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[本日の独言(ひとこと)]
叙述トリックというのは小説における仕掛けのひとつで、簡単に書くと文章の書き方によって読者のミスリードを誘う手法のことです。
具体的にはミステリだと「男かと思ったら女だった」「老人かと思ったら子供だった」、文学系なら「日本人かと思ったら外国人だった」、恋愛なら「彼かと思ったら彼じゃなかった」、SFなら「人間かと思ったら超高性能コンピュータだった」というようなドッキリです。もちろん立場が逆の場合もしかり。 特にミステリのトリックで扱われることが多く、邪道扱いを受ける場合もありますが、映画や漫画などの視覚的コンテンツでは作りにくい、小説ならではの手法だとわたしは思っています。 たまに、ここまで長く読ませておいてそれはないだろって作品もありますけど。 叙述トリックにおいて重要なのは、軸のぶれない価値観と共通認識の正確さにあります。 可能性すら感じさせない常識を崩されるところにトリックの妙を感じるものです。 しかし近ごろは現実においてもその常識そのものが崩される、というか、差別的価値観に繋がる事柄が多くなっているので、なかなか前提を作りにくい環境にもなっています。 アップルでは4月にパソコン版とスマートフォン版のOSをアップデートした際、絵文字フォント(Apple Color Emoji.ttf)のデザインを大きく変更しました。 その内容は絵文字で使われる人物やハンドサインの肌の色を、これまでの薄黄色からスマイルマークのような強い黄色に変わりました。 髪も同じ色です。また目の色もこれまでの青色や鳶色から黒一色に変わりました。 世界中で販売されている機器のメーカーとして、人種的な差違を見せないための配慮のようです。 また、任天堂から先日24日に発売されたゲームソフト「ファイアーエムブレムif」では、主人公キャラクターの同性婚が可能となりました。 これは同社が昨年に発売した「トモダチコレクション」において、欧米で同性婚ができないという批判を受けたことへの配慮と思われます。 また女性のゲームユーザーが増えたことや、いわゆるサブカルチャーの分野では架空のキャラクター同士の同性婚も受けるという考えもあるものと思われます。 美少女同士がラブラブするとか、兄貴系キャラと弟系キャラがモジモジするのとかいいよね、ということです。 いいと思います。 あるいは最近、国際的に話題となっているものに、空港や駅や施設における男女トイレのピクトグラムがあります。 どうして男性がズボンで女性はスカートなのかという議論です。 元々このピクトグラムは1930年代にオーストリア社会学者オットー・ノイラートが作成したものですが、85年経ってその常識も変わりつつあるようです。 そこで近年のデザイナーは、髪の長さや足の開き方などに差をつけた新しいデザインを提案しています。 ただ視覚的に区別が付きにくくなるのは否めず、また新たな性差の問題、女性が長髪とは限らない、男性をガニ股に見せるのは失礼だといった話にもなりそうに思います。 差別の話は置いておいて、そういう状況なので叙述トリックもなかなか難しくなりつつあるのかなと感じています。 [一日三報]
[CNN] Gメール、「送信取り消し」機能が使用可能に
むかし笑福亭鶴瓶が、「間違えて送ったメール、あれシュッて戻せまへんのか、シュって」とか言っていた機能。 どうするのかと思ったら、要は送信までにタイムラグを設けるだけのようです。 まあ近ごろは急ぎの軽い連絡はショートメールで、熟考の重い連絡は電子メールで、という使い方も増えているので、便利に思う人もいるのかも。 [読売新聞] 中国「ニセ大学」ネット上に120校…一斉閉鎖
就職目的ですが、振り返ると日本でも、一流企業でなければ卒業大学や学歴なんて自己申告程度で済むことも多い気がします。 中小企業なら卒業証書を求められない場合も多いわけで、ましてやそれがニセモノかどうかなんていちいち調べていないでしょう。 だからもうちょっと、したたかにやっても良かったなと、今になると思います。 入ってしまえば関係ないしね。 [ナショジオ] 「電気があると睡眠時間が減る」は本当か
スマホやテレビの悪影響ならいざ知らず、えらいところまで遡って研究しています。 さすがに研究対象を限定しすぎるのでなんとも言えず。 でも、まあ電気がないとやることも減るので、睡眠時間も増えるだろうと思います。 睡眠時間が増えるとエネルギー消費も減るので、エンゲル係数も下がります。 世界中の人が睡眠を1時間増やすと、どれだけエコになるのかしら。 [本日の独言(ひとこと)]
ジョージアといえば少し前まではアメリカの州か缶コーヒーの名称でしたが、今年からは西アジアの国グルジアの新名称(呼称)としても知られるようになりました。
