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[今日の独言(ひとこと)]
![]() 中国の西安へ観光旅行に出た知人から、お土産に大きくて分厚い写真集をいただいた。『千年古都 西安』というタイトルの本で、西安の遺跡や遺物を写真つきで紹介されていた。同地で有名な秦始皇兵馬俑博物館で買い求めたものだそうだ。 開いて見ると、その最初のページには『楊健徳』という人のサインがしたためられていた。誰かと思って尋ねてみると、なんと兵馬俑を発見した人物だという。売場の近くに座っていてサインをしてくれたそうだ。 兵馬俑とは秦の始皇帝の時代、死者を埋葬する際に副葬された兵馬の人形のことだ。現在までに確認されているのはおよそ8000体で、どれ一つとして同じ顔をしたものがないとされている。その発見は1974年に地元の農夫が偶然に見つけたものらしい。歴史上極めて重要な遺物であり、同地では貴重な観光資源でもあるだろう。 その第一発見者が博物館の売店にいて気軽にサインをしてくれるというのも面白い。そう思ってインターネットで軽く調べてみたら、本当の第一発見者は『楊志発』という方で、サインを書いた『楊健徳』という方とはどうやら別人だと分かった。 これは一体どういうことだろう。名字が同じなので息子だろうか。それとも一緒に見つけた別の人なのか。遺跡の第一発見者を誰とするかは難しいものなので、『楊志発』さんだけとは限るまい。そう思ってさらにインターネットで調べてみると、どうやら同じ場所で同じようにサインをもらって、同じような疑問を抱いた人が多くいることが分かった。しかもその方々のサインは『楊培彦』さんや『楊全義』さんなど色々な楊さんがいて、それぞれ第一発見者としてサインをしていることが分かった。 一体誰が本当の発見者なのか。それっぽい人に座らせて、旅行者に嘘をついて騙しているのか、それとも全員がそうなのか。どういう事情でどうしてそうなっているのは知らないし、もう知る気もないが、まあ旅の思い出になるならいいじゃないかという感覚で存在しているのかもしれない。そんなしたたかさも同国の味であり、また強みなのだろう。 たくさんの観光客のサインに応じるのも大変だから、入れ替わって担当しているのかもしれない。今週の楊さんはこの人!みたいに。お前ただのオッサンやんけ!というツッコミは野暮というものだ。 [一日三報]
[TechCrunch] Instagramが「いいね!」数公開を中止を検討、群衆心理の抑制を狙う
そろそろ「いいね!」がそうとも限らなくなりつつあるので、これはいいことかもしれない。 しかしSNSの価値や存在理由が「いいね!」に依存しているとも言えなくはないので、たとえばそれで商売をしている広告会社やタレントさんにとっては困る事態かも。 また一般人も「いいね!」を投稿のモチベーションに繋げている人も多いだろうから、なくなると投稿する気をなくす人が増えるかもしれない。 いずれにしても、この文化もそのうち廃れていくと私は思う。 10年もすれば『なんだったんだろうね、あのブーム』と言われるようになるかも。 [産経新聞] 「確実な地震予知は将来もできない」山岡耕春・日本地震学会会長
開き直って、始めて現実的な話し合いができるようになるということ。 しかしブラックホールまで見えるようになったのに、足下の揺れすら予測できないってのは不思議だ。 [今日の独言(ひとこと)]
粘菌の研究で有名な和歌山県の奇才学者・南方熊楠は、卓越した記憶力の持ち主だった。何十年も前に一度だけ会ったことのある人物の顔と名前を完全に覚えており、その時どこで何をしたのか、そこに誰がいたのかも言い当てることができたそうだ。
京都のとある飲み屋のおかみさんには、何年と店を訪れなかった客の名前と顔をすぐに思い出せる凄い人がいる。その客がどういう立場の人で、その時に何を注文して、どんな話をしたのかも、かなり正確に記憶しているようだ。 そんな彼らとは違い、私は人の顔と名前を覚えるのが非常に苦手だ。告白すると友人知人も仕事で会う人も実ははっきりと覚えていない。待ち合わせなどではいつも相手のほうから先に見つけられる上に、顔を合わせてもこんな人だったかと思うことがある。特に女性は髪型や服装がよく変わるのでさっぱり分からなくなるのだ。 私のような性質の人は世間にもそこそこいるらしく、これは相貌失認(そうぼうしつにん/失顔症)という症状のようだ。脳の側頭葉・後頭葉にある顔領域と呼ばれる部位に障害があるらしく、人間の顔を覚えられないそうだ。特徴的なのは『人の顔のみが覚えられない』ことであり、それ以外の記憶には問題がないことも多い。私も昆虫や漫画のキャラや歴史上の人物なら覚えられる。つまり人間の脳は、相手が人間にのみ活動する記憶領域があり、そこに問題があると人の顔と名前が覚えられなくなるようだ。 相貌失認の症状が重くなると親しい家族の顔も覚えられなくなるという。実を言うと私も若干そんな傾向にあると思っている。とはいえ40年間も普通に暮らしているので、これは障害ではなく性質・性格と言える程度のものだろう。ただ、あなたの顔を覚えていないのは愛情がないのではなく、そういう性格ということで許して欲しいと思っている。 相貌失認で興味深いのは、その機能が不足している人がいるのと同じく、人並み以上に優れた人もいるということだ。それが先の南方熊楠であったり京都のおかみさんであったり、あるいは政治家や実業家など『人たらしのプロ』であったりするのだろう。営業職や接客業の人たちも、ともすれば十把一絡げの兵隊やロボットのように扱われるが、本当に凄い人にはその傾向があると思う。チャラい奴らの社交性も才能だと、苦手な私はそう信じている。 [一日三報]
[神戸新聞] 新聞社のネット記事って、英数字はなぜ全角?
