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1月25日(火)
[今日の独言(ひとこと)] おすすめのミステリー小説まとめ(暫定)
ツイッター上で公開していたが、先日、日本推理作家協会のツイッターより「おすすめのミステリーを紹介して欲しい」という依頼があった。
日本推理作家協会とは1947年に江戸川乱歩が中心となって設立された推理作家たちの団体で、私も一応所属させていただいている一般法人だ。
特に何か楽しいことがあるわけでもないが、作家という浮き草稼業の人間は何か団体に所属して見栄を張っておかないと舐められてしまう、という思いを持ってしまうものだ。

それはともかく、おすすめのミステリーを紹介して欲しいと改めて聞かれると、なかなか難しいものがある。
私は書くプロかもしれないが読むプロではないので、優れた作品を選定できる自信がない。
むしろ駄目な作品を見極める方が得意だが、もちろんそんな作品を紹介できるはずがない。
ということで、それならいっそミステリー好きが見逃していそうな作品を選ぼうと思い、下記のように紹介した。
たぶん、私が他人の本を紹介するのはこれが初めてだ。

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★「おススメミステリーベスト3」

「半七捕物帳」 岡本綺堂
時代小説と探偵小説の奇跡的な融合。どこから読んでも面白い!

「黒蜥蜴」 江戸川乱歩
乱歩の変格と娯楽が昇華した、エンターテイメントミステリーの傑作!

「ミルキ→ウェイ・ホイッパ→ズ」 椙本孝思
ギャグとアクションとミステリーの詰め合わせ、明るく楽しい警察小説!

★「びっくりベスト3」

「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野晶午
読みやすさに隠された罠の数々、叙述トリックの傑作!

「しあわせの書」 泡坂妻夫
「びっくり」なら外せない、ラストでタイトルの意味に気づいて、こりゃ凄いと驚いた!

「THE QUIZ」 椙本孝思
デスゲームとミステリーとエンタメの融合、ラストに驚いたと好評です!

★「感動ベスト3」

「異邦の騎士」 島田荘司
奇跡的に美しい青春ミステリー、こんな綺麗な物語もない!

「瓶詰地獄」 夢野久作
たった数ページで、これだけ謎と恐怖と感動を描けるものか!

「庵谷高校の死神」(椙本孝思)
ラストで全てが反転する、謎が解けても救われない悲しさを描きました!

★「密室ベスト3」

「時計館の殺人」 綾辻行人
館という名の巨大密室、物語性も抜群です!

「本陣殺人事件」 横溝正史
日本家屋の密室トリック、ミステリ古典の教科書!

「魔神館事件」(椙本孝思)
密室好きが怒って本を投げ捨てることを目指して書いた密室ミステリー!

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まあ、ざっと思いつく限りを挙げた感じで、自分でもこれが正解かどうかは分からない。
でも、人ぞれぞれ好みも思いも違うだろうから、こんな感じで良いのだろう。
少なくとも、読んで失敗はないラインナップなのは間違いない。
あまりこだわると、いやあっちの方が良いかも、こっちも入れないと、と悩み出すからもう考えない。

[一日三報]
[CNN] わざとコロナに感染、反ワクチンの歌手死亡 チェコ

他の記事によるとコロナからの回復証明を得るためにわざとかかったとか。
こういう人はコロナもワクチンも関係なく、自分を過信して滝壺とかに飛び込むような人だから仕方ないと思う。

[読売新聞] セブン―イレブン、セルフレジを25年までに全国展開…人手不足や「非接触販売」に対応

セルフレジも良いけど、商品をエコバッグに入れるサッカー台を設けるべきかと。
行列ができているのにレジ前でもたもたと袋に詰め込んでいる時の空気感ったらないよ。

[産経新聞] 女性店員の手なめた疑い 福島のコンビニ、76歳逮捕

認知症の傾向が高まると脳の抑制が効きにくくなるので、こういった性癖が表出することも多い。
一昔前ではそれが妖怪として扱われていたのかもしれない。



1月18日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 実は、借りた本って返さなきゃいけないんです
近所にある図書館では、一回で五冊の本を二週間まで借りることができる。
さらにネットで延長を申請すれば、追加で二週間まで借りることができた。
遅読な私にとっては親切でありがたいシステムになっている。
蔵書は書店には並んでいないような専門書や古書が多いが、一般小説なども棚を入れ替えながら収めている。
割と新しい話題の本もあるようだが、そうなると先の親切システムのお陰で予約が詰まり、受け取るまで一年二年と待つこともあるようだ。

そんな図書館も長引くコロナ禍の影響で閉館を余儀なくされることが多い。
来館者もまばらで会話も少ない図書館で何の心配があるのか、それなら満員電車なんてウイルス散布超特急だと思うのだが、そこはまあ県営、市営のお役所仕事。
ややこしいから図書館も緑地公園も全部閉鎖、期間はコロナが収束するまで、ではなく、偉い人がもう開けても良いんじゃないと言うまで、という仕組みだ。
お陰で借りた本の返却期限も延長されて、三週間四週間と借りっぱなしの返せない詐欺になった。
それと閉鎖期間中、図書館の人たちって何をしていたのだろうと気になった。

