the shadow of silver
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8月31日(金)
何でも今年はドラえもんの誕生から100年”前”ということで、ちょっと盛り上げたい風にあるようです。
ちなみにドラえもんは2012年の9月3日生まれだそうです。
ドラえもんチャンネル。

まだ100年も先になるのかと思うとともに、あと100年しかないのかとも思ったり。
これから100年の間にあれやこれやのひみつ道具が、開発はおろか一般販売にまで辿り着けるものなのでしょうか。
ひるがえって100年前に遡ってみると、1912年。
孫文が中華民国を立ち上げて、スコット隊が南極点に到達。
タイタニック号が沈没して第5回ストックホルムオリンピックが開幕、日本も初参加しました。
大阪では通天閣が完成し、東京では明治天皇が崩御。
今は色々と大変なシャープが創業(早川電気)し、警視庁が警察犬を初採用しました。
世界人口は約17億人。
自動車はアメリカでT型フォードが売れ、カメラは35mmのコンパクトカメラがようやく作られようとする頃、コンピュータはアルゴリズムの概念をまとめたアラン・チューリングがまだ生まれた年にすぎないようです。

そう見ると、割と何とかなるかもしれませんね。

でもとりあえず、私は生存中に「どこでもドア」が現れないと知ってガッカリしている次第です。

[一日一報]
[朝日新聞] 黒い「札束」、実は画用紙 ブラックマネー詐欺未遂容疑

なんだそりゃと思いつつも、なかなか良くできた詐欺。
「埋蔵金詐欺」、「M資金詐欺」系というものでしょうか。
こういうものは仕組みやトリックよりも、詐欺師の話術や振る舞いによってコロッと騙されるものなのでしょうね。
ただ詐欺師がアフリカ系の外国人だと、この国では成功しにくいのではないかなと。
差別ではありませんが、カメルーンの人から札束を見せられてもなかなか信用できない人も多いのではないでしょうか。
まあ一方で同胞の詐欺師には引っかかりやすいのかもしれませんが。


8月30日(木)


電気ケトルを買いました。
タイガー 電気ケトル「わく子」(0.6L) PCD-A060-TE

私は自分でもちょっとどうかと思うくらいコーヒーを飲む人なのですが、そのためのお湯は長年ガスコンロとヤカンで沸かしていました。
先日も同じようにお湯を沸かしていましたが、ふと「これは昭和だ!」と気付いてしまったので、すぐさま電気ケトルを買うことを決めました。

で、この電気ケトル。
かなり使えます。
これまでしょせん電気はガスには敵うまいと思っていたのですが、使ってみると圧倒的なスピードでお湯が沸かせました。
ガスがっかり。
調べてみると消費電力は1300W。
うちのコンセントは100V 1500Wなので、ほぼ限界までの電力を一気に送り込んで沸かすようです。
あとガスと違って周りが暑くならなかったり、ヤカンと違ってうっかり倒してもお湯がこぼれない(こぼれにくい?)といったメリットもありました。

欲をいえば0.6Lよりもさらに小さく、もうカップ1杯だけ沸かせる奴があれば良かったなと。
あとやっぱり1300Wも食われると他の電化製品と併用しにくいかなと。
電子レンジと同時プレイするとブレーカー落ちちゃうかもしれません。

という訳で、我が家もようやく少しだけ平成になりました。
これからは電気の時代です。
いささか古い上に、昨今の社会情勢とも少しずれています。

[一日一報]
[CNN] 未確認生物「ビッグフット」騒ぎ狙い扮装した男性、車にひかれ死亡

今日の死亡。
体をはったギャグというものか、どうか。
なお米モンタナ州では15歳から運転免許が取得できます。

「ビッグフット」というのはそのまま「大きな足」という意味の未確認生物。
雪山などに大きな足跡を残すと言われており、雪男やイエテイ、サスカッチなどと合わせてよく語られます。

何を思って、どうしてこうなったのかは知りませんが、まあ日本でも夜道の歩行者は自動車から本当に見えにくいので気をつけないといけません。
あと本物のビッグフットもあまり人里には出ない方がいいと思います。


8月29日(水)
「なでしこ」というのは「撫子」と書いて、「撫で撫でしたいほど可愛い子」という意味です。
これはこれで、結構女性蔑視にあたりそうな気がするのですが、あまりそういう話も聞きません。

一方で「やまとなでしこ」という言葉もあって、これは実は「なでしこ」単体とはちょっと意味が違います。
「やまとなでしこ」は「大和撫子」と書いて、ナデシコ科の花の別称にもあたります。
ナデシコ科の花は「なでしこ」のように繊細で小さく可愛らしいのですが、芯は強くて割とペンペン咲き誇ります。
だから「大和撫子」とは「大和撫子のように可愛くて強い女性」という意味になります。

古い言葉が新たに取り上げられるのはいいことかも知れませんが、もう少しこだわりがあってもいいんじゃないかなと思いました。
「なでしこジャパン」なんて、「ゲイシャガール」なみに稚拙でおかしいものかと。
外国人から「ゲイシャガール」と言われても笑い飛ばせますが、いい歳したアナウンサーが目を輝かして「がんばれ、なでしこジャパン!」というのはどうかと。
ましてや「ヤングなでしこ」なんてもう、どうなんでしょう。

[一日一報]
[CNN] 「死ぬ権利」求めた男性、食事拒んで死去 訴え棄却され落胆

死ねば天国に行けると言うくせに、死のうとすると必死に引き留められる常識。
適切に処置すれば長命が保証されて、意識すらも変えられてしまう医療。
少し薬を盛れば簡単に安楽死できるのに、もっとも苦しいと言われる餓死を選ぶしかなかった患者。

