the shadow of silver
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6月30日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
英国紳士と言えばステッキとハットだが、これは貴族の身分を象徴するアイテムとして、要はまともな人間であると相手に伝えるために身に付けられていた。
一方でステッキを剣、ハットを盾とする護身用の武器ともなっていたそうだ。
当時は今よりも治安が悪く、街には悪漢暴漢がはびこっていたという。
そんな中で自身、あるいはご婦人を守るためには、ステッキとハットで身を守る必要性もあったのだろう。

ただ、この武器使用というのは眉唾もので、かつての英国紳士がそのために身に付けていたという資料は、私が調べた限りは見つかっていない。
もちろん暴漢を叩いて追い払うこともあっただろうが、正式な護身術として定められたものではなく、世間の認知度を見てもインターネットから広まった虚偽の歴史ではないかと疑っている。
むしろ当時の英国紳士は拳闘、つまりボクシングで相手を打ち負かしていたイメージのほうが強い。
シャーロック・ホームズもボクシングはプロ級とされていた。
あと東洋武術のバリツもね。

先日のニュースによると、米カリフォルニア州南部のとある町で、裏庭の椅子で眠っていた女性がクマに襲われるという事件があった。
クマは女性の手脚を引っかいた後、脚にも噛みついてきたという。
絶体絶命のピンチ、しかし女性は手元にあったノートパソコンを取り上げてクマの頭や体を叩きまくるという反撃に出た。
そしてクマがひるんだ隙に屋内へと逃げ込み助かったそうだ。

持ってて良かったノートパソコン。
英国紳士がステッキとハットなら、現代人はデジタルデバイスを身に付けるのがたしなみか。
何かと不穏な世界情勢、スマートフォンでの護身術も流行るかもしれない。
ボディでさばいて角で叩け、とか。

[一日三報]
[CNN] セグウェイ、来月で生産中止 高額で販売振るわず

なつかしのセグウェイ。
たぶん20年程前にもこのホームページ(※サイトの古い呼び名)で紹介したかと思うけど、みんな覚えているかな?
それとも、もうみんないないかな……
あの頃はまだ発売前で「ジンジャー」と呼ばれていたね。
価格が高かったり法規制に対応できなかったりして、思うように普及はしませんでしたが、コンセプトは形を変えて現代にも活かされているかと思います。
ユニバーサルスタジオでBTTFのドクが乗り回していたのを覚えています。

[INTERNET Watch] 「本を電子レンジで加熱しないで」米図書館が呼び掛けに至るまでの経緯とは

RFIDというのは管理用の識別タグのこと。
ICカードによく使われているものです。
電子レンジでチンすれば新型コロナウィルスを退治できるという誤解はどこから生まれたものなのか。
私は自然発生のような気がします。
なんなく効きそうだから、効かないんだけど。

[ロイター] 米CIA、ネットで「スパイ募集」 主な対象は18─35歳

フィッシング詐欺にしか思えないけど、本物も含まれている模様。
それを見極められるのもスパイの条件なのか。
「これで応募してくるような人は、スパイには全く向いていません」とか言われたらやだなぁ。


6月23日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
織田信長がいかに革新的で優れた武将であったとしても、部下や支援者が付いてこなければ、単に騒がしいだけの都知事選候補者のようになっていただろう。
徳川家康が海道一の弓取りと呼ばれたのも、本人の武勇よりも、命がけで働く三河武士を巧みに要した手腕を評価したものだろう。
戦国時代では特に味方の士気を高めるために苦労したらしく、攻める側も強いからやっちゃえではなく、正当な理由がなければ部下も付いて来ず動くに動けなかったらしい。
豊臣秀吉などは特にその機微に富んでおり、本能寺の変で織田信長が討たれると主君の敵討ちとばかりに明智光秀を滅ぼし、急いで関白の位に就いたかと思うと朝敵とばかりに小田原征伐に乗り出した。
兵が自信を持って戦える環境を作れるのが将器というものかもしれない。
だから理屈の通らない朝鮮出兵では痛い目に遭ったのだろう。

先ごろのニュースによるとドイツのサッカー界では今シーズン、奇妙な状況が起きているらしい。
それは有利であるはずのホームでの試合で、どのチームも勝率が大きく落ち込んでいるそうだ。
理由を考えると、これはどうやら新型コロナウィルスの影響により無観客試合が続いているせいではないかという。
観客の声援がないとホームチームも士気が上がりきらず、またアウェーチームはプレッシャーを感じにくくなるので有利性が働かなくなっているようだ。

