the shadow of silver
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6月27日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【AIも金の匂いで進化する】
ビートルズのポール・マッカートニーがAIを使ってビートルズの新曲をリリースするらしい。
死去したジョン・レノンやジョージ・ハリスンの声を再現してレコーディングに取り組んでいるそうだ。
一方、日本では「TEZUKA2023」と称して、手塚治虫の医療マンガ「ブラック・ジャック」の新作を制作しているらしい。
テキスト生成AIの「GPT-4」と画像生成AIの「Stable Diffusion」を使って与えられたキーワードを用いて手塚マンガの再現を目指すそうだ。

何かと話題のAIもそろそろエンタメ界にも本格的に流入するご時世になってきた。
あらゆる最新技術が社会に波及するには「話題性」と「収益化」が必要だ。
iPhoneがスマートフォンの未来を変えたのも「目新しさ」に加えて新規市場の開拓という「金儲け」に気づいた人たちが多かったからだ。
AIにもその可能性が見出されるのでこれだけ話題になるのだろう。
一体どこの誰が、ビートルズの新曲やブラック・ジャックの新作を求めているのか。
少し前に挙がった「故人の再現による賛否」など、きっとあっと言う間に忘れ去られることだろう。

一方、アメリカでは急速に進化するAIに対して人類の危機を警告し、開発の一時的な停止を呼びかける運動も起きている。
非営利団体「フューチャー・オブ・ライフ・インスティチュート」には実業家のイーロン・マスク氏や元アップルのスティーブ・ウォズニアック氏、ピンタレストのエヴァン・シャープ氏のほか、多くの研究者や開発者が名を連ねていた。
彼らの話では、このままAIが進化すると制御不能に陥り、社会に過度なリスクがもたらされるという。
そのため6か月間は開発を中断して、その間に社会の仕組みを整えるべきだと訴えていた。
また別の団体は「AIによる人類滅亡のリスクを軽減することは、パンデミックや核戦争など他の社会的規模のリスクと並ぶ世界の優先課題とすべき」とも訴えていた。

なかなか仰々しい話だが、世界のトップもAIの進歩には懸念しているらしい。
ただ、そんな警告を出したところで開発が止まるとも思えず、なんとなく「俺たちが儲かる仕組みができるまで待って欲しい」という訴えにも思えた。
開発禁止ではなく一時的な中断というところも、社会的リスクの話も、結局はAI界も支配したいという自己本位な物言いに見えてしまう。
それがダメとは言わないが、良くも悪くも実行するのは君らだろと言いたくなった。

しかし6か月間の中断でなんとかしようという考えはさすがだ。
日本なら3年かかってから「そろそろなんとかしなきゃ」と言い出すのではないかと思う。

[一日三報]
[AFP] 通夜に生き返った女性、「本当に」死去 エクアドル

今日の奇跡。
世が世なら聖人認定を受けていたかも。
死亡確認から出棺までどれくらい時間をかけるのかは知らないが、通夜だの葬式だのを経て荼毘に伏す日本のお見送りシステムは、『確実に死なせる』という点では良くできていると思う。

[ロイター] トロント市長選、候補者102人の大乱戦 犬や18歳高校生も

露と落ち、露に消えにし泡沫候補。
国民が政治に関心を示さなくなって投票率が下がると、大体どこもこんな感じになってくるわけで。
これで面白おかしく投票して、うっかり当選させてやろうと盛り上がると目も当てられない。
選挙権のあるみんなも投票には行ったほうがいいよ。
当選させたい良い人がいないと言っていたら、馬鹿に選ばれた底抜けの馬鹿が当選するよ。

[毎日新聞] ウミガメ放流会、やめて 日中の放流「ほぼ死ぬ運命」研究会会長が訴え

今日の放生会(ほうじょうえ)。
割とこういう自己満足的な自然活動は多いと思う。
冬のクマさんにドングリを与えるとか。
とはいえ、批判ばかりしている人がウミガメを助けるかというと、そうでもない人も多いわけで。
結果的にウミガメの保護活動に関心が向けられるなら、ダメとは言い切れない気もする。
とはいえ、自治体がエビデンスもなくやるのはどうかと。



