the shadow of silver
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9月28日(金)
ミスタードーナツが半額セールをしていると知って、そういや長いこと食べていないと気づく罠。
そんなに好きでもないけどたまにはいいかなと思って、近所のミスドに向かったら見事に「テナント募集中」となっている奈良。
仕方がないので近所のスーパーで唐揚げを買って帰りました。
味覚的には大体似たようなもんですから。


[一日一報]
[産経新聞] 「かわいい」で成績アップ 広島大実験、効果に期待

社是や校訓といった独りよがりな啓蒙・啓発文がが嫌いな私としては、これは納得。
凡人の我々は自分を戒めて奮い起こすよりも、可愛いものや綺麗なものを見せて楽しい気持ちからやる気を起こさせる方がいいと思います。
私はしたことありませんが、自分の身近にグラビアアイドルのポスターを貼るという行為もそうかもしれません。
あるいは我が子や愛犬の写真を置いたり、ロボットのフィギュアを飾ったりするのもそうじゃないでしょうか。
少なくとも、筆を振るって半紙に難しい四字熟語を書いてもしょうがないでしょ。


9月27日(木)

(ニホンミツバチ)

換気扇からハチがあふれ出してきました。

昨日から部屋の中でハチを見かけるようになりました。
季節も季節だから仕方がない、とは思えず。
我が家はG.対策による第一種警戒態勢中なので、昆虫の侵入を完全に塞いでいるはずでした。
その日は不思議に思いながらもひとまず退治して事なきを得ました。

翌日の今日、またハチが侵入していました。
さすがに外出前でもあるのでただごとではありません。
一体どこから入ってくるものかと耳をひそめて丹念に探してみると、

止まっているはずの換気扇が、ブンブン鳴っていました。

これで侵入先は明らかになりました。
我が家の換気扇は格子フィルター+不織布フィルターのダブル防壁でしたが、ハチはそれすらも超えて宅内に侵入してきたのです。
早速殺虫剤を散布、ブンブン音が一層激しくなります。
今だとばかりに換気扇のスイッチオン。
ぶぉーん、ぱりぱりぱり。 うわなんかパリパリ鳴ってる。
ベランダへ顔を出して排出口を見ていると、

ハチがわらわらと飛び出してきました。

これはもう確実にコロニーができているに違いない。
嫌々ながらも仕方なく、フィルターを外して換気扇内を確認。
予想通り10匹程度の死骸が転がっていましたが、不思議と巣は見つかりませんでした。
これはおかしい。
換気扇内に巣がないとすれば、排気ダクト内か。
しかしそこまでは手が届かない。
どうしようかと思ってもう一度ベランダへ出て確認してみると。

お隣さん家の換気ダクトにわらわらと帰還していました。

そっちかー。

これぞ現代住宅事情の罠。
うちはマンションなので、我が家とお隣さんとの家の造りは全く同じです。
排気ダクトの形状も当然変わりません。
つまりハチが自分のコロニーの場所を見間違えているのです。

というわけで、お隣さんに連絡。
奥さんらしき人が言うには、ベランダにハチが一杯いて洗濯物も干せないとのこと。
仕方なく私が家に入って同じように換気扇アタック。
出勤するので換気扇内まで確認できず、今晩ご主人さんに見てもらうことになりました。

真相は未だ分からず。
いや昆虫は好きだけどね、家の中に入ってくるのはさすがにルール違反だわ。


[一日二報]
[AFP] シャンパンと物理学の「マリアージュ」、泡に魅せられた仏学者

[AFP] ブラジル一の美尻は?「ミス・ブンブン」コンテスト

どっちもなんだかそれらしい。
シャンパンひとつにあれこれ言うフランスの人。
大っぴらにお尻コンテストなんてやるブラジルの人。
自国の方がどう思われているかはともかくとして、訪れたこともない異国の者からすれば、そうあって欲しいと思います。
だから日本人も、気にせずアニメやマンガを売り出してサムライニンジャのコスプレをすればいい。
国際交流とは異質の文化を平坦化するのではなく、異質として一緒に楽しみ合うものじゃないかと思います。


9月26日(水)
某巨大掲示板で「お前ら学校のパソコンにどんなイタズラした?」という書き込みを見つけてジェネレーションギャップを体感する。
まあエポックメーキングともなったWindows95が発売されてから17年も経つわけで。
ある意味ようやくそんな話も出るようになったのかなと思います。
ちなみにドイツの東西統一は1990年、ゴルビーによるソ連崩壊は1991年。
ハタチ以前の方々にとっては、どちらも学校で習う歴史上の出来事です。
とはいえ、当時中学生だった私も「関係ねーや」って思っていましたけどね。

