the shadow of silver
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7月25日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【果ては極暑か激暑か苛烈暑か】
昨年の夏、日本気象協会は夏の暑さに対して新しい基準を設けた。
これまで一日の最高気温35度以上を「猛暑日」としていたが、新たに40度以上を「酷暑日」とし、また25度以上の「熱帯夜」に加えて30度以上を「超熱帯夜」と表現することを定めた。
そのため今年からはニュースなどでも「酷暑日」「超熱帯夜」という言葉が使われるようになった。
ちなみに25度以上で「夏日」、30度以上で「真夏日」、35度以上に「猛暑日」40度以上で「酷暑日」とステップアップする。

イタリアでは今夏、記録的な暑さに見舞われており、一部地域では45度を超える日も現れているという。
それを受けてイタリア気象協会は今回の熱波を「ケルベロス」と命名して住人に警戒するよう呼びかけているようだ。
ケルベロスとは皆さんご存じ、ダンテの「神曲」に登場する地獄の番犬、三つの首で罪人を引きちぎる恐ろしい怪物だ。
東洋でも西洋でも地獄はあちこちで燃えていて凄く暑いらしい。
ちなみに甘い物が好きなのでお菓子を与えると逃げられるという逸話もある。

日本というのは不思議なもので、昔から豊かな空想力と表現力を持っているにもかかわらず、官公庁や団体などの真面目な発表ではそれを嫌う傾向がある。
夏の暑さをフェニックスやドラゴンと呼ぶとか、洪水をリヴィアサンと呼んだり地震を大ナマズと呼んでも良いと思うが、なぜかそれをふざけているだの不謹慎だのと叫ぶ人たちも少なくないようだ。
過去の大戦の呪縛で誇張表現を避ける傾向にあるようにも思える。
結果、猛暑日の上を酷暑日、熱帯夜の上を超熱帯夜と、画数が多くて分かり難い言葉を使ってしまう。
このまま最高気温が45度を超えるようになるとどうするのか。
極暑日か激暑日か、その内どちらが強い表現かも分からなくなるだろう。
たぶん女子高校生にでも考えてもらったほうがピンとする言葉が出てくると思う。

畢竟、天候や自然災害なんて人知の及ぶところではないのだから、悲惨さにげんなりするよりも笑い飛ばして前向きに付き合うしかない。
小さな子供に読めない酷暑日よりも、ケルベロスだから気をつけてと呼びかける方が分かりやすいだろう。
というか、「40℃!」と普通に数字で表したほうがインパクトが大きい気もするが、どうか。

[一日三報]
[AFP] 「切り裂きジャック」真犯人解明? 捜査官の子孫が新刊 英

今日の宣伝活動。
イギリスの「切り裂きジャック話」は日本の「本能寺の変話」のようにミステリーで常に話題を提供してくれるものらしい。
しかし、さすがに今さらもういいというか、その猟奇性も今の社会で見るとさほどセンセーショナルでない気もしている。
残念だけど、割とそういう事件も起きているからねえ。

[INTERNET Watch] 日本も他人事ではない? 海外掲示板が過去のチャットとメッセージの履歴を全削除で波紋

少し前のジオシティーズ閉鎖騒動。
この頃だとツイッターの騒動か。
ツイッターやインスタグラムでも日記代わりに使っている人も多く見かけるけど、いつ消えるかも分からないものだから、そんな真剣に取り組まないほうが良い。
ちゃんと自分のスマホかパソコンにコピーを保存しておくのがおすすめです。

[CNN] 「チキンナゲットで子どもがやけど」マックに1億円超の損害賠償命令 米フロリダ州

今日のアメリカン。
彼の国では割ととんでもない理由で裁判を起こして、とんでもない損害賠償を請求して、意外と通っているイメージがある。
訴訟大国というが、要するに訴えたら得するギャンブル的なシステムができあがっているのだと思う。
まあ訴えるのは恥ずかしいと思う人も多い日本の風土もちょっとお人好しすぎる気もするが。
だから自分の車を故意に傷つけられて勝手に保険を使われるような不正も起こるのかなと。



7月18日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【産業のアズキ相場に手を出すな】
先日ふと気になってパソコンのメモリーを増設した。
ノートパソコン用のDDR4 SDRAMで16GB×2枚の32GBを選んだ。
これまで8GBだったので4倍のスペックアップになる。
そんなに必要かとも思ったが、中途半端に増やすのもなと思いマシンの最大容量を確保した。
価格が全て含めても1万円を切るほど安価だったのも理由だった。

アズキ相場という言葉がある。
現実的な小豆市場の相場を意味しているが、用語としては先物取引の賭博性を騙っている。
由来となったのは経済・ゴシップ小説の怪物・梶山季之の小説『赤いダイヤ』(1962)で世に知られるようになった。
赤いダイヤとはそのまま小豆を示しており、その先物取引によって一攫千金を狙う男たちの物語だ。
小豆というのは単体のみならず様々な食品の原料に使われる重要作物だ。
一方で農作物なので年ごとの天候や気候によって収穫量が上下するため取引価格の見通しが難しい。
ゆえに大儲けできる一方で大損することも多く、まあ新参者が入っても大抵は大損する。
ということで、小豆以外の品物でも「あれはアズキ相場だから……」という感じに使われて「手を出さないほうが良い」と続けられる。