何が正しいのか、誰が答えを教えてくれるのか。
少なくとも死が近く、長命を長寿と捉えていた過去の倫理は通じにくくなっています。

だから私は、「80歳必死法」があればいいと思っています。
人は80歳になると必ず死ぬことが命じられます。
60歳で定年退職すれば、あと20年しかありません。
老いた家族の悲しい介護は、どれだけ長くとも80歳で解放されます。
年金も80歳で終了です。
生涯医療費も簡単に試算できます。
お葬式は生前葬が主流になります。
遺産分配も諸処の会議も、生前中にきちんと片付けられます。
最後の夜は家族みんなでパーティです。
子や孫に囲まれて、みんなに「おめでとう」「ありがとう」と褒め称えられて、笑顔のまま苦痛なく旅立てます。

もの凄くいい法案だと思うのですが、絶対に認められないとも思います。


8月28日(火)
[一日一報]
[読売新聞] 「うるさい」…全候補者が選挙カーを自粛

私は選挙になると選挙カーから連呼される候補者名を逐一書き出して、投票の際にはそれ以外の候補者から選ぶようにしています。
リアルタイムに迷惑をかけている人に何が期待できるかという話です。
でも選挙カーを走らせない候補者となると、わざわざ宣伝する必要のない大物ロートル政治家や、色々と素行のよろしくない候補者など選ぶことになってしまうので、それはそれで問題。
まああれです、選挙カーなんて信用せずに、候補者一人一人の過去の経歴と現在の活動を調べ上げて、じっくりと吟味して選べばいいんじゃないかと思います。
そんなに大変な作業じゃないし、結構面白いと思いますよ。
信長の野望とかポケモンとかでキャラクター選ぶみたいで。
どれもパラメータが低すぎるのは厄介ですが。


[本日の独言(ひとこと)]
上記でもお知らせした通り、今週末の9月1日(土)に日本テレビにて弊著「THE QUIZ」のテレビドラマが放映されます。

サイト:THE QUIZ|日本テレビ|9月1日(土)25:20〜放送

主人公笠間翔太役にジャニーズJr.のルイス・ジェシーさん、ヒロイン添川陽菜役に女優の山下リオさんです。なお日本テレビでの放映にはなりますが地方エリアでの放映(関西だと読売テレビ)は不明です。こちらに情報が入ればお知らせしますが、ひとまずはお住まいの地域の番組表をチェックしていただきますようお願いいたします。日時を変更するなど何からの形で全国にも放映してもらえたら嬉しいのですが。

なおこちらにいただいた台本を読んだ限り、ストーリーは原作より若干変更されているようです。ひとつは1時間ドラマという枠の中に収めるために、もうひとつは、どうも倫理的・宗教的な制限がかかったんじゃないかと思われます。あのネタとか、あのネタとか。私自身に全く否定的な意図がないことは分かっていただけると思いますが、やはり深夜といえども民放テレビで扱うとすれば厳しいものがあるようです。小説という自ら読もうとする「プル型メディア」と、テレビという時間がくれば勝手に流れてくる「プッシュ型メディア」の違いと言いますか。まあその辺りの違いも楽しんでいたければ幸いです。

ご試聴のほどよろしくお願いいたします。

追記:
なお関西の読売テレビの番組表によると、同時刻は南キャン山ちゃん司会の「もってる!? モテルくん」が大絶賛放映予定です。
ちょっ、え?


8月27日(月)
 

今日の非売品。
「真・女神転生ファンクラブ『DDS-NET』」特製バンダナ。
昔は割とガチでテンプルナイトをしていました。
他にも悪魔絵のトランプやサイン本なども持っていましたが、どこへ行ったのやら。
特にサイン本なんて、金子氏直筆のジャックフロストまであって感動した記憶があります。

「中二病」「黒歴史」という言葉がありますが、私から言わせてもらうと、そんな言葉で笑ったり恥ずかしがったりしている内も、まだ青臭い。
情熱なんて、注げる時に注いだモン勝ちですよ。
と、ようやく最近思えるようになってきた次第です。

[一日一報]
[朝日新聞] 「おしゃれが大事」炎天下もニット帽 若者の間で流行

大阪でも見かけました。
何か理由があるのかなと気になっていましたが、どうやらオシャレさんだったようです。

私は基本的に「キレイ・カッコイイはガマンの賜物」と思っています。
キレイ・カッコイイとは、およそ人間にとって無理な姿勢、体勢、非効率なファッションによって生まれます。
女性は過度のダイエットによってスタイルを保とうとしたり、足を潰してまで小さなヒールを履いたり、髪を引っ張ったり持ち上げたり、ファンデーションで毛穴を埋めてしまいます。
男性だって必要以上にトレーニングをして筋肉を作ろうとしたり、ネクタイで首を絞めたり、革靴で足を蒸したりします。
しかしそんな苦労を続けることで、他人からはキレイ・カッコイイと見られます。
それを怠ると、まああんな感じになります。

だから私はキレイな人やカッコイイ人には一定の尊敬を抱いています。
それは偏見ではなく、人知れず努力の跡が見えるからです。
もちろん持って生まれた造形の話ではなくてね。

というわけで炎天下のニット帽も間違いなくオシャレなものだと思います。
石の上に座ったり、体に針を刺しまくる、インドの修行僧的なクールさなのでしょう。
彼らは自らの頭皮や頭髪を犠牲にして、オシャレを探求しているのです。
街で見かけたら拝みましょう。


8月24日(金)
先日、電車で見た光景。
車内の中学生男子2名。
1人がずっと「アドベンチャーズ」「アドベンチャーズ」と言っている。
もう1人は間違いに気付いているけど聞き流している。
近くの席に座っているスーツの女性は、スマホをいじりながら微妙に口元を歪めている。

「ツッコんだら負け」みたいな雰囲気だった。

[一日一報]
[産経新聞] 消せるペンで調書改竄 大阪府警警官を書類送検

誰もが想像していた行為を警察官が調書で行い、しかもバレて怒られたというお話。
それでわざわざ「消せるボールペンで公文書を作るな」という注意文を出すというからコントです。

