the shadow of silver
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3月28日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
面白い小説というのは読む人によって違いますが、売れる小説というのは大体のところで分かるようです。とあるライトノベルの編集者によると、明るく前向きな少年の主人公が異世界に行って、頑張ったら強くなって、最初から最後まで可愛い女の子がたくさん側にいれば売れるとか。王道パターンというか、これはいわゆる少年漫画(立場を変えれば少女漫画)と同じ設定な訳で、読者層の期待するところでもあるのでしょう。編集者の立場としては利益に安定感のある作品群ともいえそうです。

先日、カドカワの小説投稿サイト「カクヨム」に、作者がGoogle Analyticsを導入できるようになったというニュースがありました。「カクヨム」はパソコンやスマホで閲覧できる小説投稿サイトです。Google Analyticsはグーグルが提供するWEBページのアクセス解析サービスです。とても有能なシステムで企業・個人問わず、多くのWEB制作者がサイトに導入しています。

小説サイトにアクセス解析を導入すると様々なことに活用できます。単純にはそのページへのアクセス数ですが、他にも同ユーザーのリピート率、滞在時間、ページごとのユーザーの増加率、あるいは離脱率、閲覧時刻や紹介されたサイトへの逆リンクなども確認できます。つまり一作の小説に対して、どのページ(エピソード)がよく読まれたか、あるいは読まれなかったかを分析することができます。あくまでアクセス統計ですが、著者は作品全体の評価ではなく、より細かな部分での「ウケ」を知ることができそうです。

小説サイトの場合は特に連載ものが多く、著者と読者とが同時進行で作品を書き、読む(カクヨムか?)という状況になります。すると著者は過去のページのアクセス状況を分析することで、次の展開を変更することもできるようになります。いわゆる本の小説雑誌における読者とのやり取りと同じですが、それがさらに即時的・有機的に変動するという小説展開も想像できそうです。WEB小説の新しい形です。それを最大限に活用できた著者の作品が、読者の期待に応えられる傑作にもなりそうです。

音楽業界でも、かつての10曲入りのCDから1曲だけのダウンロードへと変わりつつあるように、小説もそんなエピソードの切り売りが流行るようになるのかもしれません。とはいえ読者の要求に100%応えられる作品が良いかどうかは分かりませんが、その辺は先の商売に絡むものとも言えそうです。私にはとてもそんな、器用な真似はできそうにありません。

[一日三報]
【ロイター】 グーグルへの提供中止、デジタル広告の欠陥を露呈

要するに、YouTubeの動画前CMは、その後の動画内容をCMの企業が支持しているように見えてしまうという話。
視聴者にとっては、TV番組とそのCMスポンサーの関係にも見えてしまうという話です。
くわえて、グーグルが展開しているWEBページ広告についても同様に、反社会的な内容や差別的な内容に自社の広告を入れられては困るというので、海外の企業が続々と提供を止めているようです。
海外企業おなじみの「やったもん勝ち手法」でIT界を支配してきたグーグルですが、ここへ来てちょっとマズイ事態になりそう。
もちろん、他の広告会社も方針とシステムの転換に迫られそうです。

[乗りものニュース] クルマの「♪キンコン」いつ消えた? 速度警告音が聞こえなくなったワケ

1987年に廃止されたということで、これを知っている人は30歳以上のようです。
高速道路を走るとキンコンキンコンとうるさかったのを覚えています。
格好悪いからなくなったのかと思いましたが、安全機能だけにそれはなさそう。
どうやら海外への日本車輸出時代がきっかけとなったようです。

[AFP] 人間の脳の大型化、果物が後押しか 研究

おサルさんがバナナを食べるのもそういうことか。
だからといって、今僕らがフルーツを食べても賢くはならない模様。
体にはいいけどね。



3月14日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
先日の3月19日でメールマガジンが創刊14周年を迎えました。

2003年3月19日に弊著「THE CHAT」の連載第一回が本メルマガで始まりました。以来14年間、当初の一週間二回配信から一回配信へと回数は減らしましたが、特に休載することもなく続けて参りました。作家活動でも先日『へたれ探偵観察日記 たちあがれ、大仏』を刊行させていただきました。メルマガも作家活動もまだまだ続けていくつもりです。