相場や金融にはあまり詳しくないが、今は半導体メモリーの市場がアズキ相場の様相を呈している。
この四半期だけでもDRAMの平均価格は20%も下落しており、リーマン・ショック級のメモリー不況に陥っているようだ。
背景となっているのは、ここ数年の大量生産に対するコロナと戦争によるエネルギー価格の急激な上昇と消費者物価の急激な上昇が大きい。
これから半導体がますます盛り上がるぞと作りまくったら、世界規模でのネガティブムードによって在庫があまってしまった。
しかも日々進歩を続ける半導体業界において、余った商品はすぐに古くなってしまう。
だから価格がどんどん落ちていくという感じだ。

その必要性から半導体を「産業のコメ」と称されることもあるが、私はこれは「産業のアズキ」だと思う。
なんか色や形もそれっぽいし。
ということで、安くなったので私もメモリーを増設することにしたわけだ。
恐らく今年一杯はまだガンガン下がっていくと思うが、相場師ではなく消費者なのでこの辺りで手を打った。
だっていきなりドカンと上がっても困るし、世の中分からないからね。

[一日三報]
[CNN] ネイルサロンに強盗、客らを威嚇も反応なく目的果たせず 米アトランタ

まさかのノーリアクション。
アトランタじゃ日常茶飯事のことなのか、ギャーギャー騒がれると思ったらキョトンとされてしまい、強盗もどうすればいいのか分からなくなった。
あるいは有効な手段かも知れない。

[GIZMODO] BMWから「右目でバイクをナビするメガネ」登場。方向音痴は助かるね

BMWっぽいデザインと取り組み。
バイク乗りはハンドルの間にステーというか置き台を着けてスマホを載せているのをよく見かける。
そうせざるを得ないと思うが、結構危ないような気もしていた。
スマホの拡張デバイスなので単体で起動する物よりもシンプルで使いやすそうに思える。
このゴーグルが日常の歩行でも使えたら便利になると思うが、どうか。

[SNS] 通電させた手袋で妻を触り感電死させる 殺人罪に問われた男に懲役15年の判決=地裁沼津支部

え、何その技。
年齢的にも動機としても、色々と状況が気になる事件。
殺意があったという判決だが、本当にそれだけだったのか。
あとアイアンマンにそんなシーンあったっけ?



7月11日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【ITサービスに永続性は存在しない】
古代ローマ時代に建てられた道路や橋や建造物は現在も美しい外観のまま残っている物が多い。
これはコンクリートの製造技術が現代とは異なり、より強度が高く地域性にあったものだからのようだ。
ペルー南部の砂漠地帯には一風変わった渦巻き状の送水路があり、水に乏しい現地の農業を支えている。
ナスカの送水路と呼ばれるこのシステムは約1700年前から運用されているそうだ。

現在作られている建造物の中で2000年以上も耐久性のあるものは存在しない。
トンネルも橋もダムもたった50年で老朽化が問題となり、道路にいたってはそれよりも早くに破損するため常にどこかで補修工事が行われている。
これは結局、長く使える高価な物より、交換して使える安価な物が求められる社会のせいでもあるだろう。
永続性など実は誰も求めていないということだ。

ホームページの掲載に長く利用しているWEBサーバーがどうも近頃調子が良くない。
しょっちゅうトラブルに見舞われてページが表示されなくなっているようだ。
久しぶりに運営会社を覗いてみたが更新も少なく、あまり勢いがあるようにも見えない。
今さらホームページもないだろうという雰囲気も感じられた。

先日よりツイッターの運営会社でもゴタゴタが起きているようで、サービスにも多くの問題が迷走が起きているらしい。
お陰で界隈ではこの世の終わりのように騒いでいるユーザーも多いが、まあタダで使っている外国製のサービスなんてそんな物だろうとも思っている。
それでも世界で数億のユーザー、国内でも数千万のユーザー数を持つSNSなので廃止や問題が発生すると影響も大きい。
体勢を持ち直すか『次の遊び場』への大移動が始まるか、騒がしさはしばらく続きそうだ。

怠け者で面倒臭がりの私としては、プラットフォームの移転ほど煩わしいものはない。
ローマの建物やナスカの送水路のように、長く使えるインフラを求めているが、特にIT・ネット業界はすぐにコロコロと移り変わっていくので厄介だ。
どうしたものか。
みんな別に、そんなに多くのことは求めていないのにね。

[一日三報]
[くるまのニュース] 通行料「4万円」道路…17年ぶり全面開通! なぜ「茨城シーサイド道路」は通行止めになった? 開通の反響は?