どちらも同じ表記ではありますが、グルジアはロシア語の読みでジョージアは英語の読みになります。 2008年に起きたグルジア紛争により反露感情が高まったこともあり、グルジア政府からの要請を受けて日本政府もジョージアと呼ぶことを表明しました。 それにならってメディアも一斉にならうこととなりました。 ただ今のところはまだジョージア(旧グルジア)と表記しているメディアが多いようです。 そんな新名称ジョージアが不幸にも一気に話題となってしまったのが、先日同国の首都トリビシで起きた豪雨による大規模洪水です。 6月19日現在で19人が死亡、6人が行方不明という惨事に見舞われましたが、くわえて動物園から動物が脱走したとのことで大騒ぎになっています。 飼育していた600匹のうちの半数あまりが逃げ出したらしく、ライオンやトラ、クマやオオカミなどの猛獣も含まれています。 日本でも有名なホワイトタイガーが男性一人を襲って殺害、その後射殺されたという痛ましい事故も起きています。 ネットでは逃亡したカバが町を歩く画像が出回っており、ジョージア出身の力士栃ノ心も「川遊びする所に何匹もワニが入ったらしい」という友人からの情報を心配そうに話していました。 なおジョージア政府の担当者は、逃げた動物を捕まえたり処分したりしたため危険はなくなったと発表しています。 2年前にはフィリピンで台風が直撃した際、被害に乗じて刑務所の受刑者100名以上が脱走したという事件がありました。 災害によってこれまで安全と思われたいたものが解放されて日常が脅かされる。 というのはパニック作品だけで充分です。 近ごろ災害に不安を抱くことの多い私たちも注意しておきたいところです。 災害による動物の脱走といえば、東京の上野動物園と多摩動物園で毎年交互に行われている訓練がニュースに取り上げられて話題になります。 やけにファンシーな着ぐるみ姿の動物役が二足歩行で走り回る中、大真面目の職員たちに取り押さえらる姿には間の抜けた印象を抱きます。 [参考URL] 東京ズーネット|猛獣脱出訓練2015(音アリ注意) ただ、あれはコミカルにしている訳ではなく、猛獣を恐がらせる訳にはいかない動物園なりの工夫だと思います。 しかも訓練なのに話題にもなってアピールにも繋がる。 いつから始めたのかは知りませんが、考えた人は表彰されるべきものだと思います。 [一日三報]
[AFP] 目撃者投稿で作るニュース動画サイト、ユーチューブが立ち上げ
今どきではありますが、色々と問題を孕みそうな気もしたり。 なんか、手柄をかすめとろう感があります。 それを喜ぶ人も多いものですが。 [産経新聞] 肉食魚の「エサ」から「奇跡の魚」に…浄化槽で7年も“潜伏”した「巨大金魚」のサバイバル術
昭和の時代なら一曲作られそうなお話。 「東京の地底湖には巨大生物が棲息している説」を応援しています。 [本日の独言(ひとこと)]
インターネット通販大手のアマゾンジャパンが、今月より本の買い取りサービスを始めたそうです。
買い取り価格(最高値)をネットで事前に確認でき、1冊からでも無料で自宅まで本を受け取りに来る。 先に本を受け取ってから査定後に売り先に代金を振り込むという強気なシステムのようです。 アマゾンジャパンはこれまでにもゲーム機やDVD、CDの買い取りを行っていましたが、ついに主力部門の書籍にまで範囲を広げたようです。 買い取った書籍をどう扱うかについてはまだ発表されていませんが、普通に考えるとそのまま古本の販売に乗り出すものと思われます。 これまでは外部の業者がアマゾンの販売ルートを通じて販売していましたが、これからはアマゾン自身も行うことになるのではないでしょうか。 業者もまさかの商売敵、しかも勝ち目の少ない強敵の出現に気が気でないことだろうと思います。 一方、先日開催されたアップル社の発表会「WWDC2015」によると、6月30日より新たな音楽配信サービス「Apple Music」を始めることが発表されました。 月額9.99ドル(約1200円)で音楽とネットラジオが聴き放題。 日本では普及していませんが、海外では同様のサービスがすでに多く運営されています。 アップルはその市場に参入し、ユーザーをごっそり手に入れようと目論んでいるようです。 いまだになぜかCD大国の日本でも何かが変わるかもしれません。 アマゾンもアップルもかつては革新的なシステムやサービスによって急成長を遂げた企業ではありますが、近ごろはその豊富な資金と資本をもって、他が作り上げてきた市場を席巻する業態へと変わってきたようです。 ユーザーにとっては便利なサービスが増えるのは嬉しいことですが、次はどこに手を伸ばすのかと戦々恐々としている企業も多いだろうと思います。 あと、いち作家としては、古本事業が活性化すると新書が売れなくなるのでちょっと不安を抱いています。 古本販売でも売り上げをいくらか著者に還元されるシステムとか、あればいいのに。 [一日三報]
