので、違いを比較することもできるだろう。
他にも老化や自閉症の解明にも繋がる可能性が高いそうだ。

ヒトゲノムのコードを適切に書き換えれば、より強い人類が作り出せるかもしれない。
エチオピア人のように持久力に優れ、イヌイットのように寒さに強く、サモア人のようにエネルギーを溜め込めて、インド人のようにお腹が強いとか。
でも、やりすぎると、きっとどこかに齟齬が生まれてしまうような気もする。
老化と自閉症を改善して、長生きでコミュ強な人が増えれば、あるいは世界平和に繋がるだろうか。

[一日三報]
[ナショジオ] 「コロナに決してかからない人」はいるのか? 研究が進行中

かつて「腸チフスのメアリー」と呼ばれた女性メアリー・マローンは、チフス菌に感染しても自身には症状が全く現れない特殊な能力を有していた。
そのため極めて危険な菌の運び屋となってしまい、そのせいで全く健康体にもかかわらず20年以上も隔離されて死んでいった。
70億人もいるのだから、コロナに罹らない人がいてもおかしくはない。
でもその代わり何かが……ということもありそう。

[CNN] 手荷物のステッキの中から刃物、乗客「知らなかった」 米空港

キングスマンか、座頭市か。
かなりガチな感じで憧れるけど、バレたらシャレにならないので。
でも「この傘に剣が仕込んであって……」とか考えるよね。
四十歳超えても。

[AFP] 息子のために小型バス改造 木製戦車に ベトナム

ウクライナの情勢でにわかに注目度が高まりつつある戦車。
こういう車を普通に作って走ってもいい社会というのは、平和なのか不穏なのか。
とりあえず息子のためではなく自分のために作ったと思う。




4月12日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 8万6510人の無法者がやってくる時代
高齢化社会、人生100年時代と言われるようになって何年経つだろうか。
双子の100歳お婆ちゃんが持て囃されたのも今や昔、昨年の統計によると全国に100歳以上の高齢者は8万6510人もおられるらしい。
なお、そのうちの9割が女性で、男性は1割しかいない。
ちなみに最高齢は119歳の田中カ子(かね) さん。
同じ歳が金子みすゞ、山本周五郎、ジョージ・オーウェル、棟方志功、小林多喜二、林芙美子、小津安二郎という、まさに生きる伝説だ。

先日のニュースによると、死体遺棄事件で全国に指名手配していた容疑者について、山口県警は昨年、この容疑者の年齢が100歳に達したことを受けて容疑者死亡扱いとして地検に書類送検していたことが分かった。
簡単に言うと、指名手配の容疑者が100歳になったので、もう死んだものと判断して捜査は行わないということだ。
このような扱いは全国初とのことだった。

恐らくは厳密に捜査して審議を重ねた上での判断だろうが、これは「100歳超えたら無罪放免」の先例になったとも言える。
本来は時効の存在しない殺人事件に対して、年齢制限の時効が認められたとなると、なかなか大きな判断だったとも言えるだろう。
もう100歳なんだからいいでしょ、という思いもある一方で、近頃は元気なご老人も多いわけで。
罪を問われない100歳以上の高齢者、8万6510人から一斉に襲われたら、私もたぶん300人目あたりに殺されるだろうなと思っている。
どうしてそんな目に遭うのかは分からないが。

推理小説でも「生きていれば100歳超えているよ」は、決して「ありえない」という意味で使えない時代になっていると思う。
ちなみに私は前に登場人物全員が高齢者の推理小説を書こうとしたが、出版社から拒否された。
なんでよ。

[一日三報]
[読売新聞] 「孤独感ある」3人に1人、20~30代で高い傾向…政府初の全国実態調査

「孤独である」ことと「孤独であることを感じる」ことは全く別のものだ。
「孤独」は絶対的なものだが「孤独感」は相対的なもので、つまり賑やかな世界を求めているからこそ孤独感は生まれる。
別に一人でいても気にしない、楽しめる人は孤独感もない。
私もあなたもきっとそうではないだろうか。
一人最高。

