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[本日の独言(ひとこと)]
地震などで身の危険が迫っている時の案内。
「頭部を保護してください」と「帽子をかぶってください」では、どちらの方が伝わりやすいだろうか。 先の九州地方での震災以来、災害時の緊急情報を外国人に分かりやすく伝える「やさしい日本語」を研究する、弘前大人文学部の社会言語学研究室(佐藤和之教授)のホームページへのアクセスが急増しているそうです。 同ホームページには簡易に閲覧できるクイックレファレンスや、想定される案内文をそのままプリントアウトできるページも設けられています。 サイト:「やさしい日本語」クイックレファレンス 同研究室は1995年の阪神大震災以降、日本語に不慣れな外国人に緊急連絡を迅速に伝えるために例文の開発に取り組んでいます。 2011年の東日本大震災でも水や食糧の配給、電話などに関する案内を書いたページににアクセスが集中したそうです。 外国人が日本語を習う際、初めに覚えるのは平仮名からです。 「地震」「危険」「注意」「病院」などの漢字に振り仮名を付けることも大切です。 また「崩れる」より「壊れる」、「燃える」より「焼ける」、「収まる」より「終わる」など、単純で直接的な表現で伝えることも薦めています。 これは日本語に不慣れな人に向けて研究されているものですが、私たちにとっても役立つものになると思います。 一分一秒を争う中では文章の意味を考える余裕もありません。 目の前の建物に対して「倒壊の恐れあり」と「壊れる」では、どちらが真に迫った表現か。 子供でもすぐに理解できる表現か。 日本語文の奥ゆかしさは本当に美しいものですが、強く訴える文章は苦手かもしれません。 伝えるべきところではビシッと伝える必要があります。 小説の場合はこれとは違い、文章の妙というか、味わいを楽しむこともあります。 隠喩を用いて直接的な表現を避ける場合も多いですが、あまり喩えを使い過ぎるとかえって分かり辛い場合もあります。 ただ、これも読んでもらうための文章なので、やはり「やさしい日本語」を意識して書く必要はあると思います。 私は中学三年生が読んで楽しめる文章を意識して書いています。 [一日三報]
【ITmedia】 熱源に「貼るだけ」で発電するシート、積水化学が2018年度に製品化へ
みんな大好きカーボンナノチューブ。 大きな電力は得られませんが、ちょっとした装置なら活用できそうです。 そのうち人体の体温からも発電できるようになれば便利かも。 そして生まれる生体電池、マトリックスの世界。 [CNN] 偽電話で窓ガラス割らせる、ファストフード店で被害続発 米
窓ガラスを割ったのは犯人ではなく、被害者自身だった。 現実に起きても現実的ではなく、ミステリに使えそうで使えないトリックです。 何がやりたかったのかは分かりませんが、みんな色々と思いつきます。 [NHK] 捨てられたミドリガメが繁殖 全国で800万匹に
もはや捨てられたレベルでは済まない事態。 当たり前のように見かけますが、れっきとした外来種です。 奈良の猿沢池ではこのミドリガメと、同じく外来種のクサガメに追いやられて、固有種のニホンイシガメが激減していました。(現在は対応済み) 色んな生き物が増えるのはいいけど、共存共栄は難しいようです。 [本日の独言(ひとこと)]
先週より発生している九州地方の地震につきましては、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