「ファンの皆さんの声援が力になりました!」というアスリートの台詞なんて、どうせ宣伝か良い人アピールのリップサービスかと思っていたが、どうやら本当に士気を高める要素になっているらしい。
多分悪役レスラーやビッグマウスのボクサーも、相手ファンから叩かれれば叩かれるほどやる気になれるものだろう。
これはSNSの炎上芸人や、それこそ都知事選候補者にも言えることかもしれない。
だからお気に入りのチームやアスリートや一般人も積極的に応援すればもっと活躍してくれるに違いない。
逆に気に入らない人は攻撃するのではなく、完全にいないものとして扱うことが一番ダメージを与えられる方法だろう。

小説家の場合も応援が多いとやる気になって頑張れる人もいるかもしれないが、それとは関係なく黙々と頑張っている人も多い気がする。
でも応援されて応援すんなと怒る人も少ないだろうから、やはりファンは積極的に声をかけていいだろう。
ただし、その場合は本よりも出版社に伝えたほうが影響力は大きいと思う。
こんなに応援されている人なら次も書いてもらおうとなるからだ。

ちなみに私は褒められても貶されても悩ませられるので、自分の名前で検索することもできない。
でも褒めてくれている人はちらちらと確認させていただいています。
いつもありがとうございます。

[一日三報]
[INTERNET Watch] 誰が負担するの? テレワーク時間帯の各家庭の電気使用量、94%も増えたことが判明

フリーランサーあるある。
会社員から個人事業主になると、自分が思っていたよりも会社から恩恵を得ていたと感じるものです。
それなら会社も社員一人が社内で勤務した際にかかる経費の全てを割り出して、補償してやればいいかもしれないが、なかなかそんな殊勝な会社もないわけで。
というか、やっぱり会社は会社で同じだけ維持費がかかっているもので、さて。

[Mdn] 汗がみるみる引いていく、ペルチェ素子で首筋から冷やすネッククーラー

みんな大好きペルチェ素子。
機械の人間化が進む一方で、人間の機械化も進みつつあります。
でもたぶん、そこまで効果的でない気も。

[CNN] テンセント、深センに「未来都市」を建設へ

グラボやん。
これを見てパソコンのパーツを思い浮かべた人は、なんというか、そういう人。
ミクロからマクロへ。
精密機械に宇宙を見るとともに、宇宙に精密機械を感じるフラクタル。


6月16日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
お陰さまで新刊『ヒトガタさま』無事に刊行されました。
でも発売日に喜び勇んで近所の書店へ向かいましたが売っていませんでした。
他の書店では大々的に売られていという情報をいただいているので、多分ちゃんとあるのだろうと思います。
あるいはネットでご購入いただくと確実です。
何卒よろしくお願いいたします。

なお『ヒトガタさま』発売記念として、手作り小説の『蜃気楼の塔』(Kindle)限定を20日の17時まで無料配信しています。

配信ページ

中身は『ヒトガタさま』とは全く違いますが、せっかくなのでお読みいただければ幸いです。
こういうことが気軽にできるのも手作りならではです。
よろしくお願いいたします。

書店は新たな本と出会える場所として私も日々楽しく利用しています。
しかしある程度、自分の中で求めている本が明確になると、ネット検索と関連書籍の検索で購入するほうが圧倒的に手軽な時代となりました。
実店舗では陳列棚の限界が存在するので、全ての本を揃えることは物理的にも不可能です。
せっかくわざわざ足を運んだ書店には置かれていないのに、手元のスマホを使えばワンタップで購入できて自宅まで届けてくれる、電子書籍ならその場でダウンロードできてしまう。
たった20年、いや世間への普及としてはわずか5年程度で、そんなことになってしまいました。

そんな時代において書店の役割となると、私はやはり初心者に向けた『本の体験施設』的なものではないかと感じています。
お子様から大人の方まで、ご年配の方も、読書に馴染みのなかった方々に読書の魅力と方法を発信する施設にすべきではないかと思っています。
いわゆるセミナー、あるいはイベント、要するにアミューズメント施設。
書店は一人静かに本を選んで購入する場であってほしいとは思いますが、もう今のご時世、経営的にも無理がありそうです。
本を知っている人はもう勝手にネットで手に入れてしまうからです。
そして初心者も本の読み方と選び方が分かるようになると、やっぱり書店で本を買う必要もなくなってしまうでしょう。