「消せるボールペン」も発売された当初に買った際には薄くて馴染み悪くて使えたものではありませんでしたが、最近はそれも進化して、ほとんど通常のボールペンと変わらなくなりました。
とはいえ、消す機会そのものが特に思いつかず、個人的にはやはり使い物にならない感じです。
メモ書きは訂正も含めて残しておきたいことも多いので、わざわざ消すこともありません。
でも重要な書類は大抵ワープロ・プリントアウトになるから使うこともありません。
重要かつ手書きが求められるものとなると、結局公文書あたりがそうなる訳で、先の事件に繋がる訳で。
うーん、使い道が見当たりません。


8月23日(木)


という訳でテレビドラマ版「THE QUIZ」の公式ページが公開されました。
内容、キャスト、スタッフ等が紹介されていますのでぜひご確認くださいませ。

日テレ「THE QUIZ(2012年9月1日(土)25:20〜放送!)」公式サイト

主人公はジャニーズJr.のルイス・ジェシーさん、ヒロインは女優の山下リオさんだそうです。
うーん、アイドルに疎くて全然分からん。
でもググって調べたらどちらも可愛い人たちでした。(親の目線)

ちなみに日本テレビで放映予定ですが、全国ネットではないとかどうとか。
まさかの「オレ観られないかも」状態。
読売テレビ(関西の日テレ系列)で放映しないのかしら。
よくわかんない。
みんなも自分の地域でチェックしてね。
また情報が入ったらお伝えします。

[一日一報]
[CNN] 入国者のうそを見抜く仮想管理官、米国境検問所に試験配備

これはプレスリーに似せようとしたのだろうか。
裏モードで歌い出したりするんだろうか。
あと「エルビス」なのか「AVATAR」なのか、どっちで呼べばいいのか。
いや呼ばないけど。

それはともかく、キョドり症の私としては非常に恐いチェックポイント。
なんかもう、やましいことがなくても態度が怪しくなりそうです。
ウソついていなくても、ウソついているんじゃないかと、自分でも錯覚してしまいそう。
まあそれだけに優秀なシステムなのかもしれませんが。
あと人間の管理官がうそを見抜ける確率が54%って低すぎだろと思いました。


8月22日(水)
最近何が驚いたかというと、「ゴキブリがいなくなるスプレー」とか「ゴキブリのいない空間を作るスプレー」といったバリア系の殺虫剤を使ったら、本当に見かけなくなったことです。
どれだけ効果があるものかと半信半疑ではありましたが、家中を囲ってみたら今夏は全く登場されませんでした。
その代わりに屋外ではよく見るようになりましたが、まあそれはそれで。
なお薬の効果は2週間らしいですが、私は1週間ごとに散布。
どちらも殺虫剤の割にはやたらと高価でえらい出費。
軍事費は高くつくものです。

ちなみに我が家ではあまりに撒きすぎているので、虫はもちろん人も寄り付かなくなりました。
お前はドラえもんの「バリアポイント」か。
赤子やペットのいる家庭ではやめた方がいいかと思います。

[一日一報]
[AFP] 麻薬王のシールブックが子どもたちに大人気、発売元は謎

子どもに人気の麻薬王。
なんだろう、「ヤクザもの」が好きっていう嗜好かしら。
「仁義なき戦い」とか「極道の妻たち」に触発されて的な、それも違うかな。

ヤクザさんはともかく、犯罪者や逃亡犯のカードゲームを流行らせるというのもいいかもしれません。
どれだけ悪いことをしたかによってパワーが上がるの。
みんな顔と名前を覚えるだろうから、警察の捜査や子どもたちの自衛にも繋がるかもしれません。
まあ絶対に発売されないけどね。


8月21日(火)
[一日一報]
[CNN] 米空軍の超音速機、発進直後に破壊 マッハ6到達せず

フォルムも名前も能力も格好いい。
マッハもいつの間にか6まで視野に入っていたのか。
失敗したけど。

明らかに世界征服目的の軍事利用だけど、旅客機に転用されて移動が速くなるのはいいかも。
でもコンコルドの失敗があるから難しいかも。
あとやっぱり安全性の面でも不安かも。
いきなり爆発して海に落ちて、波間に漂う海猿さんたちのお世話になるかも。


[本日の独言(ひとこと)]
先週の休日に中学校の同窓会に行き、当時美術を教えておられた先生と再会しました。若いと思っていた先生ももう50歳。まあ私自身が34歳なので当たり前ではあります。

先生は現在、特別支援学校の教員として勤務されていました。知的障害者のための学校で、小・中・高校が一体となっているところだそうです。これまでの中学校とは違った環境に戸惑いつつも、日々発見と経験がある充実した教師生活を送っておられるようです。特に美術を教えておられるので新鮮味も大きいことでしょう。興味深い作品を仕上げてくる生徒がいる一方で、完成したばかりの粘土作品をそのまま握り潰したり、口に運んだりする生徒もいるようです。

私は知的障害者について常に思っていることがあります。それは彼らの姿が「いつの間にか街から消えている」ことです。小学生くらいまでの頃には、近所や学校で見かけることもありました。しかし進学し成長するにつれていつの間にか見かけなくなり、今では私の周囲からは完全に消えてしまっています。視覚障害者、聴覚障害者、身体障害者の方は見かけることもありますが、知的障害者は見かけません。これは多くの方もそう感じておられるのではないでしょうか。

しかしもちろん消えていなくなるはずもありません。いる所にはおられますし、私が積極的に探そうとしないからではあります。ただ言いたいのは、この社会は、知的障害者が普通には見かけられない社会であり、日常生活を送るには困難な社会だということです。

先の先生にもその話はよく理解していただけました。知的障害者がいなくなる理由としては、ひとつに軽度から重度までの障害がある中、特に重度の方については外出はおろか日常生活もままならないということ。もうひとつは家族や親類が様々な事情を持って、あえて隠そうとしてしまうこと。そしてやはり健常者以上に就職難であるということがあげられます。特に後者ふたつについては社会に関わるものだと思います。あえて言うと、私たちの日常が彼らの存在を消しているとも言えるでしょう。