継続は力なりと言いますが、特に何か力が身に付いた気もしません。このホームページではさらに長く、今年で20周年を迎えました。振り返ると作家活動と並行してきたことで、宣伝や練習や暇潰しに活用して続けられたのだと思います。それがなければ恐らく適当に店じまいをして、SNSも始めることもなく、奈良のどこかで静かに暮らしましたとさ、になっていた気がします。

くわえて継続できた理由には、特に怪我も病気もなく健康でいられたことも大きいです。14年間、20年間で様々なことを体験しましたが、とりあえず命に関わるような目にも遭わずに済みました。先の震災で本当に多くの方々が亡くなられたり怪我や病気をされたことを考えると、私はただ幸運であったと思います。

小説家に大切なことは何か、センスや発想も必要かもしれませんが、結局は継続できる健康と幸運こそが一番大切な能力だと私は思います。他のどんな仕事でも同じですが、元気にやっていれば、まあなんとかなるものです。

これからも焦ることなく淡々と取り組んで参ります。
引き続きよろしくお願いいたします。

[一日三報]
【産経新聞】 クラシカル霊柩車“絶滅”の危機…火葬場入場禁止の自治体も 「走る寺」アジア仏教国では人気

そういえば近ごろ見ないなと思っていましたが、まさか本当に激減していたとは。
しかも火葬場が入場を規制しているとは知りませんでした。
まあお正月に車の前にミカンを飾るような物で、違和感のあるハイブリッドではあったと思います。
逆に今走らせたら目立っていいかもしれません。
目立っていいかどうかは分かりませんが。

[読売新聞] 聖徳太子も鎖国も復活…「分かりにくい」と不評

今日の奈良。
没後に付けられた名称だからと言い出したら、武田信玄にせよ上杉謙信にせよ真田幸村にせよ、偉い女性の○○院にせよ、昔の人は色々と名前を変えている訳で、本当に正しい名前なんてないんじゃないかと思います。
覚えておくべきは、そういう人がいたという事実と功績でしょう。
そして私たちの歴史的常識は、今でもこんな風に、あっさり変えたり覆されたりすることも覚えておきましょう。

[ITmedia] シロアリ対策にロボット活用、積水ハウスが実戦投入

床下換気口に入るロボット。
どこかのミステリ小説で聞いたような話です。
1割のコストダウンと語っていますが、本当かしら。
ロボット言いたいだけちゃうんかと。



3月14日(火)
[本日の独言(ひとこと)]


お待たせしました。
新刊の案内です。

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『へたれ探偵観察日記 たちあがれ、大仏』 幻冬舎刊/3月15日発売/650円+税

(あらすじ)
対人恐怖症の名探偵(?)柔井公太郎が、ドS美人心理士の不知火彩音にビシバシ小突かれながら今日もオドオド謎を解く! でも、持ち込まれるのは「奈良の大仏を立って歩かせて欲しい」「大阪通天閣の象徴、ビリケン像の暗号を解いて欲しい」など、変な事件ばかり。柔井は持ち前のへたれ目へたれ鼻へたれ耳を駆使して、珍事件を解決できるか?
(紹介ページ)

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最弱探偵&最強助手によるお馴染みのミステリの2冊目です。今回は奈良と大阪が舞台です。ちっとも冴えない「探偵物語」。アームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)ならぬ、フロアマット・ディテクティブ(床の敷物探偵)。いつもいっぱいいっぱい、へたれ探偵の活躍をお楽しみください。

ご購読よろしくお願い申し上げます。

[一日三報]
【ねとらぼ】 YouTubeで日本のMVの多くが海外から視聴できず 背景にはGoogleとの規約問題、国内レーベルの葛藤

これは知らなかった、というか、国内では確認できない問題でした。
なんでもタダで楽しめる時代から、そろそろ色々とタダでは済まない状況になりつつある模様。
しかし一旦タダに慣れてしまった私たちにとっては、実質値上げともなる事態であり、不満にも繋がることになるでしょう。
それはそれとして、記事のくるりの問題は担当者の大ミスだと思います。