皆様のご無事と一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。 アーシュラ・K・ル=グウィンのファンタジー小説「ゲド戦記」では、主人公である魔法使いゲドの師匠として、オジオンという人物が登場します。 彼は寡黙でほとんど魔法も使わず「沈黙のオジオン」と呼ばれています。 しかしかつて魔法によって大地震を鎮めて人々を救ったことで、大魔法使いとして尊敬を集めていました。 大魔法使いである主人公の師匠の業績が地震を鎮めただけ。 悪の大魔王と戦った訳でもなければ、地獄の門を閉じた訳でもない。 なんだかパッとしない成果だと昔読んだ時には感じていました。 しかし近年この国の状況を体験するにつけ、オジオンの功績が実感できるようになりました。 地震を鎮めて人々を救ったなんて、まさに大魔法使いのなせる業です。 此度の九州地方の地震については、その規模や状況からして5年前の東日本大震災を思い返すこととなりました。 なぜ九州で、と思ってしまいますが、それが地震というものなのでしょう。 そして中越、東日本、九州と発生して近畿や中部は安全と思えるはずもありません。 奈良に住む私も、次はここに来るなと警戒しています。 さすがにもう杞憂と侮る人もいないことでしょう。 私たちはオジオン師匠のように地震を鎮めることはできません。 また大規模な自然現象である故に、科学的に止めることもできません。 しかし被害を最小限に留めて迅速に復旧・復興に努めることは不可能ではないでしょう。 それが最終的には「人類は地震を克服した」と思えるようになるのかもしれません。 諦めず前向きに、しかし油断せずに行きましょう。 [一日三報]
【AFP】 空飛ぶスパゲティモンスター教会、世界初の「パスタ婚」執行 NZ
まだあったのかスパモン教。 「人類は進化論ではなく神が作った」とするインテリジェント・デザイン論への皮肉として「だったら空飛ぶスパゲッティモンスターが人類を作ったとしても不思議ではないよな」とする教え。 てっきり一過性のネタかと思ったら、もう何年も続いています。 まあ、幸せならばそれも良し。 [読売新聞] コウモリ飛行、次の獲物も先読み…同志社大など
恐るべき先読み能力。 超音波と、動体視力もきっと凄いのでしょう。 研究者は飛行ロボットの開発を話していますが、むしろそのまま、効率よく蚊を捕らえる装置も研究して欲しいところです。 [本日の独言(ひとこと)]
近頃は亡くなられた方の遺灰をダイヤモンドにするサービスがあるそうで、死者と遺族との新しい付き合い方として注目を集めています。
方法は遺灰から炭素を抽出して黒鉛に返還し、高温高圧にかけてダイヤモンドを生成します。 これは天然のダイヤモンドが生成される仕組みと同じで、自然界では非常に長い時間をかけて起きることを機械で一気に短縮して人工的に作り上げます。 このような人工ダイヤモンドは工業界では普通に存在しており、ダイヤモンドカッターなど切削工具や研磨材に使用されています。 人間の力でダイヤモンドが作れるなんて錬金術のようですが、天然物と比べると圧倒的に質が落ちて美術品としては売り物になりません。 しかしそれが遺灰から作った宝石となると、新たな付加価値を持たせることができて、このような商売も成り立つのかと感心しました。 ところで、人間が石になるといえば、世界各地の神話や物語でよく目にすることがあります。 有名な話ではギリシャ神話のメデューサ。 頭髪がヘビになった女の怪物で、見た者を石に変える能力があるとされています。 元々は恐怖のあまり石のように動けなくなると表現されていたものが、いつの間にか実際に石化すると変化したようです。 随分と勝手な話ですが、そのお陰でメデューサは他の怪物とは一線を画す恐ろしさと知名度を得ました。 他にもヨーロッパの怪獣バジリスクも石化能力を持つものとして有名です。 ヘビなのかトカゲなのかよく分からない姿をしており、メデューサのような神話的な伝承ではなく、恐ろしい未知の生物として扱われていたようです。 元々は中東あたりの砂漠に実際棲息するヘビやトカゲが、なぜか砂漠そのものを作った生物と思われて怪獣化したものと疑われます。 バジリスクに似たものとして、コカトリスという怪獣もいます。 これにいたってはその姿形も無茶苦茶で、雄鳥の頭と足にドラゴンの胴と翼を持ち、尻尾はヘビになっています。 その能力も見ただけで相手を殺したり石化したり、毒を持っていたりととにかく恐ろしい怪物とされています。 なおバジリスクもコカトリスもヨーロッパの紋章や屋根の装飾などにしばしば描かれています。 