the shadow of silver
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7月25日(火)
[本日の独言(ひとこと)]


先週の連休に鹿児島へと旅行しました。
いつかは足を運んでみたいと思っていた土地です。九州新幹線の開通により新大阪駅から鹿児島中央駅まで、直通4時間と大変快適に行けるようになりました。

さすがに三日間で全土を回ることはできませんでしたが、指宿の砂蒸し風呂を体験したり、名物の芋焼酎蔵を回ったり、島津家の名勝・仙巌園を歩いたり、照國神社の六月灯を見たりと十分に旅行を楽しむことができました。唯一心残りだったのが曇り空で桜島の頂上が見えなかったことでした。

国内旅行の行き先というのは住んでいる地域によって大きく変わるもので、奈良に住んでいると当然ながら隣府の京都や大阪などの定番スポットはまず旅行先から除外されます。北へ向くと北海道はやはり人気ですが、その手前の青森にはあまり足が向きません。同じく南へ向くと沖縄を目指しがちになるためその手前の鹿児島は飛び越えてしまいます。どうせ北へ、南へ行くなら、という心理が働いてしまうのではないかと思います。

そんな鹿児島でよく目に付いたのが、西郷隆盛、天璋院篤姫、島津斉彬の名前と写真やイラストのイメージ広告でした。特に島津斉彬公は日本史の教科書で知る程度の人物だったので、地元ではこれほどの人気者なのかと驚かされました。西郷隆盛は定番、篤姫は大河ドラマの影響といったところでしょうか。意外に思ったのは西郷隆盛や小松帯刀など維新の偉人に対して、同じく出身者の大久保利通についてはあまり持ち上げられていないようでした。やはり西南戦争の経緯などから薩摩っ子にはあまり好かれていないのかもしれません。西郷さんと肩を組んで出すことも憚られそうです。

また鹿児島の食文化については、甘めの味付けが多いことも知りました。特に醤油の甘さは衝撃的で、これは餅に付けて食べる奴ではないかと思いました。一般的に赤道に近づくほどに食文化はスパイシーになるものですが、ここではそうはならなかったようです。サツマイモ(甘薯)がよく育つ土地であるとか、貴重品であった砂糖が手に入りやすい地域性から発展したのかなと想像します。そこから生まれた焼酎の豊富さと奥深さも魅力です。薄味で日本酒文化で育った私にとっては楽しい世界です。ただ、申し訳ないことに私はサツマイモの食感と甘さが苦手なので、それだけが残念でなりません。

[一日三報]
【AFP】 自動運転車へのサイバー攻撃警戒、業界関係者ら

なかなか物騒なお話。
しかし自爆テロを起こす人は、自ら手を下して自爆することも重要な宗教活動となっているので、手軽に自動運転車を使おうとはならない気もします。
単なる大量殺人が目的なら、たとえばドローンを飛ばして毒を撒けば良いわけですし。
むしろ脅威なのは、宗教や真理に関係なく、大量殺人・一帯制圧のみを目的とする人たちが使うことだと思います。
簡単に言うと軍隊の兵器です。

[ITmedia] 猫も“婚活アプリ”に襲来ニャ! 出会い系の入門を目指す「ねこまっち」とは

猫の結婚相手を探すのかと思いきや、猫をダシにして飼い主の婚活に役立てるとか。
でも猫が好きな人って、猫がいると猫に夢中になるから、あまりうまくいかないと思います。

[神奈川新聞] JR全駅乗降達成 高松市の会社員が偉業

乗鉄グランドマスター。
うちの近くの駅にもこの人が来たんだと思うと、なんだか面白いです。
町をうろついてポケモンを探し回っている人もぜひ。



7月19日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
6000年前に何があったのか。
ポルトガルのカレガル・ド・サルにある「羨道墳」(せんどうふん)は、6000年前の紀元前4000年に建造されたそうです。巨石を組み合わせて作った墓室と長く狭い通路(羨道)からなり、日本では横穴式石室に近い物があります。

この羨道墳について、この度国際的な天文学者チームは「望遠鏡」の可能性があること発見しました。長い通路の先に見える夜空には、おうし座で最も明るい星であるアルデバランに合わせられた可能性があり、その出現をいち早く知ることで季節の特定や宗教的な意味を持たせていたという仮説です。遠くの星を観察する方法はレンズを重ね合わせるだけではありません。古代では人為的に区切られた空間の中に出現する星々の位置を観察することで季節や時刻を測定していました。その精度は極めて正確であったことが知られています。

