the shadow of silver
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10月25日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【人間は考えるシシトウ】
シシトウとはシシトウガラシの略でトウガラシ属に含まれる甘味種だ。
ピーマンを細く小さくしたような形で、調理法も焼く、煮る、揚げるとピーマンと同じように扱える。
名前の由来は身の先端がライオンの頭に似ていることから獅子唐辛子となったらしい。
一体どこの何を指してそう言っているのか分からないが、そうらしい。
たまに入っているライオン並みに凶暴な辛さとは無関係のようだ。

シシトウにはまれに激辛の種が含まれている。
俗に言う「アタリ」だが、私にとっては「ハズレ」としか思えない。
見た目は全く変わらないので食べてみるまで判別できない。
そのお陰で学校給食などでは忌避される傾向もあるようだ。

シシトウがまれに辛くなる理由は未解明だが、一般的にはストレスが要因とされている。
水不足や高温が影響してトウガラシとしての本能が呼び覚まされるそうだ。
そういう点では人間にも似ているような気がする。
見た目は普通でも過度のストレスによって攻撃的になっている人。
うかつに関わると噛みついてくるような人だ。

フランスの思想家、パスカルは人間を考える葦にたとえたが、本当は考えるシシトウなのではないだろうか。
ちなみに葦は「アシ」と読むが、「悪し」に繋がるので「ヨシ」に置き換わり、葦が生い茂っていた葦原は吉原になったという。
だから吉原では悪しきことを隠した遊郭が発展した、は今勝手に考えたことだ。

シシトウの全国出荷量トップの高知県では辛みのないシシトウの開発が進んでいる。
辛みが増す遺伝子を持たない株の高配を繰り返すことで「ハズレ」をなくすよう品種改良できるそうだ。
それならもっと早くに作れていそうなものだが、そう簡単にはいかないのか。
あるいは、みんな同じじゃつまらない、辛い奴があってもいいじゃないかという容認派もいるのかもしれない。
「若い奴のやんちゃだ、許してやれよ」とかいう人が。
私はどちらも許さない。

[一日三報]
[AFP]「ロシア語の本、処分したい」 脱ロシア意識するウクライナ市民増加

気持ちは分かるがこういうのは残念だと思う。
よくリベラルとナショナリズムの争いと言われるが、結局戦争は国民をナショナリズムにするものだ。
書籍や遺跡や文字を廃棄するとともに、文化や人間性も失われていく。
「正義の名の下に」ほど恐ろしいものはないと思う。

[47NEWS]河野デジ相が分身ロボ体験 遠隔操作の様子を公開

面白いけど果たしてこれがデジタルなのか。
しかし精度を高めて違和感を無くせば要人の影武者にも使えそう。
というか違いを作るのも面倒だから、国会議員は全部これでいい。
見た目での区別がなくなって、より内容に踏み込んだ評価ができるのでは。

[ITmedia]蚊を撃退する指輪、ドイツの研究チームが開発 殺虫剤を数日間放出 3Dプリンタで作成

絶対ふくらはぎとか刺される。
全身が防護できるとしたら、きっと着けている指の皮膚がどうにかなる。
蚊に刺されるタイプの人なので、こういう製品の評価は厳しいです。



10月18日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【ユアナンバーカード】
先日10月7日、トヨタ自動車が顧客の個人情報29万6019件が漏洩した可能性があると発表した。
少し前の9月20日には小売業のニトリがアプリ会員の約13万2000件の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。
さらに前の6月29日には音楽チェーン店のディスクユニオンが約70万1000件の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。
個人情報の漏洩は毎年のように様々なところで起きており、そろそろ無関係な人はいなくなっている気がする。
ただ、あまりに頻繁に起きているせいか、みんなあまり気にしなくなっているようにも思う。

振り返れば22年前の2000年にSCEがプレイステーション2の予約を扱っていたネットショップから266人分の個人情報が漏洩したことが、このデジタル事件の始まりかもしれない。
その後2004年にソフトバンクがYahoo! BB加入者の個人情報約452万人分を漏洩させて大きな事件となった。
他にもジャパネットたかた、サントリー、NTTドコモ、JCBなど名だたる大企業が個人情報を漏らし続け、2014年にはベネッセが子供や保護者の個人情報760万件を漏洩させて再び大きな事件となった。
しかしそれらに比べると近年の漏洩事件は世間の話題も穏やかで、取り立てて大規模なバッシングも受けていないように見える。
結局はタイミングの問題も大きいのだろう。

最近のニュースによると政府は現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針を正式に発表した。
これはもう確実のことなので実質マイナンバーカードの強制には違いないだろう。
私は仕事柄すでにマイナンバーカードを取得しているので構わないが、むしろなぜ今まで強制しなかったのか(今も強制とは言っていない)と思う。
ポイントやら色んな特典を付けてまで取得をうながしたことこそ、余計な仕事を増やした無駄使いだったようにも感じている。
なお将来的には自動車運転免許証とも一体化させたい思いがあるらしい。
もしそうなると、例えば店や警察署や病院でマイナンバーカードの提示を求められても絶対に手渡ししてはいけないことになるのだが、その辺のことは考えているのだろうかと気になっている。