6月20日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【何もしないというのも苦痛】
誰に言われたわけでもなく、毎日軽い運動のルーティンを取り入れている。
ラジオ体操と筋トレとウォーキングに勤しんでいる。
個人的に『体育の時間』と名付けてもう長年続けている。
特に何も変わりはないが、特に持病もなく健康に過ごせているので、それなりに役立っていると信じている。

子供の頃はひたすら運動が嫌いな性格だった。
スポーツは苦手で動くのも面倒臭い。
もうずっと寝るか座るかして生きていけたら最高だと思っていた。
漫画『北斗の拳』に面倒臭い面倒臭い、息をするのも面倒臭いと言っているデブがいたが、その気持ちがとてもよく分かった。
もちろん、そのデブはケンシロウにひでぶされた。

しかし大人になって体育の時間も部活動もなくなったのに、自ら運動をするようになった。
何かに目覚めたというよりも、逆に運動しないと調子が悪いことに気づいたからだ。
人間、成長期を過ぎると後は衰えていくばかりで、放っておけば心身ともにどんどんバランスが崩れていく。
バランスが崩れると腰痛や肩こりが発生して、呼吸や心臓も一杯いっぱいになってしまう。
それと多分、脳への血の巡りも悪くなり、胸の奥が澱んで鬱屈としてしまう。
だからパワーアップはしなくても、せめて生きていく上に必要な体力と精神力だけは付けておく必要が出てきた。
「サウナで整う」とかアホみたいなキーワードが流行っているが、バランスを整えておくことは大切だ。

フランス国立宇宙研究センターでは宇宙空間の微小重力状態の中における身体への影響を調べる『ベッドレスト研究』という実験が行われている。
12人の男性被験者は頭が6度下がるように傾けたベッドの上で、60日間寝たきりで過ごすそうだ。
もちろんその間は何もしない。
食事を得て、排泄をして、健康診断を受けて、後はただひたすら横になっているだけだ。
なお実験は3か月の拘束期間で1万8000ユーロ(約270万円)の報酬が支払われるとのことだ。

何もしないでいい上に270万円ももらえる。
憧れていた最高の仕事なのに、たぶん今の私には無理だろう。
想像しただけでも過酷で、恐らく体のどこかが不調になって、心も死んだように落ち込むことになると思う。
動くのが嫌いなのに、休むと調子が悪いという。
なんだこの面倒臭い生き物は。

[一日三報]
[日刊スポーツ] ラスベガスにUFO墜落?複数の情報「3m近い緑色のエイリアンのような生き物」通報で警察出動

今日のXファイル。
このご時世で誰一人としてスマホのカメラで写真や動画を撮影していないのがまた。
たぶんエイリアン側からの許可が下りなかったのだろうそうしよう。

[AFP] 香港の巨大アヒル、しぼませた1羽に空気再注入

空気はしぼんでも、結構息が長いよねこのアヒル。
前に大阪の淀川で浮かんでいるのを見かけた。
アンディ・ウォーホルよろしく大衆文化の一点を芸術に昇華した好例だと思う。
世間に文句を付けるだけで注目を集めてアートと言い張る、現代アーティストも見習ってほしい。

[共同通信] 北海道石?ネット高値取引 無断採掘も、地元注意喚起

ネットの「石屋」はまさしく玉石混淆で、売買はなかなかバクチだと思う。
でもこういう石、たまに狭い路地の角に置かれていたりするよね。
車がぶつからないように、ライトの光が反射するようになっている。
北海道石だったりして。