一方、フランス東部のアルザス地方では同じく6000年前の紀元前4000年に集団で虐殺されたとみられる人々の人骨を発見されました。仏国立予防考古学研究所のチームは穀物など保存するために使われていた古代のサイロ一つに十人の人骨を発見。いずれも足、手、頭などに多数の傷を負った上に積み重ねられていたことにより、彼らが集団虐殺を受けた後サイロに投げ込まれたものと考えられます。研究者によると戦争によって得られた戦利品だった可能性があるとのことです。

無関係でありながら相次いで見つかった6000年前の痕跡に古代への興味が惹かれます。紀元前4000年といえば、メソポタミアではシュメール人の都市国家ウルが築かれ、中国では黄河流域で土器を作る文化が生まれ、エジプトでは第1王朝を興したメネス王がファラオとなりました。またユダヤ歴における天地創造があったのもこの時期とされています。(いずれも諸説あり)世界各地で人間が、いわば現代人のように動き始めた時代であったことが窺えます。星を見て季節や時間を気にしたり、敵と見なした人々を虐殺してサイロに捨てたり、やっていることは結局今も大して変わらないかもしれません。

ちなみに紀元前4000年は日本では縄文時代にあたります。土器や土偶を作ったり、弓矢でシカやイノシシを追ったり、シジミを食べて貝塚に捨てたりしていたようです。学校で習う日本史もここから始まります。

[参考サイト]
[WIRED] 6,000年前の巨石遺跡は「望遠鏡」だった:英大学博士ら発表

[AFP] 6000年前の集団虐殺か、10人の人骨発掘 仏チーム

[一日三報]
【CNN】 全米一の「ネズミ都市」シカゴ、駆除に野良猫が大活躍

一時話題になった「地域猫」がその後盛り上がらなかったのは、結局「可愛いから」というだけしか理由が思いつかなかったからだと思います。
なにかしらの役目を与えれば受け入れられる可能性もあったのではないでしょうか。
個人的に犬と猫は、「人間社会に受け入れられた動物」として、町のみんなで世話するのがいいと思います。

[GIGAZINE] スーパーマリオ3を爆速2秒でクリア、毎秒6000回のボタン連打で一気にエンディングへ

動画はどうやら削除された模様。
ゲームのスーパープレイ、スピードプレイは面白いですが、こういうのはちょっとどうかと。
俺が車に乗ったらボルトより速いぜって自慢された感じです。

[ITmedia] 「どこでもドア」実証実験、京急・三浦海岸駅で

これはいい機械だと思いますが、そのネーミングはちょっとどうかと。
注目を集めるかもしれませんが、みんなをガッカリさせる気がします。
この国で「どこでもドア」を名乗るからには、それなりの覚悟が求められるはずです。



7月12日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
神とは誓い、悪魔とは契約する。
悪魔と初めて契約したのがファウストかどうかは知りませんが、契約という言葉に対して人々に重大な覚悟と少しだけ悪いイメージを植え付けるきっかけになったように思います。

私たちは毎日の生活であれこれと契約を取り交わしていますが、果たしてその内容をきちんと理解した上で判断しているのでしょうか。
ノルウェーの消費者保護局はスマートフォンのアプリ33種類に対して、ダウンロードする際に同意させられる利用規約を連続で読み上げる実験を行いました。
その結果、全ての利用規約を合わせると単語数で26万語、ページ数で約900ページ、読み上げるまでに31時間を要しました。
利用者全員がこれほどの文章量を読んだ上で規約に同意しているとは考えにくい話です。

また英国のテレビゲームオンラインショップでは、エイプリルフールのネタとして、商品を購入する際の利用規約に「店に魂を譲渡する」という項目を盛り込んだことがありました。
まさしく「悪魔の契約」です。
結果、利用者の88%がこの内容に同意し、7500人が店に魂を譲ることとなりました。

あるいは同じく英国のあるカフェでは無料のWi-Fiホットスポットに接続した市民への利用規約の中に『利用者は、第1子を永久に我々に委ねることに同意する』という項目を入れたところ、わずかな時間で6人が同意を示しました。

いずれにしても、現代ではこれらの利用規約は半ば形骸化されており、人々は流れ作業のように同意してしまっていることは間違いないようです。
iPhoneやiTunesなどで知られてアップル社製品の利用規約には、『お客様は、核兵器、ミサイル、化学兵器、または生物兵器の開発、設計、製造、または生産を含む(がこれらに限られない)、米国法上禁止されるいかなる目的にも、これらの商品を使用しないことに同意するものとします。』という一文が含まれています。
iPhoneをミサイルのスイッチにしようと考えていた人は要注意、ではなく、そういう内容があるとも知らずにみんな同意しているのは問題かもしれません。

