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[本日の独言(ひとこと)]
冥王星が太陽系の惑星から準惑星へと「降格」された2006年、住友生命保険が発表した「創作四字熟語」に「除冥処分」(除名処分)が入選しました。一方で米国方言協会は、同年の「ワード・オヴ・ザ・イヤー」に"plutoed"、冥王星の"pluto"と「降格された」という意味の"demoted"を合わせた造語を選びました。思うことはどこも似たようなもの。勝手に持ち上げたり下ろしたりされる冥王星にとっては迷惑な話です。
そんな冥王星が今年再び注目を集めています。「降格」と同じ2006年に打ち上げられた無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が9年の旅を経てついに冥王星まで辿り着き、新しい観測データが地球に届けられるようになりました。 残念ながら明確な冥王星人の存在はまだ確認されていませんが、これまで知られていなかった星の姿が数々発表されています。その中でもインパクトの大きい事実としては、「青空」と「赤い氷」ではないでしょうか。小さな暗闇の天体と思われていた冥王星に思わぬ色彩が発見されました。 冥王星にも青空が広がっています。しかし地球のものとは成分が異なり厚みも薄いようです。地球の青空は大気中に含まれる窒素の微粒子が太陽光を散乱させることで生じていますが、冥王星の青空はそれよりも少し大きい、「すす」のような物質の粒子が作用していると推測されています。これはメタンやエタン等に紫外線が作用して生成される「ソリン」というものだそうです。ちなみに「ソリン」はギリシャ語で「不明瞭」を意味する言葉に由来しています。 また地表で発見された「赤い氷」についても同様に「ソリン」が影響しているものと考えられています。そしてこの赤い氷は、冥王星の一部の地域で見られるものであり、大部分は他の種類の氷で覆われているように見えるようです。この「違いが見られる」という状況はかなり重要な発見であると思います。未知の物理的作用や科学的作用が働いている可能性もあるからです。今後の調査結果に期待したいところです。 ちなみに「ニュー・ホライズンズ」に搭載されている観測機器のひとつには「ヴェネチア」という名前が付けられています。これは1930年に発見された天体に"Pluto"(冥王星)と名付けた、当時11歳の女の子「ヴェネチア・バーニー」にちなんで付けられたそうです。 2006年にそれが発表された際、87歳になっていたヴェネチアさんは「11歳だったころは、何年も後に人々が冥王星を名付けた経緯を覚えていること、ましてや冥王星へ探査機を送ることなんて、夢にも思いませんでした。なんて素晴らしいことでしょう」とコメントを残しています。しかし3年後の2009年、彼女は90歳で冥王星よりも遠い世界へ旅立たれました。 [一日三報]
[読売新聞] アルコール噴き出す彗星…毎秒ワイン500本分
ふざけた名前の彗星で確認された、ふざけた結果。 でもちょっと興味深い。 もし本当にワインのように、酵母によるアルコール発酵で噴き出しているものだとしたら大スクープです。 [AFP] ユーチューブ、広告無しの有料会員サービスと新音楽アプリを発表
このところ急に勢いを失いつつあるYouTubeの展開。 起死回生となるかどうかは分かりませんが、とりあえずは儲けられそうです。 動画戦国時代、数年前まではYouTubeの一人勝ちだと思ったものですが。 日本のチャンネルもあんな体たらくでは。 [共同通信] 千葉県警「犬に拳銃、効果低い」 13発発砲で対応策
ちょっと前に起きた大型犬騒動による対応。 不謹慎ですが、ゲームの「武器耐性か」と思ったり。 剣や魔法のほうが有効なのかどうかは知りませんが、安全に捕獲できるようになればいいね。 [本日の独言(ひとこと)]