[AFP] 史上初観察、ホッキョクグマがイルカを捕食
イルカやクジラの取り扱いについては色んな国の人たちが揉めていますが、まあホッキョクグマは普通に食うわけで。 結局のところ、食文化の違いを人道的な問題に置き換えて議論されているので、どちらも心情的に受け容れがたいものがあるような気がします。 牛を食べない人たちもいれば、犬や猫を食べる人たちもいる。 おやつ代わりにセミを食べる人たちもいる。 一度、偉い人たちが集まって何を食うかを決めればいいと思いますが、きっと誰もそのテーブルには着かないでしょうね。 それはともかく、ホッキョクグマは普通に食うわけで。 [東洋経済] BMWの新7シリーズは「無人で駐車」できる (音量注意)
ちなみに最初に出てくる車の変な模様は、新車のデザインや機能を隠すためのカモフラージュ仕様です。 これは駐車下手のためというよりも、新たな駐車場作りに役立つような気もしたり。 どの車も勝手にセンチ単位で駐車できるようになれば省スペース化がはかれそうです。 そろそろ自動走行車ができるかしら。 [京都新聞] 飼い主に意地悪→犬も嫌 京大グループが確認
意地悪は分からないけど、逆に、飼い主と仲良くしていたら犬が寄ってくることはありますね。 それは子どもにしても、あるいは他人にしてもそう言えるかも。 自分の友人と仲が悪い人とは、自分も仲良くなれないものです。 ただし猫はそれに限らず。 あいつらは自分に優しいかどうかだけだと思います。 [本日の独言(ひとこと)]
通勤に電車を使っていないせいか、たまに乗車すると周囲のあちこちが珍しくて目を向けてしまいます。
窓から見える外の景色はもとより、車内の広告などは、以前に広告会社のライターを勤めていたことあって特に興味が惹かれます。 あとは乗客の服装や行動なども。 小説執筆の参考に、と言えば聞こえはいいですが、覗き趣味に近いものかもしれません。 特に電車内はどれだけ混み合っていても、他人に関心を寄せてはならないという不思議なルールが通っているのを面白く感じています。 よく言われていることですが、近ごろは電車内でスマートフォンを使い続けている人が多く見られるようになりました。 以前は文庫本を読んでいる人や、ポータブルプレイヤーで音楽を聴いている人の方も目に付きましたが、いま は皆スマホの液晶画面を見つめています。 読書も音楽も、何でもスマホでこなせるからというのも理由にありますが、実際にはゲームをしているかメッセージを読んでいる人がほとんどです。 スーツを着た会社員風の中年男性ですらスマホゲームに熱中している姿を見ると、文庫本ですら売れなくなっているという現状を如実に物語っているように感じます。 今月6月1日より適用された道路交通法改正では、特に自転車の運転による危険防止のためのルール改正が話題となっています。 これも背景には若い人たちにスマホを使いながら自転車を運転する人が増えたことへの懸念があるように思います。 また最近では頭を下げてスマホを操作し続けることによる肩こりや頸椎の不調と、それにより頭痛や不眠、鬱症状を引き起こす「スマホ首」という言葉もあるそうです。 これも特に子どもたちへの健康被害が心配されています。 どこかの風刺画にあるように、猫背のサルから背筋の伸びたヒトへと進化して、また猫背でスマホをいじるサルへと戻る姿が思い出されます。 まあ客観的に見て、熱心にスマホを操作する姿は誰しもあまり格好良いものではありません。 しかし逆に言うと、健康的で格好良く操作できるスマホが登場すれば、またライフスタイルの進化が見られるかもしれません。 幸いにも私はスマホが現れる前に大人になったので、この機械も単なる便利グッズのひとつとして扱う程度に過ぎません。 でも子供のころにこんな物があったとしたら、きっと夢中になって色々と台無しにしかねない遊び道具にしていたと思います。 程々に、と言っても今は無駄な話だとは思いますが、まあ名前通りスマートに使いこなすことが今後は求められるように思います。 それがどういうものかは分かりませんが。 まだ誰にも分かっていないことかもしれませんが。 [一日三報]
[GIZMODO] 90秒で今日のトークを乗りきれる、アップル #WWDC2015 まとめ
アップル大好きGIZMODOによるアップル発表会のまとめ。 気になるのはやはり「Apple Music」でしょうか 要するに月額1200円くらいで音楽とネットラジオが聴き放題になるサービスです。 日本でどうなるかは分かりませんが、音楽回帰への起爆剤となるかも。 [GIGAZINE] ブラックホールに吸い込まれると人間はどうなってしまうのか?