そのうち「教材のタッチパネルは反応が悪すぎる」とか、「好きな子のヘッドマウントディスプレイに侵入して視界ジャックした」とかも「あるある」になるのかもしれません。


[一日一報]
[朝日新聞] 飛鳥大仏、ほぼ飛鳥時代のまま 早大、銅の比率分析

今日の奈良。
数年前にこの地を訪れた際、寺の方からも「顔と右手だけが飛鳥時代のものです」と聞きました。
でもどうやら全身ほぼ飛鳥時代のものだったらしく、これはヘタをすると大発見。
古物では「実は全部江戸時代のものだった」というパターンはよくありますが、「実は全部古かった」というのは珍しいのではないでしょうか。
これが真であるならば、現在は重要文化財指定ですが、国宝に格上げされるかもしれません。

飛鳥大仏はいいですよ、貧相で。
この時代の仏像は後年のように福々しく肥えてはおらず、痩せて顔が大きく見えます。
またその顔も尊大ではなく、近所のお爺ちゃんのような柔和笑みを浮かべています。
巨体と頼もしい顔は仏様としてはふさわしいのかもしれませんが、リアル釈迦というか、現実のブッダさんはこういうヒョロヒョロで笑顔が素敵な爺ちゃんだったんじゃないかと思います。


9月25日(火)


新刊 「魔神館事件」(文庫版) が刊行されました。
このサイトでもなじみ深いハテナ君とおにいさんの作品です。
文庫版は新書版の単なるリサイズと思われがちですが、その前にはゲラチェックがあっていくつか修正を加えております。
根幹に関わる部分ではないけどね。

イラストはtoi8さん。
新書版のキャラをベースにリメイクしていただきました。
バックには格好いい魔神像のイメージつき。
あとハテナちゃんがキュート。
こう、つまんで持って帰りたいよね。



そしてオビ裏には重要な告知も。
ぜひ書店で手に取って、裏返してご確認ください。
その後は元の棚に戻すなんてヤボなことはせず、どうぜレジまでお運びくださいませ。

よろしくお願いいたします。


[本日の独言(ひとこと)]
図書館にまつわるニュースを2つご紹介します。

今月4日、山口県内の図書館から本を盗んだとして、県警は同県に住む61歳の男性を窃盗容疑で地検に追送検しました。男性の自宅からは約1100冊の本が見つかり、うち896冊が15図書館の蔵書と確認されました。男性は警察の調べに対して「読みたい本を集めて手元に置いておきたかった」と供述しているそうです。なお男性は市立図書館で蔵書2冊を盗んだ容疑で逮捕・起訴されていました。

金銭を得るための転売目的なら動機も分かりますが、手元に置いておきたいから図書館で盗んだというのは珍しい犯行だと思いました。きっと最初はそのような「書籍愛」があったのでしょうが、いつしか書籍盗みが趣味に変わってしまったのだろうと思います。なお発覚の発端となったのは蔵書2冊の窃盗容疑でしたが、図書館の職員がその程度で警察に走るとも思えません。きっと県内では有名な人だったのでしょう。窃盗が悪いことは言うまでもなく、それを許した各図書館のセキュリティの甘さも気になるところです。

一方、先月30日。シカゴの女性がなんと78年前に貸し出されていた本を図書館に返却しました。女性はシカゴ公共図書館で開催されていた延滞料金免除のイベントに訪れて返却。逮捕されるものと脅えていたところ、かえって礼を告げられたそうです。なお同図書館での延滞金は最大10ドルまでとしていましたが、女性はそれを知らなかったとか。78年分の延滞金を単純計算すると6000ドル(約47万円)にも上るそうです。ちなみに78年前に貸し出されていた書籍はオスカー・ワイルド著「ドリアン・グレイの肖像」。希少な限定版でした。

こちらはちょっといい話。彼の地の図書館でもセキュリティは甘いようですが、78年前となるともう仕方がないかもしれません。なお借り続けていたのは返却した女性の母親だったそうです。

「ドリアン・グレイの肖像」は、オスカー・ワイルドの有名な作品です。美青年ドリアン・グレイはある画家に依頼して、美しい自分の肖像画を描かせます。しかし時の流れによる美と青春の喪失を恐れた彼は、自分の代わりに肖像画が老いてくれることを願い、そのためには魂さえも差し出すと誓います。するとその願いは聞き入れられて、彼は老いることがなくなりました。いつまでも美しく、若々しく。しかし魂を失っているので、その精神は悪徳と快楽に溺れてゆきます。そして彼の肖像画は次第に老いて醜くなってゆく。そんな物語です。

同ニュースでは78年ぶりに返却された出来事は報じていましたが、「なぜ78年も返却されなかったのか」という理由については何も書かれていませんでした。もしかすると何か「魔書」に関わるエピソードが隠されているのかもしれません。