アメリカのとある図書館の話によると、先年、収蔵されていた本の一冊が、なんと111年ぶりに返却されたらしい。
書籍はケート・ダグラス・ウィギンの「レベッカの青春」。
貸出票には1910年のスタンプが押されていたそうだ。
借りていた人の詳細は掲載されていなかったが、恐らく本人ではなく家族か収集家か、清掃職員であったかもしれない。
なお同図書館では2019年に、返却を超えた場合の罰金を廃止にしていたので延滞料金を請求されることはないようだ。

ちなみに日本の公立図書館でも未返却本に対する延滞料金は徴収されない。
そのためかどうかの判断は難しいが、借りパクする利用者も後を絶たず悩みの種になっているそうだ。
使い捨てとサブスクリプションが主流になって、借りた物を返すという行動に馴染みが少ないのかもしれない。
問われているのはあなたのモラルであり、図書館は本の代わりにあなたの信用を預かっているのだが、多分そういう人には何の話かも分からないだろう。

[一日三報]
[Gigazine] 「砂嵐」の写真を彼氏に送ったらなぜか「犬と女」の写真になってしまう珍妙な事態が発生

分かったような分からないような事象。
面白いのは、電子機器でも機械でも未知の現象は起こり得るということ。
この世の中は、何もかも解明された上で動いているのではなく、わずかな既知の法則と、過去の事例を参考にして、未来を予測しているに過ぎない。
人類に探究心がある限り、「幽霊」も存在し続ける。

[読売新聞] 怪しまれぬよう「会社員姿」で住宅侵入、5年間で空き巣100件に関与か

警察や役所など、犯罪対策に取り組んでいる機関における最大の失敗は、犯罪者を「悪人」のような見た目をしていると人々に伝えすぎたことかもしれない。
ほっかむりに唐草模様の風呂敷を担いで、爪先歩きでやってくる泥棒などいないわけで。
黒い服を着ていなくても悪い人は悪い、グラサンでオラオラしていなくても怖い人は怖い、太って眼鏡をかけてリュックを背負っていなくても誘拐する人は誘拐するものです。
じゃあどうすりゃ良いのよというと、基本、みんな疑っていけということです。




1月11日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 近頃、食事の未来化が強い
ここ一年半あたり、平日はダイエット飲料を飲んでいる。
一食置き換えダイエットとかいうもので、栄養素がたくさん入った粉末を牛乳に溶いて、ごっきゅごっきゅと飲んでいるのだ。
シェイクすると泡だらけになり、それが胃を拡張させて腹持ちが良くなるらしい。
味も五種類ほどあって飽きさせないように工夫されていた。

特に太ってもいないのでダイエットの必要もないが、手っ取り早いのでそれで済ませている。
コロナ禍で外食、外出を控えたために始めたことだが、世間がいつまでも落ち着かないので、もはや習慣になってしまった。

恐らく食に対してあまり欲も興味もないのだろう。
ほどほどに長い人生、今までにNintendo Switchより高い肉や、その辺の山から取ってきたような草や昆虫も食べてきたが、どれもそれなり美味しかったり不味かったりという印象しか持っていない。
幸いにも日本は食品の衛生管理が行き届いているので、何を食べても毒になるようなことはないから大抵の食事に満足してしまうのだ。

さらに言うと食の好みが弊著『へたれ探偵』の柔井と同じく、胃腸が弱めで刺激物が苦手だ。
米や野菜や豆腐があれば充分なので、勝手に健康的な食生活が送れているのだろう。
ちなみに世間で長寿の人を見ていると、まず基本として胃腸が丈夫でよく食べていることが重要に思える。
健康的な食生活など心がけても仕方なく、摂取した食物を効率良くエネルギーに変換できる内臓の強さが全てだ。

なおダイエット飲料に加えて、今年からは頂き物のサプリメントも摂っている。
何とか生活のブルーベリーアイとか、よく分からない会社のビタミン剤やマグネシウム剤の錠剤だ。
お陰で昼食はパソコンの前で、ダイエット飲料と五粒の錠剤を摂取することになった。
どこの未来かと思ったが、もう2022年なのでそれも良いだろう。
お陰でこの二年ほどで三キロくらい減量した。
たぶん私は、そのうち甘い水しか飲めなくなって死んでいくと思っている。

[一日三報]
[読売新聞] 危険な運転「茨城ダッシュ」、県警が警鐘…交差点の事故8割は右折時に発生

車の運転というのは事故を起こすか交通違反を犯して捕まらない限りは、自身の運転に間違いはないものと考えてしまう。
車好きでよく雑誌やネットを見ているとか、ドライバーの友達がいるとかでないと、どこの誰からも指摘を受けることがないからだ。
急発進や急ブレーキ、急な進路変更や、逆に超低速で運転しても危ないと思っているのは他人ばかりだったりする。
車のAIは自動運転ばかりでなく、そういう危険運転の改善措置にも対応してほしいと思う。