みんな大好きブラックホール。 ぶっちゃけ手も届かないし何の関係もないものだけど、やっぱり気になる存在です。 「非常にゆっくりと灰になっていく」という表現は文学的でいい。 まあ最初の「即座に死亡というわけではなく」という書き出しからしておかしいわけですが。 何はともあれ即座に死ぬっつーの。 [本日の独言(ひとこと)]
私たちが見ている世界は、使う言葉が決めている、という研究があるそうです。
言葉によって何でも思い通りになるという「言霊ファンタジー」な話ではなく、各国における物事のとらえ方は、使う言語によって異なっているということだそうです。 たとえば「自動車の方向へと歩いている人物」の動画を見せた際、英語を母国語とする人の多くは「人が歩いている」動画だと答えたのに対し、ドイツ語を母国語とする人の多くは「自動車に向かって歩いている人」の動画だと答えたという結果があります。 つまり英語を話す人は出来事の行為に注意を集めますが、ドイツ語を話す人は出来事の全体を捉えようとする傾向があるようです。 日本語もどちらかというと「自動車に向かって歩いている人」と答える人が多いような気がします。 興味深いのは複数の言語を使う人の場合、その答えは使っている言語によって変わることが多いそうです。 ひとつの言語における表現というのは、習慣や決まり文句によって意外と限られているものです。 その中から適切な言葉を選んで伝えようとすると、意味は変わらなくてもニュアンスの差が生じる場合があり、結果、自分の人格が変わることもあるようです。 日本語ではご飯を食べる際には「いただきます」と言いますが、英語にはこのような言葉はありません。 言うなれば"Let's eat"(食べましょう)となりますが、そこには「いただきます」に籠められた思い、あえて「食」という言葉を使わなかった奥ゆかしさ、感謝の気持ちはなくなってしまいます。 一方、英語では鳥が鳴くことを"Sing"(歌う)と表現します。 日本語だと「さえずる」に近い表現ですが、「鳥が歌う」という発想は外来のもので、日本人の考えにはありませんでした。 でも表現が綺麗で、言い得ていると感じたので、今では普通に日本語として成立しています。 人が歩いているのか、自動車に向かって歩く人がいるのか。感謝をもって食べるのか、鳥の歌声が聞こえるのか。 言葉によって世界の見え方が違うというのは案外と身近に感じられることかもしれません。 関係ありませんが、米国発祥のSNS「ツイッター」における「ツイート」は、日本語にすると「つぶやく」というよりも「さえずる」に近い印象があると思います。 でもそれをあえて、分かりやすく「つぶやく」と翻訳したからこそ、日本でも気軽に使われるようになったのではないかと私は考えています。 ●参考ページ:[WIRED] 使う言語が「世界の見え方」を決めている:研究結果 [一日三報]
[読売新聞] 空に光の列「UFO?」…ソーラー機、名古屋に
これは乗っている人も大変そう。 そして気になるのは、付近の住民が「UFOではないか」と警察や消防に問い合わせて、果たして解決できるのだろうか。 |
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