9月24日(月)
iPhone5を予約したにも関わらず、まだ手に入れていないという状況。
何だろう、奈良は配達区域外だったのだろうか。
こんなことなら素直に大阪にでも出れば良かったのだろうか。
たまに調子に乗って予約なんてしたらこの体たらくです。


[一日一報]
[ねとらぼ] スペインのフレスコ画「無断修復」の女性、著作権料を求めて訴訟準備

まさかのカウンターパンチ。
確かに一教会の一絵画をここまで有名にしたのはこの事件のお陰だとも言えますが、著作権というのはどういう理屈なのでしょうか。
ただ、遠い地の僕らはただ笑っているだけでしたが、彼女は彼女で相当なバッシングを受けていたのかもしれません。
だからその仕返しという意味もあるのではないでしょうか。
一方で教会は損害賠償を求めて反訴する可能性もあるとのことで、騒動はまだまだ長引きそうです。
元々の画家も、モチーフとなったキリストさんも、天国でやれやれといったところでしょうか。

ちなみに元の絵を描いたのは、エリアス・ガルシア・マルティネスという画家。
wikiリンクを見る限り、この独特のポーズと視線はこだわりのようですね。


9月21日(金)
連日報道される、中学校のイジメ問題。
昨日は地元奈良でも発覚したようですが、ちょっと調べてみたら思いっきり母校でした。
まあ20年も前のことなので、何がどうというアレでもなく、何の関わりもない訳ですが。
ちょっと身近に感じるようになりました。

まあ高校生になっても大学生になってもイジメはある訳で。
実は大人社会になるともっと壮絶なイジメもある訳で。
どうやら政界にもイジメはあるようで。
国家間では駆け引きという名のイジメ合いが起きているそうで。

少年たちよ、前途はなかなか暗いようだぞ。
ただまあ、「イジメは普通にあるもの」だと受け入れておくのも一つの発想かもしれません。
イジメはある。
まあそれは置いておいて、私は好きなことをする。
そんなに真剣になるな。


[一日一報]
[ITmedia] 新宿東口に「西口」、謎の駅──iOS 6地図アプリの“日本珍百景”

週末にiPhone5をゲットしようと目論んでいる私のやる気を削がせるニュース。
でもGoogle mapさんが使えるらしいのでどうでもいいか。
しかしこういう無様な事態が起きてしまったのは気になるところ。
要はiPhone5の発売に合わせてiOS6の開発を進めてmapの搭載を目指したんだろうけど、結局間に合わずに見切り発車してしまったということでしょう。
スティーブ・ジョブズならこういう判断をしたでしょうか。
相変わらず好調のようですが、専制君主不在の暗雲が早くも立ちこめているようにも感じました。


9月20日(木)


奈良と三重との県境。
忍者で有名な伊賀の里にある「モクモク手作りファーム」へと行ってきました。



モクモク手作りファームは、山間に作られた施設。
「レジャー牧場」とでもいうのでしょうか。
牧場とか宿泊施設とか飲食店などがあります。



ぶっちゃけ、特に何がある訳でもありませんでした。
まあ広い意味での憩いの場という感じ。
ソーセージはおいしかったです。

 

ファームなので動物もいますが、全体的にテンションは低めです。
ていうか動物って大体テンション低いですね。
以下がっかり動物ギャラリーです。

 

 

 



帰りの空には大きな虹がかかっていました。



おしまい。


[一日一報]
[読売新聞] ヤフー知恵袋に「銀行強盗に行く」男を書類送検

今日の知恵袋。
「夕飯までには帰ります」とでも続きそうな発言です。

インターネットに匿名性なんてないのに、勘違いして無茶な書き込みをする人が後を絶ちません。
それもこれも、広義のマスコミが「インターネットは匿名だから危険」というネガティブなイメージを植え付けすぎたせいじゃないかなと思います。
「バレないから危ない」、だから「危ないことをしてもバレない」と、逆に発想するバカがいるのだろうと思います。

まあ、普通にバレバレです。
そして本当に危ない人は、一切どこにも漏らさずに行動するものです。


9月19日(水)