ということで、最終的に書店は、出版社直営のアンテナショップのようになるのではないかと想像しています。

[一日三報]
[47News] 「マスクかけぬ命知らず!」100年前から着用推奨

[産経新聞] 薬草、バッジ…アフリカに広がる「偽グッズ」

どこかの偉い人が『お宅とうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ』と仰っていましたが。
まあ民度とは長年の経験と習慣と教育の賜物であるわけで、それを支えるのも安定した政治と経済じゃないかと思います。
だから発展途上国で誤解や詐欺が横行するのも仕方ないのかなと。
一方で先進国も割とギリギリのところで持ちこたえている程度ではないかなと。
それはともかくこの偉い人、絶対自国の民度が高いなんて思っていないよね。

[共同通信] 「風と共に去りぬ」動画配信停止

「ティファニーで朝食を」を名作と讃えてきた奴らがよく言えるなと。
でも過去の映画を現代の感覚で批判して見せないようにするのは、ちょっとどうかと思ったり。
せめて見た上で批判することにしないと、また同じことを繰り返すよ。

[福島民友新聞] 「へたれガンダム」...代わりにモデルガン ビームライフル盗難

今日の拾う神あり。
当たり前のように「ビームライフル」という単語が出てくる記事に好印象。
「ガンダムの武器とされるビームライフルというライフル状の兵器」と説明しないところが良し。
それはともかく、こういう窃盗は総力を挙げて犯人を見つけ出して重罪に処すべきだと思います。


6月9日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
何度だって告知しますよ。
今週6/11日木曜日に新刊『ヒトガタさま』がいよいよ発売されます。
配荷状況により店舗によっては発売が遅れる場合がございますのでご注意ください。
また電子書籍Kindleでも同日より配信予定です。
何卒よろしくお願いいたします。



『ヒトガタさま』

発売日:2020/06/11
著 者:椙本孝思
出版社:幻冬舎
価 格:825円(税込)

紹介ページ

購入ページ

(あらすじ)
1秒で1グラム、2秒で2グラム、3秒で3グラム、4秒で4グラム、5秒で5グラム、6秒で6グラム、7秒で7グラム、8秒で8グラム、9秒で9グラム……。ヒトガタさまを使うと体重が増える。使わなければいい、それはわかってる。だが、女子高生の恋心は時に制御不能に陥る。気づけばほら、1キロ、2キロ……。戦慄のノンストップホラー。

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以前にも書いた気がしますが、作品が書籍になるには執筆完了から校正を経て、出版社のタイミングに合わせて刊行される流れになっています。
この出版社のタイミングというのは、刊行月と新刊点数の量によって変化します。
幻冬舎文庫であれば二か月に一度新刊が刊行されるので、年に六回しかなく、また書店に並べられる量(棚割)も決まっているので新刊の点数も無限という訳にはいきません。
よって、著者にとって新刊の刊行は一大イベントですが、刊行する時には既に別の執筆が始まっており、そういやまだ出ていなかったのかと思うこともあります。

というわけで、今はまた別の執筆に取りかかっているところです。
でも次はなかなかすぐには出ないかもしれません。
そして、やはり出版に際しては前回の状況も判断要因となっていますので、「ヒトガタさま」ご購読のほどよろしくお願いいたします。

[一日三報]
[AFP] 携帯電話のカメラ、人種差別暴く武器に 性急な「裁き」のリスクも

動画撮影&ネット晒しの正義とリスク。
前に弊著『スパイダー・ウェブ』でもそんな話をしたような。
人類総マスメディア化した現代においては、誰もが気軽に告発できるメリットと、気軽に告発されるデメリットが生じるようになりました。
お陰でこれまで闇とされてきた部分があからさまになりましたが、一方では法律を超えた情緒的な個人裁判と私刑が横行する中世社会へと逆戻りする危険性も窺えます。
結局、晒すほうも晒されるほうも責任感が求められるようになっていくのかなと。
責任感のない私は何事にも関わらないようにしています。
ぷすん。