テレビか何かで全国的に話題になっていた道。
厄介なおじさんのようにも思えるが、どうも行政の不手際、不親切からおじさんに不信感が生まれて意固地になってしまったような気もしていた。
やっと開通した!めでたい!って感想が多いようだが、結局おじさんが亡くなったから解決できたというのも、ちょっとどうかと思う。

[Full-Count] 高校の野球部員、9年連続で減少 競技離れ深刻も…新入部員は増加 高野連発表

私が子供の頃は男の子なら野球くらいできる、ルールくらいは知っているという環境だった。
それが当たり前だと思っていたが、よくよく考えたら一つのスポーツがこれだけ定番化していたのも不自然だった。
まあ、大人の人たちがうまくやっていたのだろう。
今は他に楽しいことも増えたからね。

[日本農業新聞] カラスよけ 続かぬ効力 「長くて1日」→場所や道具を小まめに変えて

知ってた速報。
ネコ除けのペットボトルも効いていないと思う。
ああいうのは結局、人間の目から見て効果がありそうに思えるから定番化するのだろう。
人はワンプッシュ蚊取りよりも、ブワーッとやりたくなるものだ。
ドラゴンボールの仙豆よりも大盛りのラーメンを好むものだ。
電子マネーの数字よりも札束風呂に入りたくなるものだ。



7月4日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【禁書ほどの愚行はない】
小学生の頃、道徳の時間として被差別部落について多くのことを学んだ。
どうして部落差別が生まれたのか、今はどんな差別が起きているのか。
ビデオを見て、本を読んで、作文を書いて、文集にまとめられた。
同和地区の出身者が勤務している食肉加工場を訪問して、牛が解体される様子もつぶさに見学した。

大人になってから懐かしんでそんな話を周りにしたが、他の学校を出た人たちは誰もそんな教育を受けていなかった。
それで過去を遡って調べてみたら、どうやら当時近辺の学校のみで行われていた特別な授業だったと分かった。
海辺の学校で海に関する授業が行われているようなものだ。
私の生まれた奈良県は部落解放運動団体の全国水平社が誕生した地でもあるので、そういう取り組みにも熱心だったのだろう。
お陰で当該の問題には一家言あるが、特に言及する気はない。
ただ学んで良かったとは思っている。

アメリカの学校では近年、図書館から多くの本が撤去されているという。
デジタル化が進んで電子書籍が増えたという話ではなく、子供に読ませるにふさわしくない本として禁書扱いを受けているそうだ。
代表的なものにアンネ・フランクの『アンネの日記』やマーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』が挙げられる。
保守的な思考の大人たちがアンネの日記の性的描写や、ハックルベリーの人種差別的描写が子供に誤った価値観を植え付けてしまうと訴えているからだ。
この二作品はよくよく槍玉に挙げられているが、近年はLGBTQ運動やBLM運動への反発の面も大きいらしい。
禁書を求めているのがマイノリティ派ではなく保守派であるところを見ても根深い問題が起きているように感じた。
そろそろアメリカ史上最高の大統領と称されるリンカーンの立場も危うくなりつつあるようだ。

幼少期の勉強、特に道徳的な学習や体験は、後の人格形成に大きな影響を与える。
とはいえ、物書き以前に物読みの立場でもある私としては、特定の本を図書館から取り上げる禁書ほど愚かな活動はないと思っている。
本は映像や音声のように意図せずにも入り込んでくるメディアとは違い、読もうという意思がなければ受け入れられないメディアだ。
それだけにあらゆるタブーを撤廃して平等に与えられる存在であってほしいと願っている。
それが子供であってもだ。

まあ、その結果できあがった大人がお前だ、と言われたら返す言葉もないが。
それでも私はそう思っている。

[一日三報]
[BBC] 液体による「水火葬」、イギリスで初めて実施へ 環境負荷小さい葬法

今日の脱炭葬。
要するに殺人死体を処理する時に使われるトリック。
環境負荷が小さいと言っているが、キリスト教における火葬(火あぶり)への忌避も大きいのではないかと思う。
というか、火葬だのレジ袋だのストローだのと、目に見付く環境負荷ばかりをちまちま潰していても仕方がないと思うのだが、どうか。

[INTERNET Watch] オーストラリアの首相、1日1回スマホの電源を切るよう国民に呼び掛け。その理由とは?

実は割と有効な手段ではないかと思っている。
パソコンお爺ちゃんの私は何かトラブルに見舞われるとよく再起動するのだが、スマホの人たちは本当に再起動も電源オンオフもしない人が多い。
それで何が解決するんだという意見もありそうだが、しょうもない人はしょうもないトラブルを受けていることも多いので、一定の効果は見込めるだろう。
まあでも、首相が発言することでもないと思う。

[TABI LABO] 気をつけて。温暖化で犬が人を襲う可能性が11%高くなる【研究結果】

まあ人間だって暑いという理由で不機嫌になり、気が滅入ったり喧嘩っ早くなったりするわけで。
より本能的な犬猫や動物が平然としていられるわけもないだろう。
というわけで、気をつけるべきは犬だけではないと思う。