[神戸新聞] ネット記事の英数字「全角」 半角にするって? みんなそこそこ気になっていたこと。 理由は要するに、ユーザーの利便性を考えないWEB新聞社の怠慢らしい。 私はそれと、記事ではネット動画を紹介しているのに、それを公開もせずリンクも付けないままに終わっていることが多いのも気になっている。 どうしろというのか、お里(紙ベースのメディア)が知れるというものだ。 [ITmedia] アニメキャラを無限に生成「Crypko」、PFNが提供
いわゆるハンコ顔。 絵が描けない人にとっては利用価値がありそうで、絵が描ける人にとっては仕事が取られそうな案件。 そのうちラノベやアニメも『いらすとや』みたいになってくるかも知れません。 中身も含めて。 [今日の独言(ひとこと)]
前々から伝えている通り、先週末に無事新刊『ミルキ→ウェイ☆ホイッパ→ズ 一日警察署長と木星王国の野望』が発売された。これもひとえに読者の皆さまと出版社さまと、書店をはじめ販売店さまのお陰だ。この場であたらめて御礼を申しあげるとともに、ぜひ手に取ってご購読いただきたく願っている。
今回の作品はいつもより少しはっちゃけた気持ちで書いた。大体は作品を書く前にその色というか印象を決めるのだが、なんとなく可愛くて明るくて楽しいミステリがいいなと思って書き始めたものだった。色、と書いたが私の場合は音楽に近いものがある。登場人物にアイドルを据えたが、音楽もそのままアイドル風のものを、ポップでキュートでキャッチーな歌謡曲を想像していた。普段はロックやメタルやプログレッシブを想像しているから、恐くておかしな作品になりがちなのかもしれない。 それで書き終えて出版社に出すと、いつの間にかライトノベルというジャンルに振り分けられてしまった。というわけで、別にライトノベルを書こうとしたのではなく、ライトノベルになってしまったという心境だ。 大体『ミルキ→ウェイ☆ホイッパ→ズ 一日警察署長と木星王国の野望』なんてタイトルを付けておきながら、純然たる本格ミステリでもなかろうという話だが、可愛くて甘々なカバーイラストを付けていただき、ゲーマーズさまやメロンブックスさまなどの店に置かれるとなると、なるほどこれはライトノベルだと自分でも思うようになった。もちろん私は買って読んで楽しんでもらえるなら、どのように売っていただいても構わない。ただいつも私の作品を読んでいただいている方々には、ライトノベルにチャレンジした!ではなく、いつも通りに書いた話がライトノベルみたいだったと思って読んでもらえることを期待している。 私は前々からこのジャンル分けというのをあまり理解できず、好きなものを書いていったら、それがホラーかミステリかスリラーか恋愛かラノベかといつも勝手に分けられている感じがしている。それは読者に対して、中身を読む前にある程度の内容を印象づける重要な販売手法なのだが、昔からそんなことは気にせずに好きなものを読み続けてきた私にとっては、なかなかスッパリ分けられない気持ちがあるのだ。そんなことを言ったら江戸川乱歩はSFだし、横溝正史はホラーだし、池波正太郎はミステリだし、村上春樹も大江健三郎もギャグ……もとい、そもそも推理小説というのはそもそも怪奇・奇譚を寄せ集めたサブカルジャンルの寄せ集めであって……と書き出すと長くなるので止めるが、まあとにかく言いたいのは、どんなジャンルでも良い作品は良いってことなのだ。 というわけで、良い作品を書こうと思って書いた良い作品なので、どうかひとつよろしくお願いいたします。 [一日三報]
[共同通信] 新1万円札に渋沢栄一 紙幣、全面刷新へ
まさかの渋沢翁。 いや、実際には昔から候補に挙がっていたという話を聞いた気もする。 ただヒゲがあったほうが偽造防止になるから外れたのではなかったか。 それはともかく、これで夏目漱石、樋口一葉に続く『作家枠』がなくなったのは問題ではなかろうかと。 どうせなら渋沢栄一ではなく澁澤龍彦のほうを一万円札にしてはどうか。 退廃的な社会になりそうだけど。 [産経新聞] ネコも自分の名前が分かる 上智大の実験で判明
知ってた速報。 当たり前のことを畏まって論文にまとめて発表するのも大切なお仕事です。 ただ、どこまで、どれくらい理解しているかは知りたいところではある。 [ロイター] メッシは素晴らしいが「神ではない」、ローマ法王が区別呼びかけ この国では少し前に『神ってる』とかいう、誰も使っていない言葉を勝手に流行語大賞に選ばれたこともあったわけだが。 褒め称えるという意味で人に対して『神』を使うことに、あまり喜ばない宗教を持つ人も少なくないようだ。 お米もお客もユーチューバーも神様になれるこの国の濫用もちょっとどうかと思うが。 とはいえ、『神とは唯一無二の存在』と強要するから、結局あちこちでドンパチと代理戦争みたいなのが起こっているようにも思うわけで。 [今日の独言(ひとこと)]