[朝日新聞] 富士山写真の最優秀賞に「合成」指摘 「満月撮れない」

合成時代のジレンマ。
静止画はおろか動画ですら素人でも合成・加工・編集ができる時代ですから。
投稿小説の盗作問題もそうですが、賞の選考人は校正機関ではないので見逃してしまうのも仕方ないかなと。
いっそ合成OK写真コンテストにしてコラージュ技術を競わすのもアリか。
ぼくの考えたカッコイイ富士山とか。

[CNN] ロッキー山脈に隠した財宝、ついに見つかる 10年で35万人が宝探し

今日のゴールド・ロジャー。
宝探しになるよりも、宝を探させるほうになるのも面白いかも。
でも仕事を辞めた人や亡くなった人もいるというのがなんとも。
それもまたロマンか。


6月2日(火)
[今日の独言(ひとこと)]
前回告知した新刊『ヒトガタさま』の情報が公開されましたので、あらため
て告知いたします。

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『ヒトガタさま』

発売日:2020/06/11
著 者:椙本孝思
出版社:幻冬舎
価 格:825円(税込)

紹介ページ

購入ページ

(あらすじ)
1秒で1グラム、2秒で2グラム、3秒で3グラム、4秒で4グラム、5秒で5グラム、6秒で6グラム、7秒で7グラム、8秒で8グラム、9秒で9グラム……。ヒトガタさまを使うと体重が増える。使わなければいい、それはわかってる。だが、女子高生の恋心は時に制御不能に陥る。気づけばほら、1キロ、2キロ……。戦慄のノンストップホラー。

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表紙の不気味な土人形はデザイナーさんの手作りだそうです。
今や小説も表紙の出来・不出来が売り上げを左右する時代で、中身は同じなのにタイトルと表紙を変えただけでヒットしたという事例も多々存在します。
もちろん、それは元々優れた作品だったにもかかわらず、表紙のせいで注目されなかったわけですが、それとしても表紙は販売の「初速」に関わり、作品の今後を左右するものとなっています。

ライトノベルの分野では特にその傾向が顕著で、無名な作家の作品に有名なイラストレーターの表紙を付けてヒットを狙ったり、またその逆を狙ったりすることもあるようです。
こうなるともう小説は著者だけの作品ではなく、イラストレーターと編集者も合わせた共同作業の面が大きくなります。
一方で「誰の作品」に「誰の作品」を付けるかは、ほぼ編集者の一存にかかっており著者は口出しできない場合が多いです。
ある意味では著者にとっては不当な立場を強いられている面もあるように感じまが、ただ商業芸術と割り切って考えればそれも無理のないことかもしれません。
お金を出してくれるのは出版社なので、やっぱり一番偉いのです。

ということで、不気味な表紙の『ヒトガタさま』をよろしくお願いいたします。

[一日三報]
[CNN] コロナ下のコンサートは駐車場で? 歓声の替わりにクラクション

土地の狭い日本ではあまり見られませんでしたが、昔アメリカでは車に乗ったまま観られるドライブ・イン・シアターという映画の視聴方法が流行っていました。
野外ステージみたいなところに大きなスクリーンを置いて、音は車内のFM音源で受信して聞くというものでした。
今回の事態でそれもちょっと見直されつつあるのかもしれません。
日本でやるならポッド型の密閉空間に入って観るのがいいかも。
今の映画館の座席を改造すればできそうです。

[読売新聞] 自分勝手や残酷なことして「バチがあたる」…信じる人76%、半世紀前より割合高く

罰当たり、因果応報はどこの世界にもあるものです。
半世紀前より増えているというのは、ようするに半世紀前はまだリアルに悪いことをして本当にバチが当たった世代が多く、若者にはそれに反発する意思も強かったからだと思います。
いずれにせよ、悪いことをしてはいけないという自戒の念を持つのはいいことかも。
でもあまり思い込みが過ぎると変な宗教になびいたりもします。

[AFP] 流行の黒幕説も…ビル・ゲイツ氏、新型コロナ陰謀論の標的に

『人気があるうわさには、ゲイツ氏の正体は実はトカゲだったというものもある。』

『人気があるうわさには、ゲイツ氏の正体は実はトカゲだったというものもある。』

いわゆるひとつのレプタリアン。
実は我々サル型人類は、別種のトカゲ型人類に支配されているとかなんとか。
ゲイツさんもなかなか大変です。