皆さんはどう思われますでしょうか。
この件に関しては、私には現時点では明確な回答を示すことはできません。勉強不足であり、表現不足でもあると感じています。ただいつかは向き合うべきテーマではないかと考えています。私が向き合うというのは、文章にするということです。また啓発的な論文ではなく、あくまで「面白い小説」という形です。とても難しいものですが、いつかは書いてみたいテーマです。とにかく私には不思議でならないのです、この状況が。


8月20日(月)
最近は「口笛」を吹ける人が少なくなっている気がします。
お行儀が悪いから止めなさいとよく言われたものだが、今は口笛そのものが全く聞かれないようになりました。

そんなことをぼんやりと思っていたら、週末のテレビで円広志が面白いことを言っていました。
いわく、僕らが若い頃はカッコツケ(ワルぶった奴)が口笛や鼻歌を唄いながら街を歩いていたが、最近は誰もそんなことはしない。
みんなそれぞれイアフォンからの音楽を聴いているからだ。
僕らの頃にはそんなものは無かったから、自分の口で鳴らすしかなかったんだ。
みたいな話でした。

なるほど、そうして文化が廃れたのかと、妙にしっくりときた気付きでした。

口笛で操作できる音声認識アプリとかあると面白いかも。

[一日一報]
[CNN] 「呪文」や「魔術」の出品禁止、米イーベイがオークションの新規約

呪文を買うというのが初期のFFっぽい。
すみません、サンダガください。

でもまあ、買う人がいるならば売ってもいいんじゃないかとも思ったり。
禁止理由は「市場での信頼確立」、つまりは詐欺の予防ということなんだろうけど、魔術なんて元から詐欺みたいなものだから、売り手も買い手も健全に取り引きをしているようにも思えます。
じゃあ「呪文」や「魔術」がダメなら、「お守り」や「パワーストーン」もダメなんでしょうか。
「ダウジング」や「骨相学」、「視力矯正」や「マイナスイオン」、おじさんが手首によく着けている数珠やプロ野球選手が首に巻いているアレはどうなのでしょうか。
モノがないから詐欺だというのであれば、かなり乱暴な取り決めのようにも思います。

それとも、呪文や魔術が本当に効果的であったからでしょうか。
イーベイ上層部は呪文や魔術を「詐欺」ではなく、「武器」としての売買を恐れたのかもしれません。
すみません、ブリザガください。


8月17日(金)


休日があったので高野山へと行ってみました。
弘法大師空海が開いた高野山真言宗の聖地。
ちょっとオカルトな人が好きな密教の総本山です。



場所は奈良県と和歌山県の県境にありますが、これがまた滅茶苦茶遠い。
奈良市内からでも車で2時間かかります。
延々と山道を走り続けた後に、ふいに街が開けているからまさにマチュピチュ。
地図は適当にググルマプってください。

 

歴史の教科書でもおなじみの高野山金剛峯寺。
重厚な佇まいですが見た目は割と地味でした。



一方、パンフレットなどでよく使われているのはこちらの壇上伽藍(だんじょうがらん)の根本大塔。
こちらは派手で豪華です。
内容については適当にウィキってください。



ちょっと変わったものとして、摩尼宝塔(まにほうとう)。
ビルマ戦没者の慰霊のために建てられたものだそうです。
中は戦中の物品とともに、ビルマ(現ミャンマー)との国際交流の様子が伝えられていました。

 

お土産所にあったマスコットキャラクター「こうやくん」。
実は高野山のあちこちにこのキャラのグッズが散見されました。
お山もゆるキャラの時代。
「浄財」の文字が輝いています。



「神道秘宝」「まじない秘宝」「運勢占い」「どんな病気も治る秘霊符」と書かれた謎の店。
興味を惹かれましたが、残念ながら閉店していました。




9月29日には高野山高校に衣笠祥雄が登場します。
鉄人もまた「ろくろを回す手つき」です。



高野山らしい注意看板。
車に近付くと発勁で押し返されそうです。
高野山には幼稚園から小中高大の各学校が揃っていますが、やはり校長以下教員はお坊さんなのでしょうか。



柔らかな苔の上に横たわる、セミの死骸。
無情あるいは、これも救いというものでしょうか。

なかなかに興味深い場所でした。
再訪するかもしれません。

[一日一報]
[東京新聞] 街角の顔画像 容疑者と照合 昨春から非公開運用

なぜか妙に敵視した記事。
運用の内容としても秘匿している意味としても納得できるのに、まるでとんでもない事態のように報じています。
電車内の監視カメラにしてもそうですが、監視されて困るのは犯罪者だけだと思うのですが、どうか。
新聞社的に何かまずいことでもあるのでしょうか。

むしろ記事に掲載されているイラストで、容疑者をわざと「悪人面」にしていることの方が問題だと思うのですが、どうか。


8月15日(水)
[一日一報]
[毎日新聞] ジョブズ氏:自宅が盗難被害 パソコンから容疑者発覚

死してなおニュースを発信するジーニアス。
迷惑な話ですが、いい宣伝にもなっています。
しかしアップル社の盗難防止システムがどんなものかはよく知りませんが、インターネットに接続した時点で居場所が発覚するというのはそれはそれでどうかと。
僕らがいつどこで何をしているのかもバレバレなんでしょうね。
もちろん、アップルやmacに限らない話でしょうが。


[本日の独言(ひとこと)]
インターネットとミステリは結びつけられるか、という話です。

先日、汐留にある日テレプラザにて行われたイベント『汐博2012』内で興味深い出店がありました。それは『値段のないラーメン屋』というもの。出店元は一切不明で、提供されるラーメンには価格もない。お客さんは食後にそのラーメンに見合った金額を紙に書くだけ。しかも実際には支払う必要もないというシステムでした。その不思議なコンセプトの店は話題となり、多くのメディアに取り上げられて大盛況となりました。