マイナンバーカードの義務化については個人情報の漏洩も心配されているが、まあほぼ確実に漏洩して「ユアナンバーカード化」するものと思っておいたほうがいい。
大企業が莫大な予算を注ぎ込んでシステムを作っても漏洩させてしまうのだから、都道府県、市区町村の行政が守り切れるはずもないだろう。
なお今年の7月4日には中華人民共和国が約10億人分、ほぼ国民全員の個人情報、氏名、住所、出生地、国民電子決済番号、携帯電話番号、病歴、犯罪・事件歴を漏洩させている。
彼の国のことなので、どこまでどうなったのか、正確な情報は得られないが、とりあえずミニブログのウェイボーでは「情報漏洩」のハッシュタグがブロックされたそうだ。

恐らく今ではもう私程度の個人情報は全てどこかで流れてしまっているのだろう。
みんなで情報を漏洩させれば重要な情報は一切なくなる、ノーガード戦法になりつつあるとも思っている。
マイナンバーカードもその大きな漏洩口として登場させるつもりらしい。
でもそのお陰で役所や病院の手続きがスピーディになり費用も大幅に削減されるなら良いじゃないかと言いたいが、なぜかいつもそうはならないから不思議だ。

[一日三報]
[ロイター]キーウ中心部にロシアが無人機攻撃、少なくとも4人死亡

いわゆるひとつのカミカゼドローン。
先人たちの頑張りのお陰で、「神風」は行ったきりで自爆する戦術”KAMIKAZE”として広く浸透してしまった。
これからニュースでも多く聞かれそうなので、気になる人は気になってカリカリ騒ぎ出す気がする。
ちなみにドラクエの「メガンテ」の英名は「KAMIKAZEE」(Eが2つ)だそうな。

[読売新聞]小惑星に探査機ぶつけ、軌道変更に成功…「天体の衝突から地球を守る」実験で歴史的成果

今日のアルマゲドン。
もし明日隕石が落ちてくるとしたらどうする? とは言えなくなるかも。
うっかり地球に落ちてきた宇宙人のUFOもサイヤ人も来る前に迎撃されてしまったらドラマも始まらない。
でもこれで、ふいの隕石落下にも安心、と言いたいところだが、結局人類はそれ以外の理由で滅亡する気もする。

[産経新聞]「日本最古のトイレ」に車突っ込み損壊 東福寺の重文

飛び込んだ場所のせいで大きな事件になった。
なぜ前進にせよ後退にせよ、いきなり急発進するのかなと思うが、習慣化し過ぎて本人にも分からないだろう。
気になるのは現存する日本最古のトイレが15世紀前半ということ。
そういえば、それ以前の建造物は数多くあるのに、当時のトイレというのは見たことがない。
なぜだろう、その辺で済ませてたのかな。



10月11日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【自動車と人生の運転が下手】
自動車の運転が下手な人もいる。
自分のことは棚に上げて、そのまま逆落とししそうな発言だが、日々運転していると明らかに下手な人を見かけることもある。
特に何も起きていないのに急発進と急停止を繰り返すドライバー、見通しの良い道路でいきなりブレーキを踏んだと思ったら、その後に右左折の指示ランプを点灯させて曲がっていくドライバー。
直線なのに妙にフラフラ揺れなら走行するドライバー、やけに左側に寄っているドライバー、異常に低速で走行するドライバー、息をするようにクラクションを鳴らしまくるドライバー。
一体何をしているのだろうと思うが、単純に運転が下手という可能性が高い。
チャリンコの運転が下手な人や、テレビゲームが下手な人がいるのと同じように、自動車の運転が下手な人もいるのだ。

問題は、その下手さを自覚しにくい点がある。
例えば信号無視やスピード違反をすれば警察に車を停められて、道路交通法違反の罪で罰を受ける。
さらに危険運転も度が過ぎれば事故を起こし、明確なダメージを受けて自己の運転を反省するだろう。
しかし、違反も事故も起こさなければ、自分の運転技術を顧みることはできない。
前後のドライバーや周囲の人たちから咎められることも、余程でなければ考えにくい。
下手だなぁ、危ないなぁと思われても。見知らぬ人に直接言う人も少ないだろう。
同乗者や仲間がいれば注意もできるが、一人孤独に生きていれば誰からも何も言われない。
もちろん違反もしていないので、免許証を更新する際にも気付かれることはない。
よって自分は運転が苦手だ、下手だと知ることもできないのだ。

数年前に「10キロおじさん」というドライバーが話題になったことがある。
一般道を時速10キロという低速でノロノロと走って後続車に迷惑をかけるドライバーのことだ。
高速道路では低速制限もあるが、一般道ではどれだけゆっくり走っていても罰する法律はない。
後続車がクラクションを鳴らしたり、狭い道で追い抜いたりしたら、逆に煽り運転や危険運転で叱られることもあるだろう。
これも先の「下手の無自覚」と同じくなかなか悩ましい話だ。