週末に奈良の地酒「春鹿」で行われた酒蔵まつりに出かけました。



駐車場と工場を開放して設けられたスペースには、露店や飲食、ゲームコーナーなどが開催。
昼過ぎにダラダラと行ってみたのですが予想以上に賑わっていました。



当日限定だったリキュール「純米酒春鹿 イエローラベル」。



とはいえさほど酒の飲めない私はなごやかに歓談することもできず。
工場見学も行われていたのでそちらに足を運びました。



先の機械は蒸米放冷機というそうです。
工場といえども口に入れる物を作っているのでさすがに清潔です。
でも誤字はそのままです。



酒蔵という所でよく見かける酒タンク。





上から見るとこんな感じ。
「櫂入れ」(かいいれ)という、かき混ぜ作業が体験できました。
ていうかもう酒の匂いが凄くて、まさにエア飲酒でした。



瓶詰めマシーンも体験できました。
実際にはオートメーションでガシガシ注入されるそうです。



某マンガで有名なオリゼー君の写真。
凝縮した森じゃん。



手作りの「お酒ができるまで」。
意外なほど分かりやすかったです。



そんな春鹿の基本理念。
「水を磨く」ってところが酒造らしいポイントでしょうか。

なお会場での物販や誘導は、すべて同社の社員とその家族たちで行われていたようです。
中学生くらいの男の子がスリッパを片付けていたり、ちっちゃい女の子がお父さんのゲームコーナーを手伝っていたり。
休日に家族総出で会社のお祭りに参加するって、最近ではあまり見かけなくなりましたね。
賛否両論はあるかもしれませんが、やはり客目線では親しみやすく、応援したくなるものです。
いい蔵ですよ、ここは。

なお平日でも「きき酒体験」などが行われています。
奈良にお立ち寄りの際にはぜひどうぞ。


[一日一報]
[AFP] 男の真剣勝負!バイエルン伝統の「指綱引き」大会

今日のバカ大会。
指ってどれくらい鍛えられるものなのかしら。
やっぱり握力の強い人が有利なのかしら。
拳を付き合わせる姿がAKB48のじゃんけん大会にも似ていると思ったり。
あの子たちもこれで勝負すればいいのにね。
優勝者は凄い握力の持ち主! だから人気者になっても握手会をさばける! それこそがトップアイドル!
秋元氏のメガネが光ります。


9月18日(火)
[一日一報]
[日刊工業新聞] 王将フードサービス、2店に小型風力発電機−ダクトからの風利用

扇風機の風で風力発電を行い、その電気で扇風機を回す。
これぞ夢の永久機関。
素人目線だと風力発電機のせいで換気扇に負荷がかかり、結局余計に電気を使うことになりそうな気もしますが、どうなんでしょう。
それよりなにより王将は、ガスと油を使いまくっています。
一日営業しただけで、ダクト下の油受けが満杯になります。
どんだけ油煙が出てんだよ。
俺たちどんだけ油を食ってんだよ。
と、昔バイトをしていた時に思っていました。


[本日の独言(ひとこと)]
ありがたいことに、こんな私でもたまに読者の方からファンレターをいただくことがあります。電子メールもよくありますが、書籍に添付されている葉書であったり、わざわざ手紙を書いて出版社宛に送っていただく方もおられます。毎回きちんと拝読しては励みにしています。

ファンレターは若い女性、特に十代女子の皆さんからいただくことが多いようです。特にその年代向けの小説を書いているつもりはありませんが、「手紙を書く」という行動に慣れているのかもしれません。翻って自分を思うと、どんなに好きな小説や漫画があっても、その作者に手紙を書いて送ろうという気持ちになったことはありません。きっと多くの男子にとってもそうでしょう。この違いはなかなか興味深い思考、というか習慣のようにも感じています。ちなみに最近では「バジリスク」の伊賀野さんが好きとよく言っていただいています。美青年だけど自分勝手で女性に厳しく、イナゴの佃煮を携帯している人なのですが。

私も含めて気付かなかったことですが、ファンレターを送るというのは非常に有意義な行動のようです。ひとつに、著者のモチベーションを高められます。小説に限らず作家というのは面倒な人種で、一方では自分こそが最高のクリエイターだと信じている反面、もう一方ではどうしようもないダメ人間かもしれないと常に不安を抱えています。だから読者がたった一言でも「いいね!」と言ってやるだけで、もうガッツポーズでご飯もおいしくなるようです。そして調子に乗って次の作品に立ち向かえるようになります。

もうひとつは、出版社へのアピールにも繋がります。出版社の方々は誰もが本好き・小説好きではありますが、厳しいかな利益を追求する企業の方々でもあります。ゆえに作品に対しては「売れる」ということが第一位の評価となり、「売れるのは良い作品である」という判断は絶対的なものとなります。しかし、どうして売れたかについての理由はなかなか見極められないのも現状です。そこでファンレターが届くと、「良い作品だから売れた」という正当な評価が得られるようになるのです。少し難解かもしれませんが、その点はとても大切なことなのです。別の例で書くと、たとえ売れなかったとしてもファンの応援が多く聞こえれば、「作品は良かったのに売り方が良くなかった」と判断されます。それが分かれば出版社側も別のアプローチ方法が模索できるのです。

そんな訳で、ファンレターというのは送っていただく方が思う以上に、著者と出版社の糧と励みになっているという話でした。何のお返しもできませんが、せめてどれだけありがたい物であるかを説明した次第でございます。