その後イベント終了とともにタネが明かされ、提供されたラーメンはインスタントラーメン『日清ラ王』の新商品であったことが判明しました。インスタントだと知らせなければ、お客さんは店のラーメンに引けを取らないおいしさを感じ、相応の価格を提示したというプロモーションだったのです。

[サイト] 値段のないラーメン屋(イベント開催時は別のデザインでした)

このイベントを知った時、私はタネが明かされる前から『日清』の宣伝企画であり、恐らく『ラ王』の新商品ではないかと予想していました。それは以下のような推理があったからです。

1.テレビ局のイベントであった。

『汐博2012』は日本テレビによる夏の一大イベントです。集客力があるのは間違いなく、外部から出店するには相応の協賛金が必要となるでしょう。というか、無名のラーメン屋さんにはまず出店許可は下りないでしょう。出店できるとすれば、たとえば国内や海外に大きな資本を持つチェーン店、あるいはテレビ局にCMを多く出している店となりますが、それならば店名や商品名を隠す必要はありませんでした。

2.イベント内容が宣伝に特化していた。

店名や商品名(ラーメン名)を出さず、しかも代金まで示すだけで払わなくても良いというシステムはあまりに隠しすぎています。ここから分かるのは「店名を出す必要がない」、つまり「店ではない」ということ。さらに「商品名を出したくない」、つまり「未知の新商品」ということです。店のない新商品ラーメンとなると、スーパーなどで売られているインスタントラーメンになります。もしそうであるならば、テレビ局にCM出稿している大手メーカーの商品となるでしょう。

3.何もかもが不明なのに、多くのメディアで話題になった。

普通、根拠のないものについて記事が書かれることはあまりありません。なぜならもし記事元が怪しい、あるいは違法であった際には問題になるからです。またそれ以前に新聞・雑誌社、記者の主義として特定させておくのは当然なのです。それでも未知のラーメン屋が話題になったということは、「信用できる筋からの情報提供」があったからでしょう。この場合、大手の広告代理店がその役を担います。タネ明かしは隠しておいても、うちが関係している企画だから記事にしてくれと言えるからです。ここでも大きなお金が動いています。もはや場末のラーメン屋ができるレベルではありません。

4.WEBページの作成元が小さな制作会社だった。

上記『値段のないラーメン屋』は独自のドメインを取得しています。ドメインには必ず取得者・管理者が一般公開されており、方法は伏せますが少し調べれば身元のあらかた知ることができます。そしてこのドメインの管理者は東京にある小規模なWEB制作会社だと分かりました。早速その制作会社のホームページを閲覧してみると、制作実績の中に『日清のインスタント焼きそば』のWEBページ制作が掲載されていました。ここで大手メーカー日清との繋がりが分かりました。しかしまだ不明なところがあります。ひとつは「焼きそば」と「ラーメン」の違い。もうひとつはイベント出店への取り組み。少人数でWEBページを制作している会社が、テレビ局のイベントに店を出すことは能力的にも難しいものです。

5.取引先に有名なCM制作会社があった。

そうなるともうひとつ、イベントを立ち上げて推進できる会社があるはずです。そこで上記のWEBページ制作会社の取引先を閲覧すると、聞いたことのある大きなCM制作会社がありました。早速検索してみると、2年前に槍ヶ岳で無謀なCM撮影を行って騒ぎを起こしたという記事がヒットしました。しかもその際の商材(CM商品)は『日清ラ王』でした。これで全てが繋がり推理がまとまりました。

6.まとめ

テレビ局は広告収入によって成り立っています。しかし広告を提供するメーカーとは直接取引する訳ではなく、間に広告代理店が入ります。広告代理店は両者の要望をはかりつつ、CM制作会社やWEB制作会社、イベント会社に仕事を発注します。例外は多数ありますが、基本的にはこのルールが守られています。今回もこのルールにのっとり、夏のイベントを立ち上げるテレビ局が出店を募り、広告代理店がそれにあったメーカーを策定し、ちょうど大手メーカーの新商品発売に合わせられると気付いて『値段のないラーメン屋』という面白い企画を制作。CM制作会社とWEBサイト制作会社に制作を依頼したという形になったと想像できます。なおこのイベントが成功だったかどうかは分かりません。ただ規模と結果を見ると、多分あまり成功と呼べるものではなかっただろうと思います。

いかがでしたでしょうか。
一応広告屋の端くれとして、この話はイベント完遂まで明かさないようにしておりました。言いたかったのは、誰かが意図的に隠していた事件も、ある程度の知識と技術があれば、現地にも行かずとも奈良の片田舎でパソコンを触っているだけで推理できるという話です。そして、そういった具合で『インターネット・ミステリ』というものもできるんじゃないかなと考えたりする次第でした。難しいけどね。


8月13日(月)
夏休み・お盆休みは読書をしたい。
でも何を読めばいいのか分からない。
それにぶっちゃけ、レジャーだのカルチャーだの家族サービスだの墓参りだのと時間を取られてしまう。
でも何か読みたい、ていうか何かを得たい。

そんなお前ら迷える子羊どもにオススメなのが、本・書籍の要点まとめサイト「ブクペ」
本の内容を適当に要約して公開されています。
そしてこのサイトで特にオススメなのは「ビジネス・教養書」のコーナー。
そもそもこういった実用書や自己啓発本というものは、シンプルな回答を示した後に長々とその説明を書き連ねられていることが多いです。
でも日々忙しい子羊のお前らは、そのシンプルな回答が得られればもうそれで充分なのです。
なので、誰かがそれを要約してくれた方が分かりやすい場合も多いでしょう。
例えば「眼科医が教える 目の衰え・疲れ目がスッキリする本(PHP研究所)」なんて、もうここに書かれている内容だけで充分です。
あるいは「できる人とできない人の小さな違い(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」も、もう全部書かれています。
「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣(中経出版)」も、要約では100個も書かれていませんが、これくらいでもうお腹一杯になるでしょう。