6月13日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【太郎ってマイケルって感じだよね】
たとえば「山田希」という名前を見たら、なんと読むだろうか。
「やまだき」さんと読む人はいない。
実は「希う」と書いて「こいねが(う)」という訓読みもがあるが、まさか「やまだこいねが」と読む人もいない。
この場合「やまだのぞみ」あるいは「やまだのぞむ」あたりが正しいものと推測できる。
ただし「希」という漢字に「のぞみ」や「のぞむ」という読みは存在しない。
だからこれは、いわゆるキラキラネームにあたるものだ。
とはいえ割と古くから使われているので、歴史あるキラネームとも言える。
女優の村岡希美さんは50代だ。

2024年に施行される改正戸籍法では戸籍にこれまで記載がなかった氏名の「読み仮名」を必須となるらしい。
今まで必須でなかったことも驚きだが、戸籍というのはマイナンバーカードのように何でもかんでも紐付けされているものではなく、割とアバウトなまま運用されている。
おまけに昨今のご時世から提出や使用を求められるシーンも限定されているので目にする機会も少なくなり、古いものが古いまま残り続けていることも多いだろう。

昔のマンガで、何かの事情で戸籍謄本を見た主人公が、実は妹と血が繋がっていないと知ってキュンとする、みたいなシーンもあったが、あれも今では戸籍謄本など使用目的が限定されているので扱いにくい。
一番身近なシーンはパスポートの申請だろうか。
当人であれば割と簡単に発行してもらえるので、試しに取得してみても面白いだろう。

キラキラネームが一般化した影響で、小説や映画などフィクションの作品でも一風変わった名前も気にならなくなってきた。
一方で、あまりに漢字と読みが一致しない名前は、読み手のストレスにもなるので、分かりやすいものが望まれているようにも感じている。
たとえば「理比人」は一見するとキラキラしているが、誰が見ても「りひと」としか読めないので小説向きと言える。
一方で「愛美」と書いて「まなみ」と読むのは、現実では有り得るとしても小説だと「あいみ」とも読まれやすく使いにくいだろう。

ちなみ先の改正戸籍法では「佐藤」と書いて「すずき」と読むとか、「太郎」と書いて「マイケル」と読むのは認められないらしい。
「太郎ってアメリカだとマイケルっぽい」という謎理論で納得を得ることも難しいようだ。

名前なんて銭湯の下足箱のようにアの三番とかウの五番とかで充分、と言ったのは誰だったか。
私もそんなので良いと思っている。

[一日三報]
[ITmedia] 一太郎って誰が使っているの? 38年目、「一太郎2023」がデビュー

そんな見出しを付けるなと。
私もかつてはヘビーな一太ラーだったが、今はもう色々と面倒になってワーダーだったりメモチョラーだったりするわけで。
でも記事にある通り、自分で校正して編集してレイアウトして出版することを目指すと、機能が多くて便利だと思う。
今となってはそんな人もどれだけいるか分からないが。

[静岡新聞] 「撮り鉄」高校生、書類送検 踏切で非常ボタン、運行妨害容疑 沼津署

私は撮り鉄さんでもないので、その情熱の在処を窺い知るのは難しい。
ただ界隈における長年の動向を見る限り、こういった迷惑行為は間違いなくSNSと「いいね!」のせいで増加した。
規制はなかなか難しいが、やはり同じ撮り鉄のベテランさんが厳しく叱るくらいしかないかもしれない。
もっと単純には、「いいね!」と「よくないね!」を作って差分のみを示すシステムや文化があればいいと思う。

[東京都市大学] GPSの電波が届かない屋内でも位置推定を可能に ― 無線LANとスマートフォンで、エレベーターの中でも自分の位置が分かる ―

ウクライナ軍は、ロシアの兵士が使う携帯電話の電波を傍受して、隊の位置を確認しているという話もある。
そんな細かく位置を特定されたくないという思いはあるが、まあ社会としては役立つ研究なのだろう。
あと災害救助に役立つと書いておけば意義をアピールできるわけで。
だったら無料でスマホをくれよ、とも思うわけで。