まあ考えてみれば、これは自動車の運転に限らず、社会での生き方においても同じことかもしれない。
一定の水準をクリアしていれば、社会で生きる免許が与えられる。
物凄くうまい人もいれば、周りに迷惑を掛けているけど法は犯していないから放っておくしかない人もいる。
やはり、それは違うと言ってくれる人を作っておくのは大切な気がした。
手遅れになる前に。

[一日三報]
[MBSニュース]「地球に戻るための費用」宇宙飛行士名乗る外国人の男に65歳女性が約440万円詐欺被害

宇宙からのロマンス詐欺。
多分二人は未来人。
もしかすると人って簡単に騙せるんじゃないかしら。
どういう方法とどういう口調で引っ掛けたのか気になる

[ITmedia]三菱の家電に脆弱性 炊飯器、冷蔵庫、エアコン、太陽光発電など広範囲 ユーザー側で対処を

今日のIOT。
うちの炊飯器もハッキングされて、勝手に栗ごはんとか炊いてくれないかな。
こうなると便利かどうか分からない、というか、みんなそんなに難しいことは望んでいないと思う。

[読売新聞]ワクチン冷凍庫「使用めどなし」40台…大半が「超低温冷凍庫」、ファイザー製供給不足で余剰に

何十年後かに振り返ってみたら、凄くバタバタしていたように思えるかも。
しかし、これが最適解だったかどうかは分からないけど、やっぱり必要な施策だったと今は思う。
何かリメイクして再利用できそうな気もするけど、魚の冷凍庫とか。



10月4日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【成功とは運をつかむ才能か】
ビルの屋上に社が建っていることがある。
天照大神かお稲荷さんか、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教かは知らないが、日本のビルやマンションには、特に中規模のビルには鳥居や社が建っていることが多い。
建てた人は当然ビルのオーナーだ。
中規模のビルのオーナーは中小企業などの社長が多いので、大企業の社長よりも個人の権限が強い。
同族経営でほぼ私物化していると、何を信仰して屋上をどうしようと自分の勝手になるということだ。

ではなぜ社長は屋上に社を建てたがるのか。
恐らくそれは自分の幸運を逃したくないからだろう。
ビルを持つほどに成功できたのはなぜか。
同業他社やライバルから先んずることができたのはなぜだろう。
自分に才能があったからと思う人もいる。
しかし多くの人は偶然の産物、幸運によるものと思い、実際そうだろう。
そうなるとこの幸運を逃したくない。
ということで、幸運を生み出すかもしれない社を建てて毎朝拝むようになるのだ。
政治家とかも。

今年のイグノベール賞の経済学賞に選ばれたのは、そんなテーマを扱った研究だった。
「なぜ最も才能のある人ではなく最も幸運な人が成功することが多いのかを数学的に説明したことについて」
才能がある人ではなく、幸運な人ほど成功しているという事実を研究によって明らかにしたことだ。
詳しい説明は勝手に調べてもらうとして、成功の秘訣は才能や環境のガチャではなく、偶然にもたらされる幸運をいかに多く掴み、また不幸を避けられたかということらしい。
つまり君が不幸なのは才能のなさではなく、運がないだけ。
君が幸運なのも才能によるものではなく、運が良かっただけということだ。

ということで、屋上に社を建てたり変な宗教にのめり込んだりするのも決して間違いではない。
効果的かどうかは知らないが、成功の理由は自分の才能ではないと気付いているからだ。
なお研究結果の結論としては、単なる幸運による成功者に多大な富と権限を与えて、単に不運なだけの者たちにその機会を奪う極端な資本主義社会は危ういということ。
そして幸運がランダムでもたらされるものであったとしても、コミュニケーションとアウトプットを続けて幸運となる確率を高める努力は必要ということだ。

頑張っても報われるとは限らないが、頑張らなければ報われない。
でも失敗しても運がなかっただけだから、くよくよするな。
そういうことだと思う。
いきなり幸運が来てもきちんと掴み取れる準備はしておこう。

[一日三報]
[ITmedia] カメラに「存在しないもの」を見せるサイバー攻撃 離れた場所から電波を送信 成功率は99%

SF作品で時々見かける技術。
しかし近頃は「あ、もう実現できたんだ」って速度で進むから怖い。
目に見えるものが真実とは限らない、オカルトSFの世界になりつつある。

[河北新報] 縄文人は人体構造を理解していた? 鹿角・大湯環状列石「土版」に消化管に似た貫通孔

この遺物が本当にそういう意味かどうかは分からないけど、縄文人は人体構造を理解していたことについては別に不思議でもない。
たぶん今の僕たちよりも動物や人間の死体を解体していただろうし。
割とインテリジェンスな人もいたと思う。

[毎日新聞] 警察官4人で飲酒 それぞれの帰路で転落 1人は線路、1人は海に

月は東に、日は西に。
放浪詩人、アルコール・ランボーか。
旅に酒は付き物で、その顛末はもちろん転落。
なお2名とも無事の模様、警察官だから。