正直、こんなに掲載して実際に本が売れるのかしらと疑うレベル。
ジャンルがジャンルだけにオジサン臭いものばかりですが、気になる方には使えるサイトではないでしょうか。
適当に眺めているだけで何十冊分の要約された知識が得られます。
それ以上知りたくなれば、いよいよ買えばいいのではないでしょうか。

ちなにみ同サイトには「文芸・小説」のコーナーもありますが、それはまあ見なくてもいいでしょう。
要約された娯楽小説なんて何の意味もないから読んでも仕方ないです。
あくまで私の主義として、です。


[一日一報]
[熊本日日新聞] 「軽だから軽油」給油ミス 熊本ワースト10位

本当は嘘か分からないけどよく聞く失敗のひとつ、「軽(四輪車)だから軽油」。
「お米を洗剤で洗う」お茶目な若奥様が実在するかどうかは分かりませんが、「軽だから軽油でOK」と思う人は実在するようです。
なお記事のソースはこちら、「JAF全国調査結果」
世の男性方は「こんなのどうせ女がやってるんだろ」と言いたいようですが、圧倒的に男性の方が多いミスです。
ただしこれは発生件数なので、男性の運転者が多いので当然といえば当然の結果です。

自動車の知識に関しては私も全然偉そうなことは言えませんが、そんな私ですら本当に何も知らずに自動車を持って運転している人は多いと感じています。
まあそれも、自動車学校でちゃんと教えていないし、自動車メーカーは「ユーザーにボンネットを開けさせない」ことを目標としているようなので仕方がないと思います。
だからトラブルが起きてもユーザーは自分の責任だと感じにくいのでしょう。
なんだか自動車に限らず、様々な分野で似たような状況があるように思えます。

それが完全に間違っているとも思えません。
でもまあ、少なくともクルマってそういうモンじゃないですよね。


8月10日(金)
時差のお陰で毎朝起きる度にオリンピックの結果がまとめて伝えられる。
味気ないけど情報社会的生活においては有り難かったりもしています。
コミックマーケットも開催されたようですが、毎度のことながらいつかは行こうと思いつつも行かなかったり。
いつも遠すぎることと、暑かったり寒かったりするから困ります。
オリンピックもコミケも家の隣でやってくれたら絶対見に行くのになと思う次第です。

あとなんか、毎朝テレビで観ていた白いわんこさんが死んだと聞いて少しショック。
しかも兄弟ともに、炎天下の車内に閉じ込められて熱中症になったとか。
タレント動物はできるだけ死を見せないように、危険な兆候が見られたらそっと引退させるものです。
だからまあ、これは完全に関係者騒然の突然死であり、飼育・管理側のミスということでしょう。
素知らぬ顔で代役を立てても、追悼番組にしても、無かったことにしても批判されるでしょう。
同局でやっている動物番組も見辛くなりそうですが、どうすんだろね。

色んなものが通り過ぎてゆく夏です。


[一日一報]
[産経新聞] スポーツ撮影、マニュアルならキレイ! プロがiPhoneで撮影したオリンピック

マニュアルというか工作に近い話。
そこまでするなら普通に一眼レフに望遠付けて構えた方がいいと思いますが、まあ面白い試みです。
なんかドラゴンボールのスカウターみたいに片目に付けて、Wiiのヌンチャクみたいなのと接続してシャッターを切る装置とか作ってみてもいいかも。
カメラの使い方も、もう一段階ほど様変わりしそうな気がしますね。

そしてiPhoneでもっともいらない機能はやはり電話ではないかと思う訳です。


8月9日(木)
 

昨夜は奈良公園での夏のイベント「なら燈花会(とうかえ)」へと足を運びました。

 

広い奈良公園一帯に、ロウソクの火を入れた灯籠が並べられます。
私としても恒例のイベントですが、年々規模が大きくなっているような気がします。



灯籠の中はこんな感じ。
白トビしていますがロウソクが入っています。

 

ささやかながらのアレンジ物も。

 

ちょっと凝った物も。



目もあてられない物もありました。

 

参拝道は割と賑わっていました。
右は珍しい移動営業のスターバックス。
奈良のスタバは車で来ます。



ナイト五重塔。

 

ナイト大仏殿とナイト仁王。



ナイト浮見堂。



ナイト鹿。

そんな古都でした。
そういや、せんと(くん)の奴、見なかったな。


[一日一報]
[朝日新聞] 昆虫食女子の時代? 見た目ちょっと…でもサクサク

今日の昆虫。
一部の特異な人たちを取り上げて、流行っている風に語るのはどうかと思います。

昆虫食はアジア各地では珍しいものではありませんが、この国ではやはり根付かないものなのかもしれません。
他に食べる物はいっぱいありますし。
ただ身体に有効な成分が見つかれば、その要素を抽出して利用されるようにはなるかもしれません。
まあエビもカニもシャコもサザエもタコもイカも食べますから、慣れてしまえばどうってことはないでしょう。

あと記事では自ら山野で虫を取って食べるような記述がありますが、そういうのはちょっと危ないなと思います。
多分いろんな菌を持っています。
食文化がなかった分、食べてどうなるかという研究はほとんどされていない、病気になっても仕方ないよと覚悟しておくべきでしょう。
でもまあ、好きなら勝手にすればいいかなと。


8月8日(水)
その内どっかのエライ先生が、衆知のバックグラウンドを適当に並べて、現場も知らない癖にもっともらしい机上の空論を得意気に述べて、結局何の解決も示さずにまとめた本が出ると思う。 タイトルも使い古された文言で『学校崩壊』。 オビは『今、こどもたちに何が起こっているのか!?』。 ちなみにこういった『時流本』は、エライ先生が思いついて書くというよりは、出版社側が書いてくれませんかとオファーをかける場合も多いらしい。 だからぶっちゃけ内容が曖昧になりがちで、誰も責任を取れない本ができあがるようだ。 そうして結局みんな、勝手に状況を理解した気になって、また色々と先送りになってゆくのだろう。