9月14日(金)
何でも知らない内にニホンカワウソが絶滅していたとか。
まあ知らないも何も、実物を見たこともなかった訳ですが。
30年以上も見かけられなかったようです。

それでも馴染みがあるのは、フィクションの影響だろうと思います。
漫画で言うと「伝染るんです」のかわうそくん。
「陰陽師」の黒川主もそうですね。
水木しげるも妖怪として登場させており、元ネタは鳥山石燕の百鬼夜行にさかのぼります。
カワウソもかつてはタヌキやキツネと同格の、化けて人をたぶらかす身近な妖怪でした。
昔の人は、よく見かける賢そうな動物は妖怪と見なしたり、独自の文化を持っていると想像していました。
もっと身近な犬や猫に至っては神様になったりもしています。
そんな素敵な文化も廃れました。

ということで、実はタヌキやキツネなみにポピュラーだったニホンカワウソが絶滅しましたが、世間は「あ、そう」程度の話題にしかなりませんでした。
絶滅の原因は、明らかに毛皮目的の乱獲と河川や湿地の環境破壊ですが、それもおおむねスルーです。
水木しげるの妖怪たちは、よく「人間が一番恐い」と言っていますが、それもうなずけそうです。
「九尾の狐」が最強だの「酒呑童子」が最強だのと言われていますが、それらの大妖怪たちを押さえ込んだは他ならぬ僕らの祖先です。
僕らはそろそろ、妖怪にすら恐れられる存在であることを自覚すべきかもしれません。

[一日一報]
[読売新聞] 「アマゾンの儀式で大麻もらった」元市臨時職員

思わず「ヘルス&ビューティー」のカテゴリを調べ出す風評被害。
リアルアマゾンでの話でした。


9月13日(木)
という訳で、事前の報道通りに本日未明に「iPhone5」が発表されました。
詳細は下記リンクよりご確認ください。

[読売新聞] 見やすく薄く軽い「iPhone5」21日発売

[朝日新聞] iPhone5、画面は大きく機能充実 21日発売

[毎日新聞] 米アップル:「iPhone5」発表 薄く、軽く、画面大きく 21日発売

[産経新聞] アップルが「iPhone5」発表、21日から日米などで発売

主要4新聞のみならず、ほぼネットニュース系サイトで一斉報道されています。
いやはや、凄いです。
たかが1メーカーの1新商品の発売に、広告料も裏取引もなくこれだけ掲載されるというのは、なかなか見られない状況です。
とあるアナリストは21日発売にも関わらず、月内に1000万〜1200万台の販売数を予想しているそうです。
どうなってるんでしょうね。

でも、私は未だにiPhoneを所持していないオクレ兄さんです。
なんやかんやで他人のものをよく触っていますが、自分はガラケーを使い続けています。
iPhoneに機種変更をしてもいいのですが、今となっては「出遅れた感」と「みんな持っている感」が気になって、いまいち食指も触手も動かない。
やっぱり他人があまり持っていないマイナーな物を持ちたいじゃないですか。
ちょっとこだわりがあるって思わせたいじゃないですか。
俺は他人とは違う人間だと思い込みたいじゃないですか。
そういう、いやらしい奴なんです。

ただOSにおけるWindowsと同じく、こうなってしまうと持っていて当然、というか色々な業務のスタンダードになってしまうのも事実です。
面倒なこだわりなんて捨てちゃってもいいのかもしれません。
そのきっかけになりそうなのが、今回のiPhone5。
スタンダードかつ(まだ)みんなが持っていない、という所で溜飲を下げて手を打っておくべきのような気もしています。

この気持ち、分かっていただけるでしょうか。
分からなくてもいいけどね、どうせ俺は他人とは違う人間だからな(と思い込んでいる)。

[一日一報]
[NHKニュース] ルノアール作品か 街の市場で見つかる

本日のなんでも鑑定団。

「額縁が欲しかったので絵は捨てるつもりだった」と言われる作品に780万円の価値。
まあ何億円というものと比べればまだ現実的ではありますが、やっぱりなんだか滑稽な世界です。
こういうのってゴールドや宝石よろしく、絵画ではなく資産という認識なのでしょうね。
こんなもの俺にだって描けると言ったところで、スワロフスキーをダイヤモンドだと言うようなものだと思います。
でもルノアールはまだ価値の分かるいい絵を描いてますね。


9月12日(水)


誰だお前。



家電量販店のエディオンが、今秋から全国各地にある系列店を全て「エディオン」の店名で統一するそうです。
関東地区ではイシマル(石丸電気)、中部地区ではエイデン、近畿地区ではミドリ(ミドリ電化)、中国・四国・九州地区ではデオデオが、全てエディオンとなります。