[INTERNET Watch] 「スマホでの日程管理に便利なアプリは?」、河野太郎氏の問いかけへの返信が有用と話題に

この人か、この人のブレーンかは分からないけど、ツイッターの使い方が本当にうまいと思う。
孤独な私は「自分で調べて考えろよ」と言いたくなるが、世間の人たちは喜んで情報を提供して勝手に議論を始めて盛り上げてくれるようだ。
こういう話でお茶を濁して存在感をアピールしながら、たまに堅苦しい真面目な話を出して理解を求める手法なのだろう。
本当に便利なアプリを探しているだけのボンクラさんかもしれないけど。

[埼玉新聞] ファン逮捕…女性タレントの車にGPS付け、アプリで居場所を見ていた 発覚のきっかけはファンの異変

うらみの感情を満たすためにGPS装置を使って30回も位置情報を取得していた、という動機が分かりそうで分からない。
何か暴力的な犯行を狙っていたなら30回も調べることはないし、行動を把握している恐怖を与えるつもりだったとしたら犯行が発覚するだけだ。
行動を把握している恐怖を与えたつもりになって充実感を得る、という自己満足的な欲求があったのかもしれない。
なおストーカー規制法ではGPSによる無断の位置情報取得は禁止されている。
電話会社やアップルやグーグルは、きちんと許可を得ているので問題ないのだ。
たとえあなたがその事実に気づいていなかったとしても。




4月5日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 「キーウ」か「キエフ」か、「にほん」か「にっぽん」か
友達に南アルプス出身の人がいる。
西洋人ではなく山梨県の南アルプス市が出身の人だ。
元々の出身地名は聞いていないので知らないが、2003年に旧・中巨摩郡櫛形町・若草町・白根町・甲西町・八田村・芦安村が合併して発足された。
南アルプスとは日本アルプスのひとつ、赤石山脈を示している。
ちなみに日本アルプスとは、明治時代に来日したイギリス人が中部地方の山脈郡を見て、これは日本のアルプスだと言い出したのが始まりだという。
つまり南アルプス市も流行や話題を意識したものではなく、100年以上も呼ばれ続けてきた地名にちなんだものだったので受け入れられたのだろう。
もしくは、何かしらの政治的配慮によるものだろう。

ウクライナの首都キエフはここ一か月で急速に知名度を高めたが、4月1日からはウクライナ語由来の「キーウ」と呼ぶことを日本政府が決定し、それに合わせて報道各社も一斉に「キーウ」表記に変更された。
ロシア語とウクライナ語は東スラヴ語群に属する親戚同士だが、方言よりはもう少し分かれているらしい。
「キーウ」と同様に「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」、「オデッサ」は「オデーサ」、「ドニエプル」は「ドニプロ」に名称を変更された。
ということで「チェルノブイリ原発」も「チョルノービリ原発」と呼ばれるようになる、というか、恥ずかしながらチョルノービリ原発がウクライナにあるのも今回の事件で初めて知った。

国同士の揉め事で地名が変わった例といえば、少し前に南コーカサスにある「グルジア」が「ジョージア」になった。
なお、これも揉めた相手はロシアだった。
古くは「ビルマ」が「ミャンマー」に変更されたり、「南ローデシア」が「ジンバブエ」に変更された。
いずれも旧支配層から独立・離脱を経て主権を獲得したことが大きい。
地名変更というのは「自分たちの土地」を主張する上で重要なことなのだろう。

ちなみに「日本」の呼び名は「にっぽん」か「にほん」のどちらが正式かという話はたびたび聞かれるが、2009年の国会で「『にっぽん』又は『にほん』という読み方については、いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はない」と閣議決定されているので、「どっちでも良い」が正式な回答となる。
私もどっちでも良いと思う。
その曖昧さは平和の証かもしれない。

[一日三報]
[読売新聞] 陸自「電子作戦隊」発足、任務は電波情報の集約や通信妨害

私は若者なので「ジャッカー電撃隊みたい」なんてことは決して言わない。
こういう部隊って、訓練として実際に外国の通信を傍受するのだろうか。
それは自衛隊の攻撃と見なされるのだろうか。
外国は毎日普通にやっていそうだけど。

[CNN] 謎の天体「奇妙な電波サークル」、新たな画像公開

新興宗教の類いかと思ったら、真面目な天体現象。
何かしらの衝撃による波紋というのがそれっぽいけど、全く異なる宇宙からのメッセージだったら面白い。

[AFP] ウッズがマスターズ選手リスト入り 出場は未確定

ゴルフはあまり興味ないけど、記事はこの写真を掲載した時点で勝利。