[一日一報]
[ロイター] 音楽はアスリートの「合法的な麻薬」、能力向上を研究で証明

未解明ながら、誰もが実感できる話。
「頭の良くなる音楽」みたいな物もありますが、結局は集中力とリラックスですからね。
しかしその音楽が個人によって異なるというのも面白い。
モーツアルトやクイーンに限らず、好きならばデスメタルを聴いても脳波が落ち着いて安眠できるというのも実証されています。

それならばアスリートのために、オーダーメイドで集中力を高められる音楽を作る、という仕事もアリかもしれません。
調香師よろしく、調音師みたいな、調律師みたいですが。
世のミュージシャンは急げ。


8月7日(火)
[一日一報]
[CNN] 火星探査機キュリオシティが無事着陸 火星から初の映像送信

ワクワクさせる宇宙のニュース。
今回は探査機が火星の地表に辿り着くまでに「恐怖の7分間」という困難なミッションがありました。
どういうものかは関連リンクの動画で詳しく紹介されていますが、要はこれまでのエアバッグを落として展開する方式から、パラシュートとジェット噴射を使ってふわっと着陸する方式がとられたということです。
落下中の摩擦熱で燃えてもアウト、着陸の衝撃が強くてもアウト、ひっくり返ってもアウト。
針に糸を通すと言いますが、何千万キロも離れた場所でそれをやってのけるのだから大したものです。
調子に乗って映画化などしないことを願います。

それにしても、やはり宇宙関連の事業についてはアメリカが世界をリードしています。
規模の上でも技術の上でも。
このままじゃ火星まで俺のもんと言われかねないのではないでしょうか。
日本もそろそろ惑星探査に乗り出してもいいかと思うのですが、どうなんでしょう。
またお金がないとか無意味だとか騒がれるのでしょうか。
他国と違って軍事開発が抑えられているんだから、そっち方面に注力してもいいと思うのですが、どうか。


[本日の独言(ひとこと)]
小説としての究極は、やはり私小説となるのでしょうか。

そんなことを思ったのも、芥川賞作家の西村賢太さんがインタビュー記事で、私小説にこだわり続けているという話を目にしたからです。最近はよくテレビにも出演しておられる方です。型破りな言動と容姿をしながらも、どことなく熊さんのような愛嬌があります。でも作品は暗くて(心が)痛くてジメジメしています。だから個人的には「蛭子能収」系と感じています。

私小説というのはどういうものかというと、単純には「私語り」の小説です。著者自身と密接に関係する「私」を語ることで日常を芸術として昇華する、と書くとさらに分からなくなってきました。作品でいうと田山花袋の「蒲団」が始まりとされています。他には夏目漱石「道草」、志賀直哉「城の崎にて」、谷崎潤一郎「痴人の愛」、梶井基次郎「檸檬」、太宰治「津軽」などもそうだと思います。最近だと村上龍「限りなく透明に近いブルー」、リリーフランキー「東京タワー」そして西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」がそうなりそうです。

私小説は一見地味に見えてしまうので、近代では注目を浴びにくいジャンルではありました。上記の作品でも過去と現代とに大きな間がありますが、その間はミステリやホラー、ファンタジー物といった「万能なる別世界の話」が受けていたからでもあります。ウジウジとしたリアルな人の話なんかよりは、イキイキとした派手な話の方が面白い。そんな当たり前の感覚も、実は当たり前と感じるほど植え付けられていました。

ところが近年、そんなフィクション小説は他メディアと積極的に繋げられるようになりました。小説作品が映画やアニメになる機会が増えて、映像作品の方に注目が集まるようになりました。そうなると原作小説は絵がない分、味気なく見えてしまい、設定集や脚本(シナリオ)と差がないようにも感じられるようになりました。要は「絵で見た方が早い」ということです。

では小説が小説として最も生きるものはなにかというと、冒頭の私小説なのかなと思った次第です。これは映像化されても別作品として立てるからです。恐らく世間もそれに気付き始めており、活字中毒者でもなく小説を楽しむ人は、私小説を求めるようになっているのではないかと考えています。

ちなみに私小説は先の通り著者と密接に繋がりのある小説です。だから著者自身が面白い人でないと書けないものでもあります。西村賢太が面白いおっちゃんなのも当然。私は自身が地味なのでいつも妄想ばかりを膨らませ続けています。


8月6日(月)
週末は、毎年恒例の「なにわ淀川花火大会」に出かけました。
大阪のメインリバー淀川で催される一大イベント。
見学者数はおよそ55万人(昨年)にも及びます。





例年通り、御堂筋線「西中島南方」駅を下車して会場までおもむきました。
河川敷は夕方から大混雑。
多くの露店とともに大勢の見学者が詰めかけました。







夜になるとポコポコ上がり始めたのでパラパラ撮っていました。
納涼や現実逃避の花火かな。
あきれるほどの夏でした。

[一日二報]
[産経新聞] 同性婚も可能! iPad連携の最新「人生ゲーム」の劇的変化

[GIGAZINE] iPadと連動してメロディーを奏でるオルゴール「Little Boxes」

iPadを使ったおもちゃ。
そろそろiPadの画面枠を超えた遊びが生まれ始めています。
しかしどこか物足りない。
何かがあればもっと活躍できそうですが、それが一体何なのか。
そんな風にも感じています。

でも人生ゲームはやっぱり昔ながらのダイヤル式の方がいい。
あの「ペシペシ感」がいいのにね。


8月3日(金)
ネタがない時は映像を紹介するのもいいか。



先日のワンフェスで話題となった巨大ロボ「クラタス」の紹介映像。
作ったのは以前からよくサイトを見ていた「なんでも作るよ。」の倉田さんだそうです。
やっぱりジョークに命を懸ける、くだらないことを真面目にやるのって素晴らしい。