という訳で、上記の謎の女はミドリ電化のイメージキャラクターの「ミドリちゃん」だそうです。
ミドリ電化と言えば、かつて赤井英和を起用して「ミドリのアカイです!」とCMしていた頃からヤバイなと感じていましたが、続いて上記の「ミドリちゃん」を用いて「やってみますのミドリです!」と言い出して残念な気持ちになったりもしました。

10年ほど前にお仕事で家電量販店の調査をしたことがあって、全国各地のローカルな店には割と詳しくなりました。
でも、今はその頃と比べて大きく様変わりし、群雄割拠の戦国時代を経てかなり整理された感があります。
ヤマダ電機を筆頭に、エディオン、ケーズデンキ、ヨドバシカメラ、ビッグカメラなどの大型店がしのぎを削り、地方店がなんとか頑張っているという状況。
それは紀伊国屋やジュンク堂などの大型書店と町の本屋さんとの構図のような。
あるいはイオンの巨大店舗と商店街とのせめぎ合いを見ているかのようです。

関西でいうと先のミドリ電化をはじめ、ニノミヤ(ニノミヤ無線)、中川ムセン、八千代ムセンなどの家電量販店が吸収されてしまいました。
興味深いのは「無線」を店名にしていた企業が軒並み倒れてしまったこと。
あるいは「無線=ダサイ・古臭い」という印象が当時はあったのかもしれません。
そして今は「無線=当然」という時代だから面白いものです。

家電の話をすると止まらなくなるのでこの辺で。
ちなみに大型店舗が増えた理由は、単純に言うとそれだけ物が売れにくくなってしまったから。
そして上記では各店がしのぎを削っていると書きましたが、本当の敵はお互いではなく、アマゾンや楽天といったネット通販であるところも大きいかと思います。
「店で調べてネットで買う」というスタイルの人も多い訳で。
やってらんないでしょうね。

[一日一報]
[家電Watch] ビックカメラ、ユニクロとコラボした「ビックロ」を新宿東口に27日オープン

という訳で家電量販店のニュース。
佐藤可士和っぽいなと思ったらやっぱり佐藤可士和だった。
この人はよほどプレゼンが上手なんだろうなと感心させられます。

まあこんな感じで、ネットに対するリアル店舗ともしてもなりふり構わなくなってきているようです。
特に面白いとは思いませんが、集客力は充分にあるかと。
先日「輪ゴムTシャツ」を買った私としては認めざるを得ないわけで。
この店と、あとイオンとホームセンターがあれば、もう何もいらないわって感じですね。
ただ地方の者としては、新宿に来てまでこんな店には行きたくないわな。


9月11日(火)
[一日一報]
[ウォーカープラス] ブームはホンモノ!?「ラジオ体操ブーム」の実態を潜入調査

夏休みは過ぎましたがラジオ体操の話題。
公園をチラッと覗いてみただけで「ブームは本物であると確信」と結論付ける記者。
さらには「ダイエット効果があったとの証言を得た!」との驚きぶりです。
ダイエット効果はラジオ体操じゃなくて、朝6時から公園で体操するほどの固い意思だろうと思います。

ちなみに私はここ10年ほど、自宅で朝晩自己流のラジオ体操をしています。
肩コリの改善と軽いストレッチをかねて。
ずっと続けていますが、特に何か効果があった訳でもありません。
ほどほどに健康で、ほどほどに倦怠。
でも最近は、体操のお陰でなんとかその状態がキープされているのかもと気付き始めています。


[本日の独言(ひとこと)]
新刊のご案内です。

ご好評いただいておりました弊著「魔神館事件 -夏と少女とサツリク風景-」が、このたび文庫版となって刊行されることとなりました。9月25日発売予定、定価(税込)820円。新表紙イラストはtoi8さんです。

サイト:魔神館事件: 文庫: 椙本孝思 | 角川書店・角川グループ

(あらすじ引用)
一本の電話により、「魔神館」と呼ばれる館の落成パーティーに参加することになった白鷹黒彦。そこで起こる凄惨な殺人事件。不思議な少女・果菜とともに謎に立ち向かう黒彦だが−−!?