[CNN]実は「おとりサイト」、殺し屋雇おうとした女を訴追 標的は元夫

ネットの普及でアダルト関連やドラッグ関連など、人に見られたくないコンテンツは新たな販路と消費者を獲得したという。
おとりサイトもできるくらいだから、きっと殺し屋関連もかつてない好景気となっているのだろう。
何も知らない一般人が殺し屋を雇うとしたら、危ない繁華街で情報を集めるよりもグーグルで「殺し屋 依頼」で検索すると思う。
ゴルゴ13もそろそろチャットくらい始めるべきかもしれない。

[AFP]タリバン、マネキンの首切り命令 イスラム法違反を理由に

イスラム教の教えや習慣は何も知らないけど、たぶん預言者ムハンマドさんも「へぇ、そんな法律があるんだね」とおっしゃると思います。



1月5日(水)
[今日の独言(ひとこと)] 地鎮祭って外国でもやってるのかな
あけましておめでとうございます。
2022年、本年もよろしくお願いします。

以前は一体何をよろしくお願いするのかと鼻で笑っていたが、恐らくこれは私と私の生きる世界のために、あなたも健やかにお過ごしください、という意味だろうなと思っている。
あなたたちが元気で生きていれば、私も暗い話を聞かずに済み、あなたたちが穏やかに過ごしていれば、きっと世界も平和になって、私も安心して過ごしていける。
そういう意味での、よろしくお願いしますなのだろう。

今日はさすがに静かだが、昨年の終わりから近くでマンションの建設工事が始まっている。
毎日ガンガンゴロゴロと作業をしているが、自分に関係のないものであっても、何かが段々と作られていくのは興味深い。
たまに作業員同士の会話なども耳にすると、自分の人生には触れてこなかった世界だけに新鮮なものに聞こえる。
工事や建設の現場をテーマにした作品は、漫画ではあるが小説はあまり知らない。
政治や金融絡みではなく、もろに現場だけを扱った労働者の話とかどうか。
プロレタリアートな香りもするが。

マンションの建設工事が始まる前には地鎮祭も執り行われていた。
オーナーや工事の関係者が集まって、神主が土地を清めて酒や餅などを捧げる儀式だ。
日本の工事現場ではお馴染みの光景だが、そういえば外国でもやっているのだろうか。
軽く調べてみると、タイやインドネシアなどでは形を変えて執り行われているらしい。
アメリカなど西欧圏では"Ground Breaking Ceremony"が行われるようだが、これは起工式、着工式、テープカットをしたり偉い人がスコップで軽く掘る式典に近い。
むしろハウスウォーミング、完成祝賀会を盛大にして、多くの人が集まるようにと願う気持ちの方が強いようだ。

世界各国の建築風景を調べてみるのも面白いかもしれない。
建設というのは人が住処を確保するところから始まったものであり、国家や人類発展の歴史にも繋がっている。
日本で地鎮祭、土地を鎮める儀式が生まれたのも、やはり地震国ゆえに地面の揺れを恐れ、崇め奉ってきたからだろう。
建設現場ではなくても、新年になると全国各地でまず地鎮祭が執り行われている。
何よりも、今年もよろしくお願いしますと言いたい相手だからだろう。
頼むから今年は今年もこれからも、大人しくしていてくださいよ、本当に。

[一日三報]
[CNN] アマゾンのアレクサ、10歳児にむき出しの電源プラグに硬貨で触れるよう指示

人工知能が人類に反乱を起こしたのかと思ったら、人類の愚かさを模倣したという展開。
しかしこの指示に従うのも『人類のロボット化』ではないかと思ったり。
いずれはロボットが人類に近づくにつれて、人類はロボット化が進んでいく。
いずれは入れ替わってしまうマトリックス。

[AFP] 居眠り目的のバスツアー 不眠解消と気晴らし狙って企画 香港

一番幸福な眠りとは、眠る気のないままに落ちてしまう眠りではないか。
と思ったが、私は暗闇&静音でなければ眠れない性質なので、わざわざバスに乗る心境はちょっと分からない。
一人で乗るならまだしも、どうせイビキやクシャミや寝返り音がそこかしこから聞こえてくるだろうし。
禁止されているのにスマホの着信音を鳴らす奴も出てくるだろうし。
それがみんな知らない人ばかりとなると、やっぱりちょっと寝苦しいかと。

[南日本新聞] これがナチスの「かぎ十字」? 海外メディアがかみついた J3鹿児島Uの来季ユニホームデザイン 大島紬の柄なのに…

このニュースの肝は、

「ナチスドイツのシンボルマークに似た模様がある。ソーシャルメディアで論争を巻き起こした」と報道。さらに国内のメディアが報道を引用する形で、インターネット上のニュースとして取り上げた。

という部分ではないかと。
その報道が真かどうかは分からないが、ヒット曲も陰謀論も、結局いつもこんな風にして『見せかけの世論』が作り上げられていく。
元を辿っていけばナチス嫌いどころかサッカー嫌い、日本嫌い、でもなく、単なるネタ探しの、下手すれば記事を書いている記者が思いついて言っているだけ、の可能性もあるわけで。
たとえこの報道が真であったとしても、こういう流れはあまり良くないと思うのだが、どうか。