震災時での災害救助や事故を起こした原発内での作業でロボットが満足に活躍できなかったことは記憶に新しい。
個人で作った巨大ロボもいいけど、この国は実用ロボットの開発にももっと大きく取り組んだ方がいいんじゃないかなと思います。
誰が鉄人を作るのか、どの国がガンダムを作るのか。
なんていうか、世界も待っていると思います。

[一日一報]
[日刊工業新聞] NTT東、「光」純増数5割減−スマホが影響

固定回線はスマホ&タブレットと無線通信に駆逐されていく定めのようです。
小さい画面とショボイ機能と、細い回線(この表現も死語)で何ができるんだと思うのはジジイ。
よほどのIT関連業者でもなければ、ビジネスでもプライベートでもそれで充分だと思います。
特にタブレットがあればブラウジングは当然として、ワープロも表計算も簡易な映像編集もWEBページ制作もできますからね。
私のお仕事だって充分こと足りる訳です。

それでもガンガンのデスクトップに惹かれるというのは、これはもうただのマニアということなのでしょう。
いや違うんだって、仕事(YouTubeだら見)があるから! 仕事(フリーゲームだらプレイ)があるから!


8月2日(木)
YouTube 埋め込みテスト。
昔は全体ソースから取ってきて埋め込んでいた覚えがあるけど、最近はちゃんと共有ソースが配布されているんですね。
最近でもないのかもしれませんが。



動画は「2001年宇宙の旅」の現代風アレンジ。
これは現代への皮肉という意味だろうか。
近頃の映画の宣伝ってこんなのばっかり。
ドカーン、ババーン、ジャジャーン。
シーンを切りまくって、繋ぎまくって、音と合わせてできあがり。
最後にクレジットの後にババンとくるのもお約束。
「どうだ! 格好いいだろ!」って押し付けてくるから、全部同じに見えて観る気も削がれちゃいます。

動画をもうひとつ。
こっちは共有不可に設定されていたのでリンクします。

[YouTube] Channel 4 Paralympics - Meet the Superhumans (Annotated Version)

英国のチャンネル4というテレビ局によるパラリンピックのCMです。
途中にインサートされる戦争、妊娠(障害児)、自動車事故のシーンが効いています。
日本でもこれくらいのものを作ってくれたら見直すのにね。
批判を恐れて手を出さないか、やってもすぐに可哀想アピールに走るから嫌です。

車いすバスケの試合は昔ナマで観たことがありましたが凄かったです。
障害者だのボランティアだの関係なく、めちゃくちゃ激しくて面白かった。
近所でやるなら一度は観に行くべきスポーツですよ。

[一日一報]
[産経新聞] 「ドラゴンクエストX」発売 長蛇の列、朝7時から発売の店も

写真、中央後部で腕を組んで立つ女性の存在感。
何者だ。

発売されるのは知っていましたが、妙に大人しい印象。
ていうか、みんなオリンピックを観ているこのタイミングで出すのは良かったのかしら。
オンラインゲームだから安いのかと思いきや、ソフト6980円で月額1000円とかなりの高額。
小学生に買えるのかしら。
それとももう、大人がターゲットなのかしら。


8月1日(水)
ロンドンオリンピック。
アメリカの水泳選手、マイケル・フェルプスがようやく競泳男子4×200メートルリレーで金メダルを獲得したそうです。
現在までに通算19個、内15個が金メダルという快挙。
そんな彼の圧倒的な成績はWikipediaで。
まさに水の怪物、きっとサンダー系の魔法がよく効くことでしょう。

前の北京オリンピックでは圧倒的な強さを見せた彼も今回は個人成績がふるわず、本人は以前より引退することを明言しています。
水泳といえば、かつてはオーストラリアのイアン・ソープ、日本では14歳で金メダルを獲得した岩崎恭子がいましたが、いずれも活躍の後はすっぱりと引退しています。
なんでも競泳は身体に奇跡的なバランスが必要だそうで、それが一旦崩れてしまうと以降どれだけ練習をしてもオリンピックレベルでは絶対に勝てなくなるそうです。
だからフェルプスが27歳の若さで引退するのも仕方がないようです。

ともあれそんな怪物フェルプス。
彼はその天性の感覚とともに驚異的なスタミナにも注目されており、何でも1日12000キロカロリーも摂取しているそうです。
一般的な成人男性の摂取カロリーはおよそ2500キロカロリー、肉体労働者でも3500キロカロリー、スポーツ選手でも4000キロカロリーというからケタが違います。
それだけの運動量があるから摂取している訳ですが、食ったからってそんなに動けるものでもありません。
もう積んでいるエンジン自体が違うということなのでしょう。
昨日の晩飯が朝まで響くこともないのでしょう。

前に遺伝子操作による超人の話をしましたが、やっぱりオリンピックで活躍するような人は大したものです。
柔道の試合を観ていてもグダグダやってんなーと思いますが、あれはそれだけ選手が達人レベルで拮抗しているのであって、私が臨んだら清々しいまでに投げ飛ばされるんでしょうね。
まあ皆さん頑張ってください。(強引な締め)

[一日一報]
[毎日新聞] 憂楽帳:石の上にも30年

ネット上だと「お前が言うな」の嵐でしょうが、言っていることは間違いじゃない。
まあ「取捨選択」が「偏向」であり「扇動」と言われるのは仕方がないものでしょう。
だからといって、真のジャーナリストと、聞きかじりの素人と、新聞以上の扇動者と、悪意の匿名希望者が、ともに「これが真実だ!」と訴え続けるインターネットが正しい報道の形だとも思えません。
自分で情報を取捨選択できる世界では「聞こえのいい情報」ばかりを求めてしまい、容易に洗脳されてしまうというのは大昔からある話です。
その辺の陰謀論は長くなるので割愛します。

少なくとも、反目し合う現状では難しい課題です。