![]() ![]() 先日、奈良公園で毎年恒例の「鹿の角切り」を見に行きました。 発情期を迎えた雄鹿の角が人々に危害を加えたり、鹿同士が争って怪我をすることを防ぐ目的で行われています。 幕の張られた敷地内の中、法被をまとった鉢巻き頭の勢子(せこ)たちが鹿を追い立てて取り押さえた後、烏帽子を被った神官役が糸鋸で鹿の角を切り取ります。 なお鹿の角は成長すると血流が止まり神経もなくなるので切られても痛がることはありません。 立派な角が無くなるとちょっと寂しげですが、すぐ元気になって歩き回っています。 奈良公園と鹿についての話は弊著『へたれ探偵』にも書かせていただきました。 春日大社が作られた際に、遠く鹿島神宮より神様が白鹿に乗ってやって来たといういわれにならい、神鹿として保護されてきました。 ちなみに奈良公園の鹿は現在も野生動物として扱われており、名目上はどこの所有物でもありません。 県の要請を受けて財団法人「奈良の鹿愛護会」が管理と保護に努めています。 鹿の角切りについては古来からの伝統行事ではありますが、恒例になったのは1953年(昭和28年)からのようです。 奈良公園の鹿は現在は1000頭以上生息していますが、明治維新後の1873年(明治6年)には38頭まで激減。 その後徐々に数を増やしてきましたが、戦後の1946年(昭和21年)には再び79頭まで数を減らしました。 混乱期の最中に見捨てられたということもあるでしょうが、食糧難の時代に密猟されたことも多いようです。 そこから保護活動が活発になり、その一環として角切りも復活。 1957年(昭和32年)には国の天然記念物にも指定されて奈良公園の顔となりました。 いまでは国内外で知名度が高まり、外国人観光客も多く見物に訪れるようになりました。 一方で心ない人たちから鹿へのイジメ・イタズラも増えており怪我をする鹿、あるいは反撃にあって怪我をする人もいるようです。 鹿の角切りも自然との共存と愛護の思いから、大切な角を切らせていただいているわけです。 皆さんには優しく付き合っていただきたいと思います。 [一日三報]
[ロイター] 米プレイボーイ誌、フルヌード写真の掲載を3月から取りやめ
[共同通信] 警視庁、春画で週刊誌4誌に指導 ヌードと同時掲載 雑誌業界も色々と大変なようです。 一方で、こんなオッサン臭い雑誌なんて見向きもしない子どもたちは、スマホでガッツリエロ画像やエロ動画を見て楽しんでいるわけで。 一体、誰に対する、なんのための配慮か規制かも分からないなと思ったり。 [ITmedia] 会社の情報を守る国家試験を創設、2016年春から実施へ
似たような資格が他にもたくさんありますが。 何かの役に立つのかしら。 セキュリティに気をつけているというよりは、セキュリティに気をつけているぞと言いたいがための活動のようにも思えます。 行政書士や建築士みたいに権限を与えれば利用価値が高まるかも知れません。 漏洩したらそいつのせいにできるし。 [本日の独言(ひとこと)]
近年はこの時期になるとノーベル賞の話題を耳にするようになっています。
昨年に引き続き今年も日本人としては二名、生理学・医学賞に大村智氏、物理学賞に梶田隆章氏が受賞されました。 大村智氏はアフリカなどで蔓延している寄生虫関連病の治療薬を開発して、何億人という患者を救った功績により、梶田隆章氏は物質の最小単位とされるニュートリノに質量があることを世界で初めて観測によって証明したことが受賞の理由となっています。 数あるノーベル賞の中でも比較的に分かりやすい内容で、一方が人類に対する実質的な功績であり、もう一方が宇宙にも及ぶ基礎の研究であるというのも面白く感じました。 ノーベル賞の意義についてはその是非も含めて色々と言われることもありますが、私としては「すごいことをした人に贈られる賞」という分かりやすい権威と価値は評価すべきところにあると考えています。 商業的、宣伝的ではありますが、世界はそれで動いているのも現実です。 学者ではない私たちにはなんのことか分からなくても、「ノーベル賞を受けるほどの研究」なんだと知ると応援すべきこと、支援すべき研究なんだと分かります。 すごい薬を作って何億人も助かっていることも、すごい装置を使って常識を覆していたことも、きっとその分野の人たちには有名な話だったのでしょうが、外にいる私は何も知りませんでした。 iPS細胞もLED照明もしかりです(LEDは知っていたけど)。 すべてノーベル賞があったから知り得たことです。 そんな風に考えているので、ノーベル賞を話題にすることはいいことだろうと私は思います。 別に私たちは何も知らなくていいんです。 難しいことは、私たちの代わりに心血を注いで研究に取り組まれている先生方にお任せして、こうやって表舞台に立たれたい際には拍手でお送りすればいいのだろうと思います。 そのうちノーベル賞がノーベル賞を受賞する日が来るかもしれません。 人類における顕著な功績を残した人物に授与される賞をもって、その功績を広く人類に知らしめることで発展に寄与した功績、みたいな形で。 [一日三報]
[ナショジオ] カラスが仲間の葬式をするって本当?