とはいえ、企業側としては、保証や裁判への対応としても、これらの規約に同意していただく必要があります。
なかなか難しい状況ですが、せめて私たちは信用できる企業、サイトから商品を買うのが良さそうです。

利用規約にキャラクターを登場させたり、ストーリーを持たせたりして、『読ませる規約』に仕上げるのはどうだろう。
いや、企業側もあまり深く読んで欲しくないものかもしれませんが。

[一日三報]
【ITmedia】 Pokemon GOユーザーをポケモンで釣る窃盗団現る

【CNN】 ポケモンGOをプレー、ポケモンではなく遺体を発見 米

先日より大ヒットしているらしい、歩きスマホ推進ゲームの話題。
記事中、ポケストップというのはアイテムが手に入るポイントのこと。
窃盗団はそれを操作することで、まさしく「カモが寄って来やがったぜ」状態だったようです。
面白そうなゲームだけど、いい歳した男がスマホを見ながら町をウロウロするのはちょっと。
廃校とか限定でやると面白いイベントになるかも。

[WIRED] 「グーグルに見られているのが不快」ストリートビュー撮影車に火炎瓶を投げつけた男、逮捕される

火炎瓶はダメだけど、分からなくもない話かも。
ストリートビューの写真なんて、平気で町も家もパシャパシャ撮影してそれを全世界に配信しているわけで。
これが個人でやったら怒られるだろうし、見知らぬ企業がやり出したら訴えられるだろうし、政府がやったら色んな人たちが文句を言う案件だと思います。
まあ、見ている分には楽しいんだけど。

[らばQ] 「フラッシュを浴びると顔が見えなくなる!」パパラッチ対策スカーフが登場

そんな「監視されている症候群」にオススメの一品。
有名人ではないけど、なんだか楽しい遊びもできそうな気もしたり。
撮影したら色が変わる服とか、絵が出てくるTシャツとか、これから流行るかもしれません。



7月5日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
「万巻の書を読むに非ざるよりは、いずくんぞ千秋の人たるを得ん」と言ったのは吉田松陰であり、「万巻の書を読み 千里の道を行く」と言ったのは富岡鉄斎です。たくさんの本を「万巻の書」と最初に誰が表現したかは分か
りませんが、中国では明代の文人董其昌も「讀萬巻書行萬里路」という言葉を残しています。「万巻の書を読み 万里の道を行く」という意味で、富岡鉄斎もこれにならったようです。

読書が好きでもさすがに一万冊の本を読破できるものなのか。また一万冊の本を読めば世界の真理に辿り着けるものなのか。ちなみに現在日本では一年間でおよそ八万冊の新刊書籍が刊行されているそうです。コミックが万巻に含まれるかどうかは吉田松陰も知らないでしょうが、現代はとても追いつけるものではなくなっています。

追いつけるものではないといえば、動画投稿サイトYouTubeでは現在、1分間に約100時間分の動画が投稿されているそうです。1か月間ではなく1分間です。1時間では6000時間分の動画になります。人間は1年365日で8760時間しかありません。読書にせよ動画にせよ、あらゆるコンテンツを網羅するには不可能な時代となっています。

そう思うと、万巻の書程度で済んでいた時代の人たちは暢気なものだったのか、いや、洗練されていたんだろうなと感じます。これからは、それら森羅万象を選別できる人やソフトの役割がますます重要になってくることでしょう。

でもネットでよくある「この商品を買った人はこの商品も買っています」とか「あなたにオススメの動画」とかって、いまいちピンと来ないですね。

[一日三報]
【WIRED】 オゾン層は回復し、いずれ完全に塞がるだろう:研究結果

成果の発表は重要です。
温暖化対策にせよ医療施術にせよ税金にせよ、目的を伝えて強いるからには、それでどういう成果が得られたのかまできっちりと伝えて欲しいと思います。、

[AFP] カマキリの交尾後の共食い、卵の栄養に 視覚的に確認

おおよそ分かっていたことではありますが、確認できたのは凄い。
オスを食べた栄養がちゃんと卵まで運ばれているとは驚きです。
ご夫婦最後の共同作業です。

[CNN] 女性がクマに襲われ負傷、「死んだふり」失敗 米国立公園

どう考えても有効な手段のはずがないのに、どうしてチャレンジしようとするのか。
多分、昔それで奇跡的に助かった人がいて、その話にインパクトがあるから広まったのでしょう。
一回死んだふりをして、近づいてきたら起き上がって驚かす「ゾンビのふり」とか。
絶対ダメだと思いますけど。