恐ろしい怪獣を掲げて不幸を避ける意味があるとか。 日本の鬼瓦にも似た話です。 日本での石と怪物といえば、栃木県の那須温泉にある殺生石が有名です。 神話伝承ファンには最強クラスの妖怪としてお馴染みの玉藻前(たまものまえ)こと九尾の狐が姿を変えた石として「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」とされています。 これは温泉地でしばしば確認される、硫化水素や亜硫酸ガスなどの有毒ガスがこの付近では特に噴出が多く、そのため動物が近付けず草花なども枯れてしまう現象から生まれた言い伝えのようです。 あの石に近づくと呪いを受けて死んでしまう。 かつて妖怪が石に変えられたという伝説がある。 あの石こそそれに違いないということです。 遺灰のダイヤモンドも所詮は炭素が固まった石に過ぎません。 しかしそこに遺族の思いがあれば石化した故人となり価値が生じるのは興味深い話です。 新たな神話か、あるいは怪談が生まれるかもしれません。 [一日三報]
【ITmedia】 ネットのエイプリルフールネタ、約半数が既に「飽きている」
昔からあったけど、使い道がなくてどうしようもなかった謎の行事が、ネットの普及により急速な盛り上がりを見せて、あっという間に飽きられた感じ。 最近は「エイプリルフールだからバカな商品を発表!」→「実は本当に発売します!」ってノリも見かけるようになりましたが、それもまたちょっと痛々しい感じ。 やっぱり刺激物って長続きしないのかな。 [本日の独言(ひとこと)]
毎年恒例となっている「オタク川柳大賞」(インターリンク主催)が今年も発表されました。
ネットユーザーが投稿・投票を行うオープン選抜も今年で11回目。 大賞に選ばれた川柳は「パソ消して 消える美少女 映るデブ」でした。 スマホではなくパソ(コン)とするところが、いかにもオタクと思えて楽しいです。 今年の順位は以下の通りです。 1 パソ消して 消える美少女 映るデブ 2 多趣味だが 人に話せる 趣味はない 3 財布から 一万去って また一万 4 握手会 イケメン2分 オレ5秒 5 あれしきで 爆買いだとは 笑わせる 6 予報より まず修造の 居場所見る 7 エヴァの年 使徒はとうとう 来なかった 7 結婚は 自然にできると 思ってた 9 詐欺師から カーチャン守る オタ知識 10 同じ本 取ろうとする手に 出逢いたい いわゆる「あるある」であり、例によって自虐ネタがそろっています。 私自身は何にも夢中になれない非オタクではありますが、この自虐とそこからの開き直りこそがオタクにとって重要なパワーの源でもあるのだろうなと思います。 後ろめたいからこそ楽しい。 現実から目を逸らせるから楽しい。 植木等の「分かっちゃいるけど、やめられない」に通じる心理であり、娯楽の本質でもあるように思います。 なお過去4年間における大賞は以下の通りです。 第10回 壁ドンを やってくれるの ルンバだけ 第9回 アニメ観て 泣く俺を見て 母が泣く 第8回 生活の レベルを下げて レベル上げ 第7回 一児より 二次に手をかけ 家事惨事 そんなに自分を卑下しなくていいのに。 それでも昔と比べるとオタクには優しい社会になったと思います。 [参考] 第11回あなたが選ぶオタク川柳大賞|インターリンク [一日三報]
【読売新聞】 途上国をサプリで支援、輸出拡大も…官民協議体
シジミ何個分のオルニチンとか、レモン何個分のビタミンCとか。 そんな物があるなら、一日レモン一個も食べられない人に回してあげればいいのに、という話。 今日明日を生きる途上国でサプリメントが広まるかどうかは分かりませんが、薬の変わりとして理解してもらえたら生活改善に繋がるかもしれません。 昔、未来人といえば食事の代わりに錠剤で栄養を取る、みたいな話がありましたが、それはむしろ途上国から始まることなのかも。 そういや、天然・自然・無添加物って、今やみんな贅沢品ですよね。 |
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