嘘だろうと思ったら嘘だった。 ナショジオも近ごろはタイトル詐欺を利用しています。 でも鳥類が想像以上に賢いのは本当。 昔話で赤ん坊がワシやトンビにさらわれたりするのも、割と実際にあった話じゃないかと思ったり。 [GIGAZINE] Photoshopを使ってNASAはどうやって美麗な宇宙や星の画像を作り出しているのか?
このご時世、いまだに写真加工ソフトがPhotoshopの一強というのもすごい。 スマホ関連はちょっと乗り遅れていますが。 結局、僕らが思い描く宇宙のイメージって、こんな風にして加工された絵だったりしますよね。 [AFP] 電波を「収穫」し電力に変換、英で新技術公開
難しそうだけど期待したい技術。 それにしても、毒電波じゃないけれど、やっぱり電波って人体への影響もあると思います。 短期間なら問題なくても、長期間でじわじわとダメージを与えるような。 都会と田舎との性格や生活の違いにも現れているような気がします。 関係ないですが、ニュートリノで電力が作れたら、ノーベル賞がもう一個もらえそうです。 [本日の独言(ひとこと)]
悪人が子供をさらい、その子の家に「お前の子供は預かった、返して欲しければ100万円を用意しろ」という身代金目的の誘拐事件も、近ごろは耳目に触れることもなくなりました。私が子供のころは現実でもドラマでも定番のやり口でしたが、今はもう警察の技術が進んだのか、子供たちが賢くなったのか、悪人側もうまくいくとは思えなくなったのかもしれません。とはいえ、決して油断できるものではないので、親御さんも子供さんも充分に気をつけていただきたい。近ごろは身代金では済まない陰惨な事件に発展する場合も多いです。
一方で、このような誘拐事件は、日本よりも外国で盛んに行われています。具体的な国名は控えますが、やはり政情が不安定な国や警察組織の弱い土地で頻発しているようです。悪人は逮捕を恐れて犯行を控えるわけですから、逮捕される心配がなければやりたい放題になります。子供も大人も関係なく誘拐します。お金を持っている外国人旅行者が狙われる場合もあるというので恐ろしい話です。 そんな誘拐事件の現状ではありますが、ミステリ小説では生かさず殺さず、当事者とその周囲に危機感を与える便利な手法として使うことに強く興味を覚えます。今のこの日本で、どうすれば誘拐事件を成功させられるだろうか。厄介なのはやはり携帯電話・スマートフォンの存在です。襲いかかって奪い取ってしまえばいいのですが、そうなると殺害してしまう方が手っ取り早くなってしまい、悪人側の趣旨がぶれてしまいます。できれば被害者に危害を与えない形で、携帯電話を使えなくしてしまいたい。しかし昨今、どこにいても電波が届いて電話が繋がる状況にあります。屋内だから、地下だから電波が届かないという理由も厳しい。機械をアルミホイルで包んでも繋がる場合もあります。携帯用バッテリーを持ち歩く人も多いので、電池切れの心配もない。いっそ秘密基地でも建てて妨害電波を出すか。そんな大掛かりな舞台を求めざるを得なくなってしまいます。 やはり今時、この国で誘拐事件を起こすというのはあまり賢いやり口ではなさそうです。そして、そんな架空の犯罪を実現させるべく、夜中にあれこれと頭を悩ませているミステリ作家というのは実に不健全な者だなと思う次第です。なんとかうまく人をさらえないものか。ただし、必ずどこかに「穴」を空けておかなければならないというのも厄介です。 [一日三報]
[AFP] ノーベル医学生理学賞、大村智氏ら3氏に 感染症の新治療法発見
なんとなく、漫画「もやしもん」の教授みたいな先生だなという印象。 しかしこんなすごい研究をして、何億人も救っている人がいるというのに、受賞するまで耳にすることもなかったというのはなんとも。 たぶんその分野では超有名人なんでしょうけど。 微生物ブームがきそうな予感です。 [産経新聞] エイリアンが襲来し人類を滅ぼす?! ホーキング博士の警告に科学者騒然
今日の博士。 もうこの人は研究者というよりも、宇宙関連の大御所的な扱いなのでしょうね。 長嶋とか王とか、口を開けば大きく報じられる系の人です。 重要な役目です。 |
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