6月6日(火)
[今日の独言(ひとこと)] 【過激な動画は現代の売血か】
中国版TikTokで大量の飲酒をライブ配信していた男性が、配信終了後に死亡する事件があった。
男性は別の配信者とゲームで対決して敗れ、罰ゲームとしてアルコール度数の極めて高い白酒を大量に飲んでいた。
この白酒というのは、かつては接待の場でよく飲まれていた焼酎で極めてきつい酒として知られている。
それを乾杯だの何だのと理由を付けて相手に飲ませるので、アルコールに弱い私はほとほと困った覚えがある。
しかし相手は年上のお偉いさんだから断ることもできない。
多分、孫子の兵法書か何かに書いてある計略だろうなと思っていた。

それはともかく、インターネットの動画配信による危険な行為は、中国のみならず世界中に増加している。
金もセンスもない人間が世間の注目を集めるには過激な行動を取るしかない。
再生数やチャンネル登録数で収益が上がるので、配信者はそれこそ死に物狂いでコンテンツを作るしかなくなる。
人気者になりたい承認欲求と、生活の糧が結びついているので逃れることもできなくなるのだろう。

そんな情勢を見ているうちに、「売血」という言葉を思い出した。
売血とは献血に関係するもので、その名の通り自分の血を提供して金銭を受け取る仕組みのことだ。
日本でも50年ほど前まで行われていた活動だが、現在は完全に金銭がともなわない献血に置き換わった。

売血が禁止になった理由は、輸血にふさわしくない血液の流通と売血者の健康悪化が挙げられる。
売血者は貧しい肉体労働者が多くなり、覚醒剤を使用する際の注射針の使い回しによるウイルス性肝炎の感染者も多かった。
さらに繰り返し売血を行うので血液の成分(赤血球数)が低下し、輸血用としても品質が落ち、本人も貧血や体調不良を起こしていた。(黄色い血)
買血者もそんな血液を横行させるので、病院での輸血による健康被害も増えることになった。(ライシャワー事件)
そして想像するまでもなく暴力団の資金源にもなっていた。

この「血液」を「動画」に置き換えると、現代の情勢とリンクするところもあるように思う。
わずかな金銭を得るために、身を削ってまで過激な動画を配信して、事故や事件を起こして人生を台無しにしてしまう。
もちろん普通の一般人、インフルエンサーの配信動画がどれだけ興味深く、面白く、社会や文化に貢献しているかは言うに及ばず。
それは売血であっても輸血が人の命を救ってきたことも同じだろう。
とはいえ禁止事項が増えるとつまらなくなり、収益システムがないと配信者のモチベーションが下がり、コンテンツの魅力も落ちていくわけで、なかなか難しい問題だ。
ただ、インターネットに自浄作用が存在しないのはとっくの昔から明らかだ。
過激なコンテンツのフォロワーも多くいるわけで、そのうち何とかなるさでは済まされない事態を招く、あるいは既に起きているのだろうと思う。

[一日三報]
[ITmedia] アップル、初のMRヘッドセット「Apple Vision Pro」正式発表 3499ドル、発売は24年頭に

満を持して、かどうか。
MR(Mixed Reality)は、まあARとかVRを合わせて進化しましたよ的な感じで。
先行していたMicrosoft HoloLensがポシャるのを見た上での投入なので、また色々と改善されたのかも。
価格49万円でギークと信者を人柱にするか、うまく波に乗れば安価で普及してくれるか。
でも背面のケーブルが格好悪いので、できれば無線でよろしくやって欲しいね。

[読売新聞] 球場にドッグラン開設、愛犬ポメラニアンと訪れた加藤投手「野球のこと知らないのでいやされる」

今日のわんわん。
加藤投手の悟ったようなコメントが素晴らしい。
ペットや動物に癒やされる理由って、そういうとこあるよね。

[タイランドハイパーリンクス] タイ人男性、水牛に気を取られてラクダに耳を噛まれる

今日の微笑みの国。
ことわざか!
アツモノに懲りてナマスを吹く的なアレか!