[CNN] 宇宙空間では人体に何が起こるのか<1> NASAで進む研究

人類は重力のある地球で何十億年もかけて進化した生物なので、無重力の環境では色々と不具合が起きるようです。
単に息ができないとか寒いとかいう話ではなく、そのものが生育環境基準をクリアできていない感じ。
逆に言うとそのローカライズの完成度には感心させられます。
無重力で生まれ育って世代を重ねていけば、また環境に適応できるようになるのかもしれません。

[朝日新聞] 「ネット炎上」を補償 損保ジャパンが国内初の保険発売

不安があるところに保険あり。
実験要素も高そうですが、色々と重いつくものです。
社員の悪ふざけや偽ニュースで会社が傾くこともありますので、必要と感じる会社もあるのかも。
で、対応時に保険会社の影が見え隠れして、「最初からそういうつもりだったのか!」とさらに炎上します。
商品としては、ちょっといやらしいかも。



3月7日(火)
[本日の独言(ひとこと)]
先日の水曜日にユニバーサルスタジオジャパン(USJ)へ行きました。ご存じ大阪にあるハリウッド由来のテーマパークです。冬の平日を狙って行きましたが、それでも大変に混雑しており人気の高さが窺えました。こういう日は海外からのツアー客が多いらしく、主にアジア圏の外国人の姿がよく見られました。

私はどういう訳がUSJと縁があるらしく、一年二年ごとに一度は訪れる機会があります。それで折に触れて眺めていますが、最近は特に盛況らしく、いつも人だかりと行列の凄まじさを思い知ります。一時は来場者の減少から閉園も囁かれていましたが、やり手の社長に交代してからは見事なV字回復を見せたとか。同時に毎年のように入場料金の値上げを続けており、なるほど、やり手だなと感じています。低迷期に大雨の日に訪れて、行列もなくアトラクションで遊び回った時代が懐かしいです。

さてそんなUSJでは今回、訪れた先で面白い光景を見かけました。恐らく中国か韓国かタイの方と思いますが、何人もの女性がベンチに座るか立ちながらでも、しきりに化粧を直していました。テーマパークでのことなので、どこで何をしても構いませんが、夫婦やカップルではなく女性同士でも熱心に眉を書いたり口紅を塗ったりしていました。なお日本の女性よりも肌は真っ白、口紅は真っ赤にするのが、どこかの国では流行のようです。

そんな様子を見ていて気付きましたが、どうやら彼女たちは記念撮影用に頑張って化粧を施していたようです。記念撮影と言っても皆で横に並んで撮るものではありません。自撮り棒やセルフタイマーを使って、バストアップどころか顔面アップの撮影です。しかもそれを瞬時にSNSに投稿しています。だからしっかりと顔作っておかないといけないようです。

なお自撮りしてSNSにアップするのは外国人だけでなく、日本人の男女もそこら中でやっていました。誰に命令された訳でもないのに、なぜこうも熱心に近況を報告したがるのか。十年後に振り返ってみて、おかしな時代だったなあと思うことにもなりそうです。でもテーマパークは今を楽しむ場所なので、それで良いわけですが。

画像は当日一番感動したアトラクションです。



[一日三報]
【福井新聞】 大河ドラマ誘致の「戦国時代」到来 全国各地に団体、NHKへ陳情も 

なんとなく、そうなんだろうなと思っていた事情。
しかしテレビドラマの舞台誘致のために地方が鎬を削るというのも、今さらながら凄いコンテンツだなと感心したり。
僕らの奈良県もこっそり参加している模様。
でも天智天皇、持統天皇じゃイメージ的に難しいかと。
ここはやっぱり、蘇我入鹿だろう。

[ITmedia] ぬいぐるみから80万人のユーザー情報が流出、つながる玩具に警鐘

なんとなく、そうなるだろうなと思っていた事情。
ぬいぐるみにそんな機能はいらんよね。

[CNN] 踊るおばあちゃん集団に新規制、「秩序混乱」で罰金も 北京

昔は日本も「オバタリアン」とか言っていましたが。
今は元ネタの映画「バタリアン」も知られていない気もします。
国が豊かになるとご婦人も活発になりますが、それが何千万人、億人もおられると凄いパワーになりそうです。
日本の現象に照らし合わせると、二十年後にはこの方々も老人になって、国もより一層深刻な事態に陥りそうです。