ついに昨日、平成に次ぐ新元号が発表された。
とはいえ、この文章を書いているのはまだ3/29の金曜日なので、新元号がなんという言葉なのか私はまだ知らない。この文章が掲載される頃には、恐らくきっと間違いなく、テレビもネットも世間もその言葉で持ちきりなのに、私だけが知らないというのはなんだか奇妙で面白い。タイム・リープものの小説の主人公になった気分だ。 元号というのは興味深いもので、今の世ではほとんど必要性が見られないにもかかわらず、じゃあ止めようかという話はあまり聞かれない。これを機に元号廃止キャンペーンを目論んでいた人たちも、自分たちの予想以上に賛同者が集まらなかったことに困惑したことだろう。これは日本の象徴であるから絶対に受け継いでいくべきだ、という意見はくだらないけど、こんな無意味で悪しき習慣はなくすべきだ、という意見もつまらない。ある意味とても日本的な文化になったような気がしている。私としては流行語に近い印象を抱いているのだ。 ともあれ、そんな晴れやかなムードに便乗して今週末に新刊が発売されます。 -------------------------------------------------------------------------------- 『ミルキ→ウェイ☆ホイッパ→ズ 一日警察署長と木星王国の野望』 著者 椙本孝思 出版 潮出版社 価格 815円+税 発売日 2019年4月5日 (あらすじ) ミルキ→ウェイ☆ホイッパ→ズは、「ひより」「芹乃」「ムギ」の女子高生3人によるネットアイドル。一日警察署長に採用されたものの、パレード沿道で爆発テロ事件が発生。続けて謎のテロ集団「木星王国」からの犯行声明が届けられた。アイドル大好き警官の穀堂忍とともに事件解決に立ち上がった4人の運命は──! 紹介ページ -------------------------------------------------------------------------------- 小説でどこまで楽しめるかを追求した、ライトなミステリです。 部数がこれまでよりちょっと少ないので、書店での陳列もちょっと少なくなるかもしれません。もし見つからなければ書店にてご注文いただければ幸いです。電子書籍も刊行されるのでそちらもオススメです。 さらに、今回は以下店舗で特製ポストカードの購入特典があります。 ●メロンブックス様全店→ひより(黄) ●ゲーマーズ様全店→芹乃(青) ●三洋堂書店様全店→ムギ(ピンク) 桜木蓮さんによる主人公3人の可愛いイラストです。小説にポストカード付きって、凄くライトノベルっぽい。好きな子を選んでご購入いただけると嬉しいです。3人全員揃えてもらえるともっと嬉しいです。点数に限りがありますのでお早めに。 何卒よろしくお願いいたします。 [一日三報]
[産経新聞] 【新元号】全国の令和さん「まさか同じとは」
[AFP] 豪不動産サイト「Reiwa.com」にアクセス殺到、新元号発表で [共同通信] 「令和」コーナー、書店に登場 [Internet Watch] 「令和」関連ドメイン名の争奪戦が発生、早くもオークションに出品される例も [MdN] Adobeが新しい元号の“令和”の合字を小塚明朝や源ノ角ゴシックなどのフォントで追加 というわけで、令和関連記事。 やはり元号というものは、言葉一つで社会がめでたく盛り上がる『公式流行語』としての役目を担っていると思います。 [Gigazine] エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2019年版
こちらは恒例の流行ネタ。 私はエイプリルフールほどネットのお陰で再注目されて、あっと言う間に廃れた文化はないと思うわけで。 今ではこのように、企業のおふざけ宣伝イベントになってしまいました。 これはこれで良いのかもしれませんが、やっぱり本気で騙しにかかってくれないとつまらないなと思ったり。 でもそうしたら四月馬鹿な人たちが『フェイクニュースだ!』って怒っちゃうからねえ。 フェイクニュースだって言ってんだろと。 [AFP] 浜辺に続々漂着する「猫のガーフィールド」の電話機、謎の一部解明 フランス
ちょっとしたミステリ。 こういうのが、まかり間違って数千年くらい残ってしまって、未来人が古代人の神像だとか言って変な神話やキャラゲーが誕生したりするのかも。 私は神獣ガーフィールド。コンゴトモヨロシク。 |
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