よろしくお願いいたします。

また、前回お伝えしましたドラマ「THE QUIZ」の続報です。
日本テレビの動画配信サイト「日テレオンデマンド」にて「THE QUIZ」がオンデマンド配信されています。

サイト:THE QUIZ | 日テレオンデマンド

ご試聴価格は300ポイント(個別だと315円)です。9/1の放映時間に合わなかった方、また関東以外にお住まいで観られなかった方、お金がかかって恐縮ですがよろしければご試聴ください。

さらに12/5にはDVD&Blu-ray版の発売が決定。本編+特典映像が収録されるそうです。

サイト:THE QUIZ|日本テレビ

こちらも合わせてよろしくお願いいたします。


9月10日(月)
 

週末は奈良の天安門広場こと平城宮跡で開催されていた「なら奈良まつり」に足を運びました。
そういえば最近では平城宮跡(きゅうせき)や平城京跡(きょうあと)と呼称されていますが、以前は平城宮祉(きゅうし)と呼ばれていましたね。
呼称すらもハッキリしない史跡です。



プログラムはこんな感じ。
ビンゴゲームや大盆踊り大会が開催されるそうですが、メインは右上のせんとくんエアドーム。
キモキャラでまだまだ引っ張ります。



会場はこんな感じ。
中央に盆踊り台、左右に露店、後ろにそびえる朱雀門。
あ、その手前になんかいます。



なんかぐったりしてるー!



と思っていたら、空気が入ってシャキーンとしました。



ぐったり。



シャキーン。

後はまあ普通の楽しげなお祭り。
ハイネケンと薩摩揚げを食べて帰りました。
その後、盆踊りなどが行われたようですが、ゲリラ豪雨でえらいことになったようです。

せんとくんエアドーム。
またどこかで使うのかしら。

[一日一報]
[Jcastニュース] ヤフオクに「スキル」出品可能に 家事代行や映像制作

という訳で「スキル」のカテゴリはこちら。
早速、怪しげな出品も現れ始めています。

自分で営業して自分で作るという、フリーの立場から見ると非常に有効なカテゴリではあるのですが、やはり一抹の不安も払拭しきれない印象。
「家事代行」なんて、ちょっと犯罪の温床にもなりかねないというか、ぶっちゃけ「出会い系」にでもなりそうな気がします。
まあ少なくとも「オークション」ではないですよね。

ともあれ、いよいよ私の占術スキルを生かせる場ができたかどうか。
作文スキルは、偏りすぎているから出品できそうにありません。


9月7日(金)


という訳で、関西電力では今夏の計画停電は実施されませんでした。
皆様の節電努力の賜物なのか、原発再稼働のお陰なのか。
関西電力のサイトでは過去の使用電力実績がダウンロードできます。
ざっくりと分析したところでは、まあ原発が動かなくても大丈夫だったみたいね。
だってぶっちゃけ、僕らもその気になればもうちょっとくらい節電できたもんね。

で、まあこういうことになると「それ見たことか!」と言い出す人もいるけど、それはそれでどうかとも思ったり。
だって電力会社は電力を供給する会社だから、万が一でも電力を止める訳にはいかないからね。
「みんな協力してくれる」というのは単なる期待でしかなくて、そんなものに頼る訳にもいきません。
止めたら止めたで怒られるのは分かっているしね。
誰も「よし今こそ頑張ろう!」なんて言うはずもない。
だからまあ、ここは良かったじゃんで済ませるものじゃないかなと。
その上で、どうするかをみんなで考えるのが大切だと私は思います。

でもね、絶対みんなすぐに飽きて忘れるんだよ。
だから今夏に一回くらい、マジで停めてみたら良かったんじゃないかとも思います。

[一日一報]
[ねとらぼ] あの“トマト祭り”が9月9日に東京で開催! トマトの量は本場スペインと同じ

なんかもう、やる前がダメダメ感が漂っている。
河川敷を囲ってシートを敷いて、100人限定でバカ高い参加費取ってトマトをぶつけ合うって、それはもうただのフェチではないだろうか。
あれは街中で追いかけあいっこしながら、無差別に完熟トマトをぶつけ合うから面白いと思うんだがどうか。
河川敷に集められて「よし始め!」って言われてテンションが上がるのでしょうか。
ダラッとした感じでペチャペチャとぶつけ合う雰囲気。
あ、それはそれで傍目には面白いかもしれません。

まあ日本なら柿か豆でもぶつけ合っていろってこった。


9月6日(木)
コンビニの前で誰も乗っていないのにエンジンかけっぱなしでいる自動車は、「冷えてるぜ、乗って行けよ!」のサイン。
30メートルくらい走らせて放置してみようかといつも思っています。

治安が良いというよりも、治安を悪化させようとしているのではないかしら。

[一日一報]
[産経新聞] 大阪880万訓練 なんでやねん?緊急メール鳴動せず

写真は思わずコケる松井知事(ウソ)。

大々的に宣伝していた割にはお粗末な結果。
隣県の私には関係ありませんでしたが、大阪在住の方々は鳴ったり鳴らなかったりと報告しています。
とりあえずiPhoneは非対応だったようですね。

関係者は色々と言い訳をしているようですが、まあどう考えてもシステム不整備と根回し不足でしょうね。
てっきりケータイ各社からのバックアップを得ているものだと思ったのですが、そうでもなかったみたいです。
880万人に送って、530万人に届かず、何の訓練にもならなかったメール。
どう見てもただのスパムです。


9月5日(水)
むかしレンタルDVDが出始めたころ、ツタヤがDVDプレイヤーも一緒に貸し出してくれるサービスがありました。
その時はDVDプレイヤー自体も高かったので、えらい豪勢なものだなと感心しましたが、今思うとユーザーをさっさとVHSからDVDへと移行させたかったんだろうなと思います。
DVDの使いやすさを知ればみんなDVDで観るようになる。
長い目で見れば業界的にもツタヤ的にも得をすると考えたのでしょう。

翻って、現在の電子ブック事情も似たようなものじゃないかと思います。
楽天のkoboちゃんが頑張っているようですが、色々なトラブルを抱えてネットユーザーが離れ始めているようにも見えます。
ユーザーが増えなければ電子書籍も増えず、さらに魅力がなくなります。
ユーザー、楽天、出版社の3者が得をしないと業界が盛り上がらないというのは、これまで何度も繰り返されてきた展開です。

それならば、koboちゃんなんてタダで配れば良かったのではないでしょうか。
なまじ本体を買わなければならないからユーザーも及び腰になるわけで、タダなら触ってみようという人も多いと思います。
そうなると見かけ上であってもユーザー数は飛躍的に伸び、その内の数%でもヘビーユーザーになれば書籍の売り上げも伸びます。
すると出版社も間違いなくもっと積極的になるでしょう。
その後楽天はバージョンアップやら新機種やらで少しずつ利益を回収すればいい。
業界標準、デファクトスタンダードさえ得られれば何とでもなるかと思います。

なぜそんな風にはならなかったのでしょうか。
色々と問題はあったのかと思いますが、それがもったいないなと感じています。
ていうか、kindleあたりがそんなことやってくるんじゃないかなと気になっています。

[一日一報]
[@IT] 「紙」をなくすことはできなかった――Evernote CEO が語る

こちらは清々しいまでの敗北宣言。
でもそこからの発想もあるという話。
この方はなかなかの親日家としても有名。
昨年は3/11より1か月間、日本国内のユーザーのみに無償でプレミアム版にアップグレードできるサービスを緊急提供してくれました。
ほとんど報道されなかったけどね。
頑張って欲しいなと思います。


9月4日(火)
[一日一報]
[時事通信] 倉庫から大量のメープルシロップ盗まれる=カナダ・ケベック州

犯人はもの凄い甘党に違いない。

とある資料によると、2006年における世界中のメープルシロップの生産量は4万990トンであり、その87%をカナダが生産し、残りはほとんどアメリカが生産しているそうです。
だからメープルシロップといえばカナダというのは本当のようです。
カナダの国旗にもカエデの葉が使われているところを見ると、彼の国での愛着も相当なものでしょう。
そんなカナダの魂が盗まれる。
日本だと春先に、桜のつぼみを根こそぎ刈り取られたようなものでしょうか。
ああそれはいけない、とてもいけない。
つまり被害総額以上に精神的なダメージも大きいことでしょう。

なんとしても犯人を捕まえて、カナディアン・バックブリーカーの刑に処してもらいたいと思います。


[本日の独言(ひとこと)]
今週末の9月1日(土)に日本テレビにて放映されました「THE QUIZ」。ご試聴いただきました皆様ありがとうございました。面白かったのでしょうか。面白かった「の」というのは、9/4日にこの原稿を書いている私はまだ観ていないからです。何と言うかもう、すみません。

放映の時間に合わなかった方、また関東以外にお住まいで観られなかった方も大勢おられるかと思いますが、そんな皆様に朗報です。日本テレビの動画配信サイト「日テレオンデマンド」にて「THE QUIZ」のオンデマンド配信が決定しました。

THE QUIZ | 日テレオンデマンド
※9/4 12:00〜配信スタート

さらに12/5にはDVD&Blu-ray版が発売。
本編+特典映像が収録されるそうです。

THE QUIZ|日本テレビ

という訳で、よろしければまたご試聴くださいませ。


9月3日(月)


今日のTシャツ。
輪ゴムで有名な共和のオーバンドTシャツ。
ユニクロのコラボ商品ですね。
面白いと思って買いましたが、着るとなるとためらう感じ。
だって輪ゴムやし。
しばらく壁にでも吊って楽しもうかと思います。

叩き売り、190円でした。

[一日一報]
[CNN] ドナルド・ローソンさん、宝くじで264億円当選

見出しは意図的に変更。
飽食時代を象徴するかのような名前と顔付きの人が、濡れ手に泡銭を掴み取りました。
しかしローソンさんはこの幸運に自分を見失うことなく、今後もマクドナルドに行くなど質素な生活を心がけるつもりのようです。
ローソンにも行ってやれ